u-heの中でRepro同様に人気の高いシンセDiva。
クオリティの高い名機ビンテージシンセモデルの各部位を組み合わせることができるソフトシンセです。
この記事では、そんなDivaをレビュー!メリットやデメリット・注意点から使い方まで解説します。
Reproに関する記事や、ソフトシンセのまとめ記事は以下を参考にしてください。
1. u-he「Diva」とは?
Divaは5種類の全く違うモデルのオシレーターを搭載したu-heが開発するソフトシンセです。
名機ビンテージシンセをモデルとした
- 5種類のオシレーター
- 5種類のフィルター
- 3種類のエンベロープ
を自由に組み合わせて音作りできます。
他のu-he製品同様にかなりクオリティの高いソフトシンセですが、負荷は重いです。
作曲ソフトDAWの拡張機能AU(Audio Unit)、VST2、VST3、AAXプラグインとして利用できます。
それぞれの部位は以下がモデルだとされています。
表は横にスクロールできます▼
| モデル | Moog Minimoog Model D | Roland Jupiter 6 | Roland Jupiter 8 | Roland Alpha Juno 2 | Roland Juno 60 | Korg MS-20 | Roland JP-8000 | Oberheim SEM |
| オシレーター名 | Triple VCO | Dual VCO analog1 | Dual VCO analog2 | DCO | DCO | Dual DCO Eco | Digital | |
| フィルター名 | Ladder | Cascade Clean | Cascade Rough | Bite | Uhbie | |||
| エンベロープ名 | ADS | Digital | Analogue | Analogue |
2. 導入するメリット
Divaを導入するメリットは以下の点が考えられます。
- 名機モデルの各部位を組み合わせることができる
- 多数のプリセットがある
- オシロスコープが搭載されている
名機モデルの各部位を組み合わせることができる

オシレーター・フィルター・エンベロープはそれぞれ別々に選ぶことができます。
例えば
Moogのオシレーター→Oberheimのフィルター→Rolandのエンベロープ
のように名機を掛け合わせた音を出すことができ、実機ではできない音色を出せます。
また、ただ名機をそのまま再現しただけでなく、Moogのオシレーター波形がロータリースイッチではなくスムーズに変えることができたり、u-he製品でたまにみる「ideal」(理想系)の設定があったり独自のパラメータも追加され、より使いやすくなっています。
多数のプリセットがある

プリセットは種類に分かれたフォルダから選択できるので選びやすいです。
それだけでなく「THIRD PARTY」からアーティストやサウンドデザイナーによるプリセットも数多くあるので、要チェックです。
プリセットは表示されている部分だけでなく、かなり多くあります。下部にスライダーが表示されている場合は別ページにスライドできます。
オシロスコープが搭載されている

周波数(水平方向の解像度)とスケール(垂直方向の解像度)をコントロールできるオシロスコープが搭載されています。
これはかなり便利で、パラメータをいじった際に、波形がどのように変化しているか一目でわかるでしょう。
オシロスコープを右クリックしてEcoモードにするとCPU負荷を減らすことができます。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
ただし、1点だけ、Divaを利用する前に知っておくべき注意点があります。
重い
重いです。使い方によってはかなり重くなる場合もあります。
Ecoと書かれているモードは基本てきには負荷を減らすことができる設定ですが、それを利用しても重い場合が多々あります。
4. 口コミ・評判を紹介!
Divaに関する口コミ・評判をまとめました。
かなり評価は高いですが、重いという声もあります。
えーっと、太いをどう感じるかだから僕の感じる太さと違うかもしれないけど。。。僕はAnalog系のシンセが好きで、最近のは凄いと思ってます。 その中でも u-he – Diva, Repro, Bazille Synapse – The Legend, Obsession は外せないと思ってます。 特に最近の速いCPU Multicoreに対応してるDiva, Reproは音質を最上まであげると笑う音になります。負荷凄いですが、ハードウェアを超えた音質になり、コンピューターの進化を改めて感じます。
U-he Divaすげぇ
すげぇ音だ
個人的に最高なソフトシンセ。
・u-he Zebra2(作り込みの自由っぷり)
・u-he DIVA(ハード並みの音の厚さ)
・u-he Repro(究極のProphetエミュ)
・reFX Nexus(プロ御用達のプラシーボ)
・Arturia ANALOG LAB(V Collectionなくて良い)
・Arturia PIGMENTS(激押し)
・MPowerSynth(?)
U-He Divaの音が良さげなので体験版インストール。音は良いけど思ったより負荷が高くて(仕様ではCPU負荷を40%も軽減とはあるけど…)購入断念。
同じU-Heでハンスジマーも使ってるらしい Zebra2 は似たような音で負荷も比較的低い。U-Heのシンセリードは素晴らしいのでZebra2にしようかなぁ…。
引用:Twitter
5. Divaに関するセール情報
u-he製品は、ブラックフライデーも含めてあまりセールをおこないません。
稀にセールを行う場合もありますので、そのタイミングを逃さないようにしましょう。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
6. u-he製品のインストール・アクティベーション方法
Plugin Boutiqueにてインストール・オーソライズ方法が記載されていますが、以下の3STEPで簡単に完了します。
- redeem.u-he.comにてシリアルナンバー登録、アカウント情報入力
- プロダクトをu-he.comからダウンロード、インストールして起動
- 届いたメールに記載してあるシリアルナンバー、ユーザーネームを入力してアクティベート
7. 使い方を解説!
ここからは実際にDivaの使い方を解説します。公式の英語マニュアルはこちらをご覧ください。
長くなりますので、今回はオシレーター・フィルター編となります。続きは別記事にて解説します。
プリセット

フォルダ内のプリセットは上部でも選択できますが、全てのプリセットは下部の「PRESETS」別ブラウザであります。左側にフォルダ「DIRECTORY」、中央にプリセットが表示されます。
プリセットは種類別にフォルダ分けされており、「8 TEMPLATES」ではそれぞれモデルとなったシンセサイザーの基本プリセットがあります。また、「THIRD PARTY」には様々なサウンドデザイナーが作成したプリセットがあります。
左側上部では、「Search」で検索する他に、タグ「TAGS」でもそれぞれのタグをクリックしてプリセットを絞りこむことができます。
プリセットを変えた場合もメインの操作画面には切り替わりません、プリセットが決まれば、クリックして下部の操作したい項目を選択しましょう。
オシレーター

「MAIN」の左上がオシレーターエリアで、Divaは5種類のオシレーターがあります。
オシレーターやフィルター、エンベロープなどはパネル左下の「▼」から変更できます。
Triple VCO

その名の通り、3つのオシレーターからなります。1、2、3右横列のノブ(RANGE〜VOLUME)がそれぞれのオシレーターに対応しています。
左側の3連スイッチは、「▼」から指定したモジュレーションソースを有効にするスイッチです。上から順に1〜3のオシレーターをあらわします。
TUNE MOD:ピッチモジュレーションの量を設定します。左側のスイッチからそれぞれのオシレーターを有効にして調整します。
SHAPE MOD:TUNE MODと同じく波形(シェイプ)モジュレーションの量を設定します。左側のスイッチからそれぞれのオシレーターを有効にして調整します。
FM 1->2/3:オシレーター1がオシレーター2、3を周波数変調(Frequency Modulation:FM)させる量を設定します。複雑な音や不協和音、ベルのような音に便利です。
※オシレーター2、3両方とも均等に変調させます。
「RANGE(オクターブ)」(32’〜2‘)と「DETUNE」(オシレーター2、3のみ)でオシレーターのピッチを決定します。
SYNC:オシレーター2、3のHard Syncを有効にします(どちらもオシレーター1に同期)。
WAVEFORM:Minimoogとは異なり、WAVEFORMコントロールはロータリースイッチではありません。波形は連続的に変化します。
MIXER:各オシレーターのVOLUMEとNOISEジェネレーターのボリュームコントロールがあります。NOISEボリュームノブの下にはトーンスイッチがあり、PINK、WHITE ノイズを選択できます。
FEEDBACK:フィルターの後から取り込まれたシグナルをミキサーにフィードバックする量を調整します。
DUAL VCO

Triple VCOよりシンプルになりますが、各オシレーター複数の波形が選択できます。
左上の2つのフェーダーは、両方ともパルス波の幅に影響を与えます。「PW」は幅を50%〜100%(無音)まで設定できます。もう一方のフェーダーは、パルス幅の深さを調整します。
選択されたソース(デフォルトではLFO2)でモジュレーションします。これらは下部のスイッチからオシレーター1のみもしくは1と2両方のどちらかから選択できます。
Triple VCO同様のオクターブスイッチ(32’〜2′)とDETUNEノブ(オシレーター2のみ)でオシレーターのピッチを決定します。
SYNC:中央のSYNCボタンは、VCO2をVCO1に同期させます。
1 / BOTH / 2 / SPLIT:この4つに切り替わるスイッチはピッチモジュレーションターゲットを指定します。VCO1とVCO2を独立して変調する場合は、SPLITを選択します。
縦のボタンで波形を選択します。複数の波形を選択しても、全体の音量は維持されます。
CROSS MOD:Triple VCOの FM 1->2/3 に似ています。違いは、クロスモジュレーション量を右のノブで決定したソースで直接モジュレーションできることです。
MIX:VCO1とVCO2のボリュームバランスを決定します。
SHAPE:モデルとしたシンセなど3種類から選択できます。このスイッチはすべての波形のサウンドに影響を与えます。(トライアングルで最も顕著)
- ideal:理想系
- analog 1:Roland Jupiter 6
- analog 2:Roland Jupiter 8
DCO

シングルオシレーターですが、サブオシレーターとノイズ付きDCO。アナログタイプよりも複雑で明るいサウンドを実現します。
左半分はDual VCOと同じですが、VCO2はなく、クロスモジュレーションはできません。
しかし、出力は
- PULSE
- SAWTOOTH
- SUBOSCILLATOR
- NOISE
4つのソースの合計になります。

パルス幅の設定(PWなど)に反応するのは波形に直線が追加されているものになります。
SUBOSCILLATORはパルス波をベースにした6つの波形が選択できます。上4つの波形は全てメインオシレーターより1オクターブ下、他の波形は2オクターブ下となっています。
右上には、サブオシレーター「SUB」とノイズ「NOISE」のレベルをコントロールする2つのフェーダーがあります。
Dual VCO Eco

シンプルな2つのオシレーターで、PWMもFMもありませんが、Ecoの名があらわすように負荷はそこまで重たくないはずですが、それでも重いです、、
VCO1では、波形選択とパルス幅調整「PULSEWIDTH」、オクターブ「OCTAVE」が設定できます。
VCO2ではオクターブ「OCTAVE」以外にDETUNEがあり、波形選択では「RING」に切り替えると、VCO1とVCO2矩形波のリングモジュレーションに置き換えられます。
TUNE MOD:2つのピッチモジュレーションは両方が全体のピッチに適用されます。
Digital

デジタルサウンドのオシレーターです。波形の選択によってそれぞれパラメータが変わります。(画像の「DETUNE」「MULTI」部分)
上から順に以下の波形になります。
Multisaw:7段積みのノコギリ波です。「DETUNE」はチューニングの広がりを調整し、「MULTI」はオリジナルの波とデチューンされた波形のバランスを調整します。
TriWrap:三角波をラップしたものです。「WRAP」はラップ機能のスレッショルドを調整し、「BEND」は水平方向の対称性を調整します。
Noise:ホワイトノイズです。「TUNE」はカットオフを調整し、「Q」はレゾナンスを調整します。
Feedback:短いディレイで送られてくるノコギリをフィードバックして、エレキギターに似た音色を作り出します。「TUNE」はディレイの長さを調整し、「FEEDBACK」はフィードバックの量を設定します。
Pulse:スクエア/パルス波のミックスです。「PW」はパルス幅を調整し、「SPIKE UP」は最初の波をノコギリ波に変えます。「SPIKE UP」は、エイリアシングを作成することができます。
Sawtooth:ノコギリ波に同期したサイン波を加えたものです。「HARMONICS」はサイン波のレベルと極性を調整します。「BEND」はサイン波を1オクターブ上に連続的にシフトします。
Triangle:三角波に同期したサイン波(1オクターブ上)を加えたものです。「HARMONICS」はサイン波のレベルを調整し、「BEND」は水平方向の対称性を調整します。
全てのオシレーター共通の「OCTAVE」は、オシレーター1のピッチをオクターブ単位で調整します。オシレーター2の「TUNE」は、±30半音の範囲でピッチを調整することができます。
SYNC:オシレーター2の下部にあるSYNCスイッチを押すと、Hard Syncが有効になります。(オシレーター2はオシレーター1に同期します)
中央のパネルでは、各オシレーターのモジュレーションソースと量を設定します。モジュレーションソースは共有しており、それぞれのオシレーターとの間にあるスイッチでオンオフをします。
上から「TUNE 2 MOD」(もう一つ下部にもあります)「PW MOD」「SHAPE MOD」です。
TUNE MOD:下部にあるTUNE MODは両方のオシレーターのピッチを同時に調整することができます。
CROSS:クロスモジュレーションです。オシレーター1がオシレーター2を周波数変調する量を調整します。
RING:DUAL VCO ECOのRINGと同じように、オシレーター2の出力を2つのオシレーター間のリングモジュレーションの結果に置き換えます。
MIX:2つのオシレーターのレベルを調整します。
HIGH QUALITY:エイリアシングを低減しますが、CPU負荷が加わります。
ハイパスフィルター・フィードバック
Triple VCOにはミキサーが搭載されていますが、他のオシレーターでは中央パネルを交換することができます。
MO HPF

Triple VCOに統合されたものと同じです。一つだけあるノブはフィルターの後から取り込まれたシグナルをミキサーにフィードバックする量を調整します。
HPF | POST

メインフィルターの左側にありますが、信号経路上ではメインフィルターの後に位置しています。低音をブースト「BOOST」するか、既にフィルターされている信号から低域を除去します。
HPF | PRE

メインフィルターの前にあるハイパスフィルターでフェーダー周波数をコントロールします。
HPF | BITE

メインフィルターの前にあるハイパスフィルターで、カットオフとレゾナンスを備えています。
REV(リビジョン):モジュレーションソースを選択して量を調整します。2種類のモデルがあり、それぞれ異なる特性を持っています。
メインフィルター
フィルターはオシレーター同様に5つのモードがあります。それぞれのモデルはオシレーターとは少し違っている場合があります。
VCF | LADDER

オクターブあたり24dB(12dBに変更可能)のクラシックなラダーフィルターです。
「CUTOFF」と「EMPHASIS」(レゾナンス)ノブの両側には、3つのカットオフモジュレーションソースがあります。選択可能な2つのソースとキーフォロー「KYBD」です。
さらに、モデルとなったオリジナルに加え、12dBの他にオシレーター1からのフィルター「FM」が設定できます。
VCF | CASCADE

Ladderよりもクリーンなサウンドのフィルターです。
Ladderとの唯一の違いは、「Rough/Clean」スイッチです。このスイッチは、全体的な音色の特徴を変えるだけでなく、トップエンドのレゾナンス量にも影響を与えます。
VCF | MULTIMODE

Cascadeと似たような見た目でパラメータもほぼ同じですが、ハイパスとバンドパスのオプションを追加したモードです。
中央のスイッチで以下の4つから選べます。
- LP4:4極のローパス
- LP2:より明るい2極のローパス
- HP:ハイパス
- BP:バンドパス
VCF | BITE

他のモデルとほとんど変わらないパラメータですが、音は特徴的で音色はオシレーターのレベル、選択されたリビジョン「REV」、 「PEAK」(レゾナンス)の値に大きく依存します。
VCF|UHBIE

3種類の異なるタイプ(ローパスからノッチまたはバンドパス、ハイパスまで)の間でクロスフェードを行う、シルキーで滑らかな2極状態可変フィルターです。
ほとんどがすでに解説しているようなパラメータですが、右上のスイッチとノブが他とは違います。
MORPH:ローパスからBR / BPを経てハイパスへとクロスフェードします。下のノブからモジュレーションソースと量を設定できます。
BR / BP:中央のポジションをノッチ(バンドリジェクト)「BR」かバンドパス「BP」のどちらかに切り替えます。
まとめ
Divaはかなり評価の高いソフトシンセです。名機が複数あるので、音作りの幅も一つがモデルのシンセより広く、ビンテージシンセモデルのソフトシンセの中ではかなり即戦力だと思います。
ただし、重い点だけ注意が必要でしょう。
この記事が参考になれば幸いです。
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