- Ivory Ⅱ種類が多すぎてどれを買えばよいかわからない…
- Ivory Ⅱどれも評価高いけど、結局どれを選んだら良いの??
このように悩んでいますね。
SYNTHOGY「Ivory Ⅱ」は人気の高いピアノ音源です。しかし、種類が多く、それぞれの違いもわかりにくい音源です。
そこでこの記事ではSYNTHOGY「Ivory Ⅱ」のそれぞれのパッケージの違いや使い方まで解説します。
ぜひ、選ぶ際の参考にしてくださいね。
目次
Ivory Ⅱとは?
Ivory Ⅱは評価の高い、高品質のピアノ音源です。
パッケージも多数あり、クラシックからポップスまで幅広いジャンルに対応できます。
Studio Grands、Grand Pianos、Italian Grand、Upright Pianos、American Concert Dの5種類があり、それぞれで特徴も異なります。
<Ivory Ⅱの概要>
Studio Grands | Grand Pianos | Italian Grand | Upright Pianos | American Concert D | |
価格(税別) | ¥35,000 | ¥40,000 | ¥22,000 | ¥35,000 | ¥24,000 |
ピアノ種類数 | 2 | 3 | 1 | 4 | 1 |
容量 | 112GB | 78GB | 28GB | 90GB | 50GB |
ベロシティレイヤー | 最大24段階 | 最大18段階 | 最大18段階 | 最大16段階 | 最大20段階 |
さて、まずどのように選べばいいかですがそれぞれのパッケージを一言で表すと以下の通りです。
- 口コミ、評価No.1の「American Concert D」
- 種類豊富で万能な「Grand Pianos」
- 音のクオリティは高いが少し小さいピアノ「Studio Grands」
- 一番安いコスパの高い「Italian Grand」
- ブルースやロックにもってこい「Upright Pianos」
これを踏まえて、ここからはそれぞれのパッケージの特徴や口コミ・評判を順番に見ていきましょう!

(1)Ivory Ⅱ「American Concert D」のレビュー
1951年製のNew York Steinway & Sons Model Dの音源です。(Grand PianosのModel DはGerman)
音源は一つしかないにも関わらず、50GBで最大20段階のベロシティレイヤーとかなり質が良いことがわかります。
Ivoryの中でもかなり評価の高い音源です。
Ivory Ⅱ American Concert Dの口コミ・評判
評判は全体的にとても良いです。
唯一難点をあげるとすれば、ピアノが1種類しかないことでしょう。
Ivory IIのAmerican Concert Dが18000円! 安い!
容量が49GBは凄いけども、ベロシティレイヤーが20段階ってのが凄い。
ただその恩恵を受けるだけの電子ピアノがない。P105では……。
どうしようかな、買おうかな。
でもそうなるとCP4クラスのステージピアノも欲しい。https://t.co/rNoUGirILa— Keigo (@type00k) September 11, 2018
Ivory II American Concert Dのピアノ音源買った結果良すぎて永遠に弾いてる
— ボンボーヌ (@hironica) October 29, 2017

(2)Ivory Ⅱ「Grand Pianos」のレビュー
- Bösendorfer 290 Imperial Grand(ベーゼンドルファー)
- German Steinway D 9′ Concert Grand(スタインウェイ)
- Yamaha C7 Grand(ヤマハ)
これら3種類のグランドピアノを収録したパッケージです。
Bösendorfer 290 Imperial Grand(ベーゼンドルファー)
ベーゼンドルファーの実機Model 290 Imperialは低音部分が拡張され97鍵盤あります。
Ivoryでも拡張低域部が収録されており、ふくよかな低音でどっしりとしたサウンドが特徴です。
German Steinway D 9′ Concert Grand(スタインウェイ)
素晴らしいピアノといえばスタインウェイ。
実際に弾いたこともありますが、鳴りが全然違います。
こちらはSteinway & Sons Model Dの音源です。
万能でクラシックからポップスまで使えます。バンドとあわせても抜けが良い印象です。
Yamaha C7 Grand(ヤマハ)
ヤマハのYamaha C7を収録した音源。
軽く明るい音で、カントリー、ロックやポップスなどに向く音源でしょう。
Ivory Ⅱ Grand Pianosの口コミ・評判
全体的に評判は良いのですが、稀によくないという意見もありました。
個人的には、他の音源と違いGrand Pianosは3種類のグランドピアノを収録しており、種類が豊富で万能なピアノ音源だと思いまいます。
個人的にはIvory Grand Pianosのベーゼンちゃんが好き(小声
— チェルシー@C96 2日目南シ-17a (@_cherushi_) February 13, 2018
今使ってるピアノ音源のIvory Ⅱ grand pianosなんですが、
演奏者が聴く音と観客が聴く音とで切り替えできるんですが、実際に演奏している瞬間に聴いている近い音の迫力
コンサートホールの客席で生演奏を聴いているような臨場感
どちらもすごくよくサンプリングされててさすが高級音源って感じ
— るーとR@グリアニの曲担当の方 (@rask8686) May 2, 2019
(3)Ivory Ⅱ「Studio Grands」のレビュー
容量112GB、ベロシティレイヤー最大24段階とデータだけ見ると一番クオリティの高い音源になります。
- Steinway Model B Grand Piano
- Bösendorfer 225 Grand Piano
これら2種類のピアノ音源があります。
Steinway Model B Grand Piano
Steinway & Sons Model Bがモデルの音源です。
実際にニューヨークのSteinway & Sons工場で選定され調整、調律されたモデルが収録されているようです。
Model BはModel Dに比べて少し小さく、Dはコンサート向けなのに対してBはもう少しせまい場所やレコーディング向けとされています。
Bösendorfer 225 Grand Piano
Bösendorfer Model 225の音源で、実機の最低音は長3度低いFまでの92鍵までとなっています。
大きさもGrand PianosのModel 290 Imperialが290cmなのに対し、Model 225は225cmと少し小さくなっています。
Ivory Ⅱ Studio Grandsの口コミ・評判
評判は良いですが、他のIvory音源と違い小さめのモデルの音源ですので他の音源とは傾向が異なり鳴りが小さいです。
しかし、DTMで使う分においては鳴りが小さい方が、あとでエフェクト等でコントロールしやすいとも言えます。
Ivory II Studio Grandsが良い音すぎてめちゃくちゃ欲しい(HDD残り容量20GB
— Take@M3-2019秋第二展示場2Fサ-34x (@AmberRatTake) December 8, 2018
Ivoryの新しいStudio Grandsの音源が公開されてる。SteinwayのBとベーゼンの225とちょっと小さいサイズのピアノで今までのと傾向はかなり違うhttps://t.co/oj0ufjcQmX
— DTMerのこあちゃん (@core_tan) May 12, 2017
(4)Ivory Ⅱ「Italian Grand」のレビュー
Ivoryのパッケージの中で一番リーズナブルな音源です。
しかし、決して安いからと言って悪い音源であるという訳ではありません。
というのも、音源元はイタリアのピアノメーカーFAZIOLI(ファツィオリ)のピアノです。このピアノは1年に70台しか製造されず「幻のピアノ」と呼ばれています。
Ivory Ⅱ Italian Grandの口コミ・評判
American Concert Dほどではないですが、評判は良いです。
しかしAmerican Concert D同様ピアノが1種類しかないのが少々残念です。
初めてのピアノ音源、親の仇とかじゃない限りIvory II Italian Grandが良いよ
— lent (@lent_er) October 17, 2018
Ivory Italian Grand の方が Ivory Grand Pianos より本物っぽい音色のデモが用意されているのはワナか ワナなのか グランドピアノの方はあれだ、時々安っぽい音が…って思ったけどどっちもどっちだな、すごいんだけどこの程度ではあるんだよな…
— トリのオリンピック (@wato_d) August 13, 2010
ピアノの音源はIvory 2 Italian GrandとGalaxy Vintage DとCine Samples Piano in Blueを使うことが多い。
どれも素晴らしいけど、新しい音源はさらに進化しているんだろうな😃— 石原けいこ@M3秋 シ04b「スカボロフェアコンピ」 (@ishiko18) November 21, 2018
(5)Ivory Ⅱ「Upright Pianos」のレビュー
他の音源は全てグランドピアノになりますがこちらはアップライトピアノの音源になります。
- Yamaha U5 Modern Upright
- 1914 A.M. Hume Vintage Upright
- 1915 Packard Honky Tonk Barroom Upright
- 1900’s Tack Piano with Real Tacks
これら4種類のアップライトピアノを収録しています。
Yamaha U5 Modern Upright
ヤマハのアップライトピアノ Yamaha U5をモデルとした音源です。ロックやポップスの定番アップライトピアノです。
1914 A.M. Hume Vintage Upright
アメリカで製造された大型のアップライトピアノがモデルです。
1915 Packard Honky Tonk Barroom Upright
こちらもアメリカの大型のアップライトピアノがモデルですが、一番ピアノから離れたカラフルな音色をしています。
チューニングもホンキートンクスタイルです。ブルースにはもってこいでしょう。
1900’s Tack Piano with Real Tacks
金属的なアタックが特徴的なピアノです。
これはハンマー・フェルト部分に鋲や釘が置かれたタックピアノと呼ばれる変造ピアノを収録しているためです。
のちにシンセサイザー等で音を付け加えたわけではなく、リアルに録音された音です。
Ivory Ⅱ Upright Pianosの口コミ・評判
アップライトと言うこともあり、他の音源ほど買っている方が見当たりませんでしたが、ブルースやロックにはもってこいの音源と言えるしょう。
逆にジャンルによっては不要な音源かもしれません。
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SYNTHOGY/Ivory II Upright Pianos (ダウンロード版)
音立ちの良いピアノサウンドはポップスなどに合います!https://t.co/2xlBRInxD6 pic.twitter.com/OGADMjZZze— Power Rec (DTM・レコーディ (@PowerRec) March 21, 2016
SYNTHOGY Ivory II Upright Pianos よさそう
— Key@GC8 7/27与島PA (@tomoyochuchu) October 18, 2012
結局、どれを買ったらいいの?
ここまで、各ピアノ音源の特徴や口コミを見てきましたが、結局どれを買えば良いのでしょうか?
それぞれの特徴を今一度みて見ましょう!
- 口コミ、評価No.1の「American Concert D」
- 種類豊富で万能な「Grand Pianos」
- 音のクオリティは高いが少し小さいピアノ「Studio Grands」
- 一番安いコスパの高い「Italian Grand」
- ブルースやロックにもってこい「Upright Pianos」
音だけをみるとAmerican Concert Dが一番良いと思います。口コミ・評判も良く、とても人気です。あとはジャンル、どれだけの種類が欲しいか、予算はどれくらいかによって変わるでしょう。
もちろん、最終的に複数持っていても全く問題のない高品質の音源だと思いますので、技術の成長とともに段階を経て、買い足していくのも一つの手かもしれません。
MODARTT「Pianoteq 6」XLN Audio「Addictive Keys」と比較してどっちがオススメ?
SYNTHOGY「Ivory Ⅱ」とよく比較される音源としてMODARTT「Pianoteq 6」があげられます。こちらも人気のピアノ音源です。
詳しくはこちら、「ピアノ、鍵盤音源MODARTT「Pianoteq 6」をレビュー!Stage/Standard/Pro/Studioの違いは?どれがおすすめ?」をご覧ください。

さて、どちらがオススメなのかを気になる方もいらっしゃると思います。
結論を言いますと、音自体はIvoryの方がナチュラルですが、細かくパラメータをいじりたい場合はPianoteq 6の方がおすすめです。
MODARTT「Pianoteq 6」がIvoryと比べて明らかに違う点は、モデリング音源だという点です。Pianoteqはモデリング音源ですので、少しデフォルメされた音といった印象を受けます。
出音もデフォルトでIvoryよりでかいです。
Pianoteqの良さはモデリング音源ならではのパラメータが多数あり、チューニングやマイキング(マイクの種類、録音の位置、向きなど)が細かく変えることが可能な点でしょう。
そのため、細かくパラメータをいじりたい場合はPianoteq 6がおすすめです。普通の音源ではできないような処理が可能です。
ただしナチュラルさを求めている方は、Ivoryの方が適しているかもしれません。
もう一つ人気のピアノ音源としてXLN Audio「Addictive Keys」も挙げられます。
こちらの音源は安さ、オケとの馴染みやすさが魅力でポップスやロックでおすすめできる音源です。
詳しくはこちら、「ピアノ音源XLN Audio「Addictive Keys」をレビュー!Modern Upright/Studio Grand/Electric Grand/Mark Oneおすすめの買い方は?」をご覧ください。

まとめ
全てのパッケージを一言でまとめると以下のような感じです。
- 口コミ、評価No.1のAmerican Concert D
- 種類豊富で万能なGrandPianos
- 音のクオリティは高いが少し小さいピアノStudio Grands
- 一番安いコスパの高いItalian Grand
- ブルースやロックにもってこいUpright Pianos
音だけをみるとAmerican Concert Dが一番良いと思います。口コミ・評判も良く、とても人気です。
あとはジャンル、どれだけの種類が欲しいか、予算はどれくらいかによって変わってくると思います
もちろん、最終的に複数持っていても全く問題のない高品質の音源だと思いますので、技術の成長とともに段階を経て、買い足していくのも一つの手かもしれません。
この記事が参考になったのなら幸いです。
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