面白いエフェクトが多数あるSoundtoys。
その中から今回は一風変わったディレイ「Crystallizer」をレビューしていただきました。
是非参考にしてください。
この記事のレビュアー
Mishio
音楽プロジェクトOpus Innのヴォーカル、プロデューサー。
多種多様なアーティストとのコラボレーション、楽曲をプロデュース。
またアパレルブランドのコレクションやCM、映画などにも楽曲提供を手掛け、様々な方面で活動している。
2017年から2019年にかけてEP3部作、『Time Gone By』『Time Rolls On』『Time Stand Still』をリリース。
また2020年に初となるsingle “Alone”を配信リリース。
■総合リンク : http://smarturl.it/oi.divinetiming
1. Soundtoys「Crystallizer」とは?
CrystallizerはEventide「H-3000 Harmonizer」(プリセットCrystal Echoes)で開発されたリバースシフトと呼ばれるアルゴリズムを元に作られたプラグインエフェクトです。
このエフェクトは、クリスタルのようなエコーエフェクトを作り出すだけでなくディレイ音を細かくコントロールする様々なパラメータが搭載されており幅広い音作りが可能です。
公式では「グラニュラーエコーシンセサイザー」もしくは「ピッチシフトグラニュラーリバースエコー」とされています。
ちなみにSoundtoysの代表であるKen Bogdanowiczは元々はEventideで働いていました。
開発会社 | Soundtoys |
操作画面 | |
価格(定価) | 149ドル |
主な仕様 | ピッチシフトグラニュラーリバースエコー |
2. 導入するメリット
Crystallizerを導入するメリットは主に以下の点が考えられます。
- 実験的なサウンド作りに向いているエフェクト
- 幅広い多数のプリセット
実験的なサウンド作りに向いているエフェクト
特定の部分を設定し逆再生やピッチシフトもできるエコーですので、普通のディレイエフェクトでは不可能な実験的な設定が可能です。
ギターやシンセにこれを挿すだけで実験的でトリッピーなサウンドを実現できます。
幅広い多数のプリセット
カテゴリで分けられた200以上のプリセットに多数の予想外な設定が組み込まれています。
始めに自分のお気に入りのプリセットを選ぶところから始めました。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
しかしながら利用する前に知っておくべき注意点もあります。
- 多機能なのでなれるまで時間がかかる
- シンプルなディレイを求める方にはおすすめできない
多機能なのでなれるまで時間がかかる
細かな設定を操作することができるため、全てを理解するのに時間がかかりました。
自分でさわりながら感覚で覚えていくのがおすすめです。
シンプルなディレイを求める方にはおすすめできない
実験的なサウンドになりがちで、使いどころを選ぶプラグインです。
Soundtoys内でシンプルなディレイを求めるには、同社のEcho Boyなどの方がおすすめできます。
4. 口コミ・評判を紹介!
Crystallizerに関する口コミ・評判をまとめました。
シューゲイザーなどで使えるという口コミやライブで使用している場合もありました。
Crystallizer+Crystals二段掛けオススメ🔥お休みなさい💤🌙
SoundToysのCrystallizer、
リバースエコーな効果だせるのでシューゲ系に使えるプラグインです。
Crystallizerをライブで使う with RAUM 実行編
先程行われた樽木栄一郎『生誕記念の宴』 Live Streamingより抜粋。
アリやな‼️レイテンシーとか一切気にしなくても良い類のFxだし❗
但し演者との阿吽の呼吸は必要😬
引用:Twitter
5. Crystallizerに関するセール情報
Soundtoys製品は、たまにセールをおこないます。
全製品セールになることもありますが、対象製品はかぎられている場合もたまにあります。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
6. Soundtoys製品のインストール・アクティベーション方法
Plugin Boutiqueにてインストール・オーソライズ方法が解説されています。
Soundtoys製品はiLokアカウントでの認証(iLok USBはなしでもOK)が必要になります。
iLok License Managerの使い方はこちらの記事を参考にしてください。
- iLokアカウント登録・iLok License Managerダウンロード
- Soundtoysで製品登録・ダウンロード(販売サイトで手に入れたライセンスナンバーはこちらで登録します)
- iLok License Managerを起動しログイン・アクティベート
7. 使い方を解説!
ここからは実際に使い方を解説します。
英語の公式マニュアルはこちらをご覧ください。
INPUT / OUTPUT:入力、出力のレベルを調整します。
MIX:Dry/Wetを調整します。
PITCH:エフェクトのピッチを上下3オクターブ間で調整できます。
SPLICE:キャプチャして再生するオーディオの長さを決定します。
DELAY:元の信号と影響を受ける信号の間にディレイを挿入します。
RECYCLE:フィードバック量を調整できます。
GATE/DUCK:スレッショルドの設定に応じてゲート、ダッキングすることができます。12時の位置がオフの位置です。
THRESHOLD:Gate/Duckが効果を発揮する前に、入力が到達しなければならないレベルを定義することができます。
FORWARD/REVERSE:通常、逆再生をスイッチします。
MIDI SYNC:オンにするとCrystallizerはMIDIクロック情報をロックします。スプライスとディレイコントロールの表示がミリ秒からノートの値に変わります。
TWAEK:メニューが開き、さらに微調整するための新しいパラメータにアクセスすることができます。
PITCH OFFSET:信号にデチューンを追加することができますが、左チャンネルを下に 右チャンネルを上にデチューンするように設定されています。
SPLICE OFFSET:ノブを時計回りに回すと、右側のスプライスが短くなります。
DELAY OFFSET:ノブを時計回りに回すと、右側のディレイが短くなります。
SMOOTHING:ディレイのスプライス間のクロスフェードの速さや遅さをコントロールします。プライス間をよりスムーズにする効果があります。
LOW CUT/HIGH CUT:ローカットハイカットフィルターを適用します。
ATTACK/RELEASE:Gate/Duckと組み合わせて使用し、入力レベルが設定されたスレッショルドを通過したときに、エフェクト信号がゲートされたり、ダッキングされたりする際のアタック、リリースを調整することができます。
FEEDBACK
フィードバックループ内のリピートがステレオフィールドにどのようにあらわれるかを定義します。
Mixed:フィードバック信号の左チャンネルと右チャンネルの両方がミックスされます。
Dual:左右のチャンネルのフィードバックパスは独立しています。
Ping-Pong:リピートは左右のチャンネルを交互に往復します。
DUCKING MODE
OUT:最初に影響を受けたシグナルがフィードバックにヒットする前にダッキングまたはゲートされます。
FEEDBACK:フィードバックのみをダッキングまたはゲートします。
BOTH:両方をダッキングまたはゲートします。
まとめ
SoundtoysのCrystallizerをレビューしていただきました。
実験的なサウンドを生み出す面白いエフェクトなので、使い方次第で幅広いサウンドを生み出すことができるでしょう。
Soundtoys製品は単体ではなくバンドルで購入することも可能ですので、その点もご注意ください。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!