DTM初心者の方がまずはじめに買うソフトといえばDAW。
しかし、DAWは種類がいっぱいあるので、どれを買えば良いのかわかりませんよね。
基本的には使い勝手や仕様など細かくみて選んだ方が良いですが、私は単純に自分の好きなアーティストが使っているものを選べば良いと思っています。
というのも好きなアーティストの曲が作られているDAWですので、あなた好みの曲を作れる可能性があるからです。少なからず自分の好きなジャンルの人がたくさん使っているDAWであれば、大きな失敗はないでしょう。そこで、各DAWを使うプロのアーティストを参考にそれぞれの特徴を紹介!この記事を参考にあなたに合ったDAWを厳選しましょう。
他にもセール情報や無料トライアル、フリーDAWについても解説します。基本的にほとんどのDAWはトライアルなど無料で試すことができるので是非参考にしてください。
1. DAWとは?
はじめに、基本としてDAWとは何か?について解説します。
DAWはパソコンで音楽制作ができる作曲ソフトウェアを指します。
Digital Audio Workstationの略で読み方はそのまま「ダウ」もしくは「ディー・エー・ダブリュー」と呼ばれることが多いです。
初心者の方はDTMとDAW何が違うの?とお思いかもしれませんが、DTMはパソコンを使った音楽制作全体を指し、DAWは音楽制作をするソフトウェアを指します。
DAWには主に4つの機能があります。
音源機能
DAWには付属のたくさんの音源やエフェクトが付いてきます。ピアノ、ギター、シンセサイザー、ドラム、ベースなど付属のもので楽曲を作ることが可能です。
しかし、もっとクオリティの高い音源を作るために、別途で音源やエフェクトを買う方も多いです。それが作曲ソフトDAWの拡張機能VST、AU(Audio Unit)、AAXなどのプラグインです。プラグインには無料と有料のものがあり弊サイトでもおすすめを紹介しています。
無料プラグインでも質の良いものはありますが、さらに上級者を目指そうと思うなら有料の方が基本的には性能が高い場合が多いです。
オーディオ録音機能
録音する機能があります。
DAWに音を入力するためには、『楽器やマイク→オーディオインターフェイス→パソコン』とつなぐことでパソコン内部の作曲ソフトDAWに音を録音できます。

MIDIシーケンス機能
MIDIとはMusical Instrument Digital Interfaceの略で演奏情報を伝達するための世界共通の規格です。演奏情報を音ではなくデータで送ります。
例えば「1小節1拍目にドの音」という情報データ(MIDIデータ)を作るとします。そのデータをそのままシンセサイザーなどに送ると勝手に演奏してくれますし、そのデータにソフトウェアの音源を差し込むと差し込んだ音でドの音が鳴ります。
簡単に言うと「MIDIは読み込んで勝手に演奏してくれる楽譜」といったところでしょうか。MIDIのすごいところは弾くことが不可能な演奏もできることです。なぜなら演奏した情報を作るだけでなく、パソコンのマウスでデータを打ち込んだり修正したりすることが可能だからです。

ミキサー、エフェクト機能
録音したオーディオや音源を差し込んだMIDIそれぞれの音量などバランスやエフェクトを調整する機能です。バランスを整えるだけのようにみえますが、曲の良し悪しをかなり左右するところでもあり一番奥が深いところでもあると思います。
レコーディングを含めミックスをすることを仕事にしているエンジニア(レコーディングエンジニア)と呼ばれる方が専門にいるほど深い知識が必要なところです。

3. おすすめDAWの選び方
それぞれのDAWによって傾向があり、人気度も日本と海外ではまるで違います。
個人的にはDAWは一番人気のものを選ぶのではなく自分に合っているものを選ぶべきだと感じています。特に、自分の好きなアーティストの曲が作られているDAWであれば、あなた好みの曲を作れる可能性が高いと思います。なので、少なからず自分の好きなジャンルの人がたくさん使っているDAWであれば、大きな失敗はないでしょう。
有料DAWでも
- GarageBand(Logic無料版)
- Pro Tools Intro(Pro Tools無料版)
- Studio One Prime(Studio One無料版)
- Waveform Free(Waveform無料版)
などがありますので最終的に有料のものを買うつもりであればこれらの無料版から使い方を覚え、有料版へ移行することをおすすめします。体験版(90日間無料など)等を含めると紹介するほとんどのDAWを無料で使えますので是非一度ダウンロードして試してみてはいかがでしょうか?
人気の主要DAW価格一覧
下記に主要な有料DAWの価格やバージョンを一覧にまとめました。※価格は税込(2023年1月更新)
Cubase一覧 | Cubase Pro 12 ¥54,800 Cubase Pro 12 アカデミック版 ¥39,600 Cubase Artist 12 ¥35,200 Cubase Artist 12 アカデミック版 ¥19,800 Cubase Elements 12 ¥11,890 Cubase Elements 12 アカデミック版 ¥7,700 |
Studio One一覧 | Studio One 6 Professional ¥52,800 Studio One 6 Professional アカデミック版 ¥26,950 Studio One 6 Artist ¥13,200 Studio One 6 Artist アカデミック版 ¥6,820 |
Logic | Logic Pro X (App Store) ¥30,000 |
Ableton Live一覧 | Ableton Live 11 Suite ¥80,800 Ableton Live 11 Suite アカデミック版 ¥48,480 Ableton Live 11 Standard ¥48,800 Ableton Live 11 Standard アカデミック版 ¥29,280 Ableton Live 11 Intro ¥10,800 |
Pro Tools一覧 | Pro Tools 永続ライセンス ¥75,040 Pro Tools 永続ライセンス アカデミック版 ¥36,290 Pro Tools サブスクリプション1年 ¥38,830 Pro Tools サブスクリプション1年 アカデミック版¥12,870 |
FL Studio一覧 | FL Studio 21 All Plugins Edition ¥65,400 FL Studio 21 Signature Bundle ¥43,000 FL Studio 21 Producer Edition ¥26,000 FL Studio 21 Fruity Edition ¥14,500 |
MOTU Digital Performer一覧 | MOTU Digital Performer 11 ¥79,200 MOTU Digital Performer 11 アカデミック版 ¥52,800 |
Reason一覧 | Reason 12 ¥77,387 |
Bitwig Studio一覧 | Bitwig Studio 4 ¥56,341 Bitwig Studio 16-Track ¥13,979 |
Waveform一覧 | Waveform Pro – Basic Pack¥18,531 Waveform Pro – Standard Pack¥40,331 Waveform Pro – Extreme Pack¥166,464 |
最上級バージョンでもっとも安いもの
- 通常版最安値:Logic Pro X(App Store) ¥30,000
- アカデミック版最安値:Studio One 6 Professional アカデミック版
¥26,950
全バージョンでもっとも安いもの
- 通常版最安値:Ableton Live 11 Intro ¥10,800
- アカデミック版最安値:Studio One 6 Artist アカデミック版 ¥6,820
アカデミック版とは?
教育機関等に所属する学生や教職員等の職員を対象として、格安の価格で提供されるパッケージのことです。

4. DAW14選!無料のフリーDAWからブラウザ、スマホ、iPadまで
それでは実際にDAWを下記の順でご紹介します。最近のものでは、ブラウザで使用できるものやスマホ、iPadとパソコン間を行き来できるもの、そしてAI機能が搭載されたものなど多様化が進んでいます。
<DAW一覧>
- Ableton Live:90日間無料トライアルあり
- Logic:90日間無料トライアル&無料のフリーDAW(Garage Band)あり ※注意:iPad版は別売りです。
- Cubase:60日間無料トライアルあり
- FL Studio:時間無制限の無料トライアルあり
- Pro Tools:無料のフリーDAWあり
- Studio One:無料のフリーDAWあり
- MOTU Digital Performer
- Reason:30日間1ドルトライアルあり
- Bitwig Studio:30日間無料トライアルあり
- Waveform:無料のフリーDAWあり
- Zenbeats:スマホやタブレットと連動&無料のフリーDAWあり
- Soundtrap(ブラウザDAW):スマホアプリと連動&無料のフリーDAWあり
- Soundmain(ブラウザDAW):期間限定無料トライアルあり
- Wav Tool(ブラウザDAW):AIチャット搭載&無料のフリーDAWあり
「Ableton Live」90日間無料トライアルあり
使用している主な日本人アーティスト
tofubeats、オリジナルラブ、川上洋平([ALEXANDROS])、SKY-HI、Seiho、TeddyLoid・Neetz(KANDYTOWN)、MONJOE(yahyel/DATS)、ものんくる 、80KIDZ、小森茂生
使用している主な海外アーティスト
Daft Punk、Flume、Diplo、Porter Robinson、Aphex Twin、Bonobo、Jon Hopkins、The Glitch Mob、Grimes、Flying Lotus、Mura Masa、Skrillex、Marshmello、Ludwig Goransson、Deadmau5
※プロの方はDAWを複数持っていたり、最終的にはレコーディングスタジオで録音したりする場合もありますのであくまで本人がプライベートスタジオ等で使用しているものになります。もちろん自宅のDAWで完パケまで持っていくプロの方やそもそも自宅が商用レコーディングスタジオ顔負けのスタジオである場合もあります。
「Ableton Live」の概要
ベルリンに本社をおき、1999年に設立され2001年に初代バージョンをリリース。AbletonはPushというハードウェアサンプラーも販売しておりPushとAbleton Liveをセットで購入することも可能です。
Ableton Liveの大きな特徴はセッションビューと呼ばれる機能で、その名の通りセッションのようにループされるクリップを操ることができます。これは特にDJなどに好まれる機能で使用しているアーティストもDJやトラックメイカーが多い傾向にあります。ただし、セッションビューとは別に一般的なDAWの仕様である左から右に時間軸、縦にトラック(音の種類)のアレンジメントビューも備えていますので不便な点はありません。
複数のパソコンやアプリなどとリンクすることが可能なAbleton Linkという機能も備わっているためユニットやグループで活動する場合は大変便利です。
iPhoneやiPadなどiOSで利用できるスケッチ用アプリNoteとクラウドAbleton Cloudを使ってデバイスや場所などの制限を取っ払った音楽制作も可能です。
無料で基礎知識が学べるLearning Music、Learning Synthsなど教育にも力を入れています。


バージョンによる主な違い・比較
バージョン | Intro | Standard | Suite |
オーディオ・MIDIトラック | 16 | 無制限 | 無制限 |
センド・リターントラック | 2 | 12 | 12 |
オーディオ入力 | 8 | 256 | 256 |
オーディオ出力 | 2 | 256 | 256 |
インストゥルメント | 4 | 6 | 17 |
音源・素材 | 1500+ | 1800+ | 5000+ |
ライブラリの容量 | 5+GB | 10+GB | 70+GB |
オーディオエフェクト | 21 | 37 | 60 |
MIDIエフェクト | 8 | 14 | 16 |
オーディオをMIDIに変換 | × | ◯ | ◯ |
Max for Live | × | × | ◯ |
※詳しい違いは公式の比較をご覧ください。
Suite版では、音源やエフェクトなどのデバイスから、UIまでも自作できるMax for Liveが利用できかなり自由度が高いです。逆に、Intro版は16トラックのみとかなり制限された仕様になっています。
<セール情報>

「Logic Pro」90日間無料トライアル&無料のフリーDAW(Garage Band)あり
使用している主な日本人アーティスト
浅倉大介、冨田ラボ、Cornelius、Monkey Majik、Mabanua、Wonk、尾崎雄貴(ex Galileo Galilei)、AZUMA HITOMI、佐藤純一(fhana)、AA=、Deco27
使用している主な海外アーティスト
James Blake、Disclosure、Calvin Harris、David Guetta、Taylor Swift、Kendrick Lamar、Billie Eilish、Coldplay、Pharrell Williams、Post Malone、Logic、T-Pain、Hozier、Justin Timberlake
「Logic」の概要
こちらはAppleの音楽制作ソフトになります。Macのアップデートでソフトに不備がでることがよくありますが、Logicの場合対応も早く便利です。使用しているアーティストの傾向は少しおしゃれな傾向があるもののバラバラです。ただし全員がMacユーザーであることは間違いないでしょう。Logic ProはMac専用のソフトウェアであるため、Windowsを使用している場合は利用できません。そのため、Windowsユーザーには、他のDAWを選択することが必要となります。
また、MacのパソコンにはGarageBandという無料のDAWがあり、ある程度慣れたあとLogicに移行できます。見た目もほぼ変わらず、またGarageBandのファイルをLogicで開くことも可能ですので大変便利で初心者にも優しいです。
Logic RemoteというiPhone、iPad用の無料iOSアプリもリリースしており、Mac上のLogic ProやGarageBandを部屋のどこからでも制御することができます。例えばボーカルブースなど別の部屋や閉ざされた場所で録音する際に大変便利です。
iPad版のLogic Proもリリースされ、iPad版の場合は1ヶ月無料トライアル後に月額700円もしくは年額7,000円のサブスクリプションで利用することができます。
「Steinberg Cubase」60日間無料トライアルあり
使用している主な日本人アーティスト
中田ヤスタカ、蔦谷好位置、神前暁、石野卓球、鈴木Daichi秀行、田中隼人、Supercell ryo、DE DE MOUSE、岡崎体育
使用している主な海外アーティスト
Ed Sheeran、Zedd、Hans Zimmer、Deadmau5、Tiesto、Steve Aoki、David Guetta、Justin Bieber、John Mayer、Herbie Hancock
「Cubase」の概要
Yamahaの子会社であるSteinbergが開発したDAW。説明は省きますが「VST」や「ASIO」などDAWの業界基準を作ったソフトです。おそらく日本で一番人気のDAWです。かなりのシェアを誇りますが、海外で使っている方は日本ほど多くありません。日本の大物プロデューサー、コンポーザーはCubaseが多いと思います。もちろん洋楽よりなこともできますが、邦楽のイメージが強いDAWです。
バージョンによる主な違い・比較
バージョン | Pro | Artist | Elements | AI | LE |
最大サンプリングレート | 192kHz | 192kHz | 192kHz | 192kHz | 96kHz |
MIDIトラック | 無制限 | 無制限 | 64 | 48 | 24 |
オーディオトラック | 無制限 | 無制限 | 48 | 32 | 16 |
VSTiトラック | 無制限 | 無制限 | 24 | 16 | 8 |
VSTインストゥルメント | 4 | 4 | 2 | 2 | 2 |
インストゥルメントサウンド数 | 3000以上 | 2600以上 | 1000以上 | 185以上 | 185以上 |
VSTオーディオエフェクト | 81 | 59 | 45 | 28 | 23 |
VST MIDIエフェクト | 18 | 18 | 0 | 0 | 0 |
最大入出力 | 256 | 32 | 24 | 16 | 8 |
センド・リターントラック | 8・64 | 8・64 | 8・8 | 4・4 | 4・4 |
VCAトラック | 256 | 0 | 0 | 0 | 0 |
※詳しい違いは公式の比較をご覧ください。
<セール情報>

Cubase ProはSplice Pluginsにて月額払い(Rent-to-Own:借りる→払い切ると自分のものに)でも利用可能です。Splice Pluginsは通常の月額払いと違い、全額支払いの義務はなく、いつでも利用停止そして再開することが可能です。Splice Pluginsに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。

「Image-Line FL Studio」時間無制限の無料トライアルあり
使用している主な日本人アーティスト
DJ Myosuke、Avec Avec
使用している主な海外アーティスト
TM88、Tank Gods、Martin Garrix、Afrojack、Avicii、The Chainsmokers
「FL Studio」の概要
海外でかなりの人気を誇るDAWです。EDMやアメリカで流行っている「トラップ」と呼ばれるジャンルで使われているところをよくみます。
FL Studioは、他のDAWと比べてシーケンスエディターの使い勝手が良いという特徴もあります。シーケンスエディターを使うことで、簡単にテンポや拍子を変更し、パターンを組み合わせることができます。リズムマシンのような仕様でヒップホップ、ラップなどとの相性が良いと思います。音楽知識ゼロでも直感的に使用することが可能です。
バージョンによる主な違い・比較
バージョン | Fruity | Producer | Signature | All Plugins Edition |
オーディオエディット | 0 | 2 | 3 | 3 |
インストゥルメント&エフェクト | 84 | 91 | 99 | 111 |
オーディオレコーディング | × | ◯ | ◯ | ◯ |
※詳しい違いは公式の比較をご覧ください。
Image-Lineは、他のDAWでも使用可能なソフト音源やプラグインエフェクトも開発しており、All Plugins Editionではそれらのプラグインも同梱されています。FL Studio トライアル版を無料で試すことも可能です。トライアル版は、All Plugins Editionと機能的に同等です。ただし、FL Studioを購入してロックを解除するまで、プロジェクトは保存できますが、再度開くことはできません。
「Avid Pro Tools」無料のフリーDAWあり
使用している主な日本人アーティスト
小室哲哉、KREVA、北川悠仁(ゆず)、SUGIZO、金子ノブアキ、Ken Ishii、大橋トリオ、YANAGIMAN、STUTS、井上ヨシマサ、BENI
使用している主な海外アーティスト
Benny Sings、Adele、Taylor Swift、Beyoncé、Bruno Mars、Nine Inch Nails、Drake、Jay-Z、Stevie Wonder
「Pro Tools」の概要
こちらはレコーディングスタジオならほぼどこでも導入されているDAWです。あなたの聴いている音楽特にバンドサウンドなどマイク録音が中心の音源はほとんどがこのPro Toolsで編集、ミックスされたものでしょう。ですのでエンジニアさんには必須のDAWになります。
クリエイターからしてもMIDIというよりオーディオ録、編集に特化しているイメージが強く、生演奏の録音、ミックスで使用されることが多く感じます。
業界標準のDAWでエンジニアさんとのやりとりにも大変便利ですので他のDAWを使用しているプロの方もPro Toolsを所持している場合が多々あります。
サブスクリプション(月額・年額払い)でも利用することができます。
バージョンによる主な違い・比較
バージョン | Intro | Artist | Studio | Ultimate |
オーディオトラック | 8 | 32 | 512 | 2048 |
インストゥルメントトラック | 8 | 32 | 512 | 512 |
MIDIトラック | 8 | 64 | 1024 | 1024 |
AUXトラック | 4 | 32 | 128 | 1024 |
VCAトラック | – | – | 128 | 128 |
マスタートラック | 1 | 1 | 64 | 512 |
付属プラグイン | Intro Bundle | Artist Bundle | Complete Plugin Bundle | Complete Plugin Bundle |
※詳しい違いは公式の比較をご覧ください。
高額で手が出しずらかったPro ToolsですがPro Tools Introというフリーバージョンがあります。また、Artist以上では、定番のピッチ補正ソフトCelemony「Melodyne 5 essential」やInner Circleという様々なソフト音源やプラグインエフェクトの無償特典をもらうことができます。
「PreSonus Studio One」無料のフリーDAWあり
使用している主な日本人アーティスト
砂原良徳、Chara、Ampm、浅田祐介、田辺恵二
使用している主な海外アーティスト
John Frusciante、The Killers、Mary J. Blige
「Studio One」の概要
最近日本でかなり人気が増しているPreSonusが開発するDAWです。開発者は元Cubaseの開発者。砂原良徳さんなども利用するこのDAWは音が良いという定評があります。
他のDAWを使っている場合もクロスグレードで安価に乗り換えることが可能です。評価の高い今キテルDAWです。
バージョンによる主な違い・比較
バージョン | Professional | Artist | Prime |
トラック | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
統合されたMelodyne編集機能 | ◯ | 体験版 | × |
オーディオ録音/処理分解能 | 64bit | 32bit | 32bit |
インストゥルメント | 5 | 5 | 1 |
エフェクト | 約46 | 約35 | 約10 |
※詳しい違いは公式の比較をご覧ください。
Studio One Primeというフリーバージョンもあり、無料にも関わらず無制限でオーディオトラック、MIDIトラックなどを利用することができます。Prime以外では、Logic同様に無料のアプリStudio One Remote(iOS・Android・Windows対応)を利用でき、スマホやiPadなどで制御することができます。

Studio OneはSplice Pluginsにて月額払い(Rent-to-Own:借りる→払い切ると自分のものに)でも利用可能です。Splice Pluginsは通常の月額払いと違い、全額支払いの義務はなく、いつでも利用停止そして再開することが可能です。Splice Pluginsに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。

「MOTU Digital Performer」
使用している主な日本人アーティスト
TOWA TEI、権藤知彦、織田哲郎
「MOTU Digital Performer」の概要
2019年に4年ぶりの更新でMOTU Digital Performer 10になり、2021年に11となりました。Ableton Liveと同じようなセッションビューが搭載され、見た目はほぼAbleton Live。
しかし旧バージョンから素晴らしいアーティストの方々に愛用されております。当サイトでもご紹介しているINTENSITYを開発しているZynaptiqも携わっているとのこと。
「Propellerhead Reason」30日間1ドルトライアルあり
「Reason」の概要
海外でごく稀にユーザーがいる程度であまり聞かないソフトかもしれません。DAW内の音源やエフェクトに力を入れており、現在では他のDAWの拡張機能プラグインとして使うこともできます。その他プラグインやサンプルパックをまとめて「Reason+」というサブスクリプション(月額・年額払い)で利用することができます。このサブスクリプションははじめの30日間だけ1ドルで利用することが可能です。
「Bitwig Studio」30日間無料トライアルあり
「Bitwig Studio」の概要
使っている方はあまり見かけませんが、近年着実に勢力を伸ばし始めているDAWです。カラフルで扱いやすい見た目で、モジュレーターシステムなどモジュールを活用して細かくカスタマイズすることが可能です。
バージョンによる主な違い・比較
バージョン | Bitwig Studio 16-Track | Bitwig Studio |
オーディオ・インストゥルメントトラック | 16 | 無制限 |
エフェクトトラック | 2 | 無制限 |
グループトラック | 2 | 無制限 |
インストゥルメント | 11 | 13 |
エフェクト | 31 | 46 |
※詳しい違いは公式の比較をご覧ください。
「Tracktion Waveform」無料のフリーDAWあり
「Tracktion Waveform」の概要
シンセなどソフト音源プラグインを数多くリリースするTracktionは、DAW「Waveform」も開発しており、有料バージョン「Waveform Pro」と無料バージョン「Waveform Free」があります。音源などプラグインを使っている方は多く見かけますが、Waveformを使っている方は少ないです。
バージョンによる主な違い・比較
バージョン | Waveform Free | Waveform Pro |
トラック数 | 無制限 | 無制限 |
プロジェクトの保存 | 無制限 | 無制限 |
サードパーティプラグイン | ◯ | ◯ |
インストゥルメントパック | × | ◯ |
マルチインプット | × | ◯ |
※詳しい違いは公式の比較をご覧ください。Waveform Freeは、トラック数、サードパーティプラグイン、プロジェクトの保存に制限はなく無料にもかかわらずかなり使い勝手良く利用できます。
「Zenbeats」スマホやタブレットと連動&無料のフリーDAWあり
「Zenbeats」の概要
2019年9月にRolandから発売された新しいDAW。スマホやiPadでも使用できるアプリ内課金スタイルのDAWです。無料でも利用可能です。
拡張機能価格一覧
アプリ内課金の拡張は以下のようなプランがあります。
スマホ拡張 | iOS Unlock V1 14.99ドル | Android Unlock V1 14.99ドル |
パソコン拡張 | macOS Unlock V1 49.99ドル | Windows Unlock V1 49.99ドル |
全て拡張 | Ultimate Unlock V1 149.99ドル | Ultimate Unlock V1 149.99ドル |
<使い方など詳しい記事>

「Soundtrap(ブラウザDAW)」スマホアプリと連動&無料のフリーDAWあり
「Soundtrap」の概要
Soundtrapは、Spotifyが開発するオンラインで共有しながら音楽制作、ポッドキャスト制作ができるDAWです。無料でも利用可能です。
どんなデバイスでも、どこにいても、録音、編集、コラボレーションができます。さらに、プロジェクトはすべてオンラインでクラウドに保存されます。
プランによる主な違い・比較
Soundtrapは主に無料を含む5つのプランがあります。
プラン | Free | Music Maker Premium | Music Maker Supreme | Storytellers | Complete |
主な内容 | 無制限プロジェクト 4,820ループ 440の楽器とサウンド freesounds.orgの 150k以上のサウンドエフェクト 隔週で新しいサウンドを提供する Soundtrap Originals | 無制限プロジェクト 18,490以上ループ 870以上の楽器とサウンド freesound.orgの 150k以上のサウンドエフェクト 808インストゥルメントグライド付 Antares Auto-Tune 復元機能 オートメーション リモートインタビュー 隔週で新しいサウンドを提供する Soundtrap OriginalsとExpansion Pack | 無制限プロジェクト 21,930以上ループ 920以上の楽器とサウンド freesound.orgの 150k以上のサウンドエフェクト 808インストゥルメントグライド付 Antares Auto-Tune 復元機能 オートメーション リモートインタビュー プライオリティミキシング 高品質ダウンロード 隔週で新しいサウンドを提供する Soundtrap OriginalsとExpansion Pack | 無制限プロジェクト 4,820以上ループ 440以上の楽器とサウンド freesound.orgの 150k以上のサウンドエフェクト 808インストゥルメントグライド付 復元機能 オートメーション リモートインタビュー インタラクティブトランスクリプト(8時間) PodcastをSpotifyに公開する 高品質ダウンロード 隔週で新しいサウンドを提供する Soundtrap OriginalsとExpansion Pack | 無制限プロジェクト 21,930以上ループ 920以上の楽器とサウンド freesound.orgの 150k以上のサウンドエフェクト 808インストゥルメントグライド付 Antares Auto-Tune 復元機能 オートメーション リモートインタビュー インタラクティブトランスクリプト(8時間) プライオリティミキシング PodcastをSpotifyに公開する 高品質ダウンロード 隔週で新しいサウンドを提供する Soundtrap OriginalsとExpansion Pack |
価格 | 無料 | 月払い9.99ドル 年払い95.88ドル(月当たり7.99ドル) | 月払い14.99ドル 年払い143.88ドル(月当たり11.99ドル) | 月払い14.99ドル 年払い143.88ドル(月当たり11.99ドル) | 月払い17.99ドル 年払い167.88ドル(月当たり13.99ドル) |
この他に、学生・教育機関向けプランEducationもあり、そちらの場合30日間全機能トライアル可能で、50シート349ドル〜から利用できます。
<使い方など詳しい記事>

「Soundmain(ブラウザDAW)」期間限定無料トライアルあり
「Soundmain」の概要
Soundmainは、先進テクノロジーと音楽制作や権利処理のノウハウを活用して開発している音楽制作プラットフォームです。
主に以下3つのプロダクトがあります。
- Soundmain Studio:音源分離やボーカル抽出、歌声合成といったAIアシスト機能を搭載したWebブラウザDAW
- Soundmain Store:楽器単音やループ音源などサンプル素材を販売
- Soundmain Blog:クリエイターインタビュー、音楽テクノロジーや権利処理に関する最新情報を発信
プランによる主な違い・比較
Soundmainは、期間限定のトライアルプランを含めて3つのプランがあります。主に以下の機能が利用できます。
プラン | Trial Plan | Basic Plan | Standard Plan |
主な内容 | 取得ポイント:0ポイント 音源試聴 AI作曲アシスト Soundmain Studio利用(キャンペーン限定) 最大8トラック・8プロジェクト 1GBクラウドストレージ | 500ポイント/月 音源試聴、ポイントによる音源購入 歌声合成 AI作曲アシスト Soundmain Studio利用 ボーカル抽出 音源分離(キャンペーン限定) 最大8トラック・8プロジェクト 1GBクラウドストレージ | 1800ポイント/月 クレジットカードでのパック購入 歌声合成 AI作曲アシスト Soundmain Studio利用 ボーカル抽出 音源分離 最大24トラック・42プロジェクト 10GBクラウドストレージ |
価格 | 無料 | ¥550/月(税込) ※毎月自動更新 | ¥1,980/月(税込) ※毎月自動更新 |
<使い方など詳しい記事>

「WavTool(ブラウザDAW)」AIチャット搭載&無料のフリーDAWあり
「Wav Tool」の概要
WavToolは、AIチャットを搭載し、モジュールのように各トラックのシグナルチェーンをカスタマイズでき、テキストエディターを使ってコードをカスタマイズすることも可能なブラウザDAWです。無料でも利用可能です。
AIチャットでは日本語での質問にも対応しており、ただ情報を教えてもらえるだけでなく、ボタンをクリックするだけでAIが提案したパターンやコード進行をDAWに反映させることができます。
プランによる主な違い・比較
料金プランは、無料のFreeプランと有料のProプランがあります。
プラン | Free | Pro |
主な内容 | 1プロジェクトのトラック数:6トラック トラックの長さ:最大384ビート AIチャット:制限あり 1プロジェクトのカスタムコード:1つ 書き出し:wav | 1プロジェクトのトラック数:制限なし トラックの長さ:制限なし AIチャット:制限なし 1プロジェクトのカスタムコード:制限なし 書き出し:mp3、wav、MIDI |
価格 | 無料 | 月20ドル |
<使い方など詳しい記事>

5. DAWに関する口コミ・評判を紹介!
DAWに関する口コミ・評判やプロの意見をまとめました。
音質でいえばStudio Oneが一番評価が高いですが、それぞれ個性があるので自分にあったものを見つけるべきですね。
CubaseとLiveは方向が違うDAWです笑 作りたい音楽に合わせた方が良いかと思います。求める音楽の方向とWindowsならCubaseを選んでおけば問題ないかと思います。 ドラムの雰囲気はドラム叩けるならパッドコントローラーとかあると楽しいかと思いますが、実際Drumの打ち込みはもっと繊細なものなので、MIDIキーボードが大事だと思います。
単純に打ち込みするならCubaseが使いやすくて ミックスするならProtoolsが使いやすいと思うのと DAWの足りない機能にストレスを感じる位なら適材適所でDAWを使い分けるのが良いと思っています。 RECでProtoolsを使うのはHDX環境でシステムを構築しているためです。 ドラム録りやバンド一発録りなど、レイテンシーや録音とモニターの音の差が無く 演奏や録音、ディレクションに集中出来ますから。 ミックスではハードウェアインサートも多用するので。
DAWソフトの音質比較まつりを開催中なんですが、今のところStudio Oneが優勝しています🏆
引用:Twitter
6. DAWの最新セール情報
DAWはブラックフライデーのみならずセールで安い場合があります。上記で紹介した有料DAWは、ほぼ全てセールで安くなる場合があります。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
<DAWやプラグインなど最新セール情報まとめ>

<Cubase最新セール情報>

<Ableton Live最新セール情報>

ブラックフライデーセール参考価格
2022年のブラックフライデーでは以下のようなセールが開催されていました。
※()にてセール終了時期を掲載しています。
- 【数量限定】MOTU「Digital Performer」¥39,600
- (11/29)Reason Studios「Reason 12」¥15,286〜
- (11/30)Steinberg「Dorico」42ドル(約¥5,880)〜
- (11/30)Steinberg「Wavelab」50.57ドル(約¥7,079)〜
- (11/30)Ableton Live各種¥8,641〜
- (11/30)Image-Line「FL Studio 20 All Plugins Edition」¥58,300
- (12/1)PreSonus「Studio One 6」¥39,600
- (12/4)Arobas Music「Guitar Pro 8」¥7,993
- (11/20)MAGIX「Samplitude Pro 7シリーズ」¥51,153〜
- (12/2)Tracktion「Waveform Pro 11」¥9,155〜
- (1/10)Bitwig「Bitwig Studio」¥12,284〜
まとめ
いかがだったでしょうか?お好きなアーティストが使っているDAWはあったでしょうか?
DAW選びはDTM初心者が一番はじめに悩むところですよね。
基本的には、使い勝手や仕様など細かくみて選んだ方が良いですが、私は単純に自分の好きなアーティストが使っているものを選べば良いと思っています。好きなアーティストの曲が作られているDAWですので、あなた好みの曲を作れる可能性が高いからです。
そのため、自分の好きなジャンルの人がたくさん使っているDAWを選べば間違いないでしょう。