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Native Instruments(NI)のソフトシンセ「Massive X」のレビューと使い方!プリセットを無料配布!Serumとの比較まで

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Native Instrumentsの人気ソフトシンセサイザーといえば「Massive」です。

そしてその「Massive」が遂に進化。2019年に別のプラグインとして「Massive X」がリリースされました。

この記事では新しくなったMassive Xをレビュー、簡単な使い方、Massiveや人気のシンセ音源Xfer Recordsの「SERUM」との比較もしていきます。

また少量ですがプリセットの無料配布もおこなっています。

是非参考にしてくださいね。

1. Massive Xとは?

「Massive X」とは、Native Instrumentsの人気ウェーブテーブルソフトシンセサイザー

「Massive」がさらに進化したバージョンです。

Native Instrumentsのさまざまな音源を網羅したパッケージKomplete 12に付属しているソフトシンセサイザーです。もちろん単体で購入することも可能です。

EDM等で人気だったMassiveから、さらに多くの種類のオシレーターを搭載し見た目もガラッと変わりバージョンアップしました。

<Massive Xの概要>

開発会社 Native Instruments
価格(定価) 単体 ¥24,800

クロスグレード(Massiveから) ¥18,800

Komplete 12 ¥72,400

Komplete 12 ULTIMATE ¥144,400

Komplete 12 ULTIMATE Collector’s Edition ¥204,800

主な仕様 ウェーブテーブルシンセサイザー

(補足)ウェーブテーブルとは?

サンプルデータ、または波形を合成したりしながら音を作る方式のことです。

ある意味サンプラーとも言える方式です。

アナログシンセサイザーと違いオシレーターの種類が豊富な点が特徴です。

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2. Massive Xを導入するメリット

Massive Xを実際に使ってみましたが、次のようなメリットがあることがわかりました。

  • 初めてのソフト音源におすすめできるKomplete 12に含まれる
  • Massiveに比べてみやすく使いやすくなったGUI(操作画面)
  • MassiveやSERUMを使ったことのある方は使い方がわかりやすい
  • 幅広い音色

順に解説します。

初めてのソフト音源におすすめできるKomplete 12に含まれる

Massive Xは、MassiveとともにKomplete 12に含まれる音源の1つです。

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Komplete 12はシンセサイザーのみならず、ドラム、ベース、ピアノなどほぼ全ての音源を網羅しているパッケージですので初心者の方にもおすすめです。

<Massive X、Massiveが含まれるパッケージ>

 

Komplete 12 ¥72,400
Komplete 12 ULTIMATE ¥144,400
Komplete 12 ULTIMATE Collector’s Edition ¥204,800

すでにこれらのKomplete 12を持っている方は無償でダウンロード可能で、Massiveを持っている方もクロスグレードでMassive Xが手に入ります。

Massiveに比べてみやすく使いやすくなったGUI(操作画面)

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Massiveに比べると、かなり見やすく操作もしやすくなったと感じます。

Massiveはツマミやパラメータがぎっしりあり、初心者の方は見るだけで根を上げてしまいそうなGUI(操作画面)でしたが、Massive Xは波形の絵がありパラメータをいじった時の変化もわかりやすいです。

MassiveやXfer Records「SERUM」を使ったことのある方は使い方がわかりやすい

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MassiveやSERUMなどウェーブテーブルシンセサイザーを使ったことがある方は扱いやすいと思います。

なぜなら、ウェーブテーブルシンセサイザーはどれも仕様が似ていますのでひとつ持っていて使い方をマスターすると他も使いやすい傾向にあるからです。

幅広い音色

Massiveは攻撃的なサウンドのイメージがありますが、Massive Xはオシレーターの種類が増えたこともありかなり幅広い音作りが可能です。

またオシレーターの変化する音が素晴らしく、変化させるバリエーションも豊富ですのでいじっていて楽しいです。

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3. Massive Xを利用する前に知っておきたい注意点・デメリット

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詳しくは次の項目でも解説しますが、Massive Xを利用する上では、単体で買う場合はXfer Records「SERUM」の方が安くわかりやすいという点を知っておくべきでしょう。

もしNative Instruments製品を持っておらず、Massive Xを単体で買おうと思っている方は同じウェーブテーブルのソフトシンセサイザー「SERUM」の方が安く、GUI(操作画面)も一番わかりやすいです。

MassiveからMassive Xになりわかりやすくなりましたが、まだSERUMの方が見やすく使いやすいです。

加えて、SERUMはオシレーターを作成できるという強みがあります。

SERUMに関する記事はこちらの「Xfer Recordsのソフトシンセ「SERUM」をレビュー!使い方も解説!無料プリセットも!大人気のウェーブテーブルシンセサイザーの魅力とは?」を参考にしてください。

xfer-records-serum-thumbnailsXfer Recordsのソフトシンセ「SERUM」のレビューと使い方!プリセットを無料配布!人気の秘訣とは?

4. Massive、Massive XとXfer Records「SERUM」を比較

ここからは、Massive XとSERUMを比較して、どれが良いのかをみていきます。

結論を言いますと、

  • オシレーターを作成したい方や、わかりやすいGUI(操作画面)が良い方、デジタルな冷たいサウンドが好きな方はSERUM
  • 最近のNative Instrumentsシンセサイザーの音の傾向が好きな方はもちろん豊富な音色が欲しい、オシレーター選択後の音作りの幅が広いほうが良い方はMassive X

を利用することをおすすめします。

ただし、どちらも音の傾向が異なる素晴らしいシンセサイザーですので両方持っていても全く問題ありません。

むしろ両方持っておいた方が良いです。

Massive Massive X SERUM
価格 ¥18,800 ¥24,800

アップグレード

¥18,800

¥20,076
オシレーター 計87種類

VA 2種類

Basic 25種類

Analog/Electric 24種類

Digital/Hybrid 30種類

FX/Chords 6種類

計158種類

Basics 7種類

Operators 9種類

Harmonics 14種類

Additive+FM 18種類

Monster 32種類

Drift 21種類

Filter 8種類

Formant 17種類

FX 10種類

Mixed 8種類

Remastered 14種類

計144種類(作成可能)

Analog42種類

Digital56種類

Spectral35種類

Vowel11種類

音に関しては好みによりますが、個人的にはMassive Xが良い音かつ幅広い音作りができると思いました。オシレーターの変化する音が素晴らしく、変化させるバリエーションも豊富ですのでいじっていて楽しいです。

Massiveでは攻撃的なサウンドが作れるイメージが強かったですが、Massive Xは攻撃的なだけでなく多様な音色を奏でることが可能になっています。

SERUMはデジタルな冷たいサウンドが得意で、Massive、Massive Xにはないサウンドを出すことができます。またオシレーターを作成することができ、作り込み要素があります。

Xfer Records「SERUM」に関してはこちらの記事をご覧ください。

xfer-records-serum-thumbnailsXfer Recordsのソフトシンセ「SERUM」のレビューと使い方!プリセットを無料配布!人気の秘訣とは?

5. Massive Xの口コミ・評判

バグがあるなど、思っているより評価するツイートは少なかったです。

個人的にはもっと評価されて良いシンセサイザーだと思います。

6. Massive Xの無料プリセット!

動画で使われているサウンドのプリセットを配布しています。

まだ少ないですが今後増やしていく予定ですのでぜひチェックしてみてください。

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プリセット追加方法

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左上Massive Xの右隣「▼」からShow User Preset Folder。

nksfファイルを入れると完了です。

7. Massive Xの簡単な使い方を解説!

ここからはMassive Xの簡単な使い方について解説します。

全てのパラメータを解説というわけではないですが、ある程度使えるようになれる範囲で説明します。

Routing

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まず、パラメータの説明をしておく前にRoutingの説明をしておきます。

なぜならRoutingを見なければパラメータが反映されない、思った形で変化しない場合があるからです。

Routingは音が鳴るまでの流れ、順番を表しています。

オシレーターなどがどのようにして流れていくか、これを見れば全てわかります。左から右に流れており、ドラッグ&ドロップで線を繋げていきます。線はダブルクリックで消えます。

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個々についてはパラメータを説明する箇所で書きますが、ModはRoutingに存在しそのままでは使えず、何かしらアサインし線をつなぐことではじめて機能します。

それでは上段から説明します。

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左上に全体のPitch、Glideとそのグライド時間Timeがあり、その隣のセクションがオシレーターです。

オシレーター

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黒いノブがメインとなる2つのオシレーターを表し、上部からオシレーターを選択できます。

黒いノブは合成された波形を変化させるパラメータで、まわすと波形の絵が実際に変化しているのがわかると思います。Routingの1Oscillator、2Oscillatorの部分です。

向かい合う内側のメーターがボリューム外側にピッチがあります。ピッチは♩をクリックすることでKey Track(キー)、Fix(一つの音程)、Ratio(倍音)に変更できます。

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続いてデフォルトではStandardとあるものですが、これは波形に変化を持たせるものでここを変えるとその他のパラメータも変わります。

SERUMで言う所の波形真ん中下あたりのパラメータと似たようなところで同じ名前のパラメータもあります。SERUMにゴリラはありませんが笑

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Standard、Bend、Mirror、Hardsync、Wrap、Formant、ART、Gorilla、Random、Jitterの10種類あります。

こちらに関してはSleepfreaksさんの動画が大変わかりやすいので参考にしてください。

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オシレーター下の段にある波形はメインの波形とぶつける波形です。PM1、PM2の2つありそれぞれノブを回すことでぶつけることができます。波形は全部で6種類あります。AUXはRoutingのPM Auxを表し、繋げることでNoiseやもう片方のオシレーターとぶつけることなども可能です。

ノイズ

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ノイズはオシレーターの右隣で2つあります。種類はかなり豊富でStatic26種類、Friction21種類、Processed22種類、Environment13種類、Machines14種類、Beings6種類の計102種類あります。Routingの1Noise、2Noiseになります。

フィルター

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ノイズの右隣がフィルターになります。9種類から選んだあと、さらに細かくフィルターの形状を選べます。RoutingのFがフィルターです。

A/B/C

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その隣ABCはエフェクトや追加のオシレーター、フィルターなどが可能です。

Anima、Bit Crusher、Utility(フィルターを追加したい場合はこれ)、Folder、Freq Shifter、Distortion、OSC、PM OSC、Ring Mod、Sample+Hold、Track Delayの11種類をそれぞれA/B/Cの3つまでかけることが可能です。

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RoutingでもそのままA、B、Cです。初期状態でAがフィルターの前にきているので注意しましょう。

Amp

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レベルとパンとFBがあり、FBはRoutingで設定しているフィードバック量を調整します。

RoutingにあるFB2つでエフェクトやフィルターなどを抜きにした音を混ぜることが可能です。例えば1Oscillatorの音をそのまま混ぜたい場合はFBを1Oscillatorに繋ぎ、Outの前にもう一つのFBを繋ぎます。

X/Y/Z

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こちらはエフェクトが9種類X/Y/Zの3つまでかけることが可能です。

Dimension Expander、Equalizer、Flanger、Nonlinear Lab、Phaser、Stereo Delay、Stereo Expander、Reverb、Quad Chorusの9種類あります。RoutingでもそのままX、Y、Zです。

続いて下段です。

Voice

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ピッチベンドやボイス数、ユニゾンなどを調整します。モノフォニックしたい場合はMonoを選択しましょう。Unisonで最大6ボイスまで重ねることが可能です。

Performer

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こちらは細かくオートメーションを書けるセクションです。3つあり、それぞれ全方位矢印をクリックしてオートメーションを書きたいパラメータにアサインします。アサイン後上下にドラッグすることで範囲を設定します。

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ピッチにさすとアルペジエーターにすることが可能です。その場合左上の三本線をクリックしVertical Gridの値をピッチ範囲の値と同じにします。上部バーで小節数を設定、左下Uniは0まで、Biはマイナスに反転した値まで出ます。

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P1〜3を押した際にあらわれる左のグリッドマークもPerformerの設定です。LaunchをKeyにすることでノートオンと一緒にPerformerが発信します。Loop(繰り返し)、Oneshot(一回のみ)の設定も可能です。

Envelope

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EnvelopeはSERUMと同じくE1がAmp(音量)のAHDSRです。EnvelopeはModulation EnvelopeとExciter Envelopeがあります。Exciter Envelopeは音が鳴るEnvelopeです。

EnvelopeとLFOは切り替えることが可能です。つまりLFOとEnvelope合わせて9個まで使用可能となります。

下に図があるのでわかりやすいですね。パラメータをいじると図が変化するとさらにわかりやすいんですが…

LFO

Switcher LFOとRandom LFOの2種類があり、Switcher LFOはゆらぎの波形を選ぶのに対し、Random LFOはランダム性を操作します。Random LFOも下に図がありそれぞれの値で何が変化するかわかります。

massive-x-lfo

Tracker

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T1〜T4まである、ピッチやベロシティなどによって変化をもたらすことができるパラメータ。強く鍵盤を叩いた時にフィルターを開いたり、ビブラートをかけたりすることもできます。鍵盤を押すと反応します。

まとめ

Massive Xは期待値が高すぎたためかそこまで絶賛される声は上がっていませんが、音も良くかなり使えるシンセサイザーだと思います。

SERUMと比べてもオシレーター単体でみた場合はMassive Xの方が良い音だと個人的には思いました。またかなり幅広い音作りが可能です。

しかし、SERUMでは独特の冷たいサウンドを奏でることが可能です。またオシレーターを作成できるシンセサイザーですので、作り込み要素があります。

結論としては、甲乙つけがたく、両方持っていても損はないシンセサイザーだと思います。

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