人気のピアノ音源EZkeysがバージョン2にアップデートされました!
前回バージョンは、MIDIフレーズを利用して誰でも1曲まるまる作成できるようなピアノ音源でしたが、バージョン2になりさらにDTMやピアノ初心者の方に優しい仕様になっています。ピアノ音源としてだけでなくMIDIツールとしてもかなり優秀なプラグインです!
この記事では、そんなEZkeys 2のレビューや使い方、セール情報などを解説します。
是非参考にしてください。
バージョン1に関する記事は以下をご覧ください。
1. Toontrack「EZkeys 2」とは?
EZkeysは、Toontrackが開発する様々な鍵盤楽器やピアノ音源です。
前回バージョンではエレクトリックピアノ、クラビネット、オルガンだけでなくメロトロンやシンセ系の音源、そしてそれらを組み合わせたハイブリッド音源まであります。ピアノ音源のイメージが強いですが、かなり幅広いラインナップがあります。
そんなEZkeysがバージョン2へとアップデートされました。生まれ変わったEZkeys 2には、以下のコンテンツが含まれます。
- EZkeys 2ソフトウェア:サウンドライブラリの再生と操作を可能にするメインツールです。
- EZkeys 2 Core Sound Library:Fazioli F212グランドピアノを入念にキャプチャした新しいEZkeys 2 Session Grand Sound Libraryが含まれています。
- EZkeys 2 Core MIDI Library:EZkeys 2のGroovesブラウザに表示されるMIDIファイルの広範なコレクションです。
- EZkeys 2 Factory Presets:Core Sound Library専用のプリセットセレクションが含まれています。
もちろん、バージョン1のサウンドライブラリも拡張パックEKXとして使用でき、MIDI拡張パックKEYS MIDIも使用できます。バージョン2では、Fazioli F212グランドピアノが音源として収録されており、バージョン1同様に今後様々な音源が出てくる可能性が考えられます。
EZdrummer 3やEZbassなど最近のToontrack製品とかなり似た操作画面にアップデートされ仕様も似ている点がありますが、さらにピアノ用にMIDI作成を補助するツールが加わっている印象です。
AU(Audio Unit)、VSTなど作曲ソフトDAWの拡張機能プラグインとして利用でき、スタンドアローン(単体で起動)にも対応しています。
アコースティックピアノ系音源一覧
▼表は横にスクロールできます▼
開発会社 | Toontrack | ||||||
操作画面 | |||||||
製品名 | EZkeys 2 | GRAND PIANO | STUDIO GRAND | UPRIGHT PIANO | VINTAGE UPRIGHT | SMALL UPRIGHT | CINEMATIC GRAND |
モデル | Fazioli | Steinway | Steinway | Ostlind & Almquist | Ostlind & Almquist | August Hoffman | Bösendorfer |
ベロシティレイヤー | 不明 | ||||||
容量 | 5GBの空きが必要__________________ | 500MBの空きが必要__________________ | 650MBの空きが必要__________________ | 500MBの空きが必要__________________ | 530MBの空きが必要__________________ | 400MBの空きが必要__________________ | 760MBの空きが必要__________________ |
価格(定価) | 179ユーロ アップグレード99ユーロ |
89ユーロ(拡張パックEKX) |
パッケージ・バンドル・アップグレード・拡張パック一覧
EZkeys 2は、現在以下のパッケージ、バンドルやアップグレード、拡張パックが販売されています。
EZkeys 2
- Toontrack「EZkeys 2」定価価格¥22,000
- Toontrack「EZkeys 2 Upgrade」EZkeysからアップグレード定価価格¥12,100
- Toontrack「EZkeys 2 MIDI Edition」EZkeys 2と好きなKEYS MIDIを6種選べるバンドルパック定価価格¥30,800
- Toontrack「EZkeys 2 Bundle」EZkeys 2とお好きなEKX拡張音源2種を選べるバンドルパック定価価格¥33,000
- Toontrack「EZLine Bundle」EZdrummer 3 + EZkeys 2 + EZMix + EZbass定価価格¥57,200
拡張パックEKX
拡張MIDIパックKEYS MIDI
2. 拡張音源EKXまとめ
EZkeys 2は、現在以下の拡張音源EKXを利用できます。Soul Roadsは、EZkeys 2発売後にリリースされた音源です。
Soul Roads
1970年代と1980年代のクラシックなエレクトリックピアノ2台(Rhodes)の音源です。60年代から現在までのソウルにインスパイアされたMIDIコレクションが収録されています。
Cinematic Grand
1891年製のクラシックなベーゼンドルファーベースのプリペアドピアノです。ピアノの各弦に馬の毛を弓として使用したもの、手で弦を叩いたもの、様々な準備を加えて消音された音色、反対に倍音を誇張したものの4種類の構成で録音されています。
Cinematic Pads
Cinematic Padsは、いくつかのアナログシンセやモジュラーシンセに加え、ビンテージのグランドピアノや弓で弾いたエレキギターをベースにしています。これらのコンポーネントを組み合わせることでハイブリッド楽器が形成されています。
Classic Electrics
2つのエレクトリックピアノ、Rhodes Mk IとWurlitzer 200Aが付属しています。
Dream Machine
Rhodes Mark 7エレクトリックピアノとチェレスタ2つのメインコンポーネントが中心となっています。この2つの楽器はそれぞれ単独で使用することもできますが、同時に使用することでこれまでにないユニークなサウンドテクスチャーを形成します。この2つの楽器に加えて、マリンバとシロフォンがプリセットのバックに使用されています。
Electric Grand
Electric Grandには、1970年代後半に通常のグランドピアノに代わるコンパクトなエレクトリックピアノとして発売されたYamaha CP-80をサンプリングした音源です。
Electric Pop
Electric Popは、現代のエレクトロニックミュージック制作に最適なパッチワークを提供します。ベルギー出身のDJ、プロデューサー、作曲家であり、David Guetta、Regi、Dimitri Vegasのようなプラチナセラーのアルバムに参加しているTimofey Reznikovによって、200以上の個別に作られた音の質感を備えています。
Grand Piano
Steinway Model Dをサンプリングしたグランドピアノ音源です。
Hybrid Harp
Hybrid Harpには23のハープ、スウェーデンの伝統的なニッケルハルパ、2台のハーモニウム、弓を使ったグロッケンシュピール、オカリナのセットがサンプリングされ5つの楽器が含まれており、それぞれが様々な方法でレイヤー、テクスチャー、サチュレーションされ、ユニークなハイブリッドサウンドを形成します。
Mellotoon
1960年代初頭に発売されたMellotronキーボードをベースにピアノ、弦楽器、フルート、金管楽器などさまざまな音色が収録されています。M400型メロトロンから直接サンプリングした15種類のインストゥルメントを、ダイレクトシグナルとアンプシグナルを組み合わせて収録しています。
Pipe Organ
Pipe Organは、13世紀に遡る歴史的な教会であるスウェーデンのTäby Kyrkaにある荘厳なオルガンをサンプリングしています。
Retro Electrics
Retro Electricsには、クラビネットとピアネット2つのエレクトリックピアノが収録されています。
Small Upright Piano
Small Upright Pianoは、1800年代後半から続くスウェーデンの名門ブランド、オーガストホフマンの6オクターブの1001型ピアノが採用されています。1970年代に製造されたBambinoと呼ばれるモデルです。
String Machine
70年代半ばに発売されたシンセサイザーSolina String Ensembleをベースに、同時代の他のシンセサイザーからサンプリングしたサウンドを収録しています。
Studio Grand
SteinwayのグランドピアノB-211をサンプリングしたグランドピアノ音源です。
Synthwave
Synthewaveは、シンセウェーブというジャンルが元々持っていた時代を定義する楽器やサウンドを、必要な分だけ提供するように設計されており、個別にミックス、レイヤー、サチュレーション、複雑なエンジニアリングを施した約140種類のプリセットが含まれています。これらは7つのメインバンク(ベース、キー、リード、ギター、プラック、パッド、FX)に分類されています。
Upright Piano
Östlind & Almquistのピアノがサンプリングされたアップライトピアノ音源です。
Vintage Upright
1930年代に製造されたÖstlind & Almquistのピアノがサンプリングされたビンテージアップライトピアノ音源です。
3. 導入するメリット
EZkeysを導入するメリットは主に以下のような点が挙げられます。
- 扱いやすいサウンド
- フレーズの利用だけでなくコードの提案もしてくれる
扱いやすいサウンド
プリセットやモデルとなったピアノの違いが特徴を左右している部分もありますが、EZkeys 1(Grand PianoとStudio Grand)に比べるとより透明感がありながらも豊かさもあるサウンドになっています。前回バージョンEZkeysのGrand PianoやStudio Grandは、Steinwayがモデルとなっていますが、今回はFazioliがモデルとなっています。
他のピアノ音源とも比べてみましたが、きらびやかというよりナチュラルな響きで、同時に中低音域に芳醇さがあります。
ピアノ音源の中でも、かなり扱いやすい雑味の少ないピアノ音源だと感じました。
フレーズの利用だけでなくコードの提案もしてくれる
前回バージョンでも、すでにたくさんのフレーズが搭載されており、ピアノ初心者の方でも簡単に1曲作成できるような仕様でしたが、バージョン2ではさらに進化しています。
特に便利だと感じたのはSuggest ChordやGrid Editorのハイライト表示です。
Suggest Chordは、コードを選択すると次のコードを提案してくれる機能で、これを利用するだけで知識なしでもコード進行が作成できます。ジャンルを選択できるので、自分に合ったものはもちろんジャズなどかなり複雑なコードも簡単に作成できてしまいます。
「ひとまずEZkeys 2でコードのMIDIを作成→違う音源に変更」
のように、音源を利用しない場合でも十分に活用できます。ピアノ音源に関係なく、単純にコード進行を作成する際にも便利です。
また、DAWのMIDI編集のように細かく調整できるGrid Editorでは、スケールにあったキーを選択するようにハイライト表示で補助してくれます。
コードやフレーズを生成、補助するMIDIツールプラグインが数々ありますが、それがピアノ音源に内蔵されているようなイメージで使用できます。
4. 利用する前に知っておくべき注意点
しかしながら、EZkeysを利用する前に知っておくべき注意点もあります。
それは音作り機能が少ないという点です。
これはEZシリーズ全般に言えることでメリットと表裏一体な部分でもありますが、EZkeysは細かな音作りはできず、プリセット選択と限られたパラメータのみ調整できます。
しかし、ピアノの音作りは他の音源に比べて難しく、変化が感じにくい部分もあり、パラメータやマイク設定をどう調整すれば良いのか分からない方も多いと思います。
EZkeysはプリセット専用にカスタマイズされた簡単ないくつかのパラメータを調整するだけで音作りが完了するので、この点をメリットと感じる方もいると思います。
ナチュラルで扱いやすいサウンドをしているので音作り機能が少ないことを苦に感じることは少ないと思いますが、マルチアウト対応プリセットであればドライのピアノサウンドをマイクごとに処理できるので、内部では完結できないものの、マルチアウトして好みのエフェクトを適用することが可能です。
5. EZkeys 2に関するセール情報
EZkeysバージョン1では、ブラックフライデーのみならずセールで安くなる場合がありました。1つ購入でさらにもう1つ音源パックがついてくる2種パックが1つの値段で買えるセールや全製品セール、たまにEZkeysのうちどれかを最安値で売り出す場合がありました。
バージョン2となりプレオーダー、アップグレードセールを行っていましたが、今後またセールになる可能性もあります。
最新のセール情報は以下の記事をご覧ください。
6. Toontrack製品のインストール・アクティベーション方法
Toontrack製品のインストール・オーソライズ方法は簡単で以下の4STEPで完了します。
- Toontrackでアカウント登録
- Toontrack Product Managerをダウンロード・起動してログイン
- 左上「Register New Product」からシリアルナンバー入力
- 製品をダウンロード・インストール・アクティベート
7. 使い方を簡単に解説!
ここからは実際にEZkeys 2の使い方を簡単に解説します。
公式の英語マニュアルはこちらのページをご覧ください。(Toontrackアカウントでログインが必要)
起動して右上からサウンドライブラリとプリセットを選択でき、上部から4つのページを選択できます。
Keysタブ
Keysタブでは、クリックでも音を出すことが可能なピアノが表示され、譜面置き部分にはコードが表示されます。
右上からEffects、Tuningを選択できます。
Effects:エフェクトの調整ができます。このエフェクトはリバーブやEQ、コンプレッサーなどプリセットによってパラメータが変わりますが、Noise(Pedal / Hammers)のみ全てのプリセットで設定できます。
Pedal:サスティン、ソフト、ソステヌートの各ペダルノイズの音量を調整できます。
Hammers:楽器内部のハンマーノイズの音量を調整できます。
マルチアウト(パラアウト)プリセット:EZkeys 2 Core LibraryのプリセットRaw Soundsでは、選択したペアのマイクをルーティングすることができます。Effects内にあるMic Levelでそれぞれの出力を調整できます。
Tuning:チューニングボックスのコントロールを使って、楽器全体のチューニングを1オクターブ、半音、セント単位で調整することができます。
Groovesタブ
Groovesタブでは、インストールしたMIDIファイルの閲覧や試聴をし、MIDIを利用することができます。EZdrummer 3やEZbassと同じような仕様となっています。
追加で購入した拡張MIDIパックやEZkeysバージョン1のMIDIもまとめて表示されます。左側のEZkeys LibrariesからEZkeys 1、EZkeys 2などフォルダを選択できます。
上部からは以下の設定ができます。
Original:選択することでテンポをMIDIファイルにあったオリジナルのテンポに変えます。デフォルトではDAWや下部のSong Trackで設定されたテンポになります。隣の×◯からテンポを倍、半分などの速さに変更することも可能です。
Octave:グルーヴのオクターブ範囲を調整できます。
Velocity:ブラウザ内全体のベロシティを調整できます。
Song Key:有効にすると、プロジェクトのキーではなく、オリジナルのキーで演奏されます。
- Genre:ジャンル
- Play Style:プレイスタイル
- Type:タイプ
- Sign.:拍子
- Resolution:リズム分解能
などフィルターできます。フィルターを右クリックしてExcludeを選択すると、そのフィルターに関連するグルーヴが下の結果に表示されなくなります。フィルターを設定すると右上にオレンジ色の数字が表示されます。クリックすることでフィルターを解除できます。もしくは選択後、フィルター下のClear Allを選択して全てのフィルターを、個々のフィルターのバツボタンを選択して個々のフィルターを解除できます。
Tap2Find
これは、Superior Drummer 3やEZdrummer 3、EZbassにもある機能で、自分のメロディとリズムを元にグルーヴを検索することができます。
右上のTap2Findを選択して、直接希望のリズムをタップまたは描くか、接続したMIDIコントローラーで演奏します。演奏を自動的にクオンタイズし、Searchを選択するとMIDIライブラリ内の類似したグルーヴをすべて表示します。すでに設定済みのフィルターと併用して検索したい場合は、Search with Current Filtersを選択します。Tap2Findを終了したい場合は、右上のバツボタンを選択します。
Song Track
全てのページ下部には、楽曲をまるまる1曲作成できるSong Trackがあります。Song Trackのブロックは上からパート、コード、MIDIの3層になっています。
Song Trackの最下部では曲の再生、停止やテンポを管理する機能があります。
ループマーク:ループをオンオフします。オンにするとトラック上部が白くなり、開始位置と終了位置、そして全体をドラッグすることで位置調整できます。
停止 / 再生マーク:再生、停止します。
録音マーク:Song Trackに直接MIDIを録音できるようになります。
メトロノームマーク:再生中にメトロノームが聞こえるようにします。
1234:録音のカウントインを有効にします。
Sign. / Tempo:拍子とテンポを調整できます。テンポはタップ調整も可能です。
Key:曲のキーを設定できます。すでにあるグルーヴをトランスポーズせずに変更したい場合は、No Transpose Song Keyから選択します。
Sign、Tempo、Keyの右側にあるメニューボタンから拍子、テンポ、キーそれぞれを時間軸に応じて変更する設定が可能なEditorが開きます。開くと右上のAdd〜やEditメニューを利用して時間軸に応じて拍子、テンポ、キーを変化させることができます。終了する場合は、Song Track右上のバツボタンを選択します。
Song Track左上には、様々な編集ツールがあります。
- 矢印ツール:ブロックを選択し移動することができます。
- 鉛筆ツール:新しいブロックを挿入できます。長いブロックを挿入するにはドラッグします。
- ハサミツール:ブロックを分割できます。
Add Groove:新しいグルーヴを追加します。追加すると隣にReplace MIDI..を選択してGrooveから変更することができます。プレイヘッド位置の最初の空きスロットに、4小節のグルーヴを挿入します。
Edit Chord:選択したブロックのコードホイールを開くボタンです。このホイールで設定したコードは、選択したすべてのコードブロックに適用されます。Song Trackタイムラインのコードをダブルクリックしてもコードホイールを開くことができ、設定することが可能です。
Suggest Chords
Suggest Chordsは、EZkeys 1のRandomize Chordsを、新しいレベルに引き上げたものです。
Change Chords:ジャンルとコードリズムの設定に基づき、コードの候補を呼び出します。
Chord Rhythm:デフォルトはKeep Currentで、ミディアムペースのコードチェンジはRegular、少ないコードチェンジはSlowに設定します。
Genre:Suggest Chordsが提案するコードのベースとなるジャンルを選択します。
Suggest Chordsで変更したくないコードは、カーソルを合わせて上部のロックアイコンを選択することで固定することができます。
Edit Play Style
ここから選択したブロック全体の調整ができます。
Octave:選択したブロックのすべての音を1オクターブ上または1オクターブ下に移調します。
Velocity:選択したブロックの各ノートのベロシティを変更します。
Amount:選択したブロックのAIモデルによって決定された典型的なパターンに基づいて、音を追加または削除します。
Length:選択したブロックのノートの長さを調整できます。
Song Track右上プラスボタンからトラックを複数作ることも可能で、右クリックからDuplicate Song Trackで複製することもできます。
各ブロックは右クリックからコピペや削除だけでなく、ソングパートを表す色を変更したり、クオンタイズしたり、様々なエディットができます。
Grid Editorタブ
Grid Editorは下部のSong Trackと同期している、エディットエリアです。
左上から
- 矢印:選択する
- +ペン:追加する
- ハサミ:分割する
3つの操作ツールが選択できます。
他にも上部メニューには左から以下の設定があります。
Humanize:選択したMIDIや鉛筆ツールで追加したMIDIを調整するヒューマナイズ機能があります。この機能をオンに切り替えるだけで、追加したノートを素早く調整し、本物のピアノ奏者のようなサウンドにすることができます。マイクロタイミング、長さ、ベロシティを調整します。
Snap:グリッドの最も近い点へのノートのスナップを有効または無効にします。
Resolution:グリッドエディターのノートは、設定しているResolutionにスナップします。
Timing
選択している部分のリズムを細かく調整できます。
Quantize:選択されているノートをパーセンテージで最も近いグリッド線に移動します。
Randomize:選択されているノートのタイミングを不均一に変化させ、ランダムなタイミングを実現します。
Length:選択されているノートの長さを調整できます。
Swing:ノートの長短を交互に繰り返しビートを不均等にしてスウィングさせます。
Highlight Keys
スケールやコードトラックのコードのキーをハイライトしてわかりやすく編集できます。
Scale Snap:追加したノートや移動したノートをピアノロールのハイライト部分に制限してスケール外のノートに設定しないようにできます。
Lock Hilights:現在のコードスケールまたはコードノートのハイライトを固定します。ノートの編集時にハイライトが変更されるのを防ぎます。
Scale Matching Each Chord:現在のスケールのコードに最もマッチする音階のノートをハイライトします。
Chod Notes:コードトラックのコードに属するノートをハイライトします。
スケール選択メニュー:ハイライトしたいスケール/モードを選択して展開します。
Songwriting Scales
Songwriting Scalesは、選択したスケールのキーとコード例を簡単にプレビューできます。
左上からキーとスケールを選択することで各ノートやコード、そして左側のサークルからさまざまなスケールをジャンルや感情別にプレビューできます。
各コードは、そのままSong Trackにドラッグ&ドロップすることができます。左下のHilight in Grid Editorを選択することでグリッドをハイライトすることができます。
Transpose:選択したノートをセミトーン、オクターブ、スケール上で変更することができます。
Select:MIDIブロック内で選択を行うための便利なオプションがあります。
Notes:コピー、カット、貼り付けなどノートを変更するためのメニュー一覧です。
Options:表示などに関するメニュー一覧です。
Grid Editorの下部(Song Trackの上部)から、各ノートのベロシティやピッチを調整できます。
Velocity:それぞれのベロシティを上下にドラッグして調整でき、まとめて選択して様々なスライダーを使ってベロシティ全体を変更することも可能です。
Pitch:ピッチホイー ル値を表すカーブを調整できます。
エディット機能に関する公式動画
Bandmateタブ
Bandmateタブは、EZdrummer 3にも追加された機能ですが、さらに発展しています。基本的な仕様は同じでオーディオやMIDIファイル選択もしくはドラッグ&ドロップして、そのファイルを元にそれに合ったMIDIを見つけ出します。
ファイルを読み込むと、そのファイルのテンポやキーなどを自分で設定できる画面が表示されます。問題なければOKを選択します。
するとリズムマッチ度合いによってリスト化されたMIDI一覧が表示されます。左上からファイルと生成されたMIDIそれぞれの音量を調整しながら、MIDIを確認しましょう。左中央にはジャンルやプレイスタイルなどでMIDIをソートすることが可能です。
右側では、各グルーヴを調整できる以下のパラメータがあります。
Note Amount:Bandmateが音源から見つけたアクセント、トランジェント、ノートに基づいて、Bandmateアルゴリズムにノートの増減を指示します。
Octave:生成されたグルーヴをオクターブ単位で上下にトランスポーズします。
Velocity:グルーヴ全体のベロシティを調整できます。
Swing:グルーヴ全体のスウィング量を調整できます。
まとめ
EZkeysのレビューや使い方、セールに関する情報を解説しました。
バージョン2になり、さらに初心者の方に優しい仕様になり、ピアノ音源としてだけでなくMIDIツールとしても他のMIDIツールプラグイン以上に使える場合があるでしょう。
ピアノ自体のサウンドもかなり利用しやすい音で、即戦力で使えます。ただし、音作りにこだわりたい方は音作りパラメータが少ない点だけ注意が必要です。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!