- Neutorn 3から何が変わったの?違いは?
- トラックメイク、ミックスがもっと簡単にできる方法ないかな・・・
- プラグインエフェクトって結局どれを使えばいいの?
- AI機能がついってるってどういうこと?
このように思いこの記事をお読みになったのでは?
今回、AI機能搭載のトラックメイク、ミックス用プラグインNeutron 4をレビューします。
Neutron 4になり、AI機能だけでなくその後の処理を調整するアシスタントビューなどにより初心者の方でもさらに扱いやすくなっています。
この記事では、Neutron 4のメリットや注意点をご紹介。加えて使い方にもふれて、どのように買うと一番お得になるのかも解説します。
ぜひ、参考にしてください。
1. iZotope「Neutron 4」とは?
Neutron 4は、iZotopeが開発するあらゆるトラックメイクに利用できるマルチエフェクトです。
作曲ソフトDAWの拡張機能AU(Audio Unit)、VST3、AAXプラグインとして利用できます。プラグインは以下に分かれて表示されます。
- Neutron 4
- Neutron 4 Equalizer
- Neutron 4 Compressor
- Neutron 4 Excitor
- Neutron 4 Gate
- Neutron 4 Sculptor
- Neutron 4 Transient Shaper
- Neutron 4 Unmask
- Neutron 4 Visual Mixer
それぞれのエフェクトは単体もしくは、まとめて起動できるNeutron 4プラグインがあり、Neutron 4プラグインではAIによるアシスタント機能が搭載されています。AIによるアシスタント機能では、トラックのオーディオを流すことで分析し、イコライザーやコンプレッサー、エキサイターなどを使用したトラックメイクが瞬時に完了します。
※AI機能はあくまで「アシスタント」とされています。時短してパパッと聞かせる音源には便利ですが、iZotope公式では基本的にアシストしてもらう使い方が推奨されています。
またNeutron Advanced、Standard、Elementsの3つのバージョンがありましたがNeutron 4のリリースによって、Neutron 3 StandardとAdvancedは終了となり、Elementsのみ引き続き継続されます。つまり、Neutron 4もしくはNeutron 4 Elements版の2種類になります。
以前のNeutron 3ではAI機能は「Mix Assistant(ミックスアシスタント)」となっておりトラックメイクとミックス機能を選ぶことができましたが、新しいNeutron 4ではトラックメイクをAssistant(アシスタント)、別プラグインVisual Mixerに搭載されているミックス機能をMix Assistant(ミックスアシスタント)と呼ばれるようになっています。
Neutron 4の主な新機能
- Unmask:トラック間の被りを簡単操作で解決できる新しいモジュールです。
- Assistant View:アシスタント後に調整できる新しいビューです。
- Target Library:プリセットターゲットにトーンを近づけるだけでなく、自分のファイルから生成したターゲットに近づけることも可能です。
- Trash Mode:Exciterモジュールに追加されたiZotope「Trash」譲りの歪みエフェクトです。
- Punch Mode:Compressorモジュールに追加された簡単にインパクトをコントロールできる機能です。
- Audiolens同梱:ストリーミングプラットフォームから直接楽曲の特性を収集し、それに合わせたミックスやマスタリングが可能なアプリです。これを使ってターゲットライブラリを拡張することが可能です。
【無料】iZotope「Audiolens」ストリーミングサイトから簡単に音質特性を収集できるアプリ!クロスグレード元として利用可能!
<Neutron 4概要>
開発会社 | iZotope |
操作画面 | ![]() |
製品名 | Neutron 4 |
仕様 | AI機能搭載トラック向けマルチエフェクト |
価格(定価) | 399ドル Elements129ドル |
Neutronを含む主なパッケージ(※旧バージョンあり)
時期によってパッケージが追加・廃止されたり、販売店独自のバンドルも存在する場合があります。
※販売店によって旧バンドルの取り扱いがある場合があります。
表は横にスクロールできます▼
パッケージ | Mix & Master Bundle Advanced | Music Production Suite 5.2 | Everything Bundle | Elements Suite | Mix & Master Bundle Standard | RX Post Production Suite 7 |
主な収録内容 | Ozone 10 Advanced Neutron 4 Nectar 3 Plus (w/ Melodyne Essential) Neoverb Tonal Balance Control 2 Audiolens | Neutron 4 Symphony 3D Stratus 3D Brainworx bx_boom! Brainworx bx_cleansweep Pro Brainworx bx_delay 2500 Brainworx bx_refinement Brainworx bx_saturator V2 Brainworx bx_subsynth Ozone 10 Advanced RX 10 Standard Nectar 3 Plus (w/ Melodyne Essential) Neoverb Vocal Synth 2 Insight 2 Tonal Balance Control 2 Audiolens Guitar Rig 6 Pro | Ozone 10 Advanced Neutron 4 Nectar 3 Plus (w/ Melodyne Essential) RX 10 Advanced Dialogue Match VocalSynth 2 Insight 2 Stutter Edit 2 Exponential Audio Stratus 3D Exponential Audio Symphony 3D Tonal Balance Control 2 Neoverb Brainworx bx_boom! Brainworx bx_cleansweep Pro Brainworx bx_delay 2500 Brainworx bx_refinement Brainworx bx_saturator V2 Brainworx bx_subsynth Audiolens Guitar Rig 6 Pro | Ozone Elements Neutron Elements Nectar Elements RX Elements | Ozone 9 Standard Neutron 4 | RX 10 Advanced Dialogue Match Neutron 4 Nectar 3 Plus Insight 2 RX Loudness Control Stratus 3D Symphony 3D Tonal Balance Control 2 |
価格(定価) | 699ドル | 999ドル | 2,499ドル | 199ドル | 399ドル | 1,999ドル |
- DTM初心者
- 時短したい

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NeutronはSplice Pluginsにて月額払い(Rent-to-Own:借りる→払い切ると自分のものに)でも利用可能です。Splice Pluginsに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。Splice Pluginsは通常の月額払いと違い、支払いの義務はなくいつでも停止することが可能です。

サブスクリプション開始
iZotope公式のサブスクリプションサービスが新たに開始されました。全てのソフトウェアは常に最新版のものになりますので、番号ではなくProという名前になっているようです。プラグインのサブスクリプションに関する詳しい記事は以下をご覧ください。

- Neutron Pro
- Nectar Pro
- Vocalsynth Pro
- Ozone Pro
- RX Pro for Music
- Neoverb Pro
- Insight Pro
- Tonal Balance Control Pro
- Relay
- Visual Mixer
- Melodyne 5 Essential

2. 導入するメリット
Neutron 4を導入するメリットは以下のような点が考えられます。
- AI機能が進化!より簡単にエフェクトできる
- Tonal Balance ControlやAudiolens同梱!※Elementsには含まれません
- より個々のトラックに存在感を出すこと可能に
AI機能が進化!より簡単にエフェクトできる
AI機能がさらに進化しました!
前回バージョンNeutron 3のように楽器、スタイル、強度を選択する必要がなくトラックを再生するだけで数秒でエフェクトが完了します。
その後に新しいアシスタントビューが表示され、初心者の方でも音色などを調整しやすくなりました。
AIによるアシスタント機能に関する詳しい記事は以下を参考にしてください。

Tonal Balance ControlやAudiolens同梱!※Elementsには含まれません
前回のNeutron 3 Advanced同様に、Tonal Balance Controlが同梱されるだけでなく、新しいアプリAudiolensも同梱されています。しかし、Tonal Balance ControlとAudiolensはOzone 10 Advancedにも付属しますので、そちらを持っている場合はメリットと言えないかもしれません。
また、Elements版には含まれませんのでご注意ください。
Tonal Balance Controlとは?
Tonal Balance Controlは、最後に全体のバランスを確認するために利用でき、自宅で音が出せないなどモニター環境の違いやそれに伴う感覚の違いで間違ったバランスを取っている場合に修正点がわかります。また、自分の好みの曲と同じようなバランスをとることも可能です。

Audiolensとは?
Audiolensは、音源ファイルのダウンロードやDAWの設定に時間を費やすことなく、ストリーミングプラットフォームから直接楽曲の特性を収集し、Ozone 10やNeutron 4とシームレスに繋げて収集した特性に合わせたミックスやマスタリングが可能となります。これを使ってターゲットライブラリを拡張することが可能です。

より簡単に個々のトラックに存在感を出すことが可能
アシスタントビューで調整できる
- Tone Match(Sculptorモジュール)
- Punch(Compressorモジュール)
- Distort(Excitorモジュール)
などより簡単に存在感、音色を調整できるようになっています。
また、サイドチェイン信号で簡単にトラック間の被りを調整できるUnmaskモジュールも新しく追加されています。被りの調整は、初心者にとっては難易度の高い調整かもしれませんが、Unmaskモジュールでは量と感度、アタック、リリースを調整するだけでどの部分が被っているかを見極めて調整してくれます。
より自分の理想の音色、音像に近づけることができるようになっています。

3. 利用する前に知っておきたい注意点・デメリット
しかしながら、Neutron 4を利用する前に知っておくべき注意点もあります。
- アシスタントの仕様に注意
- 人によっては利用しない機能Visual Mixer
アシスタントの仕様に注意
Neutron 4アシスタントに関する記事で詳しく書いていますが、以下のような注意点があります。
- Tone Matchの分類が同じであればエフェクトの処理も似てくる
- アシスタントビューの設定は各種エフェクトの設定と連動している※一部例外あり
エフェクトの処理はある程度似てくる場合が多く、アシスタントビューの処理は各種エフェクトと連動しています。
アシスタント機能はその名の通りあくまで「アシスタント」ということを忘れないようにしましょう。
人によっては利用しない機能Visual Mixer
Neutron 3のStandard以上でついてくるVisual Mixer(ビジュアルミキサー)は、Neutron 4でも別プラグインとして搭載されています。
Neutron 4はもちろん、Nectar 3やそれらを必要としないトラックにRelayをさすことでビジュアルミキサーでのコントロールが可能となります。全体のPANや音量、広がりをコントロールすることができます。これにより、各トラックの位置や音量を自在に操ることが可能です。
さらに、Visual Mixer上部の「Mix Assistant(ミックスアシスタント)」機能を使うと全トラックのボリューム自動調整できます。これでOzone 10を合わせると2Mixの調整が全て自動で完結可能です。
しかしながら視覚的にまとめてみたい場合は利用しても良いと思いますが、ビジュアルミキサーを利用する場合は、DAWの音量やPANは一切いじらない形になります。音量やPANはDAWでコントロールしたい方は利用しない機能だと思います。人によってはあまり必要ない機能かもしれません。
4. Advanced?Elements?Standard?バージョンの違いや比較
前回のバージョンはNeutron Advanced、Standard、Elementsの3つのバージョンがありましたがNeutron 4のリリースによって、Neutron 3 StandardとAdvancedは終了となり、Elementsのみ引き続き販売が継続されます。
追記:Neutron 4 Elementsリリース
新しくNeutron 4 Elementsがリリースされました。
Neutron 4 Elementsは、AIによるマスターアシスタント及びアシスタントビューがついた仕様となります。Neutron 4 Elementsにエフェクトモジュールは含まれません。モジュールが含まれないのはかなり痛手ですので、最新バージョンはElementsよりNeutron 4フルバージョンの方がおすすめです。
また、Neutron 4のみにストリーミングプラットフォームから直接楽曲の特性を収集できるアプリ「Audiolens」や全体のバランスを確認できる「Tonal Balance Control」が同梱されます。
それぞれの詳しい違いは公式のページをご覧ください。
Neutron 4にアップグレード、クロスグレードすべきか悩んでいる方もいると思いますが、AI機能をよく利用していた方であればNeutron 3より格段に使いやすくなっているのでおすすめです。各種エフェクトに関してはそこまで大きな変化はありませんが、アシスタントビューなどにより初心者の方でも使いやすくなった印象です。
ただし、前回同様上級者であっても十分に利用できるエフェクトで、音色をコントロールしたい場合に重宝すると思います。
5. おすすめの買い方
Neutron 4を購入する前に知っておくべき買い方が2点あります。
- アップグレード・クロスグレード
- バンドル
アップグレード・クロスグレード
iZotopeの製品を持っているとアップグレード(バージョンをアップする)・クロスグレード(その製品からバージョンアップや他の製品を一緒に安く購入できる)が可能です。
- Upgrade from 〜:〜からアップグレード
- Crossgrade from 〜:〜からクロスグレード
- Crossgrade from any paid iZotope product:iZotopeの有料製品からクロスグレード
例えばNeutron Elementsを持っている場合は
- Upgrade、Crossgrade from Elements:Elementsからアップグレード・クロスグレード
- Crossgrade from any paid iZotope product:iZotopeの有料製品からクロスグレード
が購入可能となります。
バンドル
Neutron 4を購入する場合でも、単体で買うよりお得なパッケージがあります。
特におすすめなパッケージがMix & Master Bundle AdvancedもしくはMusic Production Suite 5.2です。
人気のバンドルTonal Balance Bundleは、新しくAI機能搭載リバーブNeoverbが追加されたMix & Master Bundle Advancedとして販売されています。
※販売店によって旧バンドルの取り扱いがある場合があります。
収録内容:(Ozone 10 Advanced / Neutron 4 / Nectar 3 Plus (w/ Melodyne Essential) / Tonal Balance Control 2 / Neoverb / Audiolens)
価格(定価):699ドル
収録内容:(Neutron 4 / Symphony 3D / Stratus 3D / Brainworx bx_boom! / Brainworx bx_cleansweep Pro / Brainworx bx_delay 2500 / Brainworx bx_refinement / Brainworx bx_saturator V2 / Brainworx bx_subsynth / Ozone 10 Advanced / RX 10 Standard / Nectar 3 Plus (w/ Melodyne Essential) / Neoverb / Vocal Synth 2 / Insight 2 / Tonal Balance Control 2 / Audiolens / Guitar Rig 6 Pro)
価格(定価):999ドル


特にAI機能搭載ボーカル用エフェクトNectar 3や定番のAI機能搭載マスター向けエフェクトOzone 10 Advancedを持っていない方は一緒に手に入れるべきでしょう。
これら二つを組み合わせクロスグレード+パッケージで買うのが一番お得になります。
Nectar 3やOzone 10、Mix & Master Bundle Advancedに関する記事はこちらをご覧ください。



6. Neutron 4に関するセール情報
iZotope製品はブラックフライデーのみならず頻繁にセールをおこないます。
およそ50%OFF〜ものによっては90%OFFをこえるものもあります。
特に時期によって限定で販売されるパッケージ品
- Black Friday Bundle
- Music Maker’s Bundle
- Holiday Bundle
- 初めてのiZotopeセット
などは割引率が高いの場合が多いです。
※これらのパッケージはセール期間が終わると販売しません。
また、Neutron Elementsは購入などの特典として無料で配られたこともあります。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。



7. iZotope製品のインストール・アクティベーション方法
iZotope製品のインストール・オーソライズ方法はこちらの記事を参考にしてください。

8. 各エフェクトの種類と使い方を解説!
ここからは、Neutron 4のエフェクトの種類と特徴・使い方を次の順番でご紹介していきます。
- Sculptor:スカルプター
- Compressor:コンプレッサー
- Equalizer:イコライザー
- Exciter:エキサイター
- Gate:ゲート
- Transient Shaper:トランジェントシェイパー
- Unmask:アンマスク
- Visual Mixer:ビジュアルミキサー
- その他
別々のエフェクトではない場合は上部左から右にエフェクトがかかり、+でエフェクトを追加、それぞれオンオフ、プリセット読み込み、削除、ドラッグ&ドロップで順番を変えることが可能です。右側の縦スライダーでエフェクトのミックス量を調整できます。
右上からプリセットを選択でき、上部ブラウザマークから各種エフェクトもしくは、虹色の丸マークからアシスタント機能を利用できます。
アシスタント機能の使い方はこちらの記事を参考にしてください。

(1)Sculptor:スカルプター
前回バージョンで話題となっていたエフェクトで、トラックに透明感と艶を与えるスペクトラルシェイピングです。
以下楽器21種類もしくはAll-purposeの4種類から選び、自動でバランス調整されます。
- All-purpose(Add Fullness、Add Polish、Add Punch、Instrument Bus)
- Bass(Bass、Deep Bass、 Sub-bass)
- Guitar(Acoustic Guitar、Clean Electric、Distorted Electric)
- Keys(Electric Piano、Piano、Synth Lead、Synth Pad)
- Orchestral(Brass-High、Brass-Low、Strings-High、Strings-Low)
- Percussion(Cymbals、Drums、Kick、Snare、Toms)
- Voice(Dialogue、Vocals)
また、新しくアシスタントビューから自分のオーディオをターゲットにすることも可能となりました。
マルチバンドコンプレッションを極限まで高めたもので、4つの周波数帯を圧縮するのではなく、最大32の周波数帯で信号を圧縮するため、より信号に適したコントロールが可能になります。SoundtheoryのGullfossとよく比べられますが、Gullfossより固い音の印象があります。各楽器に分類されており、初心者でも簡単にオートで調整できます。

Amount:適用される処理量を調整します。
ターゲットメニュー:トラックに適用するターゲットカーブを決定します。
Tone:信号の音色的な特性を調整します。
Speed:コンプレッションの強弱を調整します。
Solo:選択した範囲のみでの処理を聞くことができます。
Assistant Pre-EQ:アシスタントを使った場合のみに表示されるスライダーです。入力オーディオをターゲットEQカーブに合わせるために使用するEQの量を調整できます。
Sculptorの口コミ・評判
Neutronの新しい機能「Sculptor」がおもしろいです。
これもAI搭載してるの?
直観的に音色を「いい感じ」にしてくれる。
自分が知っているのだと、ZynaptiqのUNFILTERがこれに近い。
あっちは、単品でNeutron3よりも高いけど(;^_^A
(時々使ってる)
音色弄り系プラグインが増えるのは嬉しい
楽器区分の特化したプリセット満載のSculptorは使える。後はここ最近のiZotopeサウンドが好きかどうかかなと。通した補正感がないのはまだGullfossのほうかも。
引用:Twitter
(2)Compressor:コンプレッサー
1〜3バンドでそれぞれ3タイプから選択できるコンプレッサーです。
コンプレッサーは左上から3つのビュー
- マルチバンドクロスオーバースペクトラム
- 検出フィルター(ModernまたはVintageが選択されている場合のみハイパス、ローパス調整可能)
- オシロスコープ
が選択できます。
上部から入力検出モードを3つから選択できます。
RMS(Root Mean Square):入力信号のレベルを平均化することによって、コンプレッサーの入力レベルを決定します。
Peak:入力信号の瞬間的なピークレベルを使用して、コンプレッサーへの入力レベルを決定します。
True:RMSモードと同様に入力信号のレベルを平均化することによってコンプレッサーの入力レベルを決定しますが、すべての周波数にわたって均一なレベルが生成されます。このモードでは、RMS検出の一般的な副作用であるエイリアシングやアーティファクトを発生させません。
Learn:iZotopeのエフェクトでよくある機能ですが、オーディオを再生することで自動でマルチバンドを最適化します。
Auto Gain:入力と出力のレベル差を計算し、自動的に計算されたゲインを適用します。ゲインは自分で調整することも可能です。
コンプレッサーは新しく導入されたPunchモードを含め3つのモードから選択できます。
Punch
一般的なコンプレッサーよりも少ないノブでダイナミクスを直接コントロールできるプロセッサーです。このモードでは、スレッショルドを必要とせず、4つのコントロールで簡単に調整することができます。
Amount:このコントロールを調整して、音のダイナミックレンジを拡大または縮小します。
Attack:パンチ処理の立ち上がり時間を調整します。
Sustain:パンチ処理の立ち下がり時間を調整します。
Makeup:圧縮後の出力信号に適用されるゲインの量を決定します。
Modern / Vintage
こちらは、一般的なコンプレッサー同様のパラメータを備えています。
Modern:透明でクリアなサウンドを提供します。
Vintage:ヴィンテージ 透明感を抑え、より生き生きとした色彩豊かなサウンドを提供します。
Threshold:コンプレッサーが処理を開始する信号レベルを決定します。ModernまたはVintageが有効なときのみ利用可能です。
Knee:入力がスレッショルドに近づくにつれ、処理がどの程度急激に適用されるかを制御します。Modernが有効なときのみ利用できます。
Attack:スレッショルドレベルをこえた後、信号が完全に圧縮されるまでの時間を決定します。
Release:入力信号がスレッショルド以下になったときにCompressorがゲインを回復するまでの時間を調整できます。
Auto Release(A):Compressorが入力信号を分析してリリースタイムを自動的にスケーリングします。Modernが有効なときのみ利用できます。
Ratio:レベル検出モードで設定された規則に従って、スレッショルドを超えたときに、信号全体またはバンド全体に適用されるゲインリダクションの量を決定します。
Makeup:圧縮後の出力信号に適用されるゲインの量を決定します。
Mix:処理されていない信号と処理された信号のDry / Wetを調整できます。
最下部の電源ボタンからサイドチェインを有効にでき、入力信号以外の信号に基づいて処理をトリガーすることができます。内部(INT.)または外部(EXT.)のサイドチェイン入力を選択できます。
(3)Equalizer:イコライザー
一般的なEQと同じく上下にドラッグしてゲイン、左右にドラッグして周波数を調整します。
バンドを選択後、番号の両端◯を左右にドラッグしてフィルター幅を調整できます。
- ローパスバンド2種類
- ローシェルフバンド3種類
- ハイパスバンド2種類
- ハイシェルフバンド3種類
- ベル3種類
の合計13種類から選択できます。EQライン上にカーソルを合わせてクリックすると新しいバンドができます。
バンドをクリックするとパラメータが表示されます。
電源マーク:バンドをオンオフします。
S:ソロモードにします。
×:バンドを削除します。
Freq:周波数を調整できます。
Gain:ゲイン量を調整できます。
Q:フィルターの幅を調整できます。
音符マーク:周波数スペクトル上のどの位置にあるかキーで表示されます。
▶︎からさらにオンオフ可能なサイドチェインとダイナミックモードを利用できます。
Dynamic:スレッショルド設定に関連して、選択したバンドにダイナミック可変ゲインを適用します。信号がスレッショルドを越えると、信号をブーストまたは減衰させることができます。バンドにある上下矢印を選択してUpもしくはDownのゲイン変化方向を選べます。
Sidechain:内部(INT.)または外部(EXT.)入力信号を選択して、圧縮または拡張の量を制御します。サイドチェインを行うことで、ミックスの各要素間の関係を変化させたり、改善したりすることができます。
EQは、左上から表示方法を変更できます。
- Linear:全周波数にわたって均等に表示します。
- Mel:人間の音感に基づいた周波数スケールです。
- Log:ローエンドとミッドレンジのディテールを提供する非線形スケールを表示します。
- Piano Roll:周波数と音符の関係を示すピアノロールをEQディスプレイの下部に表示します。
Soft Saturation:微妙な倍音を発生させ、微妙な色付けを実現します。
Masking
別トラックとの被りを解消したい場合に利用できます。上部からNeutronやNectar、Relayがささったトラックを選択でき、Sensitivityで感度を調整します。Neutronが他のトラックにささっている場合下部から以下の調整ができます。
EQ切り替え:他のトラックのEQと切り替えて表示、変更できます。
Inverse Link:比較中のEQで正反対のEQがかかります。選択したバンドに近い位置のバンドが選択されます。
Bypass EQs:ソースとターゲットの両方のEQモジュールをバイパスします。
Learn:トラックの音的重要度の高い位置を自動で検知してくれます。
(4)Exciter:エキサイター
ハーモニックディストーションを加えるエキサイター。こちらも1〜3バンドからなります。
Tame:入力信号オリジナルのダイナミクスが復元され、ダイナミクスが変化するパフォーマンスにも均等にディストーションが適用されます。
上部から3つの設定ができます。サチュレーションに微妙なハーモニックエンファシスを適用するために使用します。
- FULL:中低域になだらかな盛り上がり
- DEFINED:中高域になだらかな盛り上がり
- CLEAR:中低域になだらかな減衰
各バンドは、XYコントロールで4種類からブレンドできる2タイプを選択できます。
- Classic(旧バージョン):Tube、Warm、Tape、Retro
- Trash(新バージョン):Overdrive、Scream、Clipper、Scratch
Drive:大きな丸ノブから歪み量を調整できます。
Tone:低周波や高周波にかかる歪みのバランスを調整できます。
フィルター:減衰のために緩やかなシェルフを適用する一つのバンドがあります。
Mix:未処理と処理済み信号Dry / Wetを調整できます。
(5)Gate:ゲート
1〜3バンドからなるゲートです。左上からコンプレッサー同様にマルチバンドクロスオーバースペクトラム、検出フィルターから表示を選択できます。OpenとCloseでスレッショルドをコントロールできます。
Open:ゲートが開き、信号が通過できるようになるレベルを設定します。入力信号がオープンスレッショルドレベルを超えると、減衰が停止します。
Close:オープンスレッショルドより低く設定され、ゲートが閉じるスレッショルドレベルを調整できます。入力信号がクローズスレッショルドを下回ると減衰します。
Ratio:スレッショルドを下回る信号に対して適用されるゲインリダクションの量を決定します。
Attack:オープンスレッショルドを超えたときに、ゲートが閉じた状態から開いた状態に移行するまでの時間を調整できます。
Hold:信号がスレッショルドを下回った後、ゲートが完全に開いた状態を維持する時間を調整できます。
Release:信号がクローズスレッショルドを下回ったときに、閉じるまでの時間を調整できます。
▶︎から他のエフェクト同様にサイドチェインを利用できます。
(6)Transient Shaper:トランジェントシェイパー
トランジェントシェイパーは、サウンドのアタックとサスティンの特性を透過的に変化させ、全体のレベルに影響を与えずにサウンドの存在感を高めるために使用できます。
1〜3のバンドで
- PRECISE:精密
- BALANCED:バランス
- LOOSE:弛緩
の3種類から選んだあと、各バンドで以下の3種類から選択します。
- Shape:高速でタイトなリリースタイム
- Medium:透明でリニアなリリースエンベロープ
- Smooth:最も遅いエンベロープ
アタック、サスティンがマイナスにふれるのも良い点です。
Attack:トランジェントにかかるレベルを調整できます。
Sustain:トランジェントのサスティーンにかかるレベルを調整できます。
(7)Unmask:アンマスク
新しいUnmaskは、2つのトラックの間にスペースを作るためのダイナミックサイドチェーンツールです。Unmaskは、Sculptorと同じように32バンドに分割し、オーディオを処理する際に、より透明感のあるサウンドを実現することができます。
Sculptorと同じように左右の縦線から適用する周波数をドラッグして調整できます。
Amount:サイドチェイン信号から入力信号に適用される処理の量を調整できます。
Sensitivity:スレッショルドを拡大縮小します。マスキングがどの程度検出されるかに影響します。
Attack:どの程度速くアンマスクが適用されるかを調整できます。
Release:どの程度の速さでマスキングが停止されるかを調整できます。
※Unmaskはサイドチェイン信号を受け取る必要があります。サイドチェインの方法はDAWによって異なります。
(8)Visual Mixer:ビジュアルミキサー
前回のバージョン同様にビジュアルミキサーが別プラグインとして同梱されています。このプラグインは、NeutronはもちろんNectarやRelayなど互換性のあるすべてのiZotopeプラグインがリストアップされ、それぞれの音量、パンニング、ステレオ幅を調整できます。
上部のMix Assistantからは、トラックの音量を自動で調整することができます。中心となるFocusトラックと、ミックスの対象となるトラックを選択して、音楽を再生するだけでミックスが完了します。ミックスは以下の5つに分類されます。
- Focus:フォーカストラック
- Voice:ボーカルトラック
- Bass:ベーストラック
- Percussion:ドラム・パーカッショントラック
- Musical:上記のグループとは関係ないその他のトラック
それぞれのボリュームを調整でき、右下Edit Classificationsをクリックして、各グループに分類されるトラックを編集できます。
右上のSnapshotsでミックスの状態を保存でき、右側のトラック一覧から各トラックをオンオフできます。
(9)その他
その他の機能としてインプットアウトプットパネルにもいくつかの設定があります。
Limiter
出力のトランジェントを維持しながら透明なリミッターをかけることができます。
3つのスタイルと3つのモードを選択できます。
- Clear:迅速に反応するリミッターです。
- Smooth:ClearとThickの中間で、最も一般的で良いサウンドを提供します。
- Thick:オーディオに対してよりゆっくりと反応します。
- IRC Ⅱ:リミッターを強くかけたとき、特にクランチや歪みなく大きな音を残したい低域の透明性を最大限に確保します。
- IRC LL:効率的なパフォーマンスを確保しながらも、高い音質と放送規格のTrue Peak性能を維持します。
- Hard:最もレイテンシー効率の高いアルゴリズムで、最終的な出力レベルが天井を超えることはありません。レーテンシーがゼロのため、True Peakには非対応です。
※NectarのVocal UnmaskソースメニューでNeutronが選択され、Vocal Assistantによってマスキングが検出されると、EQカットカーブがNeutronの出力に適用されます。アンマスクコントロールボックスは、NeutronインターフェースのI/Oメーターの上に表示されます。
ゲイン:入力または出力のゲインを調整できます。
Bypass:バイパスをオンオフします。
Sum To Mono:オンに切り替えると、ステレオ信号左右のチャンネルをモノラルの出力信号に合計します。
Pan:パンニングを調整できます。出力信号を左または右のチャンネルにパンします。Neutronのステレオ・インスタンスでのみ機能します。
Invert Phase:位相を反転します。信号の極性を反転させる場合に使用します。
Width: ステレオの拡がり具合を調整します。
Swap Channels:左チャンネルを右チャンネル出力に、右チャンネルを左チャンネル出力にルーティングします。

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まとめ
Neutron 4は、AI機能の使い勝手がよくなっており、音色の調整がやりやすくなりました。
初心者の方にはかなりおすすめできるプラグインです。AI機能を試しながらミックスを学んで、徐々に自分で調整していくようにすると上達していけると思います。
Elementsのみ継続販売がありますが、Neutron 4をおすすめします。ただし、Neutron 4の他Ozone 10 AdvancedやNectar 3 Plusなどがついてくる「Mix & Master Bundle Advanced」や「Music Production Suite 5.2」が一番おすすめです。
「Music Production Suite 5.2」は値段が高いですので、難しい場合はOzone 10 AdvancedとNeutron 4、Nectar 3 PlusやNeoverbのバンドル「Mix & Master Bundle Advanced 」をチェックしてみましょう。
この記事が参考になったのなら幸いです。

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