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Glitchmachines「CATARACT」レビューと使い方やセール情報!4つのサンプルを自在に操るアレンジサンプラープラグイン

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実験的なアレンジができるプラグインを開発するGlitchmachines。

その中でCATARACTは、好きなファイルを選んで細かくアレンジできるサンプラーです。

この記事ではそんなCATARACTをレビュー。導入するメリットやデメリット・注意点からセール情報、使い方まで解説します。

是非参考にしてください。

1. Glitchmachines「CATARACT」とは?

CATARACTは、4つのサンプルスロットを備えたアレンジサンプラーです。

ファイルを選択してグリッチ、スライスエフェクトはもちろんDJのようにスクラッチ、テープストップエフェクトをしたり、細かく複雑にモジュレーションすることができます。

CATARACTには、デフォルトでいくつかのサンプルファイルが付属されています。

開発会社 Glitchmachines
操作画面 glitchmachines-cataract-overview
製品名 CATARACT
価格(定価) 69ドル
主な仕様 アレンジサンプラー

2. 導入するメリット

CATARACTを導入するメリットは主に以下のような点があげられます。

  • 複雑で実験的なアレンジができる
  • 多機能にもかかわらず安い

複雑で実験的なアレンジができる

複雑かつ実験的なアレンジが可能で、Aphex TwinやSquarepusher好きにおすすめなサンプラーです。

操作画面を一見するとモジュレーションはLFO 1、2だけのようにみえますが、SCANやRATIO、MORPHなど各部位に専用のLFOが搭載されており、ステップシーケンサーも搭載されているため幅広くモジュレーションできます。

また、再生速度を操るRATIOを利用すればDJのようなスクラッチやテープストップエフェクトも可能です。

多機能にもかかわらず安い

かなり多機能なエフェクトですが、リリースからだいぶ経っていることもあり安く売られている場合があります。

私は、VSTBuzzにてGlitchmachinesの他製品も含めた4種セット12ユーロで手に入れました。

※2021/7/27の朝方までの限定セールです。

3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット

しかしながら、CATARACTを利用する前に知っておくべき注意点もいくつかあります。

  • 仕様はあくまでループサンプラー
  • 使い方がわかりづらい

仕様はあくまでループサンプラー

CATARACTは、DAW再生に応じてループするサンプラーです。

オーディオトラックにさしてエフェクトを適用することはできず、あくまでwavファイルなどを読み込んでアレンジするサンプラーになります。

内部でモジュレーションなどできますが、曲中でループ感なく使用したい場合はオートメーションを細かく描く必要があるでしょう。

また、いくつかのサンプルは付属していますが、サンプルサービスなどでサンプルを手に入れる方がより幅広く活用できると思います。

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使い方がわかりづらい

初見でわかるのは不可能に近いパラメータの設定方法などがあり、使い方はかなりわかりづらいです。

下記の使い方の項目を参考にしてください。

4. CATARACTに関するセール情報

Glitchmachines製品はセールを行います。

CATARACTもセールの対象になる場合があります。

最新のセール情報は以下をご覧ください。

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5. 使い方を解説!

ここからは実際にCATARACTの使い方を解説します。

公式動画にて少し解説がありますので参考にしてください。

SCANNER

sample-slot-cataract

それぞれのスキャナーには、2つのサンプルをロードできます。Load a Sampleからサンプルファイルを選択できます。

knob-blue-green-cataract

それぞれロードしたサンプル部分をクリックすると全体のパラメータが青(スキャナー1)、緑(スキャナー2)に変わり、それぞれのスキャナーに応じたパラメータを調整できます。

EQ:EQボタンを押すと、-20dB~+20dBのシンプルな3バンドイコライザーが表示されます。スライダーは、以下の固定バンドにアクセスできます。

  • LOW:100Hz
  • MID:1100Hz
  • HIGH:11000Hz

STATE:各スキャナーモジュールの設定バリエーションを保存し、MIDIでトリガーすることができます。各スキャナーには専用の5つのステートスロットがあります。スキャナー1はキーボードのC~E、スキャナー2はF~Aでステートを切り替えることができます。パラメータの保存はステート番号を右クリックすることで完了します。右クリックで保存していない場合は、ステートを切り替えるとパラメータがリセットされるのでご注意ください。

ランダム化:?〇〇とかかれてあるボタンは、各スキャナーモジュールの設定のグループをランダム化することができます。

MORPHER

morph-cataract

MORPHERセクションは、両方のスキャナーからの信号をクロスフェードスタイルでモーフィングするLFOが搭載されています。

LFOのRATEパラメータに接続されたセカンダリーLFOもあります。

RATE:LFO速度を調整できます。

SYNC:DAWに同期します。

WAVE:LFOの形状を調整できます。

DEPTH:MORPHパラメータに適用されるモジュレーションの量です。

SLOTS

slots-cataract

RATIO:各サンプルの再生速度を調整できます。

LVL:出力レベルを調整できます。

SCAN

scan-cataract

このプラグインの心臓部といえるサンプルスライサーです。専用LFOのパラメータに対応するコントロールがあります。

RATE:LFO速度を調整できます。

SYNC:DAWに同期します。

WAVE:LFOの形状を調整できます。これによりスライサーの再生位置が変更されます。

Division : ドロップダウンメニューを使って、両方のサンプルスロットに使用される分割数を設定します。波形の上を移動する半透明のグレーのオーバーレイは、現在のサイズと位置を示しています。このオーバーレイのサイズは、右上にあるGATEからサイズを小さくすることができます。

Loop : 新しいセグメント(波形の上を移動する半透明のグレーのオーバーレイ)がトリガーされるまで、セグメントをループさせます。

WNDW : アンプエンベロープをセグメントに適用し、グラニュラスなレスポンスを得ることができます。

G:ゲートコントロールにあるGはGen Modeの略です。エフェクトやグローバルセクションにも同様のトグルがあります。パラメータにGen Modeを設定すると、接続されているパラメータはバイパスされ、新しいセグメントのトリガーごとにランダムな値が生成されます。Genは、オートメーションやパラメータシーケンスよりも優先されます。

SCAN SEQUECER

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右下SEQから別ウィンドウを起動し、左上のメニューもしくは個々のパラメータを直接クリックして選択でき、ACTIVEボタンで有効にします。シーケンスを描くには、16のステップの上でマウスをドラッグするだけです。

上部からは他にも4つの異なるレート(1小節、2小節、4小節、8小節)、シーケンスの再生順序(前向き、後ろ向き、ランダム)、削除、ランダムの設定も可能です。

シーケンサーにアサインされたパラメータはピンク色になります。

最下部RECボタンを押してパラメータを動かすと動かしたパラメータがシーケンサーに適用されます。

GLOBAL RATIO

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両方のサンプルスロットの再生速度RATIOを同時に調整することができます。このセクションにはモジュレーションLFOが内蔵されており、専用のMOD DEPTHRATE波形コントロールを備えています。

LINK:右下のLINKは、新しいセグメントがトリガーされるたびにこのLFOが再トリガーされます。

GLOBAL

global-cataract

PAN:スキャナーモジュールの出力信号のパンニングを調整します。

MORPH:スキャナー内の2つのサンプルスロット間をクロスフェードします。このパラメータでGenを有効にした場合、その結果は下部のALT、INTによって異なります。

ALT:新しいセグメントがトリガーされるたびに、両方のサンプルが交互に再生されます。

INT:新しいセグメントがトリガーされるたびに、両方のスロットがランダムにブレンドされます。

LFO 1 & 2

lfo-cataract

2つの追加LFOです。これらのLFOは、SCANとRATIOのLFOの上に、より複雑なモジュレーションレイヤーを構築することができます。他と同じ標準的なコントロールセットが搭載されてます。

MOD MATRIX

mod-matrix-cataract

モデュレーションマトリクスでは、LFO1とLFO2のスケーリングされた出力を以下に送ることができます。

  • Scan Waveform
  • Scan Rate
  • Ratio Modulation Waveform
  • Ratio Modulation Rate

FILTER

filter-cataract

カットオフとレゾナンスを備えた標準的なLP/HPフィルターです。両方のサンプルスロットに適用されます。

MORPH:LPFとHPFの出力をクロスフェードすることができます。

BP:フィルターをバイパスします。

DELAY

delay-cataract

フィルターの出力信号に適用されるディレイです。

SY:ディレイをDAWに同期させます。

MIX:通常の信号と処理された信号をブレンドする

あとは、通常のディレイと同じくディレイタイム、フィードバック量を調整できます。

ctl-smp-all-cataract

最下部には全体をランダム化する以下のボタンがあります。

CTL:すべてのスキャナーコントロールとMORPHセクションのパラメータをランダム化する

SMP:4つの新しいサンプルが保存先のフォルダからランダムに選択されます。

ALL:すべてのスキャナーコントロール、サンプルスロット、MORPHセクションのパラメータをランダム化します。

まとめ

CATARACTは、ジャンルによってはかなり重宝するサンプラーだと思います。

ポップスなどでは使い所が限られるかもしれませんが、ブリッジなど要所要所でFXとしても利用できると思います。

この記事が参考になれば幸いです。

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