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AAS(Applied Acoustics Systems)「Strum GS-2」のレビューと使い方!物理モデリングギター音源の実力とは?

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数々のフィジカルモデリング音源を開発するAAS(Applied Acoustics Systems)。

その中で、今回はアコースティック/エレクトリックギター音源「Strum GS-2」を実際に使ってレビューします。

ギター音源のフィジカルモデリングってどうなんだろう?と思っていましたが、幅広い音作りができ、ギターという枠にとらわれない音源でした。

この記事ではStrum GS-2のメリット、デメリット・注意点から使い方まで解説します。

是非参考にしてください。

1. AAS「Strum GS-2」とは?

Strum GS-2はAAS(Applied Acoustics Systems)が開発するフィジカル(物理)モデリングギター音源です。

仕様の少し異なるAcousticとElectricの二つがあり、様々な音作りができる音源です。

開発会社AAS(Applied Acoustics Systems)
操作画面strum-gs-2-aas-screen
価格(定価)199ドル
主な仕様アコースティック/エレクトリックギター音源

サンプリング音源とフィジカル(物理)モデリング音源の違い

フィジカル(物理)モデリング音源と聞くと、サンプリング音源と何が違うのかと疑問に持つ方もいらっしゃるかもしれません。

サンプリング音源は、サンプルを元に音作りをします。対して、フィジカル(物理)モデリング音源は仮想的に音色をシュミレートして音を作ります。

フィジカル(物理)モデリング音源で有名な製品としては

などがあります。

仮想的に音色を変えることができるのでこれらのモデリング音源は細かくパラメータを設定できるという特徴があります。他にもサンプリング音源に比べ、ストレージ容量が節約できるといった利点もあります。

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2. 導入するメリット

Strum GS-2を導入するメリットは以下の点が考えられます。

  • エレキとアコギが一緒に手に入るので安い
  • 幅広い音作りができる

エレキとアコギが一緒に手に入るので安い

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アンプやピックアップ、ボディなどの調整が異なる

  • Acoustic
  • Electric

2つのモードが選択できます。

セール価格だと半額以下になる場合があり、大変安いです。

幅広い音作りができる

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フィジカルモデリングなだけあって、他の音源と比べるとかなり幅広い音作りが可能です。

そもそもギターの音はどのように振動が伝わっているのか?ということを物理的に紐解いたマニアックなパラメータで、尖ったの音からナイロン弦のような丸い音まで出すことができます。

また、1〜6弦を一つ一つ別々に調整することも可能です。

アコギ、エレキだけでなくクラシックギターなど様々な弦楽器を真似た音作りもできますし、シンセっぽい音やクラビネットのような音も出せます。

メモ

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Strum GS-2は、1〜6弦それぞれ別々に設定できるだけでなく弦の振動運動を2つの成分H(平行成分)とV(垂直成分)に分けて調整することができます。

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3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット

しかしながら利用する前に知っておくべき注意点もあります。

空気感や細かな音がリアルさに欠ける場合がある

他のギター音源とも比較しましたが、弦のノイズなど細かな音はサンプリング音源に比ベてどうしても劣ってしまう部分があります。

フィジカルモデリングならではのデフォルメされた音で、音作りやMIDIの作成次第では良くも悪くもギターシンセっぽい音にもなります。

ただし、細かく音作りしてオケの中に入れたりアンプシュミをかますと全く気にならないこともあるので、しっかり調整することをおすすめします。

4. 口コミ・評判を紹介!

Strum GS-2に関する口コミ・評判をまとめました。

評価はそこそこといったところでしょうか。

5. Strum GS-2に関するセール情報

AAS製品はセールで半額以下になる場合があります。

セールに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。

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6. AAS製品のインストール・アクティベーション方法

AAS製品のインストール・アクティベーション方法は簡単で以下の2STEPで完了します。

  1. https://www.applied-acoustics.com/package/でシリアルナンバーと名前、メールアドレスを入力
  2. 製品をダウンロード・インストール

7. 使い方を解説!

ここからは実際にStrum GS-2の使い方を簡単に解説します。

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プリセットは左上「Bank」「Program」から選択します。

BankでAcoustic、Electricどちらかを選択するかによってパラメータと操作画面のデザインが少し変わります。

Strum GS-2は真ん中上部からPlay、Edit、Effectsページに分かれています。

Play

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Playページでは、演奏モードや主要なエフェクトのパラメータがあります。

上部にあるエフェクトは、Effectページにあるエフェクトです。細かな設定はEffectページで調整できます。

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ただし、Electricの場合は、Ampの設定が追加されます。

Strum GS-2は、

  • Kerboard
  • Guitar
  • Loop

3つのモードがあります。

Keyboard Mode

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キーボードモードは、最もシンプルな演奏方法で、基本的にギターの音をキーボードで弾いた通りに演奏します。ただし、音域はギターの通常の音域になります。

Hammer-On and Pull-Off:半音もしくは全音でレガートするとハンマーオンとプルオフが自動的にトリガーされます。

Guitar Mode

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ギターモードはChord Keys(コードを決めるキー:ギターの左手)とStrumming Keys(演奏方法:ギターの右手)に分かれています。バッキング演奏を作りたい場合に利用できます。Chord Keys、Strumming Keysともに「」から詳細を確認できます。

Chord Keys:Chord Keysは和音を選択せずに1音だけ弾いた場合もその音をルートとしてメジャーコードが自動的に作成されます。ただし、構成音とは違う特殊な押さえ方もあります。

マイナーコードは、ルート音とその左の最初の黒鍵を弾くことで作成されます。

  • C+B♭=Cm

7thは、ルート音とその左の最初の白鍵を弾くことで作成されます。

  • C+B=C7

マイナー7thは、ルート音と左の最初の黒鍵、白鍵を引くことで作成されます。

  • C+B+B♭=Cm7

Strumming Keys:Strumiing Keysは鍵盤の下の方と上の方にありますが、2つとも同じ種類のものです。

C=ダウンストローク(コードキーを押していない場合はミュートストローク)

C#=パームミュート

D=アップストローク(コードキーを押していない場合はミュートストローク)

D#=オルタネイトベース

E=アルペジオ6弦

F=アルペジオ5弦

F#=ミュートしたダウンストローク

G=アルペジオ4弦

G#=ミュートしたアップストローク

A=アルペジオ3弦

A#=ミュート

B=アルペジオ2弦

C=アルペジオ1弦

Loop Mode

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ストラミングパターンを記録したMIDIループを使用して演奏します。ギターモードと同じく、鍵盤の下の方と上の方にあるLoop Keysからループを選択して、コードを選択すると自動で演奏します。ただし、黒鍵にループはなく白鍵のみにループがアサインされています。

右下MIDI DragからDAWにドラッグ&ドロップすることもできます。

Clock

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BPMを「Rate」から調整します。「Sync To Host」でDAWと同期します。

Mod Wheel(キーボードモードのみ)

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ビブラートをの深さ「Depth」スピード「Speed」を調整します。

Strumming

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ギターモードで「Auto」ボタンがオンになっていると、ストラミングキーを使用せず発音します。ダウンストロークで演奏されますが、Autoがオンでもオフでも、ストラミングキーは常に有効です。「Speed」でストロークの速さと「Velocity」でベロシティを調整できます。

Voicing

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ギターでは、同じコードを弾くにも様々な方法があります。押さえ方のタイプを選ぶ「Chord Type」と◯フレット以上で押さえる設定ができる「Position」によってどのようにコードを押さえるか決定します。

Chord Typeには以下のものがあります。

Open-〇〇:開放弦を組み合わせて演奏される和音です。通常3フレットの範囲内でのみ演奏されます。そのためPositionは設定できません。

Movable-〇〇:開放弦を使用していません。

Drop-〇〇:4つで構成されるコードを押さえます。

Powerchord:パワーコードで押さえます。

Powerchord以外はこれらを元に以下の2つの種類があります。

Lowest:ボイシングの中で最も低い音は、演奏できる最も低い音になります。

Root:ボイシングの最も低い音は、検出されたコードのルートになります。

Loops(ループモードのみ)

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Loopsからたくさんのループ素材のMIDIファイルを選択できます。「Bank」「Pack」からファイルを選び、「Tempo」で2倍や1/2倍の速度にすることも可能です。

Show File」からMIDIファイルを一覧で表示でき、自分で作ったMIDIファイルを入れて選択することもできます。

Edit

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シンセシスエンジンが使用するすべてのパラメータを表示し、調整することができます。

Strings

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6つの各弦それぞれパラメータを調整することができます。上部の「▼」から設定を他の弦にコピーすることも可能です。

弦の振動運動は、ギターボディの平面に垂直なものと、その平面に平行なものに分解することができます。ブリッジで弦が固定されており、エネルギーはギターのボディに伝達されますが、弦の運動のこれら2つの成分の間でも交換されます。この交換は、ギターのサウンドに見られる特徴的なビート効果と、サウンドの典型的なディケイカーブやエンベロープの両方の原因となっています。これらの運動成分は両方ともモデル化されており、運動成分「H」(平行成分)と「V」(垂直成分)になります。

Coupling:2つの間で交換されるエネルギーの量を調整するために使用されます。このノブをあげるとモジュレーションのように音の揺らぎが大きくなります。

Balance:H、V両方のミックスを調整するために使用します。左端の位置ではVのみが聞こえ、右端の位置ではHのみが聞こえます。

Tone:HまたはVの高音域の低音域に対するそれぞれの量を設定するために使用されます。0の位置では、高音域の減衰時間は低音域の減衰時間よりも低く、時計回りに回すと長くなります。

Decay:振動の全体的な減衰時間をコントロールします。ToneとDecayを低く設定することでナイロン弦のような音が得られます。この2つのパラメータを上げると、よりメタリックなサウンドになります。

Inharm:実際の弦は、多かれ少なかれ不協和音が発生します。ノブが0の位置にあるとき、弦の振動は完全に調和しています。ノブをあげるとより不協和音が発生します。

Pick/Finger

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Pick/Fingerは、ピックや指での加振をシミュレートすることができます。3つの異なる「Type」が実装されており、最初2つのモデル(Sharp/Triangle)は、硬いピックをシミュレートするのに適しており、3つ目のモデル(Parabola)は、滑らかなピックや指などをシミュレートするのに適しています。

Stiffness:使用するピックの剛性(硬さ)を制御するために使用します。

Damping:ノブをあげると、弦に接触したときにインパクトノイズがさらに発生します。

Stiffness/Dampingは、その下にあるVelocityを使ってベロシティによって変化します。ノブが左端にある場合、ベロシティからの変調はありません。

Depth:接触したときのピックのエッジと弦の間の距離をコントロールすることができます。言い換えれば、ギタリストが弦をピッキングする前にどのくらい弦の後ろにピックを置くかをシミュレートすることができます。

Speed:ストリングスに対するピッキングの速度をコントロールするために使用します。このパラメータは、下のVelocityを使ってベロシティで調整することもできます。

Edge:これはピックが弦に加える信号形状に影響を与え、音色に影響を与えます。このノブを高い値に設定すると、ピックがよりシャープになり、より高い周波数のトーンが得られます。

Position:弦に沿ったピックの位置をコントロールするために使用します。0の位置では、ピックはブリッジ近い位置にあり、より金属的なサウンドになります。ノブを高い位置に回すと、ピックが指板の方に移動し、丸みのあるサウンドになります。

Hammer-On

ハンマーオン、プルオフをコントロールするために使用します。

Tone:指が弦の上を移動することで発生するハーモニクスを設定するために使用されます。ノブを左に回すと滑らかな音になり、時計回りに回すとシャープな音になります。

Amp:ハンマーオン、プルオフで発生する振動の振幅を調整します。

Mute

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ミュートの細かな設定をします。フレットを押さえる手でかかる圧力によって得られるミューティング効果を再現するものです。

Contact:弦にかかる圧力を調整します。

Tone:倍音のトーンを調整します。

Deacy:減衰時間を調整します。

Time:弦をミューティングする際、弦の指にかかる圧力を解放するまでの時間を調整します。

Palm

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ギターモードでは、ストラムキーを使用してパームミュートを行います。

Decay:減衰時間を調整します。

Tone:高音域の量と低音域の量を相対的にコントロールします。このノブを上げると、サウンドの高域の量が増加します。

AcousticもしくはElectricのBankどちらかを選択することで「Body」または「Pickup」に変わります。

Body

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アコースティックギターのボディをシミュレートします。

Decay:プレートと空洞部(Air Cavity)、それぞれ減衰時間を調整できます。

Tone:高周波数の減衰時間を低周波数の減衰時間と比較して制御するために使用します。

Size:ドロップダウンメニューでは、ボディのサイズを選択できます。基本的に、ボディのサイズを小さくすると周波数特性が高い周波数にシフトし、大きくすると低い周波数にシフトします。

Low Cut:ボディの低域の応答をコントロールできます。

Pickup

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ギターのピックアップの動作をシミュレートします。Strumには2つのピックアップがあり、「Neck」と「Bridge」のラベルが付いています。この2つのピックアップはそれぞれ名前をクリックしてオンオフ、またはPlayページの左下にあるPickupスイッチを使用して変更します。

Type:シングルコイルかハムバッカーかを選択することができます。

Position:ブリッジからネックの位置まで調整することができます。

Frequency / Resonance:それぞれのピックアップは、Frequencyとレゾナンスを調整することができ、ギターシグナルのトーンをさらに調整することができます。

Trim:ネックピックアップの振幅を-10dBから10dBまで変化させることができます。

Effect

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ギターからのシグナルをエフェクト処理してから出力に送ることができます。EQとコンプレッサー、Reverb、そして2つのエフェクトプロセッサーは、各モジュールの中央にあるドロップダウンメニューを使用して、異なるタイプに設定することができます。

エフェクトリストには

  • ディレイ
  • ディストーション
  • コーラス
  • フランジャー
  • フェイザー
  • ワウ
  • オートワウ
  • ノッチフィルター

があります。これらモジュールの順番は、モジュールの左側にあるハンドルをドラッグすることで変更することができます。

Amp

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Electricを選択している場合、スピーカーキャビネットとスプリングリバーブを備えた2チャンネルアンプが搭載しています。このモジュールは、Electricのプリセットをロードした際に、Playページに表示されます。

Ampの個々のセクションは右上のランプをクリックしてオンオフします。

アンプの2つのチャンネルを切り替えることができます。1はクリーンよりなサウンド、2は強いディストーションが必要な場合に適しています。

まとめ

Strum GS-2はギターにとどまらない音作りが可能なフィジカルモデリング音源です。

単純にギターの代わりにするだけではなく、様々な使い道があると思います。

個人的には、ギターの枠にとらわれず使用することをおすすめします。

この記事が参考になれば幸いです。

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