話題のオートEQ「Gullfoss」を購入し、実際に使ってみました。
操作性はいたってシンプル!誰でも簡単に音を良くできるいわゆるチートEQ。
「TAME」「RECOVER」「BIAS」「BRIGHTEN」「BOOST」この5つのパラメータ。
そして、かかる対象周波数範囲を設定するだけで簡単に音が良くなります。
シンプルにも関わらず高性能であることにとても驚きました。
この記事では、オートEQ「Gullfoss」について徹底解説!メリットや注意点、使い方まで解説!ぜひ、参考にしてください。
目次
1. Soundtheory「Gullfoss」とは?
Gullfossは「インテリジェント・オート・イコライザー」です。
イコライザーですが、大まかな対象周波数範囲以外細かい位置やGainを指定することはできません。
音を支配的、被支配的な成分で分類する仕様で、普通のEQではありません。
間違えないよう気をつけましょう。
<Gullfossの概要>
開発会社 | Soundtheory |
操作画面 | ![]() |
価格(定価) | ¥21,000 |
主な仕様 | インテリジェント・オート・イコライザー |
ここからは具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう!

2. 導入するメリット
Soundtheory「Gullfoss」を利用することによって得られるメリットは次の2点です。
- 初心者でも簡単に扱える
- 自分でポイントを探す必要がない
順番に見ていきましょう!
メリット1. 初心者でも簡単に扱える
EQに関する知識がなくてもオートでかかるので、細かな設定は必要ありません。
初心者の方でも簡単に扱えてしまうのが良いところです!
また、Gullfossのかかり方は参考にもなります。Gullfossがどう処理されるかをみるだけでも勉強になります。
メリット2. ポイントを探す必要がない
中心となる部分、中心ではない部分(支配的、被支配的)をオートで分析するので、簡単に良いサウンドが作れます。
自分でEQのポイントを探す必要がありません。

3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
一方、Soundtheory「Gullfoss」を利用することによって考えられるデメリット・注意点は次の2点です。
- かけすぎ注意!色がつきすぎてしまう。
- Macのみ利用可能です。(2019年3月現在は、販売されています。)
事前にしっかり確認しておきましょう!
注意点1. かけすぎ注意!音に色がつきすぎてしまう。
Gullfossの色がつきすぎてしまうのでかけすぎ注意でしょう。
特にマスタリングでの使用など全体にかける場合は細かく調整する必要があるでしょう。
また、その色が好みではない場合おすすめできません。
しかしこれは、事前にしっかりデモを行うことで解決できますので、デモりましょう!
注意点2.Macのみ利用可能。(2019年3月現在は、販売されています。)
2019/2/7現在Windows版はまだ発売しておりません。
Macユーザーのみ利用可能な点に注意が必要です!
<3月追記>
2019年3月にWindows版も販売が開始しました。
4. 口コミ・評判を紹介!
さて、実際に使っている方がSoundtheory「Gullfoss」をどのように評価しているのかなど気になりますよね?
ここでは、Twitterでの口コミや評判を集めてみましたのでご覧ください。
全体的にかなり高評価ですが、Windows勢はまだ使えないという不満意見も見受けられましたが現在は解決済みです。
気が早いけど
PLUGIN OF THE YEAR 2018
もちろん使いますしProでGullfoss否定する人がいたらそれはProじゃない笑
これからはAIはもちろん無視出来ないしAIをどう活かすも使い手次第です。
誰でも使って良いと思うなら使うべきです。
大事なのはどう作るかじゃなくて音楽そのものですから。
Gullfoss、AES2018ではまだまだ知らない人が多いという感じだったらしい。こんなに質の高いチートEQなのに。頑張って欲しいね。
引用:Twitter
5. Gullfossに関するセール情報
Gullfossはブラックフライデーだけでなく、定期的にセールで安くなる場合があります。
最新のセール情報は以下をご覧ください。


6. 使い方を解説!
さて、これからSoundtheory「Gullfoss」を使用してみようとお考えの方向けに、使い方を簡単にご説明いたします。
英語の公式マニュアルはこちらをご覧ください。
TAMEとRECOVER
Gullfossで重要なTAMEとRECOVERについて解説します。
- TAME:支配的な成分抑える
- RECOVER:被支配的な成分を高める
Gullfossは音を支配的or被支配的に分類します。
この二つのパラメータによってGullfossがマスクした信号成分をコントロールします。
BIAS:+でRECOVER、−でTAMEにバイアスがかかります。
ここで支配的、被支配的どちらに傾けるか設定できます。
BIASを-TAME(支配的)に傾けた場合
TAMEを上げる=広範囲で支配的な成分を抑える
RECOVERを上げる=狭範囲で被支配的な成分を高める
BIASを+RECOVER(被支配的)に傾けた場合
TAMEを上げる=狭範囲で支配的な成分を抑える
RECOVERを上げる=広範囲で被支配的な成分を高める
BRIGHTEN
BRIGHTEN:その名のとおり明瞭度をコントロールします。TAME / RECOVERどちらかが0ではないもしくは両方0ではない場合のみ信号に影響します。
一般的にはゼロに近いほど客観的にバランスの取れた明瞭度になるとのことです。TAME,RECOVERでちょうど良い明瞭度に設定し、足りない場合に足すといった使い方がベストかもしれません。
BOOST
BOOST:低音域が強調、中音域が低減されます
その他に左右の赤い縦線を動かすことで対象周波数範囲を狭めることができます。
以上がGullfossのパラメータの主な仕様です。
まとめ
使った感想として、とても便利なEQです。しかし、かけすぎには注意が必要です。
必要以上にあげてしまうとシャバシャバした音になり抜けが良くなっても、あなたの曲の魅力が半減してしまいます。
ある程度対象周波数範囲を限定して使う方が良い効果が得られるかもしれません。
特に中音域は良い効果が得られる可能性が高いかと思います。
ボーカルなど単体トラックはもちろん全体にも微調整しながらかけることも可能です。
とあるエンジニアさんはわざと凸を作ったあとGullfossでまとめると言っていました。
使い方の可能性はまだまだありそうで、手に入れる価値は十二分にあります。
ちなみに、同じくオートEQプラグインとしては、iZotope「Neutron 3」の中にあるSculptorも後にリリースされました。
Gullfossとはまた違う色を持つオートEQですが、楽器別に最適化した設定が選択でき、さらに初心者にとって便利なツールとなっています。
