Acousticsamplesのギター音源は、たまに激安のセールを行います。
しかし、実際に使える音源なのか購入を悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事ではそんなAcousticsamplesのギター音源からアコースティックギター「Sunbird」をレビュー!メリットや注意点・デメリットから使い方まで解説します。
是非参考にしてください。
1. Acousticsamples「Sunbird」とは?
SunbirdはAcousticSampelsが開発するアコースティックギター音源です。
Sunbirdライブラリは、1962 Gibson Hummingbirdに基づいています。
AcousticSamplesのギター音源は主に
- Solo(単音)
- Chord(和音)
- Patterns(バッキングパターン)
の3つが中心となります。
SoloとChordは組み合わせたMixed Modeにすることもでき、Patternsのバッキングパターンは作成することも可能です。
SunbirdはClose、Overheads、Pickupの3つ集音をブレンドし音作りできます。
UVI Workstation(無料)もしくはUVI「Falcon」内で起動する製品でVST、AU、AAXなど作曲ソフトDAWの拡張機能「プラグイン」として利用できますが、単体での起動(スタンドアローン)も可能です。
開発会社 | Acousticsamples |
操作画面 | |
価格(定価) | 129ユーロ |
主な仕様 | アコースティックギター音源 |
2. 導入するメリット
導入するメリットは主に以下の3点が考えられます。
- バッキングパターンで初心者の方も簡単に使える
- Pattern Makerでバッキングパターンが作成できる
- 押さえ方を細かく選定できる。
バッキングパターンで初心者の方も簡単に使える
バッキングパターン(ギターの右手部分)のプリセットが多数あり、後はキーを入力するだけでバッキングが完了します。
使い方を少し覚える必要がありますが、ギターの知識がない方でも扱うことができるでしょう。
Pattern Makerでバッキングパターンが作成できる
ギターに詳しい方は、バッキングのパターンを作成することも可能です。
このパターン作成機能は長尺も作成でき、1曲丸ごと作ることも可能です。
押さえ方を細かく選定できる
和音を押さえると、それにあったギターの押さえ方(TAB)が複数あらわれ、自分の求める押さえ方を選定できます。
さらに、この押さえ方はEditすることも可能です。思っている響きと違う場合も、変更して自分の思い通りの押さえ方にできます。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
しかしながら、利用する前に知っておくべき注意点が2点あります。
- UVI Workstation(無料)が必要
- セールで買うべき
UVI Workstation(無料)が必要
AcousticSamplesのギター音源はUVI Workstation内で起動します。
UVI Workstationは無料ですが、単体プラグインとして起動しない点だけ注意しましょう。
セールで買うべき
SunbirdはAudio Plugin DealsもしくはVSTBuzzで他のAcousticsamplesギター音源と共に激安で手に入る場合があります。
4種セットの内容は以下です。
- Telematic V3 (モデル:Fender Telecaster)
- Strategy (モデル:Fender Stratocaster)
- GD-6 Acoustic Guitar (モデル:Guild D-40)
- Sunbird (モデル:1962 Gibson Hummingbird)
Sunbird定価より安い99ドルで、他のエレキギターやアコースティックギターもまとめて手に入ります。
また、これら別のAcousticsamplesのギター音源も使い方は似ていますので、ある程度同じように扱うことができるでしょう。
最新のセール情報はこちらの記事を参考にしてください。
4. 口コミ・評判を紹介!
Sunbirdに関する口コミ・評判をまとめました。
評価は高いですが、AmpleSoundの方が良いという意見もありました。
ギブソンのハミングバードをサンプリングした、acoustic samples / sunbird というVSTが良い感じです。^_^
先日数量限定特価になっており
前々から欲しかった
「acoustic samples」の「SunBird」を導入しました
2枚目画像は現在所持している
「ギター」音源ですが
「SunBird」は明らかに「AMPLE GUITAR」等では
真似出来ない様なギラギラ系の音が出るので
今後の「耳コピ」曲での幅が広がりそうです
引用:Twitter
5. 使い方を解説!
ここからは実際に使い方を解説します。公式の英語マニュアルはこちらをご覧ください。
Chord Mode
Chord Modeは2つの設定があります。
ギターモード:ノートの選択とトリガー(ギターの右手)を分離するギターモード。したがって、左手でコードを押すと、実際のギターで左手が作るような弦をタップする柔らかい音だけが聞こえます。
右手の演奏方法
C4:ダウン
C#4:ダウンミュート
D4:アップ
D#4: アップミュート
E4 / F4 / G4 / A4 / B4 / C5:6つの弦の単音
F#4:コードをトリガーしますが、コードスライドの値からシフトします。
G#4:コードを停止し、ハンドミュートサンプルを再生します。
A#4:コードを停止し、スライドダウンサンプルを再生します。
ピアノモード:ピアノモードでは、コードを押すとすぐにコードがトリガーされます。アップストロークとダウンストロークは、現在のバーの位置に応じて自動的に行われます。和音の繰り返しは、和音に含まれているノートを離して再度押すことで実行できます。より直感的にすることができますが、細かな奏法はできません。
押さえ方
右横にある小さなコードパネルには、演奏中のコードとそのオクターブが表示されます。その下に、ギターのコードの可能なすべてのボイシング(押さえ方)が表示でき、1つを選択できます。
このパネルでは、現在演奏しているコードの編集もできます。Editボタンをクリックし、コードを変更してApplyをクリックして、そのコードのボイシングを上書きするか、Insertを押して、そのコードを使用可能なビッキングのリストに追加します。
Up / Down Trigger:Autoに設定すると、自動でアップおよびダウンストロークが作動します。
Let Ring:Let Ringは、右手を離したときにコードが停止するかどうかを制御します。これは、コードの進行が速く複雑な場合に便利です。
Mixed Mode:ソロモードとコードモードをミックスします。単音の場合は、ソロモードになります。
Accent:アクセントは、6つの弦すべてをベロシティでどれほど制御するか設定します。
Min String Amount:最小ベロシティで演奏される弦の最小数です。
Strum Speed:Strum Speedは、6つの弦すべてをかき鳴らすのに必要な時間を制御します。遅くすると、アルペジオのように一つずつ鳴ります。
Strum Center:Strum Centerは右手の位置で、1の場合1弦より、6の場合は6弦よりになります。
Clean Play:Clean Playは、演奏の汚れ具合と正確さを制御します。6に設定すると、エンジンは常にクリーンサンプルを使用しますが、1に設定すると、ほとんどがうまく押されていないノートのサンプルを使用します。
Chord Hammers:おそらくコードハンマーがライブラリを最もリアルなものにしています。あるコードから別のコードに移動した時のハンマーをオンにしたり、オフにしたりできます。
Chord Glide:コードでグライドする半音を設定します。
Triggers Octave:トリガーのキーを設定します。デフォルトでは◯4です。(例えばC4でダウンなど)
Capo:Capoは本物のカポをシミュレートします。
Transpose:Transposeはカポ機能に関連しています。カポを使用している時にOnにするとコードは実際になる音に合わせますが、Offの場合はカポによってズレたコードになります。
Auto Voicing:Auto Voicing機能は、演奏されるオクターブに応じて異なるギターのコード位置を可能にします。
Solo Mode
ソロモードは非常にシンプルで、メロディーを演奏するのに適しています。Sunbirdはレガート、ハンマーオン、プルオフ、またはスライドを自動的にトリガーするレガートエンジンを備えており、レガート距離は、レガートが適用される最大間隔を定義します。
パームミュート、ハーモニクスさらにはパーカッションサウンドを演奏したり、レガートエンジンを制御したりするためのキースイッチにもアクセスできます。
Hammer:ハンマーオン、およびプルオフサンプルがトリガーされます。
Slide:サンプルをスライドアップおよびスライドダウンします。
Legato:通常のサステインサンプルをトリガーしますが、最初に演奏されたノートを停止します。
Off:レガート機能を無効にします。
Legato Distance:Legato Distanceは、レガート機能がアクティブになる間隔を制御します。
Slide Speed:Slide Speedは、レガートモードがSlideに選択されており、スライドの速度を制御している場合にのみアクティブになります。
Strings Selection:Strings Selectionは、自動で弦とフレットの選択を有効にするかです。Manualの場合Hand Positionで選択したフレット周辺にします。
F0:ミュートが有効になります。
F#0:Slideを有効にします。
G0:Legatoを有効にします。
G#0:レガートモードを完全に無効にします。
A0:フレットノイズを再生します。
A#0:弦を右手で叩きます。
B0〜D1:パーカッションの音を鳴らします。
D#1:ハーモニクスサウンドを有効にします。
Pattern Mode(Patterns)
パターンモードはコードモードと似ており、コード認識エンジンは同じように動作しますが、ループしたり、テンポやメトリックに適応したりできる一連のパターンです。
13の異なるノートに、選択した13の異なるパターンを割り当てることができます。画面にある鍵盤をクリックするかC4からC5のノートを使用して、キーボードからパターンをトリガーすることもできます。
Let Ring:Let Ringは、パターンに含まれる「オフ」を再生するかどうかを決定します。
Length:Lengthはパターンの長さを制御します。
Speed:スピードパターンをさまざまなスピードでプレイできます。
Link:Linkは、すべてのパターンに対して、または選択したパターンに対してのみ、パターンのLet Ring、Length、Speedの値を適応します。オンの場合、変更するとすべてのパターンに影響し、オフの場合は現在選択されているもののみ変更されます。
Average Vel:Average Velは、中心のベロシティまたはパターンをスタートする時に演奏したベロシティで始まりますが、MIDIコントローラを使用して時間とともに変更することもできます。デフォルトでは、モジュレーションホイールを使用して制御します。
Deviation:Deviationは、パターンを構成するMIDIイベントの最低速度と最高速度の差であり、リアルタイムで変更することもできます。
Shuffle:Shuffleはパターンにグルーヴ(Swingする)を追加します。
Latch:Latchは、キーを離すとパターンが停止するかどうかを決定します。オンにすると、キーを押すとパターンが起動し、停止するにはもう一度押す必要があります。
Bar Sync:Bar Syncは、演奏を小節に同期します。つまり、キーを演奏するたびに、次の小節が始まるまでパターンは開始されません。
Pattern Maker
Pattern Modeの真ん中Open Editorからパターンの作成ができます。
これはステップシーケンサーになっていて各フレットは4分音符を表しています。全部の弦もしくはリンクアイコンをクリックしてリンク解除することで1つの弦のみを調整できます。
数字はベロシティを表し、下部でMuteやStop上部の矢印でダウン、アップが設定できます。左下からプリセットを呼び出し、右下からページを変更できます。このPattern Makerのみで1曲分のストロークを作成することが可能です。
Song Builder
上部にあるSong Builderパネルは、曲を非常にすばやく作成できる機能です。特に高度なキーボード奏者でない場合は、一連のコードの演奏が複雑になることがあります。ソングビルダーを使用すると、1つのノートのみを選択したときにトリガーされるコードを決定できます。たとえば、Cだけを押すと、Cメジャーとして認識されます。オクターブの12音全体に対して操作を繰り返すことができ、このようにして曲を作成し、簡単に演奏できます。プリセットや調、モードの設定もあります。
Microphone
下部のMicrophoneをクリックして開きます。3つのマイクの音量を調整します。丸い矢印をクリックしてロードすることで有効になります。右下からMono、Stereoを変更できます。
Preferences
下部のPreferencesをクリックして開きます。
Release Vol:リリースサンプルのボリュームを制御します。
Auto Fret Noise Vol:自動的に生成されるフレットノイズのボリュームを制御します。
Pre Notes Vol:Chord/Guitarモードでコードを選択したときに左手が出すソフトノイズの音量を制御します。
Dynamics:最低ベロシティのボリュームを制御します。
Velocity Curve:ベロシティに対するライブラリのボリューム応答を制御します。
Midi Sensitivity:Midiリマッパーであり、特定のベロシティをトリガーするために押す必要があるかどうかを制御します。
Reverb:Reverb AmountとRoom Sizeは、UVI SparkVerbの2つのシンプルなコントロールであり、UVI WorkstationのFXセクションを使用してもう少し微調整できます。
Pick / Fingers:すべてのトリガーモードで使用する再生スタイル(ピッキングまたはフィンガーピッキング)を選択できます。
EQ:シンプルな3バンドEQです。
MIDI Guitar
MIDIギターモードでは、MIDIギターコントローラーを使用してSunbirdを演奏できます。
7つの異なるMIDIチャンネルを選択するだけで、演奏する準備が整います。
まとめ
個人的には、Acousticsamplesのギター音源はエレキギターより、アコースティックギターの方が質が高いと思いました。
私自身は普段、ギターはなるべくマイク録音していますが、Sunbirdは使える音源だと思います。
自分の演奏技術ではできないようなこともやってくれるので、非常に便利です。
この記事が参考になれば幸いです。
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