話題のオートEQ「Gullfoss」を購入し、実際に使ってみました。
操作性はいたってシンプル!誰でも簡単に音を良くできるいわゆるチートEQ。
「TAME」「RECOVER」「BIAS」「BRIGHTEN」「BOOST」この5つのパラメータ。
そして、かかる対象周波数範囲を設定するだけで簡単に音が良くなります。
シンプルにも関わらず高性能であることにとても驚きました。
この記事では、オートEQ「Gullfoss」について徹底解説!メリットや注意点、使い方まで解説!ぜひ、参考にしてください。
1. Soundtheory「Gullfoss」とは?
Gullfossは「インテリジェント・オート・イコライザー」です。
イコライザーとしての機能は持っていますが、大まかな対象周波数範囲以外に細かい位置やGainを指定することはできません。
あくまで、音を支配的(マスクしている音・他の音に影響を持っている中心となる音)、被支配的(マスクされている音・他の音によって聞こえづらい音)な成分で分類する仕様となっており、普通のEQではないので、間違えないよう気をつけましょう。
また、Gullfossは以下のエディションが同梱されるようになりました。
- Gullfoss Live:ライブトラッキング・ライブミキシングのように、より低遅延でのイコライジングが求められる環境向けバージョンです。通常のレイテンシー(20ms)に対してLiveは、2ms以下となっています。低レイテンシーなだけではなく、トランジェントの処理も異なっておりGullfossとは異なったサウンドデザインを行うために利用することも可能です。
- Gullfoss Master:より高いサウンドクオリティと小さいノイズフロアを実現するマスタリング特化バージョンです。レイテンシーは通常とほぼ同じ21msで、他のバージョンよりCPU負荷が高いです。小数点以下の値にも対応して細かく設定できるだけでなく、聴覚知覚モデルにも改良が加えられており、通常版と同じ値でも結果は異なります。
仕様
- モノラル→モノラル、ステレオ→ステレオの処理が可能
- ステレオ処理はM/Sチャンネルに対応
- 対応サンプルレートは16kHz~384kHz
- 処理レイテンシー:GullfossとGullfoss Masterは約20ms、Gullfoss Liveは2ms
- 1秒間に約1000回の聴感モデル更新
- 約300回/秒のイコライザー更新
- 知覚を考慮したイコライジングにより、アーチファクトのない処理を実現
- 知覚されたラウドネスとダイナミクスの保持
- Mac、Windows対応
<Gullfossの概要>
| 開発会社 | Soundtheory |
| 操作画面 | ![]() |
| 価格(定価) | ¥21,000 |
| 主な仕様 | インテリジェント・オート・イコライザー |
- 自動でバランス調整してほしい
- 状態の悪い音源をより良くしたい
ここからは具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう!
2. 導入するメリット
Soundtheory「Gullfoss」を利用することによって得られるメリットは次の2点です。
- 初心者でも簡単に扱える
- 自分でEQのポイントを探す必要がない
順番に見ていきましょう!
メリット1. 初心者でも簡単に扱える

EQに関する知識がなくてもオートでかかるので、細かな設定は必要ありません。
初心者の方でも簡単に扱えてしまうのが良いところです!
また、Gullfossのかかり方はEQ処理の参考にもなります。Gullfossがどう処理されるかをみるだけでも勉強になります。
メリット2. 自分でEQのポイントを探す必要がない

中心となる部分、中心ではない部分(支配的、被支配的)をオートで分析するので、簡単に良いサウンドが作れます。
自分でEQのポイントを探す必要なく、大幅な時短になります。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
一方、Soundtheory「Gullfoss」を利用することによって考えられるデメリット・注意点は
- かけすぎすると!Gullfoss特有の色が音源につきすぎてしまう
という点です。事前にしっかり確認しておきましょう!
かけすぎすると!Gullfoss特有の色が音源につきすぎてしまう
必要以上にパラメータをあげてしまうとシャバシャバしたGullfoss特有の音になり、音の抜け感が良くなっても、あなたの曲の魅力が半減してしまう可能性があります。特にマスタリングでの使用など全体にかける場合は細かく微調整する必要があるでしょう。
ある程度対象周波数範囲を限定して使う方が良い効果が得られるかもしれません。特に複雑でごちゃつきやすい中音域では、クリアに整った良い効果が得られる可能性が高いかと思います。とあるエンジニアさんはわざと凸を作ったあとGullfossでまとめると言っていました。
また、Gullfoss色が好みではない場合もおすすめできません。
いづれにしても、事前にしっかりデモを行うことで解決できますので、デモることをおすすめしています。
4. 口コミ・評判を紹介!
さて、実際に使っている方がSoundtheory「Gullfoss」をどのように評価しているのかなど気になりますよね?
ここでは、Twitterでの口コミや評判を集めてみましたのでご覧ください。
全体的にかなり高評価ですが、Windows勢はまだ使えないという不満意見も見受けられましたが現在は解決済みです。
気が早いけど
PLUGIN OF THE YEAR 2018
もちろん使いますしProでGullfoss否定する人がいたらそれはProじゃない笑
これからはAIはもちろん無視出来ないしAIをどう活かすも使い手次第です。
誰でも使って良いと思うなら使うべきです。
大事なのはどう作るかじゃなくて音楽そのものですから。
Gullfoss、AES2018ではまだまだ知らない人が多いという感じだったらしい。こんなに質の高いチートEQなのに。頑張って欲しいね。
引用:Twitter
5. Gullfossに関するセール情報
Gullfossはブラックフライデーだけでなく、定期的にセールで安くなる場合があります。
最新のセール情報は以下をご覧ください。
Gullfossまとめ
使った感想として、Gullfossはとても便利なEQです。特に初心者の方は自動的に音を良くできるので重宝するでしょう。
しかし、Gullfoss特有の色がついてしまう可能性があるので、かけすぎには注意が必要です。使い方の可能性はまだまだありそうで、プロの方でも手に入れる価値は十二分にあります。
ちなみに、同じくオートEQプラグインとしては、iZotope「Neutron 4」の中にあるSculptorも後にリリースされました。
Gullfossとはまた違う色を持つオートEQですが、楽器別に最適化した設定が選択でき、さらに初心者にとって便利なツールとなっています。
気になる方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
<Gullfossマニュアル>使い方を解説!
さて、これからSoundtheory「Gullfoss」を使用してみようとお考えの方向けに、使い方を簡単にご説明いたします。
英語の公式マニュアルはこちらをご覧ください。

TAMEとRECOVER
Gullfossで重要なTAMEとRECOVERについて解説します。
Gullfossは音を支配的(マスクしている音・他の音に影響を持っている中心となる音)、被支配的(マスクされている音・他の音によって聞こえづらい音)な成分で分類します。
- TAME:支配的な成分抑える
- RECOVER:被支配的な成分を高める
この二つのパラメータによってGullfossがマスクした信号成分をコントロールします。
BIAS:+でRECOVER、−でTAMEにバイアスがかかります。
ここで支配的、被支配的どちらに傾けるか設定できます。
BIASを-TAME(支配的)に傾けた場合

TAMEを上げる=広範囲で支配的な成分を抑える
RECOVERを上げる=狭範囲で被支配的な成分を高める
BIASを+RECOVER(被支配的)に傾けた場合

TAMEを上げる=狭範囲で支配的な成分を抑える
RECOVERを上げる=広範囲で被支配的な成分を高める
BRIGHTEN
BRIGHTEN:明瞭度をコントロールします。TAME / RECOVERどちらかが0ではないもしくは両方0ではない場合のみ信号に影響します。
一般的にはゼロに近いほど客観的にバランスの取れた明瞭度になるとのことです。TAME,RECOVERでちょうど良い明瞭度に設定し、足りない場合に足すといった使い方がベストかもしれません。
BOOST
BOOST:低音域が強調、中音域が低減されます
その他に左右の赤い縦線を動かすことで対象周波数範囲を狭めることができます。
以上がGullfossのパラメータの主な仕様です。
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