「BIG UP!」は、超大手のエンターテイメント会社Avex(エイベックス)が運営します。
音楽ディストリビューション・ディストリビューター(音楽配信代行サービスのこと)を中心とし、アーティストに様々なサービスを提供し仲介するサービスです。
Avexと聞くと、チャンスも多く転がっていそうですよね。その為、利用したいと考える方も多いと思います。
結論としては、BIG UP!は国内有名音楽配信をほぼ網羅していますので、国内の音楽配信全てにアプローチをかけたい場合には最もおすすめなサービスです。
特に、
- まずは日本人に曲を聞いてもらいたい!
- 日本のサービスかつ無料で利用したい!
このように考えている方はBIG UP!で問題ありません。
しかし、世界に挑戦したい方や英語ができる方は、海外にはより安価かつ高還元な音楽ディストリビューションもあることを知っておきましょう。
この記事ではBIG UP!で音楽配信をするメリットやデメリット、他の配信仲介サイトとの比較もします。
是非参考にしてください。
音楽配信代行サービス(音楽ディストリビューション・ディストリビューター)に関するまとめ記事はこちらをご覧ください。

1. 音楽配信代行サービス「BIG UP!」とは
Avexが運営する誰でも音楽配信ができるサービスです。
また、CD販売や音楽出版登録など他にも様々なサービスを展開しています。オーディションも数々開催しています。
海外の音楽ディストリビューションサービスと違い、「BIG UP!」はドコモやLINE、楽天など日本人向けの音楽配信にも無料で配信できるのが強みです。
そのため、国内の音楽市場を狙うのであれば、利用を考慮に入れたい音楽ディストリビューションサービスと言えるでしょう。
配信プランについて
BIG UP!には2つの配信プランがあります。
- Free Plan
- Basic Plan
Free Planとは?
BIG UP!引用
配信代行料は完全無料!
ただし、サブスクリプション受領額のアーティスト還元率は70%です。
国内ダウンロード販売の場合、アーティスト還元率は販売価格から50%となります。
配信自体は無料ですが、音楽配信の収益のところで30%が運営と折半になるプランです。
受領額=Appleなどが取るシステム手数料などを差し引いてから受領した金額
販売価格=200円で販売したらそこからの%で還元(システム
- 音楽配信などサブスクリプションの場合は「受領額から」
- ダウンロードの場合「販売価格から」
のパーセンテージになります。
ダウンロードの受領額は大体60%前後になりますので、販売価格から50%は、受領額換算で約90%前後となります。
Basic Plan とは?
※ベーシックプランは2020年9月1日より料金が改定されました。
サブスクリプションによっての受領額100%を享受できるプランです。
しかし、1年間で
- 1〜2曲:990円(税込)
- 3〜6曲:2,390円(税込)
- 7〜25曲:4,490円(税込)
を支払う必要があります。
ちなみにダウンロードの場合、アーティスト還元は販売価格の60%(システム手数料を抜くとほぼ100%)となっています。
BIG UP!の詳細情報
運営会社 | Avex |
配信可能な音楽ストリーミング | ・Spotify ・Apple Music & iTunes ・Amazon Music ・Prime Music ・AWA ・dヒッツ ・dミュージック ・KKBOX ・HMVmusic ・LINE MUSIC ・OTORAKU ・Rakuten Music ・replay ・ニンテンドー 3DS レコチョク ・うたパス ・SMART USEN ・ひかりTVミュージック ・RecMusic ・Amazonデジタルミュージックストア ・GIGA MUSIC ・HAPPY!MUSIC+ ・JOYSOUND ・Mora ・mu-mo ・music.jp STORE ・My Sound ・TSUTAYAミューレコ♪ ・オリコンミュージックストア ・ドワンゴジェイピー ・レコチョク ・OTOTOY ・Tik Tok ・Google Play Music ・YouTube Music |
価格 | ベーシックプラン ・シングル1380円(1年間) ・アルバム4500円(1年間) フリープラン ・0円 |

2. BIG UP!を利用するメリット
- 配信できる場所が多い
- 無料でも利用できる
- SHARE LINK!が便利
- オーディションの開催など副次的なメリットがある
- 日本語である
(1)配信できる場所が多い
BIG UP!を利用するメリットは配信できるストリーミング、ダウンロードサイトが多数あることでしょう。
特に日本国内で人気のストリーミング、ダウンロードサイトはほぼ網羅しています。
海外の音楽ディストリビューションサービスだとLINE Musicやdミュージックなどの日本人向けのサービスが含まれていることは基本的にありません。その為、日本人特化という点ではおすすめです。
ちなみに、配信時にアーティストページを持つこともできます。
(2)無料でも利用できる
無料でも利用できます。
しかし、無料配信の場合、アーティストへの還元率が海外の音楽ディストリビューションサービスに比べると悪いです。
その点に関してはデメリットの項目にて解説いたします。
(3)SHARE LINK!が便利
SHARE LINK!を使ってSpotifyやAppleミュージックなどを一つのリンクにまとめて、SNSでシェアすることができます。
このSHARE LINK!は、BIG UP!のデフォルト機能ですので、誰でも簡単に利用することができます。
※リンクをまとめる機能は、Linkfireで無料作成することも可能です。ただし、下部に広告が付きます。

(4)オーディションの開催など副次的なメリットがある
BIG UP!には、音楽配信の他にも多数の副次的なメリットを揃えています。
- 定期オーディションの開催
- 専用メディア「BIG UP!zine」にてピックアップアーティストの紹介
- 選抜でのミュージックビデオの無償作成
- ライブ出演や楽曲提供オファーの仲介
- スタジオレコーディングのサポート(審査あり)
- チケット販売や版権管理
- 代行での確定申告
このようにBIG UP!にはたくさんの副次的なメリットがあります。
これはAvexだからできることであり、これ以上の副次サービスを揃えているのは、国内では皆無。海外でもほぼありません。
(5)日本語である
当たり前ですが、日本語対応です。
海外にも音楽ディストリビューションはたくさんありますが、ほとんどが日本語には対応していません。
聞きたいことがあれば、直接日本語で質問できるのはメリットでしょう。

3. BIG UP!を利用する前に知っておきたい注意点・デメリット
フリープランの還元率が低い
無料で配信できるので仕方がない部分はありますが、アーティストへの還元という点で音楽ディストリビューションの中では還元率が低い点に注意しましょう。
※あくまで海外のサービスと比較した場合です。国内においては、無料配信でも最大の還元率です。
価格 | 還元率 | |
フリープラン | 0円 | サブスクリプション受領額70% ダウンロード販売価格50% |
ベーシックプラン | 1〜2曲:990円(税込) 3〜6曲:2,390円(税込) 7〜25曲:4,490円(税込) | サブスクリプション受領額100% ダウンロード販売価格60% |
有料のベーシックプランも還元率が低くみえますが、注意すべき点はダウンロード販売価格の60%であることです。
ちなみに、ダウンロード販売は場所によって収益が異なりますが、日本でiTunesにて販売した場合は販売価格の62%もしくは最低販売収益のいずれか高い方になります。その他の販売サイトの収益もおよそ50%後半から60%ほどのものが多いです。
つまり、ベーシックプランはダウンロード販売も還元率ほぼ100%ということになります。
iTunes収益率(Tunecore Japanより)
4. BIG UP!の口コミ・評判
1件だけ配信遅れに関するツイートがありましたが、それ以外悪い書き込みはほとんどなく、BIG UP!から配信をしている方が数多くみられ、宣伝しているツイートが多かったです。
BIG UP!のプレイリストに入ったというツイートも多くみられました。
プレイリストに入ることができるのも良い点ですね。
音楽配信サイトの「BIG UP」が作成してくれた「BIG UP! Tunes Weekly」というプレイリストに俺の楽曲「名も無き花」の入っていますので是非にどうぞ
引用:Twitter
まとめ
BIG UP!は、Avexが提供するアーティストに嬉しいメリットが詰まった音楽配信サービスです。
無料プランの還元率は70%。有料なら年会費はかかりますが100%です。
また、Avexの強みを活かした副次サービスも多数揃えており、多方面からアーティストの活動を支援してくれるのがBIG UP!の強み。
国内で人気な音楽配信はほぼ全て網羅しているので、日本人のリスナーで聴けない状態が起こることは少ないでしょう。
その為、
- まずは日本人に曲を聞いてもらいたい!
- 日本のサービスかつ無料で利用したい!
このように考えている方はBIG UP!を利用すれば、大きな失敗はないでしょう。
音楽配信サービスは海外に有名なものが多いですが、BIG UP!は日本のサービスなので、日本語でサポートしてくれるのも良い点です。
あなたの音楽の方向性と照らし合わせながら、BIG UP!を利用するかを吟味してみてください。
その際、この記事が参考になったのなら幸いです。