SpotifyやApple Musicへの配信を仲介する大手音楽ディストリビューションサービス「TuneCore Japan(チューンコア ジャパン)」から新たに著作権管理サービスが登場しました!
TuneCore Japanで配信している楽曲はもちろん、配信していない楽曲も申請することが可能です。
この記事では、著作権管理サービスの概要、手数料や申請方法などを解説します。
是非参考にしてください。
TuneCore Japanに関する詳しい記事は以下を参考にしてください。
1. 著作権管理サービスとは?
著作権管理サービスは、TuneCore Japanのアカウントから楽曲を申請し、期間譲渡された音楽著作権をJASRACなど著作権管理事業者へ届出を行い管理できます。
そして著作権使用料など著作権収益を受け取ることができるサービスです。手数料は15%で、テレビやラジオなどの第三者による利用によって発生する著作権収益の85%が還元されます。
現在の著作権管理地域は、国内のみとなります。
2. 利用する前に知っておくべき注意点
すぐに申請することが可能ですが、その前に知っておくべき注意点もあります。
申請期間について
届出申請には締め切りがあります。
1年のうち4回に分けられ、それぞれに徴収対象となる期間が異なります。
届出申請の締め切り | 徴収対象となる配信実績期間 |
3月10日 | 1月1日〜3月31日 |
6月10日 | 4月1日〜6月30日 |
9月10日 | 7月1日〜9月30日 |
12月10日 | 10月1日〜12月31日 |
ただし、著作権管理の期間は審査の承認完了日より1年間になります。期間満了の3ヶ月前までに管理停止の手続きをしない限り、自動的に1年間延長されます。著作権管理を停止したい場合は、3ヶ月前までにお問い合わせフォームより連絡する必要があります。
ですので、1年に4回申請する必要があるのではなく申請時期によって開始対象となる期間が異なるようです。
著作権管理の範囲
著作権管理の範囲は、JASRACとTuneCoreによって分かれています。録音権の映画、ビデオ、広告、ゲーム以外はJASRAC管理となります。
JASRAC管理
- 演奏権(コンサート イベント・上映 BGM・社交場 カラオケ 演奏)
- 録音権(録音)
- 出版権
- 貸与権
- 複合(放送・配信・通カラ)
TuneCore Japan管理
- 録音権(映画・ビデオ・ゲーム・広告)
3. 申請方法・使い方
ここからは、実際に著作権管理サービスの申請方法、使い方を解説します。
申請は、以下の4STEPで完了します。
STEP 1. TuneCore Japanでアカウント作成
まだ、TuneCore Japanのアカウントを持っていない場合はアカウントを作成しましょう。
すでにアカウントを持っている方はログインします。
STEP 2. 申請手続きへ
ログインして、ダッシュボードの左側メニューから著作権管理サービスを選択します。
すでにTuneCore Japan経由で配信している楽曲は「届出申請」を選択、配信していない楽曲は右上の「配信していない楽曲を届出申請」を選択します。
STEP 3. 届出内容を入力
アーティスト名やタイトル、著作者名などの内容を入力します。
入力が完了すれば「届出内容確認へ進む」で再度内容に不備がないか確認します。
STEP 4. アカウント情報を確認
最後にアカウント情報を確認します。
登録した著作者のメールアドレス宛に届出申請内容の同意を確認するメールが自動で送信されますが、著作者が全てアカウント管理者本人の場合は、同意確認なしでそのまま作品の届出審査が開始されます。
補足:収益分配について
TuneCore Japanでは、収益を分配できるスプリット機能が利用できます。もし、分配したい場合はこの機能を活用しましょう。ただし、利用者はTuneCore Japanのアカウントを持っている必要があります。
4. いつ振り込み?収益の確認方法・反映時期
著作権管理サービスは音楽ディストリビューション同様に、アカウント内の残高から引き出すことができます。
銀行振込手数料を除いて最低1000円以上から引き出しが可能となります。
残高に反映されるタイミングは、四半期ごと(3月、6月、9月、12月)の月末を予定しています。ただし、反映のタイミングは前後する場合があるようです。
まとめ
TuneCore Japanの著作権管理サービスについて解説しました。
TuneCoreで配信済みの方は簡単に申請することができますが、配信していない楽曲でも利用できる便利なサービスとなっています。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!