次々とリリースされているテープマシンをモデルとしたプラグインエフェクト。
その中でもBaby Audio「TAIP」は、他とは少し異なる仕様のエフェクトでAIアルゴリズムによって再現されたプラグインエフェクトです。
この記事ではそんなTAIPをレビューしていただきました!インストール・アクティベーション方法や使い方なども解説しています。
是非参考にしてください。
1. Baby Audio「TAIP」とは?
TAIPは、Baby Audioが開発する1971年のヨーロッパ製テープマシンをAIアルゴリズムによって再現したプラグインエフェクトです。
通常のDSPエミュレーションでは、様々なアナログ部品のエフェクトや相互依存性を推測しますが、AI(ニューラルネットワーク)では、ドライと処理済みオーディオのさまざまな学習データをアルゴリズムに与え、その違いを構成する特性を識別するように教えることでエミュレートし、新しいオーディオにエフェクトを適用します。
これによって得られるノンリニアのエフェクト、ハーモニクスの豊かさを加えることができます。
TAIPは、テイラースウィフトやアデルのプロデューサー・エンジニアで、Wavesプラグインでお馴染みのGreg Wellsも絶賛のコメントをよせています。
作曲ソフトDAWの拡張機能AU、VST、VST3、AAXプラグインとして利用できます。
開発会社 | Baby Audio |
操作画面 | |
価格(定価) | 69ドル |
主な仕様 | AIアルゴリズムによるテープマシンモデルエフェクト |
2. 実際に使ってレビュー!
この記事のレビュアー
Mishio
音楽プロジェクトOpus Innのヴォーカル、プロデューサー。
多種多様なアーティストとのコラボレーション、楽曲をプロデュース。
またアパレルブランドのコレクションやCM、映画などにも楽曲提供を手掛け、様々な方面で活動している。
2017年から2019年にかけてEP3部作、『Time Gone By』『Time Rolls On』『Time Stand Still』をリリース。
また2020年に初となるsingle “Alone”を配信リリース。
■総合リンク : http://smarturl.it/oi.divinetiming
TAIPは、シンプルかつ見た目もかっこいいプラグインエフェクトです。
つまみなどは少なく視覚的にもわかりやすいかなりシンプルな作りになっています。
Baby Audioのプラグインはどの製品もGUIがかっこよく、左上からパネルの色が変更できるなど見た目にもこだわっている点も気に入っています。
他のテープマシンモデルプラグインエフェクトWaves「J37 Tape」などとも比較しましたが、やはり視覚的なシンプルさやプリセットの多さで目的の音にたどり着くのが早いです。
プリセットは、20名くらいのクリエイターが作ったものが名前順に並んでおり、個人的にはフランジャー系のプリセットが気に入っています。
また、CPU使用率も低くトラックごとにかけても全く問題ありません。
シンプルな見た目ではありますが、できることは幅広いため可能性を広げてくれるプラグインでした。
ただし、テープマシンをモデルとしたエフェクトは近年かなり増えています。「TAIP」もそのひとつでしょう。
エフェクトのかかり方も音もそれぞれ味が全然違うので、デモって見て自分の好みの色かどうかまず確認することをおすすめします。
3. 口コミ・評判を紹介!
TAIPに関する口コミ・評判をまとめました。
評価は高く、独自のテクノロジーによるエフェクトで面白いとの声もあります。
Baby Audio TAIP あまり盛り上がっていませんが、ダークホース的な存在で今後大きく認知される可能性がある!中々面白い効果があります!
テープであってテープじゃない・・?
引用:Twitter
4. TAIPに関するセール情報
Baby Audio製品はセールで安くなる場合があります。
TAIPも40〜45%ほど安くなる場合があり、¥5,000ほどで購入できます。
最新のセール情報は以下の記事を参考にしてください。
5. インストール・アクティベーション方法
Baby Audio製品のインストール・オーソライズはかなり簡単で以下の2STEPで完了します。
- 製品をダウンロード・インストール
- DAWで起動してシリアルナンバーを入力
6. 使い方を解説!
ここからは実際にTAIPの使い方を解説します。
公式の英語マニュアルはこちらをご覧ください。
DRIVE:TAIPの最も重要なパラメータで、微妙な暖かみのあるタッチから極端なサチュレーションまで幅広く対応します。
MIX:ミックス量を調整できます。WEARと組み合わせてドライ信号を混ぜることでテープフランジングエフェクトとしても利用できます。
MODEL:SINGLEは通常のテープエミュレーションですが、DUALは2つのテープエミュレーションをチェーン接続し、それぞれDRIVEの半分の値を適用しています。DRIVEの半分を適用することで、信号に若干の重みが加わります。
LO-SHAPE / HI-SHAPE:ローエンド / ハイエンドのサチュレーションを、他の周波数帯域よりも高くしたり低くしたりすることができます。
GLUE:テープマシンは、その低いダイナミックレンジにより、心地よいコンプレッションのような効果をもたらすことで知られています。そのコンプレッションエフェクトを調整できます。
NOISE: テープノイズを好みで追加したり、完全に排除することができます。
WEAR:ワウ、フラッター。使い古されたテープマシンをエミュレートします。
PRESENCE:テープの暖かみの一部は、ハイエンドの減衰から生まれます。PRESENCEは、その減衰の度合いを設定することができます。
INPUT:出力音量に影響を与えることなく、入力レベルをNORMALまたはHOT(より歪んだ状態)から選択できます。
DRIVE AUTO-GAIN:真ん中の更新マークは、プラグインの出力レベルを一定に保ちながら、より多くのDRIVEを追加することができます。
OUTPUT:出力レベルを調整できます。
まとめ
TAIPは、シンプルで軽く、使い勝手の良いプラグインエフェクトです。
初心者の方でも、比較的簡単に利用できるでしょう。
ただし、複数のテープマシンモデルが欲しい方にとっては物足りない可能性もあるかなと思いました。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!