Arturiaから期間限定で、Augmented STRINGS Introが無料配布されています。
Arturiaとしては珍しくストリングスが利用されている音源です。ストリングスとV CollectionやPigmentで培ったシンセとが融合したハイブリッド音源となっています。
Intro版は、期間限定無料ですので誰でも利用できますが、注意点もあります。
この記事では、そんなAugmented STRINGS Introのインストール・アクティベーション方法や使い方を解説します。
是非参考にしてください。
無料で手に入るおすすめのフリーストリングス音源・オーケストラ音源一覧はこちらの記事をご覧ください。
1. Arturia「Augmented STRINGS Intro」とは?
Augmented STRINGS Introは、Arturiaが開発するストリングスライブラリと最先端のシンセシスを融合させた音源のIntroバージョンです。
2つのレイヤーで構成されており、すべてのプリセットにはストリングスサンプルとシンセエンジンによるユニークな組み合わせが採用されています。
ソロ、アンサンブルのストリングスサンプルライブラリとシンセエンジンの組み合わせを中央の大きなモーフコントロールノブで調整できる音源です。
ストリングスは22人のミュージシャンがコントラバス、チェロ、ヴィオラ、ヴァイオリンの60以上のアーティキュレーションを、ソロもしくはアンサンブルで演奏し録音されています。
シンセサイザーはバーチャルアナログ、グラニュラー、ウェーブテーブル、ハーモニックの4種類のシンセエンジンからなります。
Intro版は、50種類のファクトリープリセットが収録されています。
作曲ソフトのDAWの拡張機能VST 2.4、VST 3、AAX、AU(Audio Unit)の他NKSやスタンドアローン(単体で起動)にも対応しています。
開発会社 | Arturia |
操作画面 | |
製品名 | Augmented STRINGS Intro |
価格(定価) | 無料 |
主な仕様 | ストリングス+シンセの融合音源 |
2. インストール・アクティベーション方法
Arturia製品のオーソライズ方法は以下の4STEPで完了します。
- Arturiaでアカウント作成・ログインします。
- 右上人型アイコンの「MY ACCOUNT」→「Register New Product」からSN(シリアルナンバー)、UC(アンロックコード)を入力して登録します。
- ASC(Arturia Software Center)をダウンロード・インストールします。
- ASCを起動してログインし、製品をアクティベート・インストールします
3. 利用する前に知っておくべき注意点
しかしながら、Augmented STRINGS Introを利用する前に知っておくべき注意点もあります。
シンプルな音源!しかし、重い….
Augmented STRINGS Introは、8つのパラメータを調整するシンプルな仕様となっています。
しかし、CPU負荷は高く、重いです。無料で利用できますが、パソコンのスペックがない方であれば利用しづらい音源になっています。
4. 使い方を解説!
ここからは実際にAugmented STRINGS Introの使い方を解説します。
英語の公式マニュアルはこちらをご覧ください。
上部からプリセットを選択できます。複数の縦線マークからプリセットビューが開きます。
右上の設定マークからは以下の設定ができます。
Global Settings
MIDI Channel:MIDI入力を受信するMIDIチャンネルを選択します。ALL(全チャンネル)または1〜16を選択できます。
Enable Animations GUI:アニメーションを有効にします。無効にするとCPU使用率を下げることが可能です。
Preset Settings
Polyphony:モノフォニックから16音ポリフォニックまで選択できます。
Voice Steal:ボイスモードをリアサインまたはローテートから選択します。
Bend Mode:1半音から3オクターブまで選択できます。ピッチベンドを調整できます。
Glide Time:キーの移行時間を最大10秒まで選択できます。
Glide Mode:グライドの種類をPortamento(常に)またはLegato(レガート時のみ)から選択します。
MPE:MIDIの追加機能MIDI Polyphonic Expression(MPE)をオンオフできます。
MIDI
MIDIコントロールの設定が可能です。Add controlから追加もしくは、LearnからMID Learnモードにすることができます。このモードでは、ハイライトと表示されたMIDIアサイン可能なパラメータをクリックして、MIDIコントローラーを動かすことでマッピングすることができます。
Min / Max:MIDIコントロールの動きに反応して変化する量をスケーリングすることができます。
右クリックから以下の設定も可能です。
Absolute:アサインされたパラメータは、MIDIコントローラーが送出するリテラル値を追跡します。ノブの値にあった調整が可能です。
Relative:アサインされたパラメータは、MIDIコントローラーの動きに応じて、現在の値から上昇または下降します。
Delete:アサインを削除します。
Change Parameter:パラメータのアサインを変更します。
メインコントロール
Morph:レイヤーAの音やパラメータをレイヤーBにブレンドするコントロールです。
Colour:フィルターのカットオフなど、音の周波数スペクトルを変化させ、音の質感を変化させます。
Time:プリセットのタイミングを変更します。
Motion:音に動きをつけます。
FX A:レイヤーAに直接作用するインサートエフェクトに関連する各種パラメータを調整できます。
FX B:レイヤーBに直接作用するインサートエフェクトの各種パラメータを調整できます。
Delay:マスターバスのDelayエフェクトのDry/Wetと複数のパラメータを調整できます。
Reverb:マスターバスのReverbエフェクトのDry/Wetと複数のパラメータを調整できます。
まとめ
Augmented STRINGS Intro版を利用することでフルバージョンを購入すべきか検討する手段としても利用できそうです。
音源自体はシンプルですがCPU負荷があり、重い点だけご注意ください。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!