音楽ディストリビューションサービス「CD Baby」について調べていますね?
CD Babyはかなり昔からある有名な海外の音楽配信仲介サービスです。
最大の特徴は、年会費がかからないことでしょう。配信時に金額を支払えばそれ以降お金が継続的に徴収されることはありません。
また配信先もSpotifyやApple Musicなどの主要なところだけでなく、LINE MusicやAWAなど、日本国内に人気が偏っているプラットフォームにも配信が可能です。
だたし、収益の一部はCD Babyに徴収されるので、その点には注意です。
この記事では、CD Babyを利用して音楽配信を行うメリットやデメリット解説しますので、ぜひ参考にしてください。
音楽配信代行サービス(音楽ディストリビューション・ディストリビューター)に関するまとめ記事はこちらをご覧ください。

1. CD Babyとは?
CD Babyはストリーミングへの音楽配信だけでなく、Youtubeでの音楽使用の収益化、ライセンス登録、CDおよびレコードの販売など、様々なサービスを提供しているプラットフォームです。
CD Babyを活用すれば、一つのプラットフォームでマスタリングから配信、ライセンスの登録、CD販売まで全てを一貫してできてしまうのが特徴です。
配信プランについて
CD Babyには、「スタンダートプラン」と「プロプラン」があります。
サービス内容は下記のような違いがあります。
ちなみに、日本からCD Babyを利用する上では、基本的にはスタンダートプランで良いと思います。
というのもプロプランにある、権利団体への登録リストに日本のJASRACがないからです。
参照:CD Baby公式
スタンダートプラン | プロプラン | |
音楽配信料金 | シングル:$9.95 アルバム:$29 |
シングル:$29.95 アルバム:$69 |
オプション | ・ストリーミング配信 ・世界のプラットフォームでのCD販売 ・store.cdbaby.comでも音楽販売 ・Youtubeでの権利収入 ・TV、映画、ゲームなどで曲が使われた際のライセンス使用料 |
・ストリーミング配信 ・世界のプラットフォームでのCD販売 ・store.cdbaby.comでも音楽販売 ・Youtubeでの権利収入 ・TV、映画、ゲームなどで曲が使われた際のライセンス使用料 ・権利団体への所属、または管理者権限の実行 ・世界の収集機関への歌の登録 ・世界的な出版ロイヤルティコレクション |
CD Babyの概要説明
運営会社 |
CD Baby, Inc. |
配信可能なプラットフォーム |
iTunes |
収益率 |
ストリーミング配信:91% |
その他の特徴 |
マスタリング依頼:$49 |

2. CD Babyで音楽配信をするメリット
CD Babyには、次のようなメリットがあります。
- 配信先が多い
- 年会費がかからない!
- 日本語で説明が見れる
- CDやレコードの販売もできる
- マスタリングの依頼ができる
- Spotify for Artistsとすぐ連携できる
(1)配信先が多い
配信は主要どころはほぼ網羅。加えて日本でも人気のあるLINE MusicやAWAなどもあります。
そのため、国内と世界のプラットフォームを両方狙うことできます。
<補足>中国市場にもアプローチできるようになる
中国でも人気の音楽配信サービス「QQ Music」「KuGou」「Kuwo」にも配信できるようにするとアナウンスががありました。中国はストリーミングにおいて今後もホットな市場だと思うので良いですね。
(2)年会費がかからない!
これが最大の特徴でしょう。年会費がかかりません。
他の音楽配信プラットフォームでは、シングルごとに年会費がかかったりします。
年会費がない分、配信前にかかるコストは多少かさみますが、継続で多額の契約料を払う必要がないので安心です。特に、たまにしか音楽配信をしない人やリリースからかなり時間が経った楽曲を配信する際には最強の相性だと思います。
(3)日本語で説明が見れる
サイトは基本的に、英語ですが、配信にあたり日本語でもサポートページがあります。
多少怪しい日本語もありますが、海外の音楽ディストリビューションサービスはほとんどこのような日本語対応をしていないのでありがたいですよね。
(4)CDやレコードの販売もできる
CD Babyのショップを介して、CDやレコードの販売を行うことができます。
CD Babyは、Alliance Entertainment、Super D、およびAmazonなどと提携しており、様々なプラットフォームであなたのCDを並べることができます。
もちろんCDプレスも受け持っています。
CDおよびダウンロードの価格をアーティスト自身が設定できるのも良い点ですね。
CD Babyのオウンド販売サイト「cdbaby.com」は、還元率91%と高めです。
(5)マスタリングの依頼ができる
世界にストリーミング販売を行う前にマスタリングの依頼をすることができます。
49ドルと格安で海外のエンジニアさんにマスタリングしてもらうことが可能です。ただし、SoundLABという海外のスタジオに納品することになるので、英語でのやりとりとなり日本人が利用するには少しハードルが高い印象です。
(6)Spotify for Artistsとすぐ連携できる
CD Babyは世界最大級のストリーミングサービス「Spotify」と連携しているので、Spotify for Artistsをすぐに利用することができます。
Spotify for Artistsでは、アーティスト写真の設定などができます。
他にもApple Music for ArtistsやYouTubeのアーティストチャンネルなどCD Babyにログイン後「Tools & Promotion」から、様々なサービスと連携可能です。



3. CD Babyを利用する上でのデメリット・注意点
CD Babyはとても良い音楽配信のプラットフォームですが、注意すべき点もあります。
- ストリーミングやダウンロードで稼いでも収益は全て還元されない
注意点1. ストリーミングやダウンロードで稼いでも収益は全て還元されない
年会費がかからないのは良いのですが、ほぼ全てのサービスにおいて収益の一部をCD Babyが徴収します。
例えば、ストリーミング再生においては、91%がアーティスト、9%をCD Babyが徴収します。100%還元が良い場合は他のプラットフォームの活用を検討した方が良いかもしれませんね。
そのほかのCD Babyの還元率一覧
アーティストへの還元 | CD Babyの手数料 | |
ストリーミング再生 | 91% | 9% |
CD販売 | 販売価格−4ドル | 4ドル |
cdbaby.comでのダウンロード販売 | 91% | 9% |
iTunesやAmazon、Spotfyなどのデジタル流通パートナーでの販売 | 91% | 9% |
YouTubeでの楽曲の再生 | 70% | 30% |
YouTube以外の同期ライセンス | 70% | 30% |
4. CD Babyの口コミや評判を紹介
CD Babyの評判や口コミを検索してみました。
やはり年会費が無料という面や配信先が多いという点が好印象のようです。
TuneCore(Japan)とCDBabyの収益で計算すると、月平均10,000円以上あるならTuneCore、それ未満ならCDBabyの方が実入りが良いですよ。
TuneCoreの方が日本向けも特化していたり細かく設定できるのでお金以外でも利点あるけど。
配信国エリア選択配信だけはCDBabyしかできないのでそこもお好みで。
ずーーーーっと昔のアルバムの配信に使ったCDbabyというサービスに数年ぶりにログインしたら、ちょっと売上がたまってて嬉しかった。
もうゆき&キューティーズとしては活動しないと思うけど、でも今も見知らぬ誰かに配信サービスでちょっと届いてるのをあらためて知って嬉しかったのでした。
cdbaby に委託してる自分のアルバム、いつの間にか cdbaby の対応配信先がめっちゃ増えてて、Pandora, Deezer, AWA, LINE Music, YouTube Music, Amazon Music, Google Music Store その他世界中のありとあらゆる音楽配信サイトに流し込んでくれてた( ゚ω゚)
引用:Twitter
まとめ
CD Babyについて解説しました。
配信先も多く、年会費もないのが良い点だと思います。
還元率も悪くなく、十分に活用を検討しても良いプラットフォームだと思います。
今後の、音楽の方向性とも照らし合わせながら利用するかを吟味してみてくださいね。
この記事が参考になったのなら幸いです。