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チューンコア(TuneCore)は売れない?料金や評判、収益から配信停止方法まで解説!

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「どこの音楽配信代行サービスを利用しようか?」

このように考えて当記事を読んでいるのではないでしょうか?

日本最大級の音楽配信代行サービス(音楽ディストリビューション・ディストリビューター)といえば「TuneCore Japan(チューンコアジャパン)」です。収益は100%還元で総額393億円もの金額がアーティストやレーベルに支払われてきました。リリース楽曲は100万曲以上にのぼります。

たくさんの方が利用するサービスですが、果たして本当に利用する価値があるのか気になりますよね。

結論を先に言いますと、年額料金を払い続けるという部分がネックですが、配信できる場所が多く、それ以外にもマネタイズできるポイントがあり、人によっては利用する価値は十二分にあると思います。最近では新しく著作権管理サービスもリリースされました。

※追記:在庫0でCDをAmazonで販売できるDODサービスもありましたが、現在は終了しています。

この記事ではそんなTuneCore Japanをレビュー、メリットやデメリット、知っておくべき仕様や付随するサービスなど解説していきます。

ぜひ参考にしてください。

実際の操作画面を動画で見ながら解説を聞きたい方は下記の動画をご覧ください。内容はこの記事をもとに作成しています。

音楽配信代行サービス(音楽ディストリビューション・ディストリビューター)に関するまとめ記事はこちらをご覧ください。

music-distribution-all 音楽配信代行サービス17選の比較とおすすめ!TuneCoreだけじゃない費用無料もあるディストリビューション一覧【自作曲を配信】

1. 音楽配信代行サービス「TuneCore Japan(チューンコア ジャパン)」とは?

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TuneCore Japan(チューンコア ジャパン)とは、ニューヨークに本社を構えるTuneCore Inc.が提供する年額料金を払うことで自分の音楽を配信できる日本人向けの音楽ディストリビューションサービスです。

最大の特徴は、音楽配信によってアーティストが受け取ることができる還元率が100%である点です。

楽曲の再生時間は10分以内の制限があり、1曲の場合はシングル、2曲以上の場合はアルバム料金となります。

TuneCore Japanの概要

運営会社

TuneCore Japan

料金(税抜き)

シングル(1曲)・リングトーン
・1年間 1,551円
・2年間 2,915円
・3年間 4,169円

アルバム(2曲〜)
・1年間 5,225円
・2年間 9,416円
・3年間 13,607円

配信可能プラットフォーム

iTunes Store
Apple Music
Amazon
music.jp STORE
オリコンミュージックストア
Spotify
KKBOX
うたパス
レコチョク
mora
Media Do
YouTube Music
e-onkyo music
LINE MUSIC
AWA
SMART USEN
dwango.jp
OTOTOY
Rakuten Music
mysound
DEEZER
着信★うた♪by KONAMI
PlayNetwork
Tencent
NetEase
Joox
TIDAL
FLO
VIBE
ディスカバリー・サービス
Gracenote
Shazam
TikTok
クラシル

収益率

100%

※利用料は全て税込価格
※10分以上の楽曲をアップロードする場合
参照:https://support.tunecore.co.jp/hc/ja/articles/360007010992-10分以上の音源ファイルをアップロードするには-

2. TuneCore Japanを利用するメリット

  1. 多くのプラットフォームであなたの音楽を配信できる!
  2. 収益源となる様々なサービスがある
  3. 在庫0コスト0でAmazonにてCDを販売できる(終了)
  4. 配信した楽曲を簡単にシェアできる
  5. 展開資料をアップロードできる
  6. 収益の自動分配ができる

(1)多くのプラットフォームであなたの音楽を配信できる!

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国内最大級なだけあって「Apple Music」や「Spotify」、「LINE MUSIC」から「TikTok」など日本から海外まで55以上プラットフォームと数多くの配信サービスを網羅しています。また国内のみ、海外のみと配信を分けることも可能で、185ヶ国もの国々に配信することができます。

多くのプラットフォームであなたの音楽を配信できるので、多くのリスナーにあなたの曲を届けることができますし、自分好みにカスタマイズすることも可能です。

(2)収益源となる様々なサービスがある

音楽ディストリビューションだけでなく、著作権管理、ミュージックビデオやYouTubeなど収益源となる様々なサービスを展開しています。

うまく活用できたら、収益を追加で得ることができるでしょう。

全てのサービスが音楽配信した楽曲を利用して行うことができます。

音楽ディストリビューション以外の主要なサービスを紹介します。

著作権管理サービス

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  • 収益率:85%(手数料15%)

著作権管理サービスは、TuneCore Japanのアカウントから楽曲を申請し、期間譲渡された音楽著作権をJASRACなど著作権管理事業者へ届出を行い管理できます。

そして著作権使用料など著作権収益を受け取ることができるサービスです。

手数料は15%で、テレビやラジオなどの第三者による利用によって発生する著作権収益の85%が還元されます。

TuneCore Japanで配信している楽曲はもちろん、配信していない楽曲も申請することが可能です。

<詳しい記事>

tunecore-japan-copyright チューンコア(TuneCore)著作権管理サービス開始!申請方法・使い方も紹介

YouTube・Facebook収益化サービス

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  • 収益率:80%(手数料20%)

配信した楽曲をYouTube・Facebookに登録し、その楽曲がYouTube・Facebookで使用された場合、収益を得られるサービスです。

Video Kicksビデオ配信サービス

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こちらはミュージックビデオなどビデオ配信のディストリビューションサービスになります。

配信した楽曲に合わせた動画ファイルをアップロードするだけでミュージックビデオを配信することができます。

配信先iTunes
Apple Music
レコチョク
LINE MUSIC
music.jp
Amazon Music Unlimited
TENCENT MUSIC ENTERTAINMENT
TIDAL
TOWER RECORD MUSIC
初期費用2,178円(税込)
収益率80%(手数料20%)

(3)在庫0コスト0でAmazonにてCDを販売できる(終了)

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※こちらのサービスは終了しました。

Amazonにて、初期費用なし、在庫リスク0、追加コスト0でCDを販売できる「DOD (Disc on Demand) 受託サービス」も提供しています。

リリース登録したアルバムをAmazon.jpが受注生産、販売、出荷まで行ってくれます。

このCD販売はオリコンチャートにも反映されます。

CDの販売希望価格は1000円(税抜き)以上となります。

販売先

Amazon

初期費用

無料

収益率

85%(手数料15%)

収益率は85%ですが、Amazon販売での収益は、

販売希望価格(税抜) ✕ 42%

ですので、正確には販売希望価格 ✕ 約35.7%が収益として入ります。

対象のリリースが配信されている限りこのDODを断続することが可能です。

またAmazonのCDフォーマットは決まっており以下の仕様になります。

  • ブックレット用紙:コート紙 104.7グラム/平方メートル 4P〜24P
  • CD Case :透明ジュエルケース、透明プラスチックトレイ
  • Media :CD-R 700MB (Printing Area :Thermal white)

Amazonに売られたCDは自分で購入して物販に回すことも可能です。

その際、バルク割引購入(30%割引)ができます。

割引は1セット20枚からとなります。

例:販売価格1000円のCDを2セット(40枚)自分で購入した場合

<出費>
1000 ✕ 40枚 ✕ 70%(バルク割引30%) = 28000円

<収益>
1000 ✕ 40枚 ✕ 35.7% = 14280円

ですので、13720円で40枚のCDを作成できることになります。

普通にCDを作成する場合に比べても、紙ジャケットなど安価な仕様や大量生産による割引がない場合は割安だと思います。

何より在庫0でAmazonに出品でき、いつでも在庫を追加できるという点は素晴らしいですね。

(4)配信した楽曲を簡単にシェアできる

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TuneCore JapanではLinkCore(リンクコア)という機能が使えます。

これもかなり便利な機能で全ての配信先へのリンクがまとめられた短縮URLをシェアすることが可能です。

またこのリンクをシェアすることによって統計を得ることも可能です。

※リンクをまとめる機能は、Linkfireで無料作成することも可能です。ただし、下部に広告が付きます。

linkfire-marketing-thumbnails 音楽マーケティングのためのリンク作成サービス「Linkfire」とは?無料での使い方も解説

(5)展開資料をアップロードできる

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ただ音楽配信してみるだけでは情報が少ないためバナーやピックアップ欄に選ばれることは難しいでしょう

TuneCore Japanではサブミットと呼ばれる機能があり、展開資料をアップロードすることによって、あなたの楽曲が展開、紹介されやすくなります。

紹介される保証はありませんが、バナーやピックアップ欄、プレイリストにのるチャンスを得ることが可能です。ぜひ、活用しましょう!

(6)収益の自動分配ができる

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featやプロデュース、作詞、作曲で様々なアーティストが関わってできた作品の場合、収益の分配が面倒かつ透明性が低いです。

お金関係は揉める最大の原因となりますので、収益分配はとても大事な項目です。

実は、TuneCore Japanではメールアドレスとパーセンテージを入力するだけで自動分配するシステムがあり、確定レポート、速報レポートを全員で共有することが可能です。

事前にしっかりと話し合いを行い、自動分配のシステムを活用すれば、揉め事を起こすことを事前に防げるかもしれません。

3. TuneCore Japanを利用する前に知っておきたい注意点・デメリット

しかしながらTuneCore Japanを利用する前に知っておくべき注意点もあります。

  1. 年額料金がかかり続ける
  2. 収益の引き出し手数料に注意

(1)年額料金がかかり続ける

特に大きなデメリットは「年額料金がかかり続ける」という点です。配信をし続けるためには年額で料金を払い続ける必要があります。

収益100%還元ですが、支払いを停止すると配信も停止してしまいます。リリースして間もない音源は再生回数もとりやすく、配信の費用を取り返すことが容易いですが、2年目、3年目と再生回数をキープする必要があります。

アーティストやバンドとしてコンスタントにリリースを続けれる場合は、過去曲も聴かれやすいためおすすめできます。リリースが続くか未定の方やリリース後、長期で再生回数が見込めない方は月額や年額がかからない音楽ディストリビューションがおすすめです。しかし、その場合は収益100%還元ではないこともありますのでご注意ください。また、海外業者の場合は、日本語非対応も多いので注意しましょう。

こちらの記事で、月額や年額がかからない音楽ディストリビューションもまとめて紹介しています。

music-distribution-all 音楽配信代行サービス17選の比較とおすすめ!TuneCoreだけじゃない費用無料もあるディストリビューション一覧【自作曲を配信】
実際に私自身も昔活動していたバンドでTuneCoreから配信していましたが、解散後も年額がかかり続けるのである程度のところで見切りをつけて配信停止した経験があります。

(2)収益の引き出し手数料に注意

収益の引き出しには手数料が発生する場合があります。これは他の音楽ディストリビューションでもよくある仕様です。

引き出し手数料は、引き出す金額や振込先の金融機関によって異なります。なるべく多く貯めてから引き出すことをおすすめします。

参照:https://support.tunecore.co.jp/hc/ja/articles/17202384165017-引き出し申請の手数料はいくらですか-

4. TuneCore Japanの口コミ・評判

TuneCoreをTwitterで検索すると「勝手に」というキーワードが出てきました。

どうやら楽曲を許可なく勝手にアップロードされていた方がいた模様です。

また逆にサンプリングしていないのに審査が通らなかったというツイートもありました。

この曲は「ピタゴラス」に収録予定でしたが、tunecoreの審査でサンプリングされているとの理由で引っかかってしまい外されました。何もサンプリングしてないんですが、面倒くさいので外しました。
サブスク時代のレア曲はこうして生まれるんですね

ちょうど今知ったんだけど、TuneCoreがBasic Functionからリリースした宮里千里氏による「琉球弧の祭祀-久高島イザイホー」を勝手に配信開始してました。
これ千里さん本人もレーベルも許可を出してない完全なブートでめちゃくちゃ悪質なやつです。

引用:Twitter

このツイート以外はリンクコアを利用した宣伝ツイートが多く、批判的な意見は特に見当たりませんでした。

しかし、審査基準に関する不満の声があるようです。

審査が遅れると配信が遅れてしまう場合もありますのでぎりぎりでの配信予約は避けるべきでしょう。

5. TuneCore Japanで楽曲を配信する方法

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ここからは実際にTuneCore Japanで自分の楽曲を配信する方法を解説します。

まず、TunCore Japanにアカウント登録しましょう。

アカウント登録完了後、ログインするとあなたのダッシュボードが表示されます。

新しく配信する場合は、シングル登録もしくはアルバム登録を選択。

配信エリアを国内、海外もしくは両方を選択します。

配信するにはアカウントとは別にアーティスト登録もしくは※VOCALOID TMを選択する必要があります。

VOCALOID TMとは?

VOCALOID TM製品を使用した楽曲を配信する場合、ボーカロイドの名前を付けて配信できます。

ただし販売収益の20%もしくは5%を利用料として引かれます。

参照:https://support.tunecore.co.jp/hc/ja/articles/360007022772-VOCALOID-について

アーティストの登録が完了すると以下3STEPで配信が完了します。

  1. シングル / アルバム編集
  2. ストア選択
  3. アカウント情報の確認、決済

STEP1. シングル / アルバム編集

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ジャケット、楽曲を登録します。

ジャケットサイズなど形式

  • JPG 又は PNG イメージファイル
  • 3000 × 3000 ピクセルの正方形
  • 最高品質のRGB カラーモード (白黒含む) ※CMYK は使用できません
  • 20M以内

楽曲の形式

ファイル形式ビットレートサンプルレートチャンネル
通常WAV16bit44.1kHZステレオ
ハイレゾWAV24bit44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHzステレオ

STEP2. ストア選択

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ストアは一つ一つ事細かに価格等設定できますが、一括でも設定可能です。

STEP3. アカウント情報の確認、決済

あとはアカウント情報の確認や決済方法を入力して完了となります。

配信停止をする方法

年間の配信契約であるため、契約した年数は基本的には配信を停止することはできません。

しかしやむを得ない事情がある場合は対応してくれるようです。

基本的には更新が近づくと「更新のお知らせ」がメールやアカウント管理画面にきますので、更新日7日前までに更新もしくは配信停止を選択する必要があります。

参照:https://support.tunecore.co.jp/hc/ja/articles/360007272811-リリースの配信停止をしたい

まとめ

TuneCore Japanは国内最大級なだけあってサービスも手広く、利用する価値はあると思います。

ただし、年額を払い続けなければいけないためリリースが続くか未定の方やリリース後、長期で再生回数が見込めない方は月額や年額がかからない音楽ディストリビューションがおすすめな場合もあります。

あなたの音楽活動の方針と照らしあわせながら、選んでみてください。

この記事が参考になれば幸いです。

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