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MeldaProduction「MRhythmizer」使い方②タイム・ボリューム・フィルターのシーケンスエフェクト

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※PRが含まれる場合があります。

MeldaProductionのアレンジマルチエフェクトMRhythmizerの使い方第2弾です。

今回は、モジュレーターやマルチパラメータの機能をざっくり解説します。

使い方1やレビューなどに関する記事は以下をご覧ください。

mrhythmizer-meldaproduction-thumbnails MRhythmizerレビューと使い方やセール情報!MeldaProductionのアレンジプラグインエフェクト
公式の英語マニュアルはこちらをご覧ください。

1. UTILITIES

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右側にあるMeters & Utilitiesボタンをクリックして、下部にあるUTILITIESからパラメータを表示できます。

Map:モジュレーター、マルチパラメータ、MIDIの現在のマッピングをすべて表示します。

Lock:クリックすると現在ロック可能なすべてのパラメータがリストアップされます。

Modulator(Mod):モジュレーターの設定を表示します。また、左側には、モジュレーターをオンオフするためのチェックボックスがあります。

マウスの右クリックするか、右端のメニューボタンを使って、以下の学習機能を持つ追加メニューを表示します。

Clear & Learn:現在モジュレーターに関連付けられているすべてのパラメータを削除してから、学習モードを有効にします。その後、さわったすべてのパラメータは変更された範囲とともに、モジュレーターに関連付けられます。学習モードは、ボタンを再度クリックすることで終了します。

Learn:レンジを含む任意のパラメータをアタッチします。これをクリックして、任意のパラメータを好きなレンジに移動させ、再度ボタンをクリックして終了します。

Reset:すべてのマルチパラメータの設定をデフォルトに戻します。

2. モジュレーターエディター

モジュレーターは、さまざまな入力に応じてパラメーターを自動的に変化させることができる機能です。UTILITIESにあるModをクリックしてこのエディターを表示できます。

左側ではモジュレーターのモードを設定し、右側ではモジュレーションするパラメータのリストが表示されます。

NORMAL

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ノーマルモードでは、モジュレーターは通常のLFOのように動作します。その形状をコントロールする様々な方法があります。形状のエディットできるパラメータはいくつかありますが、実際にパラメータを動かすと波形表示が変化するのでわかりやすいと思います。Editからシーケンサーエディターのように波形をエディットすることもできます。また、波形の形状からだけでなくHarmonicsから倍音をエディットすることも可能です。HarmonicsにあるGeneratorボタンからは、ファイルやパラメータによってハーモニクスを生成します。こちらもパラメータを動かすと実際にハーモニクスが変化するのでわかりやすいです。

RATEから速さをコントロールできますが左上SYNCボタンでDAWと、Sync Groupを使ってモジュレーター同士を同期させることもできます。

MIDI RESETを使えば、MIDIノートを使ってオシレーターを任意の位相にリセットすることができますが、これを機能させるためにはDAWとの同期を無効にする必要があります。

Advancedボタンからはハーモニクスやカスタム変換など、信号の形状を後処理するためのより高度な設定を行う追加ウィンドウが表示されます。

FOLLOWER

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フォロワーモードでは、モジュレーターが入力信号のレベルを検出します。LEVEL MIN / MAXで入力レベルの範囲をコントロールし、入力レベルがMINと同等かそれ以下の場合、モジュレーションされるパラメータの値は最小となります。同様に、入力レベルがMAXに達すると、モジュレーションされたパラメータの値は最大になります。LFO Modulationは、フォロワーに加えて適用されるLFOモジュレーションの量を定義します。

DETECTOR:ATTACK、RELEASE、HOLDなど検出に関する細かな設定ができます。Advanced Detector Settingsでは、入力レベルではなくラウドネスを検出する心理音響的プリフィルター、フル機能の6バンドイコライザーを使用したカスタム入力信号のプリフィルター、カスタムアタック、リリースシェイプなどの特別な機能があります。Side-chainはプラグインにサイドチェイン入力がある場合、モジュレーターにサイドチェイン入力を測定させます。

BANDPASS:バンドパスパネルは、バンドパスフィルターを使ってレベル検出信号をプリフィルターするもので、Advanced Detector Settingsにあるイコライザーを簡略化したものです。

ADVANCED:アドバンストパネルには、実際のオーディオ素材に合わせてさらに調整するためのレベル処理機能が用意されています。

PROJECTION:LFOシェイプに投影することで、モジュレーターは範囲をオシレーターのシェイプに使用することになります。電源ボタンでオンオフできます。

ENVELOPE

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シンセサイザーのエンベロープに似た任意のエンベロープをモジュレーターが生成します。エンベロープはキーが押されると開始され、アタックとディケイのステージを経てキーが離されるとリリースステージが開始されるまでサスティンステージで保持されるというMIDIに準拠したものと、オーディオに準拠したものがあります。オーディオの場合、オーディオレベルがスレッショルドオンを超えると、MIDIモードでノートが押されたときと同じように動作し、入力レベルがスレッショルドオフを下回るとキーリリースのように動作します。Action ON / OFFでノートオン、オフの際の動作を設定できます。

DETECTOR:アタック、リリース、ピークホールドなどに加えてThreshold ON / OFFでノートオン、オフのしきい値を調整できます。また、Tremoloボタンからトレモロの動作と形状を含む追加のトレモロ設定が可能です。

RANDOM

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スムーズなランダムジェネレーターです。ランダムモードのモジュレーターは、DAWでのアレンジメントの各位置で常に同じ結果が得られます。SPEEDは変化のスピードをコントロールし、このパラメータを少しでも変更すると全体が変化します。

Mode:上部のModeから連続的なランダムモジュレーションを生成するSmooth、特定の時間間隔ごとにステップ変化を生成するSteps、MIDIノートを受信するたびにランダムな値を生成するChange on MIDI noteを選択できます。

Synchronize to LFO:ランダムシーケンスの速度をLFOに同期させ、DAWにも同期させることができます。

True Random:プロジェクト内の位置に依存しないランダムシーケンスをモジュレーターが生成するようにします。

PITCH

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ピッチは、ポリフォニックではない入力信号のピッチを検出します。入力信号を受け取り、その中の基本周波数のピッチを近似しようとします。ピッチ検出にはいくつかの制限が設けられています。

DETECTOR:制限はDETECTORパネルで設定できます。誤ったピッチへのジャンプを避けるためにMin / Max Reconigzedのパラメータは、入力に想定される周波数を制限します。StabilizationSpeedはピッチの変化の速さを制限することでこれらのジャンプを防ぎます。

SHIFTパネルでは検出されたピッチを上下にシフトすることができ、AUTO-TUNEパネルでは、最も近い音に移動させることができます。

MIN / MAX FREQUENCYではDETECTORパネルとは違いピッチの検出した後に、その結果の周波数範囲を設定できます。

PARAMETERS

右側ではモジュレーションするパラメータのリストを編集できます。

プラスボタン:コントロールされるパラメータのリストにパラメータを追加します。

ゴミ箱:選択されたパラメータをコントロールされるパラメータのリストから削除します。

Learn:学習の開始または停止を行います。このボタンをクリックしてから、プラグイン内のパラメーターを移動し、再度クリックします。

リストに追加したパラメータをクリックすると以下のパラメータが表示されます。

Parameter:モジュレーションを行う対象となるパラメータを定義します。

名前:パラメータに名前を付けることができます。

Range mode:パラメータの範囲をどのように選択するかを定義します。Up and Downでは、中心となる選択されたVALUEの上下に値を移動させます。Full rangeも同様ですが、範囲が対称的に制約されるため、選択された値が中心でなくなることがあります。Up / Down onlyは、選択されたVALUEを上か下にのみ移動します。Intervalは、VALUEからMAXへと変化するシンプルなモードです。

VALUE:対象となるパラメータの範囲の中心を定義します。Range modeがIntervalに設定されている場合は最小値を定義します。

MAX:対象となるパラメータの範囲の上限値を設定します。Range modeがIntervalに設定されている場合のみ有効です。

DEPTH:対象となるパラメータの範囲のサイズを定義します。Range modeがIntervalに設定されていない場合にのみ使用されます。

Invert:反転チェックボックスは、対象となるパラメータの範囲を反転させます。

Use first parameter’s range:リストの最初のパラメータと同じ範囲をパラメータの表示に使用します。

Transformation shape:電源ボタンでオンオフ可能なTransformation shapeはクリックするとグラフエディターが表示され、選択したパラメータの制御に使用するカーブの形状を微調整することができます。

3. マルチパラメータ

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右側のMultiparametersからパラメータをまとめて調整できるマルチパラメータの設定を表示します。それぞれクリックすると、マルチパラメータのすべての詳細を設定できるマルチパラメータエディターが開きます。

マウスの右クリックするか、それぞれ右端にあるメニューボタンを使って、学習機能を持つ追加メニューを表示します。Clear & LearnとLearnなどはモジュレーターと同じです。

Quick Learn:現在リストに表示されているパラメータをすべて消去し、範囲を含む1つのパラメータを取り付け、その名前をマルチパラメータに割り当てます。

4. マルチパラメータエディター

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右側のMultiparametersから個々のパラメータをクリックして開くマルチパラメータエディターは、下部のPARAMETERSでモジュレーターと同じようにパラメータを設定できます。左上からは5つのモードでマルチパラメータの動作を制御します。

NORMAL

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通常のマルチパラメータコントロールです。

SWITCH

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Multiparametersのスライダがボタンに変わります。このボタンには2つの状態があります。ボタンを押すと、マルチパラメータの値が0%から100%まで指定した時間間隔で上昇し始めます。再度ボタンを押すと、値は0%に戻ります。

TRIGGER

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スイッチモードと似ていますが、ボタンの状態が1つしかなくボタンを押すと自動的に0%から100%になり、再度ボタンを押さなくても元に戻ります。

BANK

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バンクモードのマルチパラメータはA〜Hプリセットのように、すべてのパラメータに対していくつかの状態をバンクに保持します。そして、マルチパラメータはバンク間でモーフィングしたり、バンク間を直接切り替えるように設定することができます。例えば、マルチパラメータのスライダーを0%に設定するとバンク1に、スライダーを100%に設定するとバンク4に設定されるような調整が可能です。各バンクには5つのボタンがあり、制御するパラメータごとに値が設定されています。ロードボタンをクリックすると、バンクの値がプラグインに読み込まれます。例えばバンク3を変更したい場合はまずロードボタンをクリックし、必要な項目を変更した後、設定を保存し直します。保存ボタンをクリックすると、そのバンクの設定がプラグインで設定されているものから上書きされます。

METER

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マルチパラメータをメーターとして動作させます。他のパラメータをコントロールするのではなく、複数をまとめたパラメータの値を表示できます。

それぞれのモードでは以下のようなパラメータがあります。

SPEED:補間時間をコントロールします。この値がゼロの場合、マルチパラメータの値を変更すると関連するパラメータがすぐに調整されます。0以外の値の場合、実際のパラメータはすぐには変更されず時間をかけて補間されます。

SWITCH TIME:最小値から最大値へ、またはその逆に切り替えるために必要な時間を定義します。

STEPS:マルチパラメータの値に等間隔の任意の数のステップを作成できます。

Value:マルチパラメータの表示単位を設定します。

Default:マルチパラメータのデフォルト値を制御します。

Set current value:現在の値をマルチパラメータのデフォルト値として保存します。

Origin:値の原点をGUIエンジンに知らせます。

Set current value:現在の値をマルチパラメータの原点として保存します。

Set center:中心50%をマルチパラメータの原点として設定します。

まとめ

MeldaProductionのプラグインは、機能がたくさん詰め込まれているだけでなく別ウィンドウで開くのでかなりわかりづらい部分があります。

全てを使いこなすに一苦労ですが、どういった機能が搭載されているかだけでも知っておくべきでしょう。

この記事が参考になれば幸いです。

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