数々のAI機能搭載エフェクトを開発するsonibleから簡易に利用できるリミッタープラグインエフェクトpure:limitがリリースされています。
この記事では、同じくリミッタープラグインであるsmart:limitの違い、実際に使ったレビュー、そして使い方を解説します。
是非参考にしてください。
追記:2023年10月にPlugin Boutiqueにて何かしらを購入するとpure:limitが無料付属します。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
1. sonible「pure:limit」とは?
pure:limitは、簡単にピークを抑え、ダイナミクスをバランス良く調整し、ミックスの適切なレベルを見つけることができるリミッタープラグインです。自動パラメータ設定、ジャンルに基づくプロファイル、サウンドシェーピングのためのスタイルセレクターやインフレートパラメータなどの機能が備わっています。
直感的な操作で、スピーディーに結果を出したい際に便利なプラグインです。
作曲ソフトDAWの拡張機能VST、VST3、AU、AAXプラグインとして利用できます。
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2. pure:limitとsmart:limitの違い
sonibleはpure:limitの他にsmart:limitというリミッタープラグインもリリースしています。
pure:limitは、smart:limitの必要最低限の機能にまとめた簡易バージョンと言えます。
どちらも学習機能を持っていますが、その後の詳細設定や調整を手助けする機能など大きな差があります。
pure:limitは、学習機能の他に基本的には
- Gain
- Style
- Inflate
の3つのパラメータのみ利用できます。
smart:limitのように学習機能後の調整できる細かなパラメータや、メーター機能、Quality Check機能(アドバイス機能)は搭載されていません。これらの機能を利用したい場合はsmart:limitが必要になります。
smart:limitの使い方やレビューなど詳しい記事は以下を参考にしてください。
3. 実際に使ってレビュー!
この記事のレビュアー
高慶航 (Rec / Mix / PA )
Sound AiDE所属のレコーディング・PAエンジニア
音のキャラクターやカラーを大切に、録音、ミキシング、PAオペレートしています。
■制作実績 : Funny Factures, TAMIW, Monomouth, um-hum, colspan, DuckHouse, DinoJr, Kuniyuki Natsu 他
■Spotify Playlist : https://open.spotify.com/playlist/2TskeAQyI0qYwohaAs3f82?si=CEc4Qt-oSyemv1czsQ1d8Q
■instagram : https://www.instagram.com/watarukokei/
ご依頼はmailにてお気軽にお問い合わせください→ kokei.soundaide@gmail.com
■Studio AiDE : https://soundaide.co.jp/rec-studio/
pure:limitは、音質はsmat:limit譲りのナチュラルさがありかなり好印象です。Learningボタンで楽曲を分析しジャンルの選択をして微調整という流れになります。
メーター類や音質補正ができないので簡易でデモの音圧を整えたい場合やミックス時のマスターフェーダーにCPU負荷の軽いリミッターを入れておきたい場合に重宝すると思います。
Inflateというパラメーターが秀逸で簡単にダイナミクスをコントロールできます。アウトに正確な音圧を確認できるメーターがあれば、これでマスタリングリミッターは足りる場面もあるかもしれません。
smart:limit同様に非常にナチュラルでミックスのディティールを崩すことなく仕上げてくれるのでとても使いやすく安心感のある製品だと感じました。
4. pure:limitに関するセール情報
sonible製品は、ブラックフライデーのみならずセールで安い場合があります。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
5. インストール・アクティベーション方法
sonible製品のアクティベートは簡単で以下の2STEPで完了します。
- sonible製品をダウンロード
- DAWでSonible製品を起動し、シリアルナンバーを入力(設定マークからライセンスキーの入力エリアがあります。)
ただし、マシンベースとiLok(USBドングル)の2種類から選択することも可能です。iLokで管理したい場合は、sonible公式のユーザーアカウントダッシュボードにて、ライセンスを追加しtransfer to iLokを選択して、iLokアカウントと紐付けます。
6. 使い方を解説!
ここからは実際にpure:limitの使い方を解説します。
pure:limitは、入力されたオーディオ信号を分析し、ダイナミクスを調整しながらトラックのディテールを保持する設定を自動的に見つける学習機能があります。
以下の3ステップでpure:limitに学習させ、調整することができます。
- ジャンルを選択:まずは、ミックスの特徴に最もマッチするジャンルをドロップダウンから選択します。最初はUniversalで学習し、後でより具体的なジャンルに切り替えることも可能です。
- 再生と学習:音を再生し、緑の録音ボタンをクリックして、pure:limit に信号を聴かせます。トラックの比較的大きな音の部分から学習させるとよいです。これにより、プラグインは最も重要なダイナミックレンジを知ることができます。
- 詳細設定:学習プロセスが終了すると、pure:limitは自動的にすべてのプラグインパラメータを設定し、ロックを解除します。
Style
スタイルでは、オーディオ素材がリミッターにどの程度強く当たるかを決定します。
Soft:ソフトなリミッティングスタイルは、スムーズで透明なリミッティングプロセスを保証します。自然な音質のコンテンツに適していますが、一般的に幅広い素材に対してクリーンなリミッターを提供します。
Neutral:パンチのある音と透明感のある音のバランスを重視したリミッティングスタイルです。ほとんどのオーディオ素材に有効で、ミックス全体のキャラクターを変えることなく、コンパクトなサウンドに仕上げることができます。
Hard:トラックにパンチを加えるのに役立ちます。リミットを意識しながらも、素材を潰し、アグレッシブで濃密なサウンドに仕上げることが可能です。
Gain
ゲインを上げると信号は大きくなりますが、ピークが限界に達すると同時にダイナミクスも低下します。デフォルトでは、リミットはトゥルーピークレベル-1dBに設定されています。これは、設定ページのLimiter Thresholdでリミットを変更することができます。
Inflate
インフレートダイヤルは、信号の全体的なレベルと低音エネルギーをブーストすることができます。低い値ではミックスに繊細さと暖かさを加え、高い値では信号を大きく膨らませ、豊かなローエンドを作り出します。
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まとめ
pure:limitはsmart:limitと同じく、ナチュラルでミックスのディテールを崩すことなく仕上げられる優れたリミッタープラグインです。CPU負荷が軽く、簡単に利用できるプラグインで、直感的な操作でスピーディーに結果を出すことができます。
ただし、smart:limitに比べると限られた機能になっています。
この記事が参考になれば幸いです。
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