この記事では、無料でケロケロボイス作成も可能なピッチ補正ソフトプラグインをまとめてご紹介します。作曲ソフトDAWの拡張機能VST、AUなどプラグインとして利用できるフリープラグインになります。
※この記事は、新しいピッチ補正プラグインが見つかり次第、随時更新していきます。同じくピッチをコントロールできるボコーダーやピッチシフタープラグインは以下の記事でまとめています。
1. ピッチ補正プラグインの使い方・やり方
プラグインファイルの管理
プラグインは、vstファイル(VSTプラグイン)やcomponentファイル(AUプラグイン)で管理されます。
それらのファイルが適切なフォルダにあることでDAWなどで使用することができます。DAWの設定で読み込むプラグインフォルダを変更できますが、WindowsやMacではそれぞれ基本的に以下のフォルダがデフォルトのプラグインフォルダになります。
Windows
- VSTフォルダ:C:\Program Files\VSTPlugins
- VST3フォルダ:C:\Program Files\Common Files\VST3
macOS
- VSTフォルダ:Macintosh HD/Library/Audio/Plug-ins/VST/
- VST3フォルダ:Macintosh HD/Library/Audio/Plug-ins/VST3/
- AUフォルダ:Macintosh HD/Library/Audio/Plug-ins/Components/
基本的にはインストールすると、自動でフォルダにファイルが配置されますが、無料のプラグインなどではダウンロードした後にvstファイルやcomponentファイルを自分で移動しなければいけない場合があります。その場合は、ダウンロードしたファイルをDAWが読み込むことができる適切なフォルダに移動しましょう。
MIDIコントローラーで制御する方法
ピッチ補正プラグインは、MIDIコントローラーを使ってピッチをコントロールできるものがあります。
DAWによって方法が異なる場合がありますが、Abletonの場合は以下の3STEPで完了します。
- ピッチ補正を適用したいオーディオトラックにピッチ補正プラグインをインサート
- MIDIトラックを作成し、MIDI(MIDI TO)をピッチ補正プラグインがインサートされたトラックに送る
- MIDIコントローラーでMIDIトラックを演奏
MIDIおよびオーディオを制御する方法など使い方は、各DAWの例とともにTAL-Vocoderの公式マニュアルにも記載されていますので参考にしてください。
2. フリーピッチ補正プラグイン一覧
無料で利用可能なフリーピッチ補正プラグインをまとめました。これらを含むフリーソフト音源やプラグインエフェクトまとめは以下の記事を参考にしてください。
スケールを設定するオートピッチ補正MeldaProduction「MAutoPitch」(Mac・Windows対応)
主な特徴
- スケールを設定するオートピッチ補正
- MIDIでスケール指定可能
MAutoPitchは、シンプルな自動チューニング&ピッチ補正プラグインです。スケールを設定すること利用できます。MIDIコントロールでも制御することが可能ですが、ピッチを完全にMIDI通りにコントロールすることは難しいです。
<詳しい記事>
Melodyneのようなピッチ補正プラグインliuanlin-mx「MXTune」(Windows・Linuxのみ)
主な特徴
- Melodyneのようなピッチ補正プラグイン
- WindowsとLinuxのみ
MXTuneは、liuanlin-mixが開発するピッチ補正プラグインです。
他のピッチ補正プラグインに似ておりMelodyne、Waves Tune、Autotuneなどのソフトウェアに慣れていれば、扱いやすいプラグインです。指定されたスケールに自動的にピッチを拘束することができます。また、Melodyneやその他のチューニングソフトウェアと同様のノート編集インターフェイスを使用して、手動チューニングを行うことも可能です。ノードをドラッグすることで、制約されたピッチに合わせ、シームレスにボーカルラインを編集することができます。
Liualin-MXは、オープンソースのAutotalentとSoundtouchをベースにしたボーカルチューニングアルゴリズムを実装しています。
ただし、WindowsとLinux(VST 64bitのみ)で利用できMacでは利用できませんのでご注意ください。
<詳しい記事>
MIDIで完全にコントロール可能なピッチ補正プラグインAuburn Sounds「Graillon 3」(Mac・Windows・Linux対応)おすすめ
主な特徴
- スケールを設定するオートピッチ補正
- わかりやすいGUI
- MIDIで完全にキーを調整可能
Graillon 3は、独自のピッチトラッキングモジュレーションプラグインです。フリーバージョンでは、ピッチシフトとピッチ補正を搭載しています。スケール指定もしくはMIDIコントロールで補正できます。
真ん中の円から現在の音程がリアルタイムでわかるので、どのキーを省くべきか簡単に判断できます。また、MIDIコントロールで完全にキーをコントロールできるので簡単にピッチ補正でき、扱いやすいプラグインです。
バージョン3になり、3つのピッチエンジンから選択できるようになりました。内蔵エフェクトコンプレッサー、ゲート、コーラス、プリアンプ、ビットクラッシャーも利用可能です。
<詳しい記事>
スケールを設定するオートピッチ補正GVST「GSnap」(Mac・Windows・Linux対応)
主な特徴
- スケールを設定するオートピッチ補正
- わかりやすいGUI
- MIDIで完全にキーを調整可能
GSnapは、Graillon 2同様にスケール指定もしくはMIDIコントロールで補正するプラグインです。MIDIモードとスケールモードが完全に分かれている仕様で「SNAP TO MIDI INPUT」でMIDIで制御でき、「SNAP TO SELECT NOTES」から選択したスケールで制御できます。
こちらも現在の音程がリアルタイムでわかるため、扱いやすいです。ただし、Graillon 2と比べると少し音程が制御しにくい場合があります。
スケールを設定するオートピッチ補正Vox Samples「Vox Tune」
主な特徴
- スケールを設定するオートピッチ補正
- Smoothコントロールでオートチューンのケロケロ感を調整可能
Vox Tuneは、簡単にピッチ補正できるスケール設定のプラグインです。
Smoothでケロケロ感を調整できますが、正しくピッチ補正させるためにKeyとScaleを調整する前に決定しておく必要があります。
グラフィカルに編集可能な波形編集ソフトVocalShifter LE(Windowsのみ)
主な特徴
- ピッチ、フォルマント、ダイナミクス、パン、タイミングをグラフィカルに編集可能
- Windowsのみ
VocalShifterは、ピッチ、フォルマント、ダイナミクス、パン、タイミングをグラフィカルに編集可能な波形編集ソフトです。自動補正から、ビブラート、ケロケロボイスなど多数の機能が搭載されています。無料のLE版と、2,200円の有料バージョンがあります。
ただし、WindowsのみでMacでは利用できませんのでご注意ください。
スケールを設定するオートピッチ補正Sixth Sample「Spoton」
主な特徴
- スケールを設定するオートピッチ補正
- Amount(量)とSpeed(反応スピード)のシンプルコントロール
Spotonは、クリーンなサウンドと低レイテンシーを備えた無料の自動ピッチ補正プラグインです。オクターブのキーでスケールを選択し、2つのノブで補正スタイルを設定します。シンプルかつパワフルにボーカルをチューニングできます。
まとめ
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