- DTM用のパソコンって必要?買い替えるべき?
- DTM用のPCってどれくらいのスペックならOK?
- おすすめの安いDTM用パソコンは?
このように思っている方も多いかもしれません。
DTMにおいてパソコンは欠かせない機材の一つです。
音楽の機材ではありませんが、最低限の知識は持っておくべきでしょう。パソコンに強い人はDTMにおいても優位に立てます。今回は、DTM三種の神器、オーディオインターフェイス、DAWに続きパソコンについて基礎知識もふまえて解説します。DTMに合った性能のパソコンを購入する手助けになればと思います。
新型Apple製品(Mac Book、iMac、Mac Miniなど)は、IntelではなくApple独自のM1、M2チップが搭載されており、まだ対応できていないDTMソフトウェアもありますのでご注意ください。ただし、CPU負荷は少なく対応さえしていればかなりおすすめです。
1. まず結論!DTMにおすすめなパソコンのスペックはこれ
- OS:パソコンに詳しくない人はMac、詳しい人はWindows可
- CPU:Intelの場合はCorei7以上
- メモリ:できれば16GB以上
- ストレージ:SSD1TB以上
以上です。
なぜ、こう言えるのかを6つのポイントで解説していきます。

2. DTMのPCを選ぶ上で重要な6つのポイント
- MacとWindowsどっちがいいの?
- デスクトップとノートパソコンどっちがいいの?
- 投資すべきはCPUとメモリー!
- ストレージはSSDがおすすめ!
- USB接続、サンダーボルト接続など接続できる端子、数に注目
- 光学ドライブがあるかどうか
WindowsとMacどっちがいいの?
一番はじめに悩む点はWindowsにするかMacにするかだと思います。
結論を言えば、どちらでもいいのですがPCについての知識があまりない方はMacがおすすめです。
私は昔WindowsでDTMをしていましたが、Macに買い替えました。ですのでWindowsとMacどちらも経験していますが、それぞれ一長一短があると思います。
それぞれの主な特徴についてまとめてみました。
種類も質も幅広いWindows
質も幅広く至るメーカーがWindowsのパソコンやそれに対応する部品を出しているため、Windowsのパソコンはピンからキリまであります。しかし、これは逆に言うと選定が非常に難しいです。パソコンに詳しい人は部品ごとに良いものを揃えて自作で組み立てることも可能ですが、パソコンに関する知識がない人はどれを買ったら良いのかわかりません。
ただし、Macに比べると同じスペックでもWindowsの方が安い場合が多いです。
わかりやすい安定のMac
これは私の経験上ですが、Windowsに比べるとMacの方がトラブルが少なく感じます。Windowsはフォルダ管理がめんどくさいイメージがありますし、落ちることもよくありました。またLogic、Garage BandはApppleのDAWですので使いたい場合は必ずMacにしましょう。
DTMといえばほぼMacのイメージでしたが、今ではWindowsユーザーも増えてきておりどちらでも大丈夫だと思います。ですがパソコンに関する知識がある人はWindowsを選んでも良いですが、パソコンについてあまり知らない人はMacを選んだ方が失敗しないと思います。
デスクトップとノートパソコンどっちがいいの?
デスクトップかノートパソコンどちらが良いのかを決める一番重要な点は持ち運ぶかどうかでしょう。ライブなど様々なところに持ち運んで活動する方はノートパソコンである必要があります。持ち運ばない場合はデスクトップで良いでしょう。
個人的には、デスクトップの方が動かさないこともあってか故障などトラブルが少ないイメージがあります。しかし、プロでもノートのみで活動している方もいるので、どちらでも問題はありません。
投資すべきはCPUとメモリ!
パソコンの部品の中では、CPUとメモリに投資すべきです。
ストレージ(HDD、SSD)の場合、外部で新たに買って接続することもでき、ある程度融通がききますが、CPUとメモリは融通がきかない場合があります。
CPUとは?:パソコンの心臓部ともいえプログラムからの命令を受け実行していく重要な役割を担っています。Intel、AMDとCPUのメーカーがありますがIntelの場合、Core i7以上をおすすめします。Macの場合は、新しいM1、M2チップがおすすめですが、対応していないソフトウェアもありますのでご注意ください。
メモリとは?:メモリは一時的な書き込み領域として使われる計算用メモのようなところで大きいほど安定して素早い演算ができます。16GB以上をおすすめします。
ストレージはSSDがおすすめ!
ストレージ(HDD、SSD)とは?:HDD、SSDどちらもパソコンにおける容量部分を担っています。SSDの方が高速で小さく軽く耐性もあり明らかに良いですが、高いです。
しかし、ここ最近では大容量のSSDもかなり安くなってきていますので手に入る値段のものもあると思います。できればSSD1TB以上難しい場合は、外部SSDを利用して容量を増やしましょう。
USB接続、サンダーボルト接続など接続できる端子、数に注目
USB2.0、3.0、Type-C、サンダーボルトなどパソコンによって接続できる端子が違うので注意しましょう。特にオーディオインターフェイスとパソコンがちゃんと接続できるか確認しておく必要があります。
光学ドライブがあるかどうか
光学ドライブがない場合はCD、DVD等からインストールすることができません。Macのパソコンは光学ドライブがありませんので別途で買う必要があります。

3. Mac・Windows別!おすすめの安いDTMパソコンをご紹介
ここでは、Mac・Windows別にDTMパソコンのおすすめをご紹介します。
- MacはM1、M2搭載のものがおすすめ!しかしソフトウェアの対応に注意!
- WindowsはBTOパソコンがおすすめ!
MacはM1、M2搭載のものがおすすめ!しかしソフトウェアの対応に注意!
Macでスペック的におすすめのものは、CPUにM1、M2が搭載されたものになります。Intelより圧倒的にCPU負荷が軽く、重たいソフトウェアでも難なく動かすことができます。ただし、まだ対応できていないDTMソフトウェア(作曲ソフトDAWの拡張機能VST、AUプラグインなど)もありますのでご注意ください。
安い製品で以下のような価格と仕様で購入できます。画面が別途必要になりますが、Mac miniはMacの中ではかなり安く購入できる製品です。
パソコン本体のみ(モニター画面別途必要)
Mac mini(メモリ16GB / ストレージ1TBにカスタマイズ):¥168,800
- 8コアCPU、10コアGPU、16コアNeural Engineを搭載したApple M2チップ
- 16GBのユニファイドメモリ
- 1TB SSDストレージ
- ギガビットEthernet
- Thunderbolt 4ポート x 2、HDMIポート、USB-Aポート x 2、ヘッドフォンジャック
ノートパソコン
13インチMacBook Pro(メモリ16GB / ストレージ1TBにカスタマイズ):¥262,800
- 8コアCPU、10コアGPU、16コアNeural Engineを搭載したApple M2チップ
- 16GBユニファイドメモリ
- 1TB SSDストレージ
- True Tone搭載13インチRetinaディスプレイ
- バックライトMagic Keyboard – 日本語(JIS)
- Touch BarとTouch ID
- Thunderbolt / USB 4ポート x 2
- 感圧タッチトラックパッド
WindowsはBTOパソコンがおすすめ!
パソコンに関する知識がなくても安いWindowsを選びたい場合は、BTOパソコン(Build To Orderの略でカスタマイズできるパソコンのこと)をおすすめします。自分の出せる金額に合ったパソコンをカスタマイズすることができます。また最近では、どの会社でもDTMに特価したパソコンを販売していますのでそちらをチェックして自分に合った仕様に変更するのもおすすめです。
主なBTOパソコンとして、パソコン工房・ドスパラ・マウスコンピューターが挙げられます。安い製品で以下のような価格と仕様で購入できます。
ドスパラ
ノートパソコン
THIRDWAVE SA507i(ストレージ1TBにカスタマイズ):¥125,979
- Windows 11 Home 64ビット
- CPU:Core i7-1165G7
- グラフィックス:インテル Iris Xeグラフィックス
- メモリ:16GB LPDDR4x-3733
- ストレージ:1TB SSD (NVMe Gen3)
デスクトップパソコン(モニター画面別途必要)
Magnate GE(ストレージ1TBにカスタマイズ):¥117,980
- Windows 11 Home 64ビット
- CPU:Core i7-12700
- グラフィックス:インテル UHDグラフィックス770
- メモリ:16GB
- ストレージ:1TB SSD
ノートパソコン+DAW
raytrek A4-A DTM向けモデル(ストレージ1TBにカスタマイズ)【Cubase LE付属】:¥144,979
こちらは、人気の作曲ソフトDAWであるCubaseのLE版がセットになった製品です。
- Windows 11 Home 64ビット
- CPU:Core i7-12700H
- グラフィックス:インテル Iris Xeグラフィックス
- メモリ:16GB
- ストレージ:1TB SSD
- 作曲ソフトDAW:Steinberg Cubase LE
ノートパソコン+DTM3点セット
raytrek A4-A DTM向けモデル(ストレージ1TBにカスタマイズ)【スターター4点セット】:¥167,079
こちらは、オーディオインターフェイスやヘッドホン、MIDIキーボードがセットになった製品です。
- Windows 11 Home 64ビット
- CPU:Core i7-12700H
- グラフィックス:インテル Iris Xeグラフィックス
- メモリ:16GB
- ストレージ:1TB SSD
- オーディオインターフェイス:Steinberg UR12B
- MIDIキーボード:M-AUDIO Keystation mini32 MK3
- ヘッドホン:Mackie MC-100
パソコン工房
ノートパソコン
STYLE-15FH121-i7-UXSX(ストレージ1TBにカスタマイズ):¥122,201
- Windows 11 Home
- CPU:Core i7-1165G7
- グラフィックス:インテル Iris Xeグラフィックス
- メモリ:16GB(8GB×2) / DDR4-3200 S.O.DIMM (PC4-25600)
- ストレージ:1TB SSD / NVMe M.2 [PCIe 3.0×4]
デスクトップパソコン(モニター画面別途必要)
STYLE-M06M-LC127-UHX(ストレージ1TBにカスタマイズ):¥120,200
- Windows 11 Home
- CPU:Core i7-12700
- グラフィックス:インテル UHDグラフィックス770
- メモリ:16GB(8GB×2) / DDR4-3200 DIMM (PC4-25600)
- ストレージ:1TB SSD / NVMe M.2 [PCIe 3.0×4]
マウスコンピューター
ノートパソコン
mouse K5-WA (ストレージ1TBにカスタマイズ):¥139,000
- Windows 11 Home 64ビット
- CPU:インテル Core i7-10750H
- グラフィックス:NVIDIA GeForce MX350
- メモリ:16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
- ストレージ:1TB SSD / NVMe M.2 [PCIe 3.0×4]
デスクトップパソコン(モニター画面別途必要)
mouse DT7(ストレージ1TBにカスタマイズ):¥160,700
- Windows 11 Home 64ビット
- CPU:Core i7-12700
- グラフィックス:インテル UHDグラフィックス770
- メモリ:16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
- ストレージ:1TB SSD / NVMe M.2 [PCIe 3.0×4]
まとめ
もう一度まとめますと、
DTMにおすすめなパソコンのスペックや種類は以下になります。
- OS:パソコンに詳しくない人はMac、詳しい人はWindows
- CPU:Intelの場合はCorei7以上
- メモリー:できれば16GB以上
- ストレージ:SSD1TB以上
- Windowsパソコンおすすめ:BTOパソコン(パソコン工房・ドスパラ・マウスコンピューターなど)
- Macパソコンおすすめ:Mac Mini(画面別途)
DTMにおいてパソコンは欠かせない機材の一つです。音楽の機材ではありませんが、最低限の知識は知っておいた方が良いと思います。パソコンに強い人はDTMにおいても優位に立てるでしょう。
ぜひ、ご自身の目的に合わせて、良いPCでDTM活動に勤しんでください!