ほぼ常に破格のセールを行なっているSoundSpot。
もう完全に価格崩壊が起きていますが、その中でもソフトシンセUnionの評判は良いです。
果たして本当に使える音源なのか?実際に使ってレビュー、メリットやデメリット、注意点から使い方まで解説します。
是非参考にしてください。
1. SoundSpot「Union」とは?
Unionは、SoundSpotが開発するシンセサイザー音源です。
最大の特徴は3つのオシレーターで、OSC 1、2を組み合わせてOSC 3のウェーブテーブルを生成します。
定価は15,000円ほどですが、90%以上の割引セールを何度も行い800円ほどで買えてしまいます。
作曲ソフトDAWの拡張機能AU(Audio Unit)、VST、VST3、AAXプラグインとして利用できます。
開発会社 | Soundspot |
操作画面 | ![]() |
製品名 | Union |
仕様 | ウェーブテーブルシンセサイザー |
プリセット | 300以上 |
価格(定価) | 156ドル |
<補足>ウェーブテーブルとは?
初代ウェーブテーブルシンセサイザー「PPG WAVE」(2.2と2.3があります)
ウェーブテーブルはサンプルデータ、または波形を合成したりしながら複数の波形形状を含むテーブルを使用して音を作る方式です。
あらゆる波形を合成し、波形間をモジュレーションできるのでアナログシンセサイザーと違いオシレーターの種類が豊富で細かくエディットできる点が特徴です。

2. 導入するメリット
SoundSpot「Union」を導入するメリットは主に以下の2つ考えられると思います。
- 安い
- ユニゾンなど重ね技が魅力
安い
なんと言っても1番の魅力は安さです。
セール価格ですと、600円ほどで手に入れることができるでしょう。
衝動買いしても良いレベルの安さです。
ユニゾン機能・ウェーブテーブル生成など重ね技が魅力
「Union=連合」の意味通りUnionは、OSC1、2を合成してOSC 3のウェーブテーブルを生成します。また、それぞれのオシレーター全てにユニゾン機能がついており、重ねまくることで厚いサウンドにすることが可能です。
OSC 1、2は合成する前にエフェクトをかけることができ、これによってもOSC 3のウェーブテーブルは変化します。
デジタルな安っぽい音になってしまう可能性もありますので、これらの機能は重要だと思います。
3. 利用する前に知っておくべきデメリット・注意点
しかしながら利用する前に知っておくべき注意点・デメリットがあります。
- セール以外で買うべきではない
- ユニゾンを増やすと重くなる
セール以外で買うべきではない
SoundSpotは90%以上も割引するセールを行います。
セール時以外で購入するのはかなり損です。セールの回数も非常に多いため、セール価格が定価だと思った方が良いでしょう。
ユニゾンを増やすと重くなる
Unionはユニゾン機能が魅力のひとつですが、ユニゾンを増やせば増やすほど負荷も高くなります。それぞれのオシレーターのユニゾンを全てマックスまであげるとかなり重いです。
4. 口コミ・評判を紹介!
Unionに関する口コミ・評判をまとめました。
評価は良いですが、SERUMなどのウェーブテーブルのソフトシンセをすでに持っていて必要なのか躊躇している方も多かったです。600円なので持っておいても良いと思いますが、SERUMなどを持っているとUnionを使う出番が少なくなる可能性はあります。
soundspotのunionはめちゃわかりやすいシンセなのでエグくない音作るのは快適やと思う、今なら858円程度
現在絶賛イントロセール中のシンセサイザー、Soundspot「Union」で簡単に音を作ってみた動画です!
Twitter版はサクッと凝縮してますのでノーカット版はYouTubeからどうぞ~!
https://t.co/Rkick2U3qL
引用:Twitter
5. SoundSpot製品のインストール・アクティベーション方法
SoundSpot製品のインストール・オーソライズ方法は以下の3STEPで完了します。
- 製品をダウンロード・インストール
- DAW内で立ち上げて、Trialを選択
- 歯車マークからシリアルナンバーを入力
一度Trialではじめて、右上などにある歯車マークからシリアルナンバーを入力します。
6. 使い方を解説!
ここからは使い方を解説します。英語のマニュアルはこちらをご覧ください。
Unionは3つの独立したオシレーターOSC 1、2、3を備えており、これらはインターフェイスの左側にあるOSCミキサーでミックスできます。右側では、マスターボリュームとピッチベンドがあり、画面右上のユーティリティバーでVoice数を上げると、同時発音数が増えます。
オシレーター
Osc 1、2はアナログスタイルのオシレーターで、アナログモデリングとデジタル精度を組み合わせています。
6つの波形
- Sine
- Square
- Saw
- Triangle
- Noise
- Organ
- Metallic
から選択でき、フェーザー、ディレイ、ディストーション、リバーブの4つのエフェクトが利用できます。
OSC 3は4つのエフェクトを実行するOSC 1、2の出力に基づいて完全なステレオウェーブテーブルを生成できるウェーブテーブルオシレーターです。
つまり、OSC 1、2だけでなく上部の4つのエフェクトによってもOSC 3の波形は変わります。
真ん中にある「GENERATE WAVETABLE」をクリックすることでOSC 3のウェーブテーブルが生成されます。
それぞれのオシレーターは拡大マークを押すことで詳細を設定できます。
上部には
- 音量のADSR
- モジュレーションのMOD ADSR
- LFO
があります。
LFOは右側の数字で周期を1/32〜32まで、左側の点から基準となる拍を通常、ドット、トリプレットから選択できます。
下側にはカットオフ、レゾナンス、フェーズ、デチューン、ブレンド、M / Sバランス、パン&レベルの音作りエリアがあります。カットオフにある下矢印をクリックするとフィルタータイプが選択できます。
OSC 3にはWavetableの項目があり、二つのテーブル位置やモジュレーションを設定できます。2つはリンクボタンで一緒になり、M / SバランスやPANによってもバランスが変わります。M / Sバランス、Panが0%の場合はそれぞれLとRから鳴ります。
モジュレーション
各オシレーターコントロールパネル内のすべてのパラメータには、左下に丸ボタンがあり、クリックしてモジュレーションの割り当てを行うことができます。
1回クリック:紫色に変わり、MOD ADSRエンベロープに割り当てられたことを示します。
もう一度クリック:青色に変わり、LFOエンベロープに割り当てられたことを示します。
3回クリック:非アクティブ状態に戻ります。
割り当てが作成されると、小さなパラメータがそれぞれの右上に表示されます。これを上下にドラッグすることによりモジュレーションの量と向きを制御できます。
ピッチをコントロールするFINEやCOARSEも同じようにクリックしてモジュレーションを割り当てることが可能です。
FX
下部にあるエフェクトラックには、9つのFXがあります。
それぞれをクリックすると詳細のパラメータを設定できます。左上電源ボタンでオンオフ、右下十字をドラッグして順番を入れ替えます。
FXのモジュレーション
UnionはFXパラメータのモジュレーションを作成するために、オシレーターモジュレーションと同様にパラメータ左下丸から設定しますが、クリックするたびに1から4までの数値が表示されます。これらの数値は、FX LFOボタンをクリックして起動できる4つのFX LFOに対応しています。
各LFOはOFFで、LFOがDAWのテンポに従い、Triggerを選択すると、ノートが演奏されるたびにLFOを再トリガーします。
まとめ
Unionは面白い仕様のシンセサイザーです。画面も見やすく、初心者の方にもおすすめできますが、必ずセール時に購入しましょう。
Unionの特徴、魅力を理解して作り込めば、人気のウェーブテーブルシンセサイザーに負けない音にすることも可能だと思いますが、やり方次第ではそこまでの音にできない場合もあります。
この記事が参考になれば幸いです。
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