- Ivory Ⅱ種類が多すぎてどれを買えばよいかわからない…
- Ivory Ⅱどれも評価高いけど、結局どれを選んだら良いの??
このように悩んでいますね。
SYNTHOGY「Ivory Ⅱ」は人気の高いピアノ音源です。しかし、種類が多く、それぞれの違いもわかりにくい音源です。
そこでこの記事ではSYNTHOGY「Ivory Ⅱ」のそれぞれのパッケージの違いを解説します。
ぜひ、選ぶ際の参考にしてくださいね。
※新バージョンIvory 3がリリースされました!Ivory 3やピアノ音源に関するまとめ記事はこちらをご覧ください。


Synthogy「Ivory Ⅱ」とは?
Ivory Ⅱは評価の高い、人気のピアノ音源です。
パッケージも多数あり、幅広いジャンルに対応できますが、発売からかなり経っている音源でもあります。
Studio Grands、Grand Pianos、Italian Grand、Upright Pianos、American Concert Dの5種類があり、それぞれで特徴も異なります。
VST、AU(Audio Unit)、AAXなど作曲ソフトDAWの拡張機能「プラグイン」として利用できますが、単体での起動(スタンドアローン)も可能です。
<Ivory Ⅱの概要>
▼表は横にスクロールできます▼
開発会社 | Synthogy | ||||
操作画面 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
製品名 | Ivory Ⅱ Studio Grands | Ivory Ⅱ Grand Pianos | Ivory Ⅱ Italian Grand | Ivory Ⅱ Upright Pianos | Ivory Ⅱ American Concert D |
モデル | Steinway / Bösendorfer | Bösendorfer / Steinway / Yamaha | Fazioli | Yamaha / 他ビンテージ3種 | Steinway |
ベロシティレイヤー | 最大24段階 | 最大18段階 | 最大18段階 | 最大16段階 | 最大20段階 |
容量 | 112GB | 78GB | 28GB | 90GB | 50GB |
価格(定価) | ¥35,000(税別)______________ | ¥40,000(税別)______________ | ¥22,000(税別)______________ | ¥35,000(税別)______________ | ¥24,000(税別)______________ |
さて、まずどのように選べばいいかですがそれぞれのパッケージを一言で表すと以下の通りです。
- 口コミ、評価No.1の「American Concert D」
- 種類豊富な「Grand Pianos」
- 音のクオリティは高いが少し小さいピアノ「Studio Grands」
- 一番安いコスパの高い「Italian Grand」
- ブルースやロックにもってこい「Upright Pianos」
これを踏まえて、ここからはそれぞれのパッケージの特徴や口コミ・評判を順番に見ていきましょう!
(1)Ivory Ⅱ「American Concert D」のレビュー
1951年製のNew York Steinway & Sons Model Dの音源です。(Grand PianosのModel DはGerman)
音源は一つしかないにも関わらず、50GBで最大20段階のベロシティレイヤーと質が高いことがわかります。
Ivoryの中でもかなり評価の高い音源です。
Ivory Ⅱ American Concert Dの口コミ・評判
評判は全体的にとても良いです。
唯一難点をあげるとすれば、ピアノが1種類しかないことでしょう。
Ivory IIのAmerican Concert Dが18000円! 安い!
容量が49GBは凄いけども、ベロシティレイヤーが20段階ってのが凄い。
ただその恩恵を受けるだけの電子ピアノがない。P105では……。
どうしようかな、買おうかな。
でもそうなるとCP4クラスのステージピアノも欲しい。
Ivory II American Concert Dのピアノ音源買った結果良すぎて永遠に弾いてる
引用:Twitter
(2)Ivory Ⅱ「Grand Pianos」のレビュー
- Bösendorfer 290 Imperial Grand(ベーゼンドルファー)
- German Steinway D 9′ Concert Grand(スタインウェイ)
- Yamaha C7 Grand(ヤマハ)
これら3種類のグランドピアノを収録したパッケージです。
Bösendorfer 290 Imperial Grand(ベーゼンドルファー)
ベーゼンドルファーの実機Model 290 Imperialは低音部分が拡張され97鍵盤あります。
Ivoryでも拡張低域部が収録されており、ふくよかなサウンドが特徴です。
German Steinway D 9′ Concert Grand(スタインウェイ)
ピアニストが選ぶNo.1のピアノといえばスタインウェイ。こちらはSteinway & Sons Model Dの音源です。
Yamaha C7 Grand(ヤマハ)
ヤマハのYamaha C7を収録した音源。3種の中では明るめの音です。
Ivory Ⅱ Grand Pianosの口コミ・評判
全体的に評判は良いのですが、稀によくないという意見もありました。
ただし、他の音源と違いGrand Pianosは3種類のグランドピアノを収録しており、使い分けできるピアノ音源です。
個人的にはIvory Grand Pianosのベーゼンちゃんが好き(小声
今使ってるピアノ音源のIvory Ⅱ grand pianosなんですが、
演奏者が聴く音と観客が聴く音とで切り替えできるんですが、
実際に演奏している瞬間に聴いている近い音の迫力
コンサートホールの客席で生演奏を聴いているような臨場感
どちらもすごくよくサンプリングされててさすが高級音源って感じ
引用:Twitter
(3)Ivory Ⅱ「Studio Grands」のレビュー
容量112GB、ベロシティレイヤー最大24段階とデータだけ見ると一番クオリティの高い音源になります。
- Steinway Model B Grand Piano
- Bösendorfer 225 Grand Piano
これら2種類のピアノ音源があります。
Steinway Model B Grand Piano
Steinway & Sons Model Bがモデルの音源です。
実際にニューヨークのSteinway & Sons工場で選定され調整、調律されたモデルが収録されているようです。
Model BはModel Dに比べて少し小さく、Dはコンサート向けなのに対してBはもう少しせまい場所やレコーディング向けとされています。
Bösendorfer 225 Grand Piano
Bösendorfer Model 225の音源で、実機の最低音は長3度低いFまでの92鍵までとなっています。
大きさもGrand PianosのModel 290 Imperialが290cmなのに対し、Model 225は225cmと少し小さくなっています。
Ivory Ⅱ Studio Grandsの口コミ・評判
評判は良いですが、他のIvory音源と違い小さめのモデルの音源ですので他の音源とは傾向が異なり鳴りが小さいです。
しかし、DTMで使う分においては、あとでエフェクト等でコントロールしやすいとも言えます。
Ivory II Studio Grandsが良い音すぎてめちゃくちゃ欲しい(HDD残り容量20GB
Ivoryの新しいStudio Grandsの音源が公開されてる。SteinwayのBとベーゼンの225とちょっと小さいサイズのピアノで今までのと傾向はかなり違う
引用:Twitter
(4)Ivory Ⅱ「Italian Grand」のレビュー
Ivoryのパッケージの中で一番リーズナブルな音源です。
しかし、決して安いからと言って悪い音源であるという訳ではありません。
というのも、音源元はイタリアのピアノメーカーFAZIOLI(ファツィオリ)のピアノです。このピアノは1年に70台しか製造されず「幻のピアノ」と呼ばれています。
Ivory Ⅱ Italian Grandの口コミ・評判
American Concert Dほどではないですが、評判は良いです。
しかしAmerican Concert D同様ピアノが1種類しかありません。
初めてのピアノ音源、親の仇とかじゃない限りIvory II Italian Grandが良いよ
Ivory Italian Grand の方が Ivory Grand Pianos より本物っぽい音色のデモが用意されているのはワナか ワナなのか グランドピアノの方はあれだ、時々安っぽい音が…って思ったけどどっちもどっちだな、すごいんだけどこの程度ではあるんだよな…
ピアノの音源はIvory 2 Italian GrandとGalaxy Vintage DとCine Samples Piano in Blueを使うことが多い。
どれも素晴らしいけど、新しい音源はさらに進化しているんだろうな😃
引用:Twitter
(5)Ivory Ⅱ「Upright Pianos」のレビュー
他の音源は全てグランドピアノになりますがこちらはアップライトピアノの音源になります。
- Yamaha U5 Modern Upright
- 1914 A.M. Hume Vintage Upright
- 1915 Packard Honky Tonk Barroom Upright
- 1900’s Tack Piano with Real Tacks
これら4種類のアップライトピアノを収録しています。
Yamaha U5 Modern Upright
ヤマハのアップライトピアノ Yamaha U5をモデルとした音源です。ロックやポップスの定番アップライトピアノです。
1914 A.M. Hume Vintage Upright
アメリカで製造された大型のアップライトピアノがモデルです。
1915 Packard Honky Tonk Barroom Upright
こちらもアメリカの大型のアップライトピアノがモデルですが、一番ピアノから離れたカラフルな音色をしています。
チューニングもホンキートンクスタイルです。ブルースにはもってこいでしょう。
1900’s Tack Piano with Real Tacks
金属的なアタックが特徴的なピアノです。
これはハンマー・フェルト部分に鋲や釘が置かれたタックピアノと呼ばれる変造ピアノを収録しているためです。
のちにシンセサイザー等で音を付け加えたわけではなく、リアルに録音された音です。
Ivory Ⅱ Upright Pianosの口コミ・評判
アップライトと言うこともあり、他の音源ほど買っている方が見当たりませんでしたが、ブルースやロックにはもってこいの音源と言えるしょう。
逆にジャンルによっては不要な音源かもしれません。
SYNTHOGY/Ivory II Upright Pianos (ダウンロード版)
音立ちの良いピアノサウンドはポップスなどに合います!
SYNTHOGY Ivory II Upright Pianos よさそう
引用:Twitter
結局、どれを買ったらいいの?
ここまで、各ピアノ音源の特徴や口コミを見てきましたが、結局どれを買えば良いのでしょうか?
それぞれの特徴を今一度みて見ましょう!
- 口コミ、評価No.1の「American Concert D」
- 種類豊富な「Grand Pianos」
- 音のクオリティは高いが少し小さいピアノ「Studio Grands」
- 一番安いコスパの高い「Italian Grand」
- ブルースやロックにもってこい「Upright Pianos」
音だけをみるとAmerican Concert DもしくはStudio Grandsが一番良いと思います。口コミ・評判も良く、とても人気です。あとはジャンル、どれだけの種類が欲しいか、予算はどれくらいかによって変わるでしょう。
もちろん、技術の成長とともに段階を経て、買い足していくのも一つの手かもしれません。
MODARTT「Pianoteq 8」XLN Audio「Addictive Keys」と比較してどっちがおすすめ?
Pianoteq / Ivory / Addictive Keys比較表
▼表は横にスクロールできます▼
開発会社 | Modartt | Synthogy | XLN Audio | ||||||||||||
製品名 | Pianoteq 8 Stage | Pianoteq 8 Standard | Pianoteq 8 Pro | Pianoteq 8 Studio | Ivory Ⅱ Studio Grands | Ivory Ⅱ Grand Pianos | Ivory Ⅱ Italian Grand | Ivory Ⅱ Upright Pianos | Ivory Ⅱ American Concert D | Addictive Keys Modern Upright | Addictive Keys Studio Grand | Addictive Keys Electric Grand | Addictive Keys Mark One | Addictive Keys Duo Bundle | Addictive Keys Trio Bundle |
モデル | 2種選択 | 3種選択 | 4種選択 | 22種全て | Steinway / Bösendorfer | Bösendorfer / Steinway / Yamaha | Fazioli | Yamaha / 他ビンテージ3種 | Steinway | Yamaha | Steinway | CP-80 | Rhodes Mk. 1 | 4種のうち2種選択 | 4種のうち3種選択 |
ベロシティレイヤー | フィジカルモデリングのため127 | 最大24段階 | 最大18段階 | 最大18段階 | 最大16段階 | 最大20段階 | 不明 | ||||||||
容量 | 50MB未満 | 112GB | 78GB | 28GB | 90GB | 50GB | 公式に記載はありませんがとても軽いです(RAMは4GB以上推奨) | ||||||||
価格(定価) | 139ユーロ__________________ | 269ユーロ__________________ | 399ユーロ__________________ | 899ユーロ__________________ | ¥35,000(税別)______________ | ¥40,000(税別)______________ | ¥22,000(税別)______________ | ¥35,000(税別)______________ | ¥24,000(税別)______________ | 89.95ドル__________________ | 89.95ドル__________________ | 89.95ドル__________________ | 89.95ドル__________________ | 149.95ドル__________________ | 179.95ドル__________________ |
SYNTHOGY「Ivory Ⅱ」とよく比較される人気の音源としてMODARTT「Pianoteq」やXLN Audio「Addictive Keys」があげられます。
それぞれ一言で表すと以下のようかな感じかなと個人的には思います。
- ピアノの構造や集音方法などマニアックなパラメータで細かくカスタマイズできるPianoteq 8
- 硬すぎないナチュラルな音のIvory Ⅱ
- 音作りしやすくポップスなどで使いやすいAddictive Keys
Pianoteqは、IvoryやAddictive Keysと比べて明らかに違いフィジカルモデリングの音源です。ですので、パラメータが多数あり、チューニングやマイキング(マイクの種類、録音の位置、向きなど)が細かく変えることが可能で、普通の音源ではできないような処理が可能です。Pianoteqは他のピアノ音源に比べると少し硬いサウンドのイメージがありましたが、アップデートとともにまろやかでリアルになってきています。
Addictive Keysは、ポップスで使う初めてのピアノ音源であれば、値段も安く、音作りもしやすいのでおすすめです。


Ivory Ⅱに関するセール情報
Ivory Ⅱは、ブラックフライデーのみならずセールで安くなる場合があります。
また、セール価格が維持されている場合がありますので、定価で買うべきではないでしょう。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。

まとめ
全てのパッケージを一言でまとめると以下のような感じです。
- 口コミ、評価No.1のAmerican Concert D
- 種類豊富なGrandPianos
- 音のクオリティは高いが少し小さいピアノStudio Grands
- 一番安いコスパの高いItalian Grand
- ブルースやロックにもってこいUpright Pianos
音だけをみるとAmerican Concert DもしくはStudio Grandsが一番良いと思います。口コミ・評判も良く、とても人気です。
あとはジャンル、どれだけの種類が欲しいか、予算はどれくらいかによって変わってくると思います
もちろん、技術の成長とともに段階を経て、買い足していくのも一つの手かもしれません。
この記事が参考になったのなら幸いです。
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