人気のリバーブプラグインを開発するValhalla DSPの中で、今回はValhalla Roomを紹介します。
Roomという名前を聞くとルームリバーブしかできないようなイメージを持つかもしれませんが実際のところはどうなのか?
この記事ではそんなValhalla Roomをレビュー、メリットやデメリット・注意点から使い方まで解説します。
是非参考にしてください。
1. Valhalla DSP「Valhalla Room」とは?
Valhalla RoomはValhalla DSPが開発するリバーブプラグインエフェクト。
名前の通りRoom系のリバーブアルゴリズムが中心ですが、PlateやHallのプリセットもあります。
パラメータも特徴的で、Early(初期)・Late(後期)でパラメータが別れており、それらのバランスを調整します。
| 開発会社 | Valhalla DSP |
| 操作画面 | ![]() |
| 価格(定価) | 50ドル |
| 主な仕様 | ルーム系リバーブエフェクト |
2. 導入するメリット
導入するメリットは主に以下の2つ考えられます。
- Room系中心のリバーブアルゴリズム
- HallやPlateリバーブも可能
Room系中心のリバーブアルゴリズム
ここまで、ルーム系のリバーブアルゴリズムが中心のプラグインエフェクトはなかなかないでしょう。
またValhalla DSPリバーブの中でも特にパラメータが充実していて、広い部屋から狭い部屋まで十分コントロールできます。
HallやPlateリバーブも可能

基本的にはRoomに特化したリバーブアルゴリズムが多いですが、HallやPlateのプリセットもあります。しっかり使いこなせばHallやPlateとしても使えるでしょう。
ただし、リバーブが濃くなりがちですので細かく設定する必要があると思います。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
しかしながら利用する前に知っておくべき注意点・デメリットもあります。
- セールをしない
- 他のValhallaリバーブの方が良い場合がある
セールをしない
Valhalla DSPは基本的にセールをしません。全てのプラグインが50ドルに統一されており、それより安くなることはありません。
Valhalla DSP公式は「Everyday is Black Friday(毎日がブラックフライデー)」としています。
注意点としてあげましたが、これはメリットでもあります。なぜなら、時期を選ばずいつでも同じ値段で購入できるからです。しかも50ドルはリバーブの中ではかなり安いです。
他のValhallaリバーブの方が良い場合がある
Valhalla DSPが開発するリバーブの中でおそらく一番人気のものはValhalla VintageVerbでしょう。70年代、80年代、現代の3種類カラーからなるリバーブで、Roomより幅広いリバーブが可能です。ただし、濃いルームリバーブが欲しい場合は、Valhalla Roomの方が良いと思います。
Valhalla DSP「VintageVerb」に関する記事はこちらをご覧ください。
4. 口コミ・評判を紹介!
Valhalla Roomに関する口コミ・評判をまとめました。
安い点も含めてかなり評価が高いです。
DTM教室の先生にリバーブはValhalla Roomがいいよ〜と言われたのでポチろうかな
Valhalla RoomはLogicよりも現代的な音のリバーブらしい
セールなくていつも同じ値段だし50ドルだからお財布にも優しい!
別々のシンセをレイヤーしたりしてもおもろいよ。
Serumが輪郭でSylenth1が空気感とかね
あ、シンセじゃないけどValhallaのRoomとVintageVerbは安いし音作りでめっちゃ使えるからオススメ
引用:Twitter
5. Valhalla DSP製品のインストール・アクティベーション方法
Valhalla DSP製品は基本的に公式HPのみの販売になります。右上REGISTERからユーザー登録、Add To Cartをクリックしてカートに製品を入れ、右上からCHECKOUTします。
製品購入後は以下の3STEPで完了します。
STEP1. My Accountから製品をダウンロード

Valhalla DSPにログインして、My Account→PLUGIN&LICENSESから、製品とライセンスキーをダウンロードします。
STEP2. 製品をインストール
購入した製品をインストールします。
STEP3. DAWで製品を起動して、ライセンスキーを開く

DAWで製品を開くと、上記のようなアナウンスが出ます。OKを押してダウンロードしたライセンスキーを選択します。
6. 使い方を解説!
ここからは使い方を解説します。詳しい記事は公式のブログをご覧ください。
一般的なリバーブのパラメータとは少し異なる部分がありますので、注意しましょう。
Reverb Mode

左下のReverb Modeから以下12種類のリバーブアルゴリズムを選択できます。
- Large Room
- Medium Room
- Bright Room
- Large Chamber
- Dark Room
- Dark Chamber
- Dark Space
- Nostromo
- Narcissus
- Sulaco
- LV-426
- Dense Room

重要度の高い5つのパラメータがスライダーとして左側に配置されています。
MIX:Dry入力信号とWetリバーブ信号のバランスを制御します。
PREDELAY:EarlyおよびLateリバーブの開始を調整します。
DECAY:リバーブの減衰をコントロールします。
HIGH CUT:-12dB / octのローパスフィルターを調整できます。
DEPTH:右側のEarly(初期)、Late(後期)リバーブセクション間のバランスを制御します(Early、Lateは下記にて解説)。0%はEarlyリバーブのみからの信号を表し、100%はLateリバーブの信号を表します。EarlyとLateの残響がクロスフェードします。

右側にEarly、Late二つの残響パラメータがあります。それぞれの6つ、8つのノブからなります。
Early

Early Size:Earlyリバーブのサイズを調整します。0〜50msの長さは、小さい音響空間で見られる初期反射をシミュレートする場合や、強い残響減衰なしに広いステレオイメージを作成する場合に便利です。(Depthが0%に設定されている場合)50〜100msでは、圧縮された部屋のような印象を与える場合があり、最初のアタックがリミッターまたはテープの飽和によって押しつぶされます。100msを超える設定は、ゲート型のリバーブのようになり、EarlyがLateに送信されるときのアタックが遅くなる可能性があります(詳細については、Early Sendを参照)。
Early Cross:ステレオクロスミキシングを制御します。Early Crossの設定を0%にすると、左チャンネルと右チャネル間で混合されなくなります。左チャネルの信号は、右チャネルで初期反射を生成しません。設定を高くすると、左右のチャネル間でエネルギーが混合され、密度も増加します。Early Crossの設定を低くすると、ミックスの空間イメージを維持するのに役立ちます。
Mod Rate:Earlyリバーブのモジュレーションレートを制御します。
Mod Depth:モジュレーションの深さをコントロールします。小さなスペースを作成するときはこの値を低くし、大きなスペースを作成するときや古いデジタルリバーブをエミュレートするときはこれを上げます。
Early Send:Earlyリバーブをどの程度Lateリバーブに送るか制御します。Earlyリバーブは、Lateリバーブとうまく連動するように設計されています。値0は送信なしで、1.0はLateリバーブへ最大送信されます。
Diffusion:密度を制御します。
Late

Late Size:Lateリバーブのサイズを調整します。値が大きいほどスペースが大きくなり、より広がりのあるサウンドになります。一部のReverb Modeでは、レイトサイズを高く設定すると、初期のエコーが聞こえるため、Reverb Modeごとに調整が必要です。
Late Cross:ステレオクロスミキシングを制御します。Late Crossの設定が0.0の場合、左チャンネルと右チャンネルの別々のリバーブに対応します。
Mod Rate:Lateリバーブのモジュレーションレートを制御します。
Mod Depth:Lateリバーブのモジュレーションの深さを制御します。
Bass Mult:DECAYスライダーで設定した中域の減衰時間を基準にして、低域の減衰時間を調整します。
Bass Xover:低音の減衰(Bass MultとDECAYで制御)と中音域の減衰(DECAYで制御)間のクロスオーバー周波数を制御します。
High Mult:DECAYスライダーで設定された中域の減衰時間を基準にして、高域の減衰時間を調整します。High Multを使用して、好みに合わせたリバーブ減衰の明るさまたは暗さを制御します。
High Xover:高音の減衰(High MultとDECAYで制御)と中音域の減衰(DECAYで制御)間のクロスオーバー周波数をヘルツで制御します。
まとめ
Valhalla RoomはRoom系中心のリバーブアルゴリズムですが、パラメータが素晴らしく細かく設定できるリバーブです。
VintageVerbと比べても、使うトラックや楽曲によってはRoomの方が良い場合もあるでしょう。
この記事が参考になれば幸いです。
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