Neural DSPからなんとCory Wongモデルのギターアンプシミュレーター、エフェクトが登場しました!
デモってみて、個人的にはかなりどストライクなプラグインだったので即購入しました。
今年Fuji Rock Festivalの出演も決まっていたCory Wongはソロとしても活躍していますが、Vulfpeckのサポートとしても知られるギターリストです。
この記事ではそんなArchetype: Cory Wongをレビュー、メリットやデメリット、使い方まで解説します。
是非参考にしてください。
1. Neural DSP「Archetype: Cory Wong」とは?
Archetype: Cory WongはNeural DSPが開発するアンプシミュレーター、プラグインエフェクトのCory Wongモデルです。
Archetypeは今まで
- Abasi
- Nolly
- Plini
など数々のアーティストとコラボしているシリーズです。どちらかいうと激しめのジャンルのアーティストをモデルとしたものが多かったですが、今回はまさかのファンク名手Cory Wongモデルが発表されました。
開発会社 | Neural DSP |
操作画面 | |
価格(定価) | 140.99ユーロ |
主な仕様 | ギターアンプシミュレーター/エフェクト |
コーリー・ウォンは、ミネソタ州ミネアポリスを拠点に活動するアメリカのギタリスト、ソングライター、プロデューサーです。彼はソロアーティストとして、また他のアーティストとのコラボレーションでいくつかの作品をリリースしています。メンバーではないですが、Vulfpeckのサポートとしても頻繁に演奏します。
2. 導入するメリット
Archetype: Cory Wongを導入するメリットは主に以下の2点が考えられます。
- カッティングなどファンクに最適なギターアンプシミュレーター
- 細かいカスタマイズができる
カッティングなどファンクに最適なギターアンプシミュレーター
おしゃれなカッティングギターがなぜかうまくきまらない経験はないでしょうか?
弾くこともですが、音作りも難しいと感じる方も多いと思います。
Archetype: Cory Wongは、カッティングなどファンクなギターに特におすすめのプラグインです。Cory Wongのギターを聴いてみて良いと思う方は購入して間違いないと思います。
細かいカスタマイズができる
Cory Wongっぽい音になるだけでなく、細かくいじれるプラグインです。
IRファイルの読み込みも可能なキャビネットは以下の6種類のマイクから集音をシミュレートできます。
- Dynamic 57
- Dynamic 421
- Condenser 414
- Condenser 184
- Ribbon 121
- Ribbon 160
距離や位置なども調整でき、Cory Wong抜きでも単純にプラグインとして素晴らしいカスタマイズ機能があります。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
しかしながら1点だけ利用する前に知っておくべき注意点・デメリットがあります。
それは「ジャンルによっては合わない可能性もある」という点です。
個人的には、こういうの欲しかったと思うほど、どストライクのプラグインですがあまりファンクやカッティングに興味がない方は必要ないプラグインかもしれません。
ただし、ポップスでも十分使えるプラグインでしょう。
4. 口コミ・評判を紹介!
Archetype: Cory Wongの口コミ・評判をまとめました。
まさかのCory Wongモデルで驚きの声が多く、評価も高いです。
Neural DSPの新しい「Archetype: Cory Wong」 非常に良い。プリセットめちゃめちゃ多いし大体即戦力で使える音である...
とうとうきてしまった!Plini、Abasi、Nollyが宣伝してたから気になってたけど…ギター用プラグインを乗り換える時がきたようだ…。
Archetype: Cory Wong
引用:Twitter
5. Archetype: Cory Wongに関するセール情報
Neural DSP製品はセール価格になる場合があります。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
6. インストール・アクティベーション方法
Neural DSP製品のインストール・オーソライズは、iLokアカウントでの認証が必要になります。(USBは無くても大丈夫です。)
iLokに関する詳しい記事は以下をご覧ください。
- iLokアカウント作成
- iLok License Managerインストール・ログイン
- 右上から※アクティベーションコード(シリアルナンバー)を入力してアクティベート
- Neural DSP製品をダウンロード・インストール
※iLok Lincense Managerアクティベーションコード入力ボタン
7. 使い方を解説!
ここからは実際に使い方を解説します。公式マニュアル(英語)はこちらをご覧ください。
https://downloads.neuraldsp.com/file/archetype-cory-wong/Archetype%20Cory%20Wong%20v1.0.0.pdf
上部にはプリセットの他にインプット、アウトプット、ゲートやステレオ/モノラル設定、オーバーサンプリングがあります。
左下にはチューナーもあります。
最上部5つのアイコンを左から順にご紹介します。
ワウペダル
一番左のセクションは、MIDI制御可能なワウペダルです。ACTIVEでオンにし、オートワウもできます。
POSITION:周波数フィルターのピークレスポンスを上下に調整します。
ATTACK:ワウフィルターが全開になるまでの時間を設定します。
RELEASE:ワウフィルターが閉じるまでの時間を設定します。
SENSITIVITY:このスレッショルドコントロールは、ワウ・エフェクトが作用するレベルを設定します。
エフェクト
4つのエフェクトを直列に並べて構成されています。それぞれ実際のエフェクトペダル同様のボタンでオンオフします。
THE POSTAL SERVICE(エンベロープフィルターペダル)
RANGE:周波数セレクター(600Hz~1700Hz)です。
SENSITIVITY:動作するレベルを設定します。
ATTACK:フィルターのアタックレスポンスを決定します。
DECAY:フィルターのディケイタイムを決定します。
THE 4TH POSITION COMPRESSOR(コンプレッサーペダル)
BLEND:入力されたドライ信号と圧縮信号をミックスします。
TONE:ドライ信号と圧縮信号の両方の高音域をカットまたはブーストします。
COMPRESSION:スレッショルドをコントロールします。
VOLUME:ペダルの出力レベルを決定します。
THE TUBER(オーバードライブペダル)
TONE:高音域をコントロールします。
DRIVE:ゲインの量をコントロールします。
LEVEL:ペダルの出力レベルを決定します。
THE BIG RIG OVERDRIVE(オーバードライブペダル)
パラメータはTHE TUBER同様になります。
アンプ
3種類のアンプとキャビネットを下部から選択できます。
リンクボタンでそれぞれリンクしたアンプとキャビネットが選択されます。
D.I. Funk Console
COMP:コンプレッションスレッショルドをコントロールします。
ATTACK SWITCH:コンプレッションのアタックレスポンス(低速または高速)を決定します。
TUBE SAT:プリアンプセクションのチューブサチュレーションの量をコントロールします。
HIGH PASS:ハイパスフィルターの周波数範囲(20Hz〜250Hz)をコントロールします。
LOW PASS:ローパスフィルターの周波数範囲(3KHz〜17KHz)をコントロールします。
LOWS、MIDS、HIGHS:3バンドのイコライザーです。
FREQUENCY SELECTION SWITCHES:ノブによって影響を受けるロー、ミッド、ハイの周波数を選択するためのスイッチがそれぞれにあります。
VOLUME:アンプの全体的なボリュームをコントロールします。
The Clean Machine
VOLUME:プリアンプセクションの音量をコントロールします。
BRIGHT SWITCH:このスイッチを使うことでブライトで弾むようなキラキラした感じが強まります。
BASS, MIDDLE & TREBLE:3バンドのイコライザーです。
PRESENCE:アッパーミッドレンジとトレブルをブーストするために使用します。
OUT LEVEL:アンプの全体的な出力レベルをコントロールします。
The Amp Snob
VOLUME:プリアンプセクションの音量を調整します。
BRIGHT SWITCH:シグナルのハイエンドがブーストされます。
BASS, MIDDLE & TREBLE:3バンドのイコライザーです。
MASTER:出力セクションのゲイン量をコントロールします。
PRESENCE:アッパーミッドレンジとトレブルをブーストするために使用します。
OUT LEVEL:アンプの全体的な出力レベルをコントロールします。
DRIVE SWITCH:シグナルパスに追加のチューブステージを接続します。このスイッチをオンにすると、ブライトスイッチは内部でバイパスされます。
イコライザー
グラフィックEQ。オンオフのボタンと、9つのスライダーで調整します。
キャビネット
6つのマイクから2つを選択し、集音をシミュレートできるキャビネットです。
マイク自体をドラッグして調整することも可能です。
POSITION:コーンの中心からコーンの端までのマイクの位置をコントロールします。外部IRファイルをロードすると無効になります。
DISTANCE:マイクの距離をコントロールします。外部IRファイルをロードすると無効になります。
LEVEL:レベルをコントロールします。
PAN:出力パンをコントロールします。
PHASE INVERTER SWITCH:位相を反転させます。
ACTIVE SWITCH:有効/無効を切り替えます。
ディレイ・リバーブ
最後はディレイとリバーブの項目になります。
DELAY-Y-Y(ディレイペダル)
MIX:ドライインプットシグナルに加えるエフェクトの量をコントロールします。
FEEDBACK:ディレイの量を設定します。
LOW & HIGH CUT:ハイパスとローパスフィルターの周波数範囲をコントロールします。
TIME L & TIME R:ディレイタイムを設定します。
TEMPO:BPMを調整します。SYNC SWITCHがオンになっている場合、このテンポノブは無効になります。
MODE SWITCH:シングルモードとデュアルモードを選択します。
SYNC SWITCH:DAWのテンポに合わせてディレイタイムを設定するか、手動でディレイタイムを設定するかを決定します。
THE WASH(リバーブペダル)
DRY/WET:ドライ入力信号に加えるエフェクトの量を調整します。
DECAY:ディケイタイムを設定します。
LOW & HIGH CUT:ハイパスとローパスフィルターの周波数範囲をコントロールします。
SHIMMER BUTTON SWITCH:処理されたシグナルにシマーエフェクトをかけます。このエフェクトは、オリジナルのドライシグナルの上にリバーブのテール(1オクターブアップ)を重ねることで発生します。
まとめ
カッティングなどおしゃれなギターに特化したアンプシミュレーターはなかなかみないと思います。
個人的には、当分このアンプシミュが主戦力で使うことになりそうです。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!