ビットクラッシャーは、使いどころも難しくなかなか手が出づらいエフェクトかもしれません。
deniseから新しくリリースされたBite Harderは、EQのようにコントロールして歪ませることができリピートやスタッター、グリッチなども搭載された多機能な仕様でビットクラッシャーの枠におさまらないエフェクトです。
歪みとしてだけでなく、オートメーションをかけまくるクリエイティブなアレンジエフェクトとしてもおすすめです。
この記事はそんなBite Harderをレビュー!導入するメリットとインストール・アクティベーション方法、使い方まで解説します。また、Bite Harderの無料版とも呼べるMy Crushについても解説します。
是非参考にしてください。
1. denise「Bite Harder」とは?
Bite Harderはdeniseが開発するビットクラッシャーを中心とした歪みやタイムアレンジが可能なプラグインエフェクトです。
EQのようにコントロールして歪みを追加し、最後にはpullパラメータで補正できるため出力ではフラットに戻すことができます。
またリピート、グリッチ、スタッターなどのエフェクトも搭載しています。オートメーションすることで、有機的に変化するビットクラッシュラインを作成したり、急なカーブを作成してスクリームレゾナンスを表現したりすることができます。
【無料】denise「My Crush」とは?
My Crushは、2021年9月現在deniseでニュースレター登録をすると無料でもらえるプラグインエフェクトです。
Bite Harderと同じビットクラッシュアルゴリズムが採用されています。
ただしパラメータは一部なくなっており、EQのようにコントロールできる部分は6種のプリセットから選択できます。
開発会社 | denise |
操作画面 | |
価格(定価) | Bite Harder:24ユーロ
My Crush:ニュースレター登録で無料 |
主な仕様 | ビットクラッシャー |
2. 導入するメリット
Bite Harderを導入するメリットは以下のような点が考えられます。
- オートメーションをかけたくなるパラメータが多い
- EQコントロールを補正して歪みのみを付加できる
- 安い+無料版My Crushあり
オートメーションをかけたくなるパラメータが多い
リピートやスタッターだけでなく、その他のパラメータやEQ部分も調整している変化する音が魅力的でオートメーションをかけたくなります。
細かく調整することでかなり面白いクラッシュエフェクトをかけることができると思います。
EQコントロールを補正して歪みのみを付加できる
ここがBite Harderの特徴的な部分でEQでコントロールした部分を補正するpullパラメータで過度な帯域の出っ張りも補正することができます。
安い+無料版あり
無料でMy Crushを利用できるだけでなく、Bite Harder自体もかなり安いです。
セール価格で2,000円ほどで手に入れることができます。
3. denise製品に関するセール情報
deniseはセールを行います。
Bite Harderもセールの対象になる場合があります。
最新のセール情報は以下をご覧ください。
4. denise製品のインストール・アクティベーション方法
denise製品のオーソライズはかなり簡単で以下の2STEPで完了します。
- 製品をダウンロード
- 起動して、シリアルナンバーを入力
5. denise「My Crush」を無料でもらう方法
My Crushは値段が表示されていますが2021年9月現在、無料でもらうことが可能です。
ADD TO BAGからカートに入れてCHECKOUTへと進みます。
アカウントをお持ちの方は左側からLOG-IN、持っていない方はメールアドレスを入力してニュースレター登録にチェックを入れてCONTINUEを選択します。
すると、決済のタイミングで0円になります。
6. 使い方を解説!
ここからは実際にBite Harderの使い方を解説します。My Crushもいくつか同じパラメータが搭載されていますので参考にしてください。
画面は、EQと同じようにそれぞれのポイントをドラッグして上下でゲイン、左右で周波数を調整します。
それぞれのポイントを選択すると上部に周波数、ゲイン、Qの数値とローシェルブ、ピーク、ハイシェルブ3つのEQスタイルを選択できます。数値も上下にドラッグすることでコントロールできます。右上SOLOボタンで周波数帯域をバンドごとに試聴することができます。
hpf / lpf:ハイパス、ローパスフィルターを調整できますが、歪み前のプリと歪み後のポストの2種類あります。
mix:ミックス量を調整できます。
silky:滑らかにして、より繊細で丸みと暖かみのある音にします。
pull:EQ部分で調整した設定を補正する量を調整できます。画面上で白い部分がなくなれば完全に補正されたことを意味します。
resample:サンプリングレートを下げます。
reduce:ビットレートを削減します。
in / out:入力/出力を調整できます。
clip:クリッパーを使って圧縮します。
SC:右上のSCボタンでは外部入力ソースを使ってエフェクトを適用します。
RND:ランダムにパラメータを調整します。
REPEAT:メトロノームマークからDAWと同期し、左右にドラッグして長さをコントロールして右側のポイントをクリックすることでリピート再生します。クリックを離すとオフになります。
STUTTER:REPEAT同様に設定でき、連続的なゲートが発生します。
GLITCH:グリッチのための追加リングモジュレーターです。
DRIVE:歪み量を調整できます。
まとめ
Bite Harderは安価にもかかわらず多機能なクリエイティブビットクラッシャーです。
正直ビットクラッシャーを利用することは少ないですが、このエフェクトであれば使い所がかなりありそうです。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!