- Kilohearts「Tap Stop Snapin」
- Vengeance Sound「VPS Tapestop」
- Initial Audio「SlowMo」
- MeldaProduction「MRhythmizer」
など、トラックのスピードをコントロールするエフェクトはたくさんあります。
この記事では、そんなSlow Machineをレビュー。導入するメリットやデメリット・注意点からインストール・アクティベーション方法、使い方、セール情報まで解説します。
是非参考にしてください。
1. BLEASS「Slow Machine」とは?
Slow Machineは、BLEASSが開発する3つのステージからなるスピードコントロールエフェクトです。
単純なスローダウンをミックスするだけでなく、テープストップ、スタートエフェクトやシーケンサーを使ったスピードモジュレーションなどトラックのスピードとピッチをコントロールする多彩なエフェクトです。
作曲ソフトDAWの拡張機能VST/AUプラグインとして利用できるバージョンだけでなく、iPhone・iPad用のアプリもあります。
開発会社 | BLEASS |
操作画面 | |
製品名 | Slow Machine |
価格(定価) | 15ドル
アプリバージョン:7.99ドル |
主な仕様 | スローダウン・テープストップエフェクト |
2. 導入するメリット
Slow Machineを導入するメリットは主に以下の点が考えられます。
- 異なる3つのステージで別々にエフェクトできる
- 安い
異なる3つのステージで別々にエフェクトができる
Slow Machineは3つの異なるステージで分けてエフェクトすることができます。
- SLOW DOWN:単純にスピードを変化させるスローダウンエフェクト
- TIME STOP:瞬時にストップ、スタートするテープストップエフェクト
- SEQUENCER:スピードをコントロールできるステップシーケンサー
個々に利用して多彩なエフェクトをかけるだけでなく組み合わせればかなり複雑なエフェクトをかけることもできます。
また、全てのステージでミックス量を調整できますので原音とスピードを変えた音をミックスすることも可能です。
安い
セールで1000円代と、機能性が高いにもかかわらず安いのでコスパはかなり良いでしょう。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
利用する前に知っておくべき注意点として、テープストップエフェクトができるプラグインエフェクトはたくさんありますので他の製品も確認しておくべきでしょう。
その中で、Slow Machineは機能性と価格が両立できているコスパの良い製品だと思います。
Vengeance Sound「VPS Tapestop」も多機能ですが、Slow Machineより価格が高くeLicenserのUSBドングルが必要だったりするのでSlow Machineの方がおすすめです。
ただ、単純なテープストップエフェクトのみがほしい方やKiloheartsのSnapinホストプラグインをお持ちの方であればKilohearts「Tape Stop Snapin」も検討してみるべきでしょう。Kilohearts「Tape Stop Snapin」は、通常のVST/AUプラグインとして使用することも、SnapinホストのMultipassやSnap Heapなどと一緒に使用することもでき、エフェクトを組み合わせることができます。
※追記:Tape Stop含む合計32種のSnapinエフェクトが無料となりました!
4. Slow Machineに関するセール情報
BLEASS製品は、ブラックフライデーのみならずセールで安くなる場合があります。
セールに関する詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。
5. BLEASS製品のインストール・アクティベーション方法
BLEASS製品を販売サイトで購入した場合は、以下の4STEPでオーソライズが完了します。
- https://www.bleass.com/redeem/にてRedeem Codeを入力
- メールアドレスを入力
- メールに記載してあるダウンロードリンクからダウンロード
- 起動して上部「UNREGISTERD」からメール記載してあるシリアルナンバーと登録したメールアドレスを入力
6. 使い方を解説!
ここからは実際に使い方を解説します。英語の公式マニュアルはこちらをご覧ください。
Slow Machineは、3つのステージからなります。
SLOW DOWN
単純にスピードを変化させるスローダウンエフェクトです。
LOOPSIZE:設定に応じてループの読み取り位置をリセットします。
SPEED:デフォルトのスピードを基準に、再生されるループのスピードをコントロールします。1/2で、音声を元の半分の速度で再生することを意味し1オクターブ低くなります。
QUANT.:オンの場合、ループサイズとスピードの変更は現在のループの終わりまで待ってから有効になります。OFFに設定するとすぐに反映されます。
FILTER:オンオフ付きのフィルターは、スロー再生する信号の周波数帯を設定できます。
FADE:ループ間のクロスフェードの時間を設定します。
STATE:SLOW DOWNステージをオンオフします。
DRY/WET:Dry/Wetミックス量を調整できます。
TIME STOP
TIME STOPは、テープストップエフェクトを瞬時に作り出すことができます。
TRIGGER:ストップボタンを押すと、タイムストップエフェクトがトリガーされます。
MODE:ストップボタンでトリガーされるタイムストップモードを4つから選択できます。
上から
- 瞬時に止まるモード
- スタートストップで持続時間があるモード
- ストップのみ持続時間があるモード
- スタートのみ持続時間があるモード
の4つのモードがあります。
Hold:オンの場合、TRIGGERオフにするタイミングのスピード位置でホールドされます。
SPEED:再生速度をコントロールします。このコントロールを調整するとTRIGGERに関係なく速度が変更されます。
STATE:TIME STOPステージをオンオフします。
DRY/WET:Dry/Wetミックス量を調整できます。
SEQUENCER
右上から選択できるスピードシーケンサーステージでは、スピードをコントロールできるステップシーケンサーを利用できます。
LENGTH:シーケンサーのステップ数を設定します。
RESOLUTION:シーケンサーのステップの長さを設定します。
GRID SNAP:オンにすると、グリッドに合わせたステップで正確なリズムが可能になります。
SEQUENCER:ステップごとの演奏速度の変化を設定します。各ステップ下部のアイコンをクリックしてカーブモードを変更し、カーブをドラッグすることで変更できます。
AMOUNT:シーケンサーの速度変調の量をコントロールします。
RANDOMNESS:シーケンサーのランダム性の量を設定します。
FADE:各ステップ間のクロスフェードの時間をコントロールします。
STATE:スピードシーケンサーステージをオンオフします。
DRY/WET:Dry/Wetミックス量を調整できます。
まとめ
Slow Machineは価格も安く機能性も良いエフェクトですのでおすすめできます。
アプリバージョンがあることもあり、GUIが少しアプリっぽいのが個人的には好みじゃないデザインですが十分利用できるエフェクトだと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!