エンジニアさんに高評価のプラグインエフェクトメーカーKush Audio。
その中で今回はUBK-1をレビューしていただきました。
この記事では、UBK-1のメリットやデメリット・注意点からインストール・アクティベーション方法まで解説します。
是非参考にしてください。
この記事のレビュアー
高慶航 (Rec / Mix / PA )
Sound AiDE所属のレコーディング・PAエンジニア
音のキャラクターやカラーを大切に、録音、ミキシング、PAオペレートしています。
■制作実績 : Funny Factures, TAMIW, Monomouth, um-hum, colspan, DuckHouse, DinoJr, Kuniyuki Natsu 他
■Spotify Playlist : https://open.spotify.com/playlist/2TskeAQyI0qYwohaAs3f82?si=CEc4Qt-oSyemv1czsQ1d8Q
■instagram : https://www.instagram.com/watarukokei/
ご依頼はmailにてお気軽にお問い合わせください→ kokei.soundaide@gmail.com
■Studio AiDE : https://soundaide.co.jp/rec-studio/
1. Kush Audio「UBK-1」とは?
UBK-1は、Kush Audioが開発するサチュレーション・コンプレッサーです。
エフェクトは
- サチュレーション
- アタック・リリース・レシオを排除した5種コンプレッサー
- DENSITY(密度)
の順にかかります。
サチュレーション、コンプレッサーは、Wet/Dryでパラレル可能で、3つはそれぞれVUメーターをクリックしてバイパスすることもできます。
DENSITY(密度)は、公式も説明が難しいと言っていますがTOPとMIDの焦点から選ぶことができる周波数選択コンプレッション・サチュレーションとされています。
開発会社 | Kush Audio |
操作画面 | |
価格(定価) | 単体149ドル サブスクリプション 月9.99ドル/年99.99ドル |
主な仕様 | サチュレーション・コンプレッサー |
2. 導入するメリット
UBK-1を導入するメリットは主に以下の点が考えられます。
- グルーコンプレッサーとしてかなり使える
- サブスクリプションで気軽に試せる
グルーコンプレッサーとしてかなり使える
このコンプレッサーはとにかくグルーコンプとして使うのが最高にカッコいいです。
グルーコンプレッサーとはGlue=接着剤の役割で、例えばよく使われるのが、ドラムグループのセンドでこのコンプでガチガチにコンプをかけてドライの音とミックスするという手法です。センドで使う事でアタック感を残しつつしっかりとしたコンプレッションをする事が出来ます。
ミックスすると単品の楽器がまとまって一つの塊になる印象がわかると思います。
サブスクリプションで気軽に試せる
Kush Audioはサブスクリプションもあるので、手軽に始められます。
他にも素晴らしいキャラクターのあるプラグインが沢山あるのでサウンドに色を付けたい方にお勧めのメーカーです。
Kush Audioは僕が契約した頃から新たにAR-1やSILIKAというプラグインが増えました。今後も使えるプラグインが増えてくるかもしれませんのでそういう意味でもサブスクリプションは嬉しいサービスだと思います。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
しかしながら、UBK-1を使うにあたってシンバルが前に出てきた印象になりがちだという注意点もあります。
なのでその際はドラムのバランスを取り直すことをおすすめします。
また、ProToolsでは確認できていないのですが、Cubaseの10.5では現在Catalina環境でプラグインの画面を開くとcubaseがクラッシュするというトラブルがあります。
特定の条件下で起こる特殊なトラブルだと思われるのであまり気にする事はないと思いますが先ずはデモで試して見ることをお勧めいたします。
4. 口コミ・評判を紹介!
UBK-1に関する口コミ・評判をまとめました。
評価はかなり高く、多くのエンジニアさんも愛用しているプラグインエフェクトです。
UBK-1で有名なKushのプラグインPusher初めてMIXで使ったらパラメーターとっつきにくいけど音は本当に最高だった!バンドとか生音系の質感をコントロールするのにバッチリ。
UBK-1めっちゃたのしい
半額$149だったんでポチッ。Kush Audio UBK-1エグイ!!!
引用:Twitter
5. UBK-1に関するセール情報
Kush Audioはセールを行います。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
6. Kush Audio製品のインストール・アクティベーション方法
Kush Audio製品は、iLokアカウント(USBはなくてもOK)が必要になります。
iLokに関する詳しい記事は以下をご覧ください。
- ユーザー登録、購入時にiLok IDを入力
- iLok License Managerでアクティベート
- 製品をダウンロード・インストール
7. 使い方を解説!
ここからは実際にUBK-1の使い方を解説します。
UBK-1は左から順にエフェクトがかかります。それぞれVUメーターをクリックしてオンオフできます。
サチュレーション
一番左のでかいノブはサチュレーションの量です。
MIX:WET / DRYをコントロールします。左側に値が書いてありますが、スムーズに動くので記載している値以外にも対応できます。ただし、それぞれの値をクリックすることで、記載された値通りのMIXにすることも可能です。
HEAD ROOM:ヘッドルームは、すべてのプロセッサーを同時に調整します。ヘッドルームで歪みと動作レベルのスイートスポットを探ります。
AMPLEの緑ランプが点灯する状態が通常で、赤ランプはクリッピングを表します。ヘッドルームを上げるとサチュレーション、コンプレッション、DENSITYは下がります。ですので、わざとヘッドルームを下げて、サチュレーション、コンプレッション、DENSITYをより高くしてクリッピングさせることも可能です。
コンプレッサー
真ん中のでかいノブはコンプレッション量です。サチュレーション同様に、MIXでパラレル可能です。
コンプレッサーは以下の5種類から選択できます。
- SPLAT
- SMOOTH
- GLUE
- SQUISH
- CRUSH
DENSITY(密度)
DENSITY(密度)は、公式も説明が難しいと言っていますがTOPとMIDの焦点から選ぶことができる周波数選択コンプレッション/サチュレーションとされています。
まとめ
UBK-1は、使い方も比較的簡単で、サブスクリプションもあるので導入しやすいと思います。
一度デモってみて検討してみてはいかがでしょうか?
この記事が参考になれば幸いです。
この記事のレビュアー
高慶航 (Rec / Mix / PA )
Sound AiDE所属のレコーディング・PAエンジニア
音のキャラクターやカラーを大切に、録音、ミキシング、PAオペレートしています。
■制作実績 : Funny Factures, TAMIW, Monomouth, um-hum, colspan, DuckHouse, DinoJr, Kuniyuki Natsu 他
■Spotify Playlist : https://open.spotify.com/playlist/2TskeAQyI0qYwohaAs3f82?si=CEc4Qt-oSyemv1czsQ1d8Q
■instagram : https://www.instagram.com/watarukokei/
ご依頼はmailにてお気軽にお問い合わせください→ kokei.soundaide@gmail.com
■Studio AiDE : https://soundaide.co.jp/rec-studio/
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