DTMをしているとよく出てくる言葉「モノラル」と「ステレオ」。
この違いが正直わからない!と悩んでいませんか?
基礎知識ですが、DTM初心者は以外にしっかりと理解している方は少ない印象を受けます。
なので、これからDTMにおけるモノラルとステレオの違いの違いについて解説していきます。その上で、モノラルで録るべき楽器やステレオで録るべき楽器の違い、また録音の際にモノラルステレオ同様に気をつけるべき点についても解説します。
1. ステレオとモノラルの違い
ステレオとモノラルの違いは簡単に説明するとLとR(PANによって傾けることが可能)があるかないかです。
まず前提としてオーディオデータはほぼ全てモノラルとステレオに分類されます。例えば、Macの場合、右クリックで「情報を見る」から「詳細情報」で確認できます。
お持ちのオーディオデータを確認してみましょう!ほとんどがステレオだと思います。
PAN
左や右に音を傾ける機能のことです。
左や右に傾ける=LとRができるのでステレオということになります。
それに比べてモノラルの音源は左右なく全て真ん中です。
例えば、ある音源を聞いているとギターの音が左からしか聞こえない場合がありますよね?このような左右で聴こえる音が違う場合はステレオ、全て真ん中である場合はモノラルになります。
ただしステレオ音源でも左右の音が同じかつPANが真ん中であればモノラル音源と変わりはありません。要は左右に分かれているかいないかの違いでモノラル×2=ステレオとも言えます。
昔はステレオというものは存在しなく全てモノラル音源でした。今では聴く音楽に関してはほぼ全てがステレオ音源になります。
2. 録音ではモノラル、ステレオどちらで録るべき?
DTMをやっていると録音する際に、モノラルとステレオどちらで録ればいいの?と悩むことがあるかもしれません。
結論を言いますと、録音においてモノラルで録音するかステレオで録音するかは録る楽器によります。しかし、モノラルで録音してもステレオで録音しても最終的に書き出す音源はほぼステレオですし、モノラル録音してもPANを振るとそれはもうステレオになります。
なので今回のケースは、あくまで録音段階での設定の話になります。録音段階でモノラル録音、ステレオ録音かはつなぐ線が1本か2本かによって変わります。
3. モノラルで録るべき楽器とステレオで録るべき楽器
ここでは、どのような楽器がモノラル・ステレオ録音に適しているかを解説します。
下記が基本的な録音スタイルになります。
主なモノラル録音楽器
マイク、ギター、ベースなどシールドが1本のもの
主なステレオ録音楽器
キーボード、シンセサイザーなどLRに分かれているもの
4. DTMの録音でモノラルとステレオに加えて気をつけるべき点!!
DTMにおいてはLRに気をつけるだけでは不十分です。
LとR以外にも遠近が存在します。
これらLRや遠近など空間のどの位置で音があるかをを定位(定位感)と呼びます。
一概にこれをすれば遠くなる、近くなるということは言えないですが、ざっくり説明するとコンプレッサーやEQブースト(音源、ブースト位置による)で近くなり、リバーブ、EQカット(音源、カット位置による)で後ろに下がります。
ミックスの際はこちらも重要ですので注意してくださいね。
まとめ
DTMにおけるモノラルとステレオの違いを解説しました。
モノラルとステレオの違いはLとRがあるかないかです。
今では聴く音楽に関してはほぼ全てが基本的にステレオ音源になります。
録音、ミックスではLRの他に遠近も含む定位(定位感)に気を使うことでより良いミックスができるでしょう。
この記事が参考になれば幸いです。
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