オーディオからMIDIに変換するコンバータは、DAWのAbleton Liveなどにも搭載されておりいくつか方法があります。
そんな中、Spotifyからウェブサイトで簡単、無料で利用できるBasic Pitchが公開されました。
録音機能や細かな調整ができるパラメータも搭載されており、結構便利です。
この記事では、そんなBasic Pitchの概要や使い方を解説します。
是非参考にしてください。
1. Spotify「Basic Pitch」とは?
Basic Pitchは、ピッチベンドを検出し、音声を含むほぼすべての楽器の録音で動作するオーディオからMIDIへのコンバータです。Spotifyのオーディオインテリジェンスラボの研究者とエンジニアによって提供されています。Audio-to-MIDI コンバータは、録音で演奏されたノートを検出し、それを一種のデジタル楽譜(MIDI)に変換し、楽器、キー、テンポなどを変更することで誰でもオーディオを簡単に操作できるようにします。
Basic PitchのAIモデルは、多くのオーディオ処理能力を兼ね備えています。さらに、ピッチベンドを検出することで、よりニュアンス豊かで表現力豊かなMIDIを得ることができます。あらゆる楽器かつポリフォニック(複数の音)にも対応できます。
録音機能がついているため、機材なしでパソコンのマイクに向かって鼻歌を歌ったり、楽器を引いたりしてMIDIを作成することも可能です。出先など録音機材がない場所でも簡単にMIDIが作成できます。
もちろん無料で利用でき、オープンソースであるためコードもみることができます。
オーディオからMIDIヘの変換は、無料のフリープラグイン&スタンドアロンアプリ「NeuralNote」もあり、プラグインなどで利用したい方はこちらもチェックしておきましょう。
2. 使い方を解説!
ここからは実際にBasic Pitchの使い方を解説します。
まずは、薄ピンクの部分をクリックしてwav、mp3などのファイルなどアップロードします。もしくはRECORDボタンを選択して、パソコンのマイクに向かって音を鳴らします。終了時には、STOPボタンを選択します。
読み込みが完了すると以下のパラメータやボタンが選択できます。
PLAY:変換したMIDIを再生して確認することができます。
DOWNLOAD MIDI:MIDIファイルをダウンロードできます。
SHOW MIDI ADJUSTMENTS
SHOW MIDI ADJUSTMENTSを選択するとMIDIの細かな設定が表示されます。
Note Segmentation:ノートをどれだけ分割するかを調整できます。左にいくほど分割され、右にいくほど統合されます。
Model Confidence Threshold:左いくほどノート自体が増えていき、右にいくほど少なくなります。
Minimum Pitch:最小の許容範囲ピッチをHzで調整できます。
Maximum Pitch:最大の許容範囲ピッチをHzを調整できます。
Minimum Note Length:ノートとして必要な長さをms単位で調整できます。
MIDI File Tempo:MIDIファイルのテンポを調整できます。
まとめ
Basic Pitchは、ちょっとした思いつきをすぐMIDIに変換できる便利なサイトです。
出先や外でもスマホ片手でMIDI化できるので活用できる場面はあると思います。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!