sonibleからAI機能搭載コンプレッサープラグイン「smart :comp 2」がリリースされました!
「smart :comp」は誰でも簡単にコンプレッサーがかけられると評判でしたが、今回さらにバージョンアップ。
2,000ものバンドによって、必要な場所に適用する無駄のないコンプレッションができるだけでなく、細かなカスタマイズ機能も追加されており、初心者の方のみならず万人におすすめできるコンプレッサープラグインです。
この記事では、そんなsmart:comp 2をレビューしました。
利用するメリットやインストール・アクティベーション方法、使い方まで解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1. sonible「smart:comp 2」とは?
smart:comp 2は、sonibleが開発するAI機能搭載コンプレッサープラグインのメジャーアップデート版です。
DTMを始めた人が誰しもがぶつかる壁「コンプレッサー」。このDTM初心者にとって扱いが難しいエフェクトを人工知能の力で自動でかけることができます。
単に自動調整するだけでなく、2,000ものバンドが常に透明性を高めるために働きながら、わかりやすい操作画面でコンプレッションを調整できます。また、外部信号を使って同じように2,000ものバンドで被りを調整できるSidechain Duckingという機能も搭載されています。
他にも、
- アタック・リリースシェイプ機能
→一般的なコンプレッサー以上に細かくコンプレッションを調整することができる - フリーフォームトランスファー機能
- キャラクター調整機能
など、どんな信号にも適切な雰囲気を加えるためにシンプルなダイヤルで、クリーンで透明なスタイルからダーティーでパンチのあるサウンドまで、コンプレッションを形成することができます。
作曲ソフトDAWの拡張機能AU(Audio Unit)、VST、VST3、AAXプラグインとして利用できます。
簡易バージョン「pure:comp」
smart:compと同じくコンプレッサープラグインかつ簡単にAI機能が利用できるバージョンのpure:compもあります。
pure:compは、スレッショルド、レシオ、アタック、リリースといった一般的なコンプレッションラメータをすべて組み合わせたワンノブで使用できるAI搭載コンプレッサープラグインです。あらゆる楽器やオーディオトラックにコンプレッションを適用するプロセスを簡素化し、smart:compより安価で簡単に利用できます。
<smart:comp 2の概要>
開発会社 | sonible |
操作画面 | |
価格(定価) | 129ユーロ |
主な仕様 | AI機能搭載コンプレッサー |
- DTM初心者でコンプレッサーの知見が低い方
- AI機能を活用して制作時間を時短したい方
- コンプのかかり具合やエンベロープを細かくコントロールしたい方
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2. 導入するメリット
smart:comp 2を導入するメリットは主に以下のような点が考えられます。
- 自動学習機能がさらに便利に!適用後にプロファイル変更可能
- 瞬時にエフェクトが完了するので時短になる
- AI機能だけじゃない自由すぎるコンプレッションのカスタマイズ
- 重くない!CPU負荷が軽い
(1)自動学習機能がさらに便利に!適用後にプロファイル変更可能
バージョン2になり、かなり多くのプロファイルから選択することが可能となっただけでなく、プロファイルの選択は学習機能を適用した後でも変更できます。読み込んだ後にプロファイルの設定が気に入らなかった場合も、他のプロファイルに変えることでパラメータも自動で変化します。
いわば、最適化されたプリセット一覧のように利用することができるのでトラックに合った一番最適な設定を見つけることができます。
また、適用後に自分でパラメータを変更した場合もワンクリックで元の適用されたパラメータに戻すことができます。
(2)瞬時にエフェクトが完了するので時短になる
数秒でエフェクトが完了します。これはかなりの時短になるので、仮のトラックメイクなど急ぎの際に便利です。
同じくAI機能搭載のiZotope「Neutron 4」と比べると速度的にはほとんど変わりませんが、若干smart:compの方が速い印象です。
ただし、Neutron 4はコンプレッサー以外のエフェクトも処理してくれるので別のメリットがあります。
(3)AI機能だけじゃない自由すぎるコンプレッションのカスタマイズ
smart:comp 2は、入力信号を2,000以上のバンドで連続的に分析します。
他のコンプレッサーでは不可能なそれぞれの帯域に合った無駄のないコンプレッションを実現することができます。
それだけでなく、一般的なコンプレッサーでは搭載していないような細かなアタック、リリース形状の調整や、エキスパンダーやゲートとしての活用できるフリーフォームトランスファー機能、コンプレッサーのキャラクター自体をクリーンからダーティーなサウンドまで調整できる機能などAI機能を一切利用しない場合でも十分に活用できるプラグインエフェクトです。
(4)重くない!CPU負荷が軽い
これだけの機能が詰まっておきながら、smart:compの負荷は比較的軽いです。
3. 口コミ・評判を紹介!
さて、実際に使っている方がsonible「smart:comp 2」をどのように評価しているのかなど気になりますよね?
ここでは、Twitterでの口コミや評判を集めてみましたのでご覧ください。
プロの方やエンジニアさんからかなり高評価です。
AI機能だけに目がいきがちですが、それをぬきにしてもかなり使えるコンプレッサーです。ダッキング機能の評価も高いです。
SMART:COMPはめちゃくちゃ愛用しているので、2も必携だな。とくにspectral duckingがめちゃくちゃ優秀。
使い勝手が良くてトランスペアレントな処理がお気に入りだったsonibleのsmart:compが2にバージョンアップということで早速導入🤗
どう進化したのかまだよくわかっていない状況ですが、初代smart:compは僕のワークフローでかなり出番が多かっただけに、これからのミックスで使ってみるのが楽しみです✨
そっこーで Update しました!!!
smart:comp 2 最高!!!
もうね、やりたかったことが全部詰まってる。だいた追加された機能は全部私の Feedback のせいだ!
とにかく脳死でオススメです!僕は 3,000 円くらいで買えました。
smart:comp 2デモってみたけどかなり好みかもしれん。ギターの処理がうまい。Neutronだとうまくかからんのよな。EQはsmart:EQ 3よりNeutronのほうがわかりやすくサウンドメイクできていいんだけど。
smart comp
バージョンアップでどれだけ変わったのか。
アンビエントとかはむずい気がするけど、楽器の分かりやすい曲はヒント出してくれて便利
引用:Twitter
4. smart:comp 2の最新セール情報
sonible製品は、ブラックフライデーのみならずセールで安い場合があります。
smart:comp 2は他のsonible製品とあわせたパッケージ品もあり、パッケージ・単体ともにセールの対象になることがあります。
現在の最安値では
- 新規購入62%OFF
- バージョン1からアップグレードでは77%OFF
で購入できます。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
smart:comp2まとめ
smart:comp2は初心者のみならず万人におすすめできるAI機能搭載コンプレッサーです。
時短で利用できるだけでなく、かなり細かくカスタマイズできるのでAI機能を利用する予定がない方でも十分に活用できます。
バージョン1を持っている方であれば、バージョン2を安価に購入することができるのでバージョンアップを検討してみてください。
この記事が参考になれば幸いです。
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<購入後はこちら>インストール・アクティベーション方法
Plugin BoutiqueのINSTALLATION INSTRUCTIONSからインストール・オーソライズ方法が確認できます。
sonible製品のアクティベートは簡単で以下の2STEPで完了します。
- Sonible製品をダウンロード
- DAWでSonible製品を起動し、シリアルナンバーを入力(設定マークからライセンスキーの入力エリアがあります。)
ただし、マシンベースとiLok(USBドングル)の2種類から選択することも可能です。iLokで管理したい場合は、sonible公式のユーザーアカウントダッシュボードにて、ライセンスを追加しtransfer to iLokを選択して、iLokアカウントと紐付けます。
<smart:comp 2マニュアル>使い方を解説!
ここからは実際にsmart:comp 2の使い方を解説します。
公式の英語マニュアルはこちらをご覧ください。
上部1〜8までパラメータの設定を切り替えることができ、右上からプリセットを選択できます。
左側にはstereoもしくはmid/sideの選択も可能です。
自動でコンプレッサーをかける
上部メニューから入力信号を分析する学習機能を利用して自動でコンプレッサーパラメータを設定することができます。以下の2STEPで完了します。
STEP 1. プロファイルを選択する
上部メニューのプロファイルは、smart:comp 2の処理を特定の音源に適合させるものです。バージョン2になり、数多くのプロファイルに分類されるようになりました。
プロファイルは、はじめに選択せずとも後で変更することが可能です。
STEP 2. オーディオを読み込む
緑色の丸ボタンを選択して、DAWを再生することでsmart:comp 2にオーディオ信号を送ります。
プロファイルメニュー部分が緑色に変化していき、読み込みが完了するとパラメータが適用されます。
プロファイルメニュー右側のマークは、手動で変更した後、このボタンを押すとsmart:comp 2の推奨設定に戻ります。
Threshold:スレッショルドは、コンプレッション効果を発揮する入力信号のレベルを定義します。入力信号の最大レベル以下に設定する必要があります。
Ratio:スレッショルドをこえる信号に対して適用される圧縮の程度を決定します。
Attack:スレッショルドをこえた後、信号が完全に圧縮されるまでの時間を定義します。
Release:信号が圧縮状態から元の非圧縮状態に回復するまでの時間を定義します。
Auto:オートリリースが有効な場合、リリース時間は入力信号の特性に合わせて適応します。
Knee:スレッショルド部分にある白丸をドラッグして調整できます。信号がスレッショルドレベルをこえた後、ニーシェイプに応じて徐々に(ソフトニー)または急激に(ハードニー)ゲインリダクションを開始します。
Style:コンプレッサーのキャラクターを、透明で繊細なクリーンサウンドと、タイトで暖かくパンチのあるダーティーサウンドの間で調整できます。
アタックとリリースは、上下にドラッグして変更できますが、下矢印からパラメータを表示して細かく調整することができます。
Attack Shape:スレッショルドをこえた後、アタックタイムにどの程度の速さで最大圧縮に達するかを定義します。
Attack Hold:スレッショルドをこえた後、圧縮が始まるまでの待ち時間を定義します。
Release Shape:リリースタイム中に信号が圧縮状態から回復する速さを定義します。
Release Hold:スレッショルドを下回った信号が圧縮状態から回復し始めるまで、コンプレッサーが待機する時間を設定します。
Tempo Sync:DAW内で現在選択されているテンポにリリースタイムを同期させることができます。
Spectral Compression
smart:comp 2は、入力信号を2000以上のバンドで連続的に分析し、音色のアンバランスを動的に平滑化するインテリジェントな高解像度マルチバンドコンプレッサーのように動作します。本当に必要な部分だけに圧縮をかけるため、常に一貫した音色とダイナミックバランスを保つことができます。Spectral Compressionは、トラックに最高の解像度と最大の透明性を与えることを目的としています。
スペクトラグラムのような表示で確認でき、圧縮がかかっている部分は緑色で表示されます。
Spectral Comp:Spectral Compressionの強度をコントロールします。0に設定すると、smart:comp 2は通常の広帯域コンプレッサーとして動作します。
Color:Spectral Compressionの音を暗くしたり明るくしたりすることができます。
周波数範囲:右側の上下HzをドラッグすることでSpectral Compressionを適用する帯域を制御します。
spectral link:選択した周波数範囲外の信号をどうするか、Spectral Compressionのために選択します。100に設定すると圧縮は行われません。0に設定すると完全な広帯域圧縮が適用されます。
Spectral Ducking
外部サイドチェインモードでは、ゲインリダクションはプラグインのサイドチェイン入力にルーティングされた外部信号によって制御されます。
以下の2STEPで設定できます。
STEP 1. サイドチェインを設定する
DAWで、スペースを作りたい信号を外部サイドチェインとしてsmart:comp 2にルーティングします。この設定は使っているDAWによって異なります。
STEP 2. ext.sidechainを選択する
左上のext.sidechainを選択します。下部のSpectral Compression部分の青色部分が多いほど、ダッキングがかかっていることを示します。
Spectral Ducking:Spectral Duckingの強度をコントロールします。
フリーフォームトランスファー機能
smart:comp 2では、圧縮の伝達関数をドラッグして自由に変更でき、複雑な圧縮目標やサウンドデザインのためのテンプレートが用意されています。
エクスパンダーやゲートとしての活用することができます。
Compression Templete:左上のCompression Templeteメニューからプリセットを選択できます。
Sidchain EQ
プリフィルターを利用して、特定の周波数帯域がコンプレッションに与える影響を調整できます。
電源ボタンでオンオフでき、右側の上矢印を選択することでEQ画面を表示できます。
input riding
入力ゲインにダイナミックなマイナスまたはプラスのオフセットを加えることで、ゲインした入力信号のレベルが一定の範囲に収まるようにします。名前部分を選択して有効にできますが、信号を読み取る必要があります。下矢印をクリックすると、追加のコントロールオプションにアクセスできます。
Speed:入力レベルの変化に対応するゲインの速さを調整できます。
Intensity:シグナルに適用する最大オフセットを調整できます。
そのほかに右側のメーターエリアから以下のパラメータが設定できます。
Wet:Wet / Dry信号の比率を調整できます。
Channel Link:ステレオまたはマルチチャンネル信号を処理する際のチャンネル間のリンク量を制御します。
Auto Gain:圧縮によるレベル低下を補填するために、出力ゲインを自動的に設定します。
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