Exponential Audioが開発したマルチエフェクト「Excalibur」。
マルチエフェクトと言われても実際どんなことができるのかわからないですよね…
この記事でExcaliburを実際に使ってレビュー、メリットや注意点・デメリットからインストール・アクティベーション方法・使い方まで解説します。
是非参考にしてください。
1. iZotope(Exponential Audio)「Excalibur」とは?
ExcaliburはExponential Audioが開発する多数のエフェクトが搭載されたプラグインフェクトです。
現在、Exponential AudioはiZotopeに買収されたため、iZotopeの製品となっています。
主なエフェクトは以下の10種で、これだけではなくモジュレーションを組み合わせて1つのプラグインでかなり多様なエフェクトをかけることが可能です。
- Chorus
- Flanger
- Phaser
- Ring Modulator
- Resonator
- Distrotion
- Res Filter
- Glide
- Vintage Shifter
- Reverb
作曲ソフトDAWの拡張機能AU、AAX、VST2、VST3プラグインとして利用できます。
開発会社 | Exponential Audio |
操作画面 | |
価格(定価) | 149ドル |
主な仕様 | 10種マルチエフェクト |
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2. 導入するメリット
実際に使ってみると、以下のメリットがあると思いました。
- 1つのプラグインで複雑なエフェクトができる
- 圧倒的に多いプリセット
1つのプラグインで複雑なエフェクトができる
4つの「Voice」と呼ばれる枠組みにエフェクトなどを細かく設定できます。
さらに、それぞれのパラメータはモジュレーション可能なものが多数あり、かなり幅広いエフェクトができます。
本来であれば複数のエフェクトが必要なものを1つのプラグインででき、複雑に連携させることができるので、すっきりまとまって便利です。
圧倒的に多いプリセット
プリセットの量が異常です。かなりの量のプリセットがあります。使い方は少し難しい部分がありますが、プリセットを少しいじるだけでも十分に使えるエフェクトでしょう。
3. 利用する前に知っておきたい注意点・デメリット
しかしながら、利用する前に知っておきたい注意点・デメリットが1点だけあります。
それは「使い方がわかりづらい」という点です。
初見では使い方に戸惑う方が多いのではないでしょうか?
ぱっと見ではノブが多く、信号がどのように流れて、どのようにエフェクトされるのかわかりづらいです。
使い方の項目で説明していますので、是非参考にしてください。
4. 口コミ・評判を紹介!
Excaliburに関する口コミ・評判をご紹介します。
できることがたくさんあるエフェクトで評価が高いですが、逆に使いこなすのに一苦労という意見もあります。
紹介しきれないほどのエフェクトの種類が搭載されているのも素晴らしいが、注目はそれを4系統を組み合わせて使える点。モジュレーション系から空間系やサチュ系フィルター系など多彩。
一枚絵でマニュアルを作っている方がおられましたので参考にしてください。
Exponential Audio(iZotope)「Excalibur」の自家製マニュアル作成。気が狂いそうになる。4つは周波数別でパラレル使用するのが標準だが、シリアル接続(ポスト/プリ)も自在。変調も全パラメーターに独立したLFOがある。理屈は面白いけどゼロから自作は骨折れそう。小林誠2220には理解不能だろう。 pic.twitter.com/nSiv9QwVkF
引用:Twitter
5. Excaliburに関するセール情報
iZotope製品はブラックフライデーのみならず頻繁にセールをおこないます。
ExcaliburなどExponential Audio製品もiZotopeに買収されてからは同じようにセールがおこわれるようになりました。
iZotope製品のセールはおよそ50%OFF〜ものによっては90%OFFをこえるものもあります。
Excaliburは1000円ほどで手に入れることができますし、限定の激安バンドルなどに含まれる場合もあります。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
6. Exponential Audio製品のインストール・アクティベーション方法
Exponential Audio製品は現在iZotope製品になっていますが、iZotope製品とはインストール・オーソライズ方法は異なります。ご注意ください。
Plugin Boutiqueにて解説されていますが、主に以下の4STEPで完了します。Exponential Audio製品はiLokのアプリiLok License Managerが必要です。(iLok USBはなくてもOK)
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
- iLokアカウント作成
- iLok License Managerインストール・ログイン
- 右上から※アクティベーションコード(シリアルナンバー)を入力してアクティベート
- Exponential Audio製品をダウンロード・インストール
※iLok Lincense Managerアクティベーションコード入力は、「・・I」を選択して入力します。
7. 使い方を簡単に解説!
ここからはExcaliburの使い方を簡単に解説します。
Level Meter
左側にあるのがメインのInput(I) / Output(O)レベルです。
真ん中下にはVoice1〜4それぞれの
- I:Voice input level
- P:Pre FX level
- X:Post FX Level
- O:Output level
が表示されています。
Voice1〜4
Excaliburは4つのボイスVoice1〜4からなります。
真ん中でそれぞれ切り替えや「S」からソロモードにすることが可能です。
Voice部分左上のノブ2つは変更可能で、Inputなど入力を設定します。デフォルトはMono Input 0dBになっています。それ以外のパラメータは基本的に固定です。〇〇 Invertは極性を反転させます。
V〇 FBack:フィードバックレベルを制御
V〇 Fback Freq:フィードバックのカットオフ
V〇 Delay Time:ディレイタイム
V〇 Diffusion:拡散量を制御
V〇 DiffSize:拡散するサイズ
V〇 OutFreq:出力パスのカットオフ
V〇 OutLvl:出力レベル
V〇 Pan:パン
Mix / Masterコントロール
左下から、全体のレベルやミックスなどをコントロールできます。
Mix:Dry / Wetを設定
Mst Level:マスターレベルを設定
Mast Fback:全体のフィードバックを制御
Effect
それぞれのVoiceに応じて右側でエフェクトを設定します。
右下からエフェクトを選択でき、Copy Settingsから他のVoiceのパラメータをコピーできます。allで全てのパラメータ、FXでエフェクトのみをコピーします。
右下から選択できる主なエフェクトは以下です。
- Chorus
- Flanger
- Phaser
- Ring Modulator
- Resonator
- Distrotion
- Res Filter
- Glide
- Vintage Shifter
- Reverb
それぞれのエフェクトによってパラメータは変わります。
モジュレーション
モジュレーションをアサインできるパラメータにはノブの下に〇〇 Modというボタンがあります。クリックすると設定画面が表示されます。
左上からモジュレータータイプを選択します。右上でモジュレーターアクションがリアルタイムでみるとができるので、どのように変化するかわかりやすいです。
どのモジュレータータイプを選ぶかによってパラメータは変わりますが、タイプによっては※Gen1〜4のFrequency Sourceを選択する必要がでてきます。2×、3×は2倍、3倍を意味します。※Genについては下記にて解説
以下のパラメータはほとんどのモジュレータータイプにあるパラメータです。
InputModAmt:モジュレーション量
InputSmooth:モジュレーションの滑らかさ
これらパラメータはいじりながら再生して右上のモジュレーターアクションで確認するとわかりやすいでしょう。
EQ
モジュレーションと同様にノブの下に〇〇 EQというボタンがあります。これはモジュレーションの拡張バージョンで、モジュレーションがついたEQです。
6つのEQモードとFrequency、Qがが設定できます。
Gen1〜4
Genは、周期的なモジュレーション(LFO)になります。Tempo:からOff(Hz)、Note(クリック)、Ratioを決め、ノブで周波数(速さ)を決めます。
〇〇 Modをクリックして細かく設定することも可能です。
Soft Switch / Soft Knob
これらスイッチやノブで一括コントロールできます。プリセットでSoft SwitchやSoft Knobを試しにいじってみてください。プリセットごとにアサインされたパラメータが変化します。
モジュレータータイプを選択する時に「〇〇+Knob」や「〇〇+Switch」を選択するとこのノブやスイッチを使って変化させることが可能です。
Threshold
左にある小さな「T」から入力によって制限できるスレッショルドが設定できます。デフォルトでは-108dBになっています。
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まとめ
Excaliburは元々Exponential Audio製品だったため、iZotopeのエフェクトと比べると初心者向けな仕様はありません。
しかし、プリセットが充実していることもあり、そのままでも十分に使えるエフェクトでしょう。
かなり複雑なエフェクトを一つのプラグインで完了できる優れものです。
この記事が参考になれば幸いです。
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