AIによるチャットツールChat GPTが話題となっていますが、ついにそんなチャットボットを搭載したブラウザDAWが登場しました。
それがWavToolです。無料でも利用することが可能で、チャットは日本語でも答えてくれます。
この記事では、WavToolの概要から、料金プラン、簡単な始め方、使い方まで解説します。
是非参考にしてください。
1. WavToolとは?
WavToolは、AIチャットを搭載し、モジュールのように各トラックのシグナルチェーンをカスタマイズでき、テキストエディターを使ってコードをカスタマイズすることも可能なブラウザDAWです。AIチャットでは日本語での質問にも対応しており、ただ情報を教えてもらえるだけでなく、ボタンをクリックするだけでAIが提案したパターンやコード進行をDAWに反映させることができます。

2. WavToolの料金プラン
料金プランは、無料のFreeプランと有料のProプランがあります。
Free(無料)
- 1プロジェクトのトラック数:6トラック
- トラックの長さ:最大384ビート
- AIチャット:制限あり
- 1プロジェクトのカスタムコード:1つ
- 書き出し:wav
Pro(月20ドル)
- 1プロジェクトのトラック数:制限なし
- トラックの長さ:制限なし
- AIチャット:制限なし
- 1プロジェクトのカスタムコード:制限なし
- 書き出し:mp3、wav、MIDI

3. 簡単な始め方・使い方と注意点
始め方は、簡単でWavToolにアクセスして右上「Sign Up」からサインアップするだけです。GoogleアカウントやFacebookアカウントでサインアップできるので簡単に使えるようになります。
あとは、通常のDAWと同じような画面になります。wavファイルのインポートも簡単でファイルをブラウザにドラッグ&ドロップするだけで完了します。
Chatbotは、下部の青い丸マークから利用できます。ただし、Chatbotの利用にははじめに簡単なアンケートに答える必要がある点だけご注意ください。
トラック列の下にあるAdd TrackからMIDIトラック、Audioトラックを追加できます。
各トラックは、Solo(ソロ)、Mute(ミュート)、Arm(録音)、Auto(再生しない限りモニターオン / Command+クリックで常にオン)、Gain(ゲイン)、Balance(パンニング)を調整できます。
各トラックを選択するとCHAIN EDITORが表示され、シグナルチェーンを確認できます。+Add Deviceから新しいデバイスを追加でき、ドラッグして繋げてシグナルチェーンをカスタマイズできます。
各デバイスも選択することでDEVICEからプリセットや細かな音作りが可能です。
下部にあるTRANSPORTでは以下のボタンがあります。
- 左矢印マーク:はじめに戻る
- 再生マーク:再生
- 録音マーク:録音
- +マーク:MIDIオーバーダブ(録音時に既存のMIDIに追加するか、上書きするか)をオンオフできます。
- 青い丸マーク:AIチャット
- Reacord Count-in:録音前に追加する小節数を設定できます。
- メトロノームアイコン:メトロノームをオンオフできます。
- BPM:プロジェクトの速さを調整できます。
他にも右上の三角や縦二本線、横二本線アイコンを選択することでブラウザをカスタマイズして新しいパネルを追加することができます。
- ARRANGEMENT:通常DAWページです。
- CLIP EDITOR:MIDIクリップを細かく編集できます。
- TEXT EDITOR:コードをカスタマイズすることができます。
- NOTE INPUT:入力を分かりやすく表示します。
上部メニューには、以下の設定があります。
- File:ファイルの保存、オープン、新しいプロジェクトなどを選択できます。
- Edit:戻る、やり直し、カット、コピー、ペーストなど編集メニューです。
- Export:wav、mp3、MIDIなどファイルを書き出すことができます。
- Interface:操作画面のデザインを変更することができます。
- Performace:バッファーサイズを調整できます。
- Help:ウェルカムツアーや問い合わせなどのヘルプメニューです。
まとめ
ついにAI機能がプラグインのみならずDAWにも導入されるようになってきました。今後、人気DAWにAI機能が搭載される日も近いかもしれません。
WavToolは、AIチャットやシグナルチェーン、コーディングなど革新的なアプローチをとったDAWです。しかし、現状では人気DAWと比べるとまだまだ劣る点がたくさんあります。
この記事が参考になれば幸いです。