Spliceといえばサンプル音源サービスで有名ですが、他にも様々なサービスを展開しています。
ただし、HPをみただけでは日本語に対応しておらずわかりづらい方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんなSpliceのサービスをあらためて全てまとめました。
各詳細記事では使い方や登録方法など細かく記載しています。
中には無料で利用できるものや、無料で試せる部分もありますのでぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- Spliceが提供する現行サービスの全体像(2026年版)
- Splice Soundsの料金プランと、INSTRUMENT・Plugins・Create・Skillsの違い
- すでに終了したサービス(Splice Studio)などの最新状況
1. Spliceとは?
Spliceはサブスクリプション型のサンプル音源サービス「Splice Sounds」をはじめ、演奏できる総合音源「Splice INSTRUMENT」、Rent-to-Own月額プラグインサービス「Splice Plugins」など様々なサービスを運営する会社です。
教育にも力を入れており、レッスンビデオサービス「Splice Skills」では様々なアーティストや講師によるレッスンを受けることができます。また、AIを活用した作曲支援ツール「Create(Create a Stack)」も提供しています。
Webはもちろん、デスクトップアプリやスマホで使えるモバイルアプリを活用して、サンプルやプラグイン、クラウドなどを管理することができます。
主に以下のようなサービスがあります。
- Splice Sounds:サンプルサブスクリプション
- Splice INSTRUMENT:演奏できる総合音源(Spitfire LABS収録)
- Splice Plugins:Rent-to-Own月額プラグインサービス
- Astra・Beatmaker:Spliceの自社シンセ&ドラムプラグイン
- Splice Skills:レッスンビデオ
- Create(Create a Stack):AIを使った作曲・サンプル発見ツール
- Tools:デスクトップ/モバイルアプリ、DAW連携プラグイン「Bridge」、DAW内でサンプルを扱える「Splice Sounds Plugin(Beta)」など
Splice Studio:DAWの無料無制限クラウドサービス※Studioはサービス終了しました
ここからはSpliceのサービスを一つ一つご紹介します。
2. Splice Sounds:サンプルサービス

Splice Soundsは月額料金を払うことによって膨大なサンプルから必要なサンプルを著作権を気にせず商用利用できるサービスです。
オーディオサンプルだけでなくMIDIやプリセット(シンセサイザー音源)のプリセットもあり、Splice独自のサウンドも多数追加されています。
サンプルのダウンロードは「クレジット」制で、1サンプル=1クレジット、プリセットやMIDIは1〜3クレジットを消費します。使い切らなかったクレジットは翌月に繰り越されます。
料金プランは月のクレジット数によって分かれており、現在は以下の通りです。
※2026年6月時点・公式(splice.com/plans)より。Sounds+/Creator/Creator+はデスクトップ&モバイルアプリ、DAWプレビュー用プラグイン「Bridge」に対応。Creatorは初月$4.99などのプロモが実施される場合があります。年払いや割引は時期により変動するため、最新は公式でご確認ください。ダウンロードしたサンプルは解約後もずっと使えます。
膨大なカタログの中からまだあまり使われていない(ダウンロードの少ない)”発掘されていない”サンプルを絞り込めるフィルター機能です。人気サンプルは多くの人が使うため曲がかぶりがちですが、Rare Findsを使うと他の人と差別化しやすい音を探せます。Creator/Creator+プランで利用でき、Sounds+では対象外です。
プリセットがある主なプラグインは以下です(2026年6月時点・公式のPresetsカテゴリより)。
- Xfer Records「Serum / Serum 2」
- LennarDigital「Sylenth1」
- Native Instruments「Massive」
- Reveal Sound「Spire」
- Kilohearts「Phase Plant」
- Vital Audio「Vital」
- Splice「Astra」「Beatmaker」
【Beta】Splice Sounds Plugin:DAW内でサンプルを扱える無料プラグイン
2026年4月より、SpliceのサウンドライブラリをDAW内で直接扱える「Splice Sounds Plugin」がパブリックベータで公開されました。AU/VST3対応の汎用プラグイン(macOS 12以降/Windows 10 22H2以降)で、DAWを離れずにサンプルの検索・試聴・ライセンス取得ができます。
サンプルを任意のキー・テンポで作り変えるAI機能「Variations」や、音の特徴から探す「Describe a Sound」「Search with Sound」も搭載しています(Variationsの生成・ダウンロードにはクレジットを使用)。Spliceプラン加入者なら利用でき、Splice Desktop Appの「Apps & Plugins」からインストールできます。
<使い方など詳しい記事>
3. 【無料】Splice INSTRUMENT:誰でも使える演奏できる総合音源
Splice INSTRUMENTは、演奏して使えるバーチャル楽器プラグイン(VST、AU、AAX対応)です。プロのスタジオ品質でサンプリングされた多彩な音色を、DAW上で手軽に利用できるのが特徴です。
プラグイン本体は誰でも無料でダウンロードでき、数百の無料プリセットをそのまま利用できます。まずは無料で試せるので、DTM初心者の方にもおすすめです。
ストリングス、シンセ、パーカッションなど、幅広いジャンルのサウンドをカバーし、アーティストが制作した表現力豊かなプリセットを多数搭載しています。
特に「Spitfire LABS」の人気音源が新しいUIとブラウジング機能で統合されており、直感的にサウンドを選びながら制作を進められる点が大きな魅力です。
<詳しい記事>
4. Splice Plugins:Rent-to-Own月額プラグインサービス

Splice Pluginsは、月額で少額から高額なプラグインやDAWを利用できるRent-to-Ownサービスです。
コツコツと毎月支払いながら、決められた金額を払いきるとそのプラグインが正式に自分のものになる販売サービスです。
これだけ聞くと分割払いと同じでは?と思いますが違います。分割払いは最終的に全額を払う義務がありますが、Splice Pluginsは全額支払う義務はありません。
月額料金を払い始めた段階からそのプラグインを利用することができ、いつでも途中で中断することができ、途中からまとめて支払うということもできます。
また、無料トライアルもあり、プラグインを試すこともできます(製品により3日間、Spitfire製品など一部は7日間)。
2026年6月時点で76製品が対象です。Xfer Records「Serum 2」やSteinberg「Cubase Pro 15」、Spitfire Audioのオーケストラ音源など、人気の製品が月額で利用でき、取扱製品も徐々に増えています。
取り扱いメーカー(一例)
- Xfer Records(Serum 2)/Steinberg(Cubase Pro 15・Backbone)
- Spitfire Audio(BBC Symphony Orchestra ほか)/Arturia(Pigments・V Collection)
- Native Instruments(Massive X)/KORG(KORG Collection)/XLN Audio(RC-20・XO)
- Yamaha(VOCALOID6)/Baby Audio/Minimal Audio/D16 Group/Output ほか
<使い方・料金など詳しい記事>
5. Astra・Beatmaker:Spliceの自社プラグイン
Splice SoundsのCreatorもしくは、Creator+のプランに登録しているユーザーは、作曲ソフトDAWの拡張機能(VST/AU/AAX)として、Splice自社のプラグインを使うことができます。
- マルチエンジン・ソフトシンセ「Astra」
- ドラムマシン「Beatmaker」
「Astra」は2つのオシレーター、サブオシレーター、ノイズに加え、豊富なエフェクトやエンベロープ、ノートシーケンサーを備えたソフトシンセです。「Beatmaker」は4×2のパッドと16ステップのシーケンサーを備えたドラムマシンで、数千種のプリセットからすぐにビート制作を始められます。
プラン付属とは思えない充実した仕様のプラグインですので、Creator以上のプランに登録している方はぜひ活用してみてください。
6. Splice Skills:レッスンビデオ

Splice Skillsは、シンセシス、サウンドデザイン、ミキシング、音楽理論など、DAWやプラグインの使い方を学べるレッスンビデオサービスです。
Berklee(バークリー音楽大学)の講師やAbleton/Bitwig認定トレーナーなど、各分野のスタジオプロによるレッスンを受けられます。
英語でのレッスンになりますが、動画を見ながら手を動かして進められるので、英語が得意でない方でも比較的わかりやすいのではないかと思います。
<詳しい記事>
7. Create(Create a Stack):AIを使った作曲・サンプル発見ツール
「Create(Create a Stack)」は、Spliceの膨大なサンプルから、AIが相性の良いサンプルを組み合わせてループ(Stack)を生成してくれる作曲・サンプル発見ツールです。
ジャンルを選んで一から作る「Start something new」や、自分のループを起点にする「Start with your loop」(Beta)などのモードがあり、最大8つのサンプルをレイヤーし、自由に差し替え・追加しながらアイデアを膨らませられます。
無料でも試せますが(書き出しにはSpliceアカウントが必要)、無料ユーザーが作ったStackはプロモーション・非商用利用に限られます。Splice Soundsなどの有料プラン(Sounds+/Creator/Creator+)に登録していれば、Stackをダウンロード・書き出し・共有でき、使用したサンプルを自分の楽曲に利用するライセンスが付与されます。
<詳しい記事>
8. Splice Studio:DAWの無料無制限クラウドサービス(※終了)
Splice Studioは、かつてSpliceが展開していた無料無制限のクラウドサービスでした。パソコン内に保存したDAWのプロジェクトをバックアップし、プライベートなコラボレーションや、コミュニティへの投稿ができる機能を備えていました(Ableton、Logic、GarageBand、Studio Oneなどに対応)。
現在はサービスが終了しているため、DAWプロジェクトのクラウド保存・共有用途では別のサービスを検討する必要があります。
まとめ
Spliceは、次々に新しいプロダクトを発表して仕組みも新しくなっています。
サンプルサービス「Splice Sounds」を軸に、演奏できる総合音源「Splice INSTRUMENT」、Rent-to-Own月額プラグイン「Splice Plugins」、AI作曲ツール「Create(Create a Stack)」など、制作からインスピレーション、学習までをカバーするサービス群に進化しています。
一方で、「Splice Studio」はサービスを終了し、モバイルアプリ「CoSo」の機能は「Create(Splice Mobile)」へと発展しました。
無料でも利用・お試しできる部分がありますが、サブスクのトライアルやプロモは時期により変動するため、契約前に最新の内容を公式でご確認ください。
この記事が参考になれば幸いです。
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