顔認識アルゴニズムの技術を基に開発されたZynaptiqのプラグイン「INTENSITY」。
顔認識アルゴニズムと聞くと「顔を認識するの?」を思うかもしれませんが、もちろんしません!笑
たださして左のオレンジ丸ノブを上げるだけでディテールが浮かびあがり、ラウドネスが得られる魔法のプラグインです。
弊サイトでも紹介しているプラグインイコライザーSoundtheory「Gullfoss」同様、簡単な操作で音が良くなるプラグインです。
この記事では、Zynaptiq「INTENSITY」のメリットやデメリット、使い方も解説しています。
ぜひ、参考にしてくださいね!
1. 未知のエフェクトINTENSITYとは結局何なのか?
Zynaptiqによると「マスタリング・グレード・オーディオ・プロセッサー」とのことです。
上の画像では4つの帯域に分かれるマルチバンドコンプレッサーがありますが、INTENSITYはバンド無制限にコンプレッサーをかけることが可能な仕様のようでありながらコンプレッサーにあるべきパラメータがほとんどありません。
コンプレッサーのパラメータがない理由はAIにより制御されるためで基本的に一つのノブで完結するようになっているからです。
つまりコンプレッサーの扱いに慣れていない人でも使えるプラグインです。
<INTENSITYの概要>
開発会社 | Zynaptiq |
操作画面 | |
価格(定価) | 379ドル |
主な仕様 | マスタリング・グレード・オーディオ・プロセッサー |
ここからは具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう!
2. 導入するメリット
Zynaptiq「INTENSITY」を利用することによって得られるメリットは次の3点です。
- 明瞭さが上がり、音の輪郭がはっきりする
- 簡単にラウドネスが得られる
- 基本的にオレンジの丸ノブ1つで全てが完結
順番に詳しく解説いたします。
メリット1. 明瞭さが上がり、音の輪郭がはっきりする
Zynaptiq「INTENSITY」を利用すれば、簡単に音のディテールが浮かび上がります。
音の明瞭さが上がり輪郭がはっきりします。そのせいもあってか、奥行きが出るようにも感じます。
もちろん作曲したものをミックスする際に利用できますが、音の悪い音源やサンプルをちょっと簡単に補正したい、聞こえを良くしたい場合にも利用できるプラグインエフェクトです。
メリット2. 簡単にラウドネスが得られる
Zynaptiq「INTENSITY」を利用すれば、簡単にラウドネスが得られます。
つい数年前まではDTM初心者が音圧を出すことはなかなか難しかったです。
しかし、現在ではこの「INTENSITY」など簡単かつ高性能なプラグインが増え、初心者でも簡単にラウドネスが得られるようになりました。
メリット3.基本的にオレンジの丸ノブ1つで全てが完結
Zynaptiq「INTENSITY」は扱いが非常に簡単というメリットがあります。
いくつかのパラメータがあり掘り下げると様々な設定ができますが、基本的にオレンジの丸ノブ一つで全てが完結してしまいます。
3. 利用する前に知っておきたい注意点・デメリット
Zynaptiq「INTENSITY」を利用することによって考えられるデメリット・注意点は次の2点です。
- かけすぎ注意!音に色がつきすぎてしまう
- 重い
事前にしっかり確認しておきましょう!
注意点1. かけすぎ注意!音に色がつきすぎてしまう
INTENSITYの色がつきすぎてしまうのでかけすぎ注意でしょう。
また、その色が好みではない場合おすすめできないので必ずデモしましょう。
特に2Mix全体にかける場合は、細かく設定した方が良いです。
DRY-WET MIXでかかり具合を細かく調整することをおすすめします。
注意点2. 重い
これはPCのスペックで変わってくるでかもしれませんがかなり重いです。
プラグインエフェクトの中でもかなり重い部類に入ると思います。
トラック毎にさすことは難しいです。
4. 口コミ・評判を紹介!
さて、実際に使っている方がZynaptiq「INTENSITY」をどのように評価しているのかなど気になりますよね?
ここでは、Twitterでの口コミや評判を集めてみましたのでご覧ください。
全体的にチートすぎるという意見が多い一方で、重いという不満意見も見受けられました。
遅ればせながらINTENSITY導入。かなりチートプラグイン。何でもと言ったら言い過ぎかもだけど、とにかく挿してチョイチョイと操作するだけで音が良くなるw
INTENSITYまでいったんだ‼️
素晴らしい。
これは研究しっかり必要なPluginなのでじっくり弄ってください。
ただ目を開いたり閉じたりじゃないので。EQのカーブが大事です。
これ面白い! けどめっちゃ重い! ちなみにプラグインさしてなければメーターは10%くらい。ちなみにPCはiMac pro ノーマル仕様です。
トライアルでとりあえず既存の曲のO8の後にINTENSITY挿してみたけど、噂に違わぬチートっぷりだなコレは……
引用:Twitter
5. INTENSITYに関するセール情報
Zynaptiq製品はブラックフライデーのみならず、たまにセールをおこないます。
INTENSITYも対象になる場合がありますが、セール対象製品はかぎられている場合が多いです。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
6. Zynaptiq製品のインストール・アクティベーション方法
Plugin Boutiqueにてインストール方法が解説されていますが、以下の3STEPで完了します。
- Zynaptiqにてメールアドレス、シリアルナンバーを登録
- 送られてきたメールにあるリンクからダウンロード
- 送られてきたメールに記載してあるアクティベーションコードで認証して完了
7. 使い方を解説!
さて、これからZynaptiq「INTENSITY」を使用してみようとお考えの方向けに、使い方を簡単にご説明いたします。
一つ一つのパラメータを確認していくことでINTENSITYへの理解を一緒に深めていきましょう。
パラメーター1:INTENSITY
INTENSITY:左側オレンジの丸ノブ。名前にもなっているこのパラメータが全ての肝です。
このパラメータを上げるだけで、音が劇的に良くなります。制作元のZynptiqも基本的にこのパラメータのみで処理できるとしています。LVL COMPはその名の通り上がったレベルをコンプで抑えるかどうかです。
パラメーター2:BIAS &BIASカーブ
BIAS:周波数毎にコントロールする場合このノブを上げます。BIASを上げると真ん中のBIASカーブに沿って音が変化します。
BIASカーブ:OFFも含め12種類のプリセットと自分でカーブを作ることができるグラフィックEQの形をしたカスタムBIASカーブがあります。
Soundtheory「Gullfoss」にもBIASというパラメータがありました。
AI搭載などのオートプラグインでは分析の方向性を傾けるBIASというパラメータが今後も増えてくるのではないかと思います。
パラメーター3:SATURATE
SATURATE:ソフトニーサチュレーティングリミッター
INTENSITYはサチュレーションをかけることも可能です。
以上が主な仕様です。
まとめ
INTENSITYは「マスタリング・グレード・オーディオ・プロセッサー」と名乗っているようにマスタリングに使用することが主な使い道かもしれません。
しかし、様々な用途で使用可能な応用力のあるプラグインだと思います。
トラック毎に使う場合はかなり重くなるので、同じように簡単に音を向上するエフェクトとしてOxford Inflator V3がおすすめです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!