Ozone 8といえばAI機能「Master Assistant (マスターアシスタント)」が有名ですよね?
実際この機能は使える機能なのでしょうか?
実際に使ってみて、私は使える機能だと思っています。
特に時短したい人や初心者にはマストな機能です。
この記事では、実際の使い方とともにメリット、デメリットを解説していきます。
ぜひ、参考にしてくださいね。
この記事は、Ozone 8のAI機能マスターアシスタントについての説明です。Ozone 8、Ozone 9の各エフェクトなども含めた総合的なレビュー記事はこちら


目次
1. Ozone 8のマスターアシスタント機能とは?
簡単に言うとAIが分析し勝手に2Mixを調整してくれる機能のことです。
初心者ではなかなか難しい音圧などをAIが数秒で処理してくれます。
iZotope社によるとジャンルや特徴を10種類に分けたのち、さらに大きく3種類に分類したとのこと
その3種類はトーナルバランスコントロールのターゲット曲線で説明したBass Heavy、Orchestral、Modernの3種類です。
Ozone 8のトーナルバランスコントロールに関する解説、使い方はこちらの記事をご覧ください。

ここからはマスターアシスタントを使うメリットデメリットを順にご説明します。

2. 使ってわかった3つのメリット!
私が実際に使ってメリットだと感じたのは次の3点。
- 初心者の味方
- 瞬時に完了する
- 好みの楽曲を分析それと同じようなバランスにすることができる
それぞれ順番に見ていきましょう!
初心者の味方
マスターの調整は初心者の壁の一つです。
音圧を出すことが難しく、初心者でプロやエンジニアさんにマスタリングしてもらった音源と同じような音を作ることは不可能と言ってよいでしょう。
マスターアシスタントを利用すれば、初心者では出せないような音圧をAIが出してくれます。
瞬時に完了する
楽曲の一番音が大きい部分を読み込むだけで10秒前後(実際にOzone 8が分析するのは5秒間)で終わります。
時短の極みです。
これは人間では到底真似ができない技でしょう。
好みの楽曲を分析それと同じようなバランスにすることができる
こちらはトーナルバランスコントロール同様、好きな曲を分析できます。
そして、そのバランスに近い処理にすることが可能です。
好きなアーティストの低音から高音域までのバランスや音圧を真似ることができます。

3. デメリットだと感じた点
一方でデメリットと感じた点や注意点もありました。
どんな楽曲でもほぼ同じエフェクト配列による処理となる
エフェクトの配列はほぼ一緒です。
その為、マスターアシスタント後にさらに処理をすることを推奨します。
イコライザー→ダイナミクス(バイパスになる場合あり)→ダイナミックEQ→マキシマイザー
基本的にはこの順番です。
ダイナミクスはマキシマイザーが平明にかかるよう楽曲に圧縮が必要かどうかによってオン、オフが変わります。
こちらもトーナルバランスコントロールにあるメーターCrest Factor(波高因子)を基準とし、3種類のうちOrchestralの場合全域、それ以外は低域を基準に計算します。
iZotope社もマスターアシスタント後にさらに処理をすることを勧めています。
マスターアシスタントに頼りすぎる
マスターアシスタントをずっと利用しているとあなたの技術に進歩はありません。
はじめはマスターアシスタントに頼ればよいですが、AIが処理したパラメータを勉強し徐々に自分で修正できるようにしましょう。
Ozone 8にはマスターアシスタントで使用されない素晴らしいエフェクトがいくつもあります。
4. マスターアシスタント機能の口コミ・評判
さて、Ozone 8 AI機能「マスターアシスタント」を実際に使っている方々がどのように評価しているのかなど気になりますよね?
ここでは、Twitterでの口コミや評判を集めてみましたのでご覧ください。
全体的に便利という声が多いですが、合わない曲もあり完全ではなくあくまでアシスタントという意見も見受けられました。
Ozone 8のMastering Assistant、AIにイコライジングを指摘して貰えるの有り難すぎる…
— void (Mournfinale) / ぼれ (@void_inzalis) December 15, 2018
Ozoneのマスターアシスタント試したんだけど、こと東方風に関してはアシスタントもデフォルトに入っているプリセットも全然マッチしなかったから結局自分でプリセット自作するハメになったという話
— NED @秋M3 J-13 (@NEDadventure) November 12, 2018
5. マスターアシスタント機能の使い方を解説!
ここからは、Ozone 8 AI機能「マスターアシスタント」の使い方を見ていきましょう!
公式マニュアルはこちらをご覧ください。
利用はとっても簡単です!
まずは真ん中上部にあるMaster Assistantをクリックしましょう。
ターゲット選択
Streaming、CD、Referenceの3種類から選びます。
Streaming
ストリーミングに合った音圧(-14LUFS)になります。
※音圧調整はとても重要です。
CDとストリーミング、YouTube等の音圧の違いについてはこちらの記事をご覧ください。

CD
Low、Midium、Highの3種類から強度を選びます。
Highがマスターアシスタントで一番音圧のある設定になります。
Reference
選択した楽曲を読み込みそれにそった処理をします。
こちらはMaster Assistant選択前に右下Referenceをクリックしファイルを読み込む必要があります。
以上のどれかを選択するだけで完了となります。
とっても簡単ですよね?
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まとめ
マスターアシスタントはとても便利な機能です。
特に時短したい人や初心者にはマストな機能だと思います。
ただし、マスターアシスタントだけでは不十分なのでその後、修正や新たなエフェクトをさしてあなたの色を出す方法が一番良いかと思われます。
Ozone内にはマスターアシスタントで使用されない素晴らしいエフェクトも内蔵されているのでマスターアシスタント後追加でさして、最後にマキシマイザーを調整するといった方法がOzone 8のみで完結し、かつスピーディな方法だと思います。
この記事が参考になったのなら幸いです。
