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Superior Drummer 3(SD3)の使い方②Toontrackの高評価ドラム音源

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※PRが含まれる場合があります。

Toontrackのドラム音源「Superior Drummer 3」使い方第2弾です。

レビューやインストール・アクティベーション方法、使い方①、③などは以下の記事をご覧ください。

toontrack-superior-drummer-3 Superior Drummer 3(SD3)使い方(パラアウトなど)やレビュー!EZとの違いも比較!Toontrackの高評価最強ドラム音源 superior-drummer-3-how-to-use-2-thumbnails Superior Drummer 3(SD3)の使い方③Toontrackの高評価ドラム音源
Superior Drummer 3の公式マニュアル(英語)はこちらをご覧ください。

Superior Drummer 3は上部から主に4つの項目に別れています。

前回の基本的な音作りができる「DRUMS TAB」に続き

  • パターンを利用できる「GROOVES TAB」
  • ミックスする「MIXER TAB」
  • オーディオファイルを読み込んでSD3に変換する「TRACKER TAB」

を解説します。是非参考にしてください。

1. GROOVES TAB

GROOVESタブでは、MIDIパターンを利用することができます。

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使い方は簡単で真ん中部分にパターンが一覧で表示されます。それぞれ一回クリックもしくは左のほうにカーソルを合わせると再生マークがあらわれ、クリックすることでプレビューできます。

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上部で「Genre」「Play Style」「Type」「Sign.(◯分の◯拍子)」などを選択し、左側でフォルダを選択してパターンをしぼりこめます。左側「Search」からキーワードで検索することも可能です。

しぼりこんだカテゴリは水色で表示され、バツマークから解除、「Clear All Filters」で全てのフィルターを解除できます。

良いパターンが見つかれば、下部のTrackもしくはDAWに直接ドラッグ&ドロップすることでMIDIを貼ることができます。

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選択したパターンは右側からGroove Partsを選択することでKickだけSnareだけなど一部のパートを抜き取ることもできます。

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GROOVESタブの最上部には以下のメニューがあります。

Preview in Original Tempo:DAWのテンポではなく、それぞれのパターンのテンポでプレビューします。

Tempo:パターンのテンポをx◯倍に変更します。

Velocity:全体のベロシティを調整できます。

Show Web Shop MIDI:Toontrack.comに接続して、持っていないMIDIをToontrackの様々な購入用MIDIパックの中からプレビューすることができます。

Tap2Find

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Tap2Findボタンをクリックして、表示されたドラムキットに直接クリック、または接続されたMIDIコントローラーを使って、希望のリズムを入力することができます。その演奏をもとにライブラリ内の類似したパターンを表示します。

Tap2Findの画面は右側から、入力「Tempo」の調整、「Quantize(リズム補正)」の設定ができます。入力後「Show Results」をクリックすることで類似したパターンを表示します。入力後も、Show Resultsをクリックするまでは繰り返されるので、入力をさらに追加することもできますし、やり直したい場合はバツボタンで全てを削除するか「▼」から選択したドラムのみ削除することも可能です。

メモ

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Tap2Findのテンポや拍子は、Superior Drummer 3全体の設定である下部のSign.やTempoに依存します。

ライブラリ

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デフォルトではSuperior Drummer 3のライブラリありますが、左上GroovesFoldersから「Add Linked Folder」で指定したファルダをリンクすることができます。

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他のドラム音源のMIDIなども読み込むことが可能ですが、Superior Drummer 3では適切に再生されない場合もあります。

フォルダを右クリックして「MIDI In/E-Drum Preset」を選択すると数々のドラム音源などが一覧で表示されます。そこから選択することでSuperior Drummer 3のマッピングフォーマットに適合させることができます。

2. MIXER TAB

Superior Drummerは、実際にマイクをセットしてドラムを録音した時のように、マルチトラックのドラムレコーディングをコントロールできます。

左上Mixerメニューでは以下のことができます。

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Channel Mute Mode:ミュート(M)のモードを設定します。そのチャンネルで使用されるセンドの前、またはセンドの後にミュートを設定することができます。

Apply Stereo Outputs / Apply Multichannel Outputs:ステレオまたはマルチアウト(パラアウト)を適用します。Stereoは単にステレオの2Mixがアウトされ、Multichannelを選択すると、マイクチャンネルをインストゥルメントごとにグループ化し、各インストゥルメントカテゴリを同じ出力にしてパラアウトされます。グループ化も望まない場合は、各ミキサー下部のOutputから個別に設定できます。

Stereo Reverse Mixer:このオプションは、ミキサー内のすべてのチャンネルのパンニングを反対側に変更します。センターでパンされたチャンネルはセンターのままになります。

Channel Effects

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個々のミキサーチャンネルをクリックして選択した後に、Channel Effectsから以下のことができます。

Disable Effects:エフェクトをバイパスします。各チャンネルのエフェクト上にある電源ボタンからも同じことができます。

Remove Effects:エフェクトを削除します。

User Presets:「Save As」で名前を付けて保存、「Save」で保存したチャンネルのプリセットを適用します。

Delete:チャンネルプリセットを削除します。

Manage in Finder:プリセットファイルが保存されているフォルダの場所に移動します。

Rescan User Presets:プリセットをリスキャンします。手動でフォルダにチャンネルプリセットを追加した場合に利用します。

Show Channels

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Mics、User Mics、Buses、Outputsの各ボタンを押すと、ミキサーのチャンネルを表示、非表示できます。灰色の場合、チャンネルは非表示になります。

Mics:青色はマイクチャンネルを指します。

User Mics:自分で設定したチャンネルです。StackやAdded X-Drumsで追加したチャンネルが含まれます。

Buses:黄色はバスチャンネルを指します。

Output:赤色は出力チャンネルを指します。

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Edit Visibility:「◯ of ◯」となっている数字はミキサーに表示されているチャンネルの数と総チャンネル数をあらわします。チャンネルの非表示設定は、「Edit Visibility」を選択し、上部の「Hide」をオンオフすることで設定できます。

Edit Visibilityの右側にある横三本線をクリックすると、オーディオを生成する隠しマイクチャンネルが表示されるメニューがあります。非表示のアクティブなマイクチャンネルをワンクリックで表示することができます。アクティブなマイクチャンネルが隠されている場合は、メニューアイコンに緑色のドットが表示されます。

チャンネル選択メニュー

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右上のチャンネル選択メニューには、Edit Visibilityで非表示にしたチャンネルも含め、 ミキサーで利用可能なすべてのチャンネルが表示されます。このメニューからチャンネルを選択するのは、ミキサーのメイン部分でチャンネル名をクリックするのと同じです。

Mixer Properties

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それぞれのチャンネルのユーティリティです。

Bleed from Instruments:キット内の各楽器は、使用した全てのマイクで調整することができます。電源ボタンでオンオフし、レベルスライダーで音量を調整、右端のボタンは極性を反転させます。

Bleedとは?

ドラムをレコーディングする際に、スネアのマイクではスネアを集音するだけでなく他のハイハットやタムなどの音もまざります。これがBleedと呼ばれています。Bleed from Instrumentsでは、その狙ったもの以外の音を調整できます。

Close Mic Audio from Instruments:選択されたマイクチャンネルが狙っている特定のインストゥルメントのことを指します。クローズマイクインストゥルメントにはレベルスライダーがあり、チャンネルフェーダーとは独立してインストゥルメントの音量を調整することができます。

※Bleed from InstrumentsとClose Mic Audio from InstrumentsはMIXERタブにありますが、元となるドラムの音をあらわしているので、正確にはミキサーではありません。

Time Offset:オーディオ信号を最大10ms前方にシフトできます。クローズマイクにタイムオフセットを使用すると、サンプルの先頭から時間が削除されるため、最初のトランジェントが削られ始めることに注意してください。

Level Envelope Releases:コントロールを左にスライドさせると、選択したマイクチャンネルで演奏されているすべてのインストゥルメントに影響を与えるリニアフェードを適用することができます。これにより、サンプルのテールを効果的に削ることができます。スライダーを右に動かすと、サウンドの長さにミリ秒単位の数値が追加されます。これは、DRUMSタブのLevel Envelopeプロパティボックスを使用して変更されたサウンドでのみ機能します。

ミキサーチャンネル

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各ミキサーチャンネルには以下のパラメータがあります。

Bleed Enabled:Bleed from Instrumentsで設定できるBleedが有効になっているか確認できます。下矢印から「Enable Bleed from All Instruments」で全て有効「Disable〜」で全て無効にすることができます。

Bleed Level:Bleed全体のレベルをコントロールします。「M」ボタンでBleedのみミュートできます。

Effect Enabled:エフェクトをオンオフします。

Effects:エフェクトを追加します。クリックして使用するエフェクトを選択します。

Bus Sends:バスチャンネルにルーティングすることができます。

Pan / Level / S / M / 極性反転:一般的なミキサー同様にパンとレベルコントロール、ソロ(S)、ミュート(M)、極性反転があります。

Output:Outputセクションをクリックするとメニューが開き、16のステレオアウトや、バスなどいずれかを選択することができます。

Name:ダブルクリックしてチャンネルの名前を変更できます。

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Bus Sendをアサインするとどのように送るか設定できるチャンネルパネルが開きます。Direct(ダイレクト)とBleedのシグナルを独立してオンオフや音量など調整できます。

下部のドロップダウンメニューでは

  • Pre Effects:エフェクトで処理される前にシグナルを送ります。
  • Pre Fader:エフェクトの後、パンコントロールの前に信号をバスに送ります。
  • Post Fader:チャンネルフェーダーのレベルを含むマイクチャンネルのすべてのオプションの後に信号がバスに送られます。

から選択できます。

3. TRACKER TAB

TRACKERは、あらかじめ録音されたドラムオーディオファイルをMIDIに変換し、Superior Drummer 3のサンプルをトリガーするように設計されています。

TRACKERは以下のオーディオファイルに対応しています。

  • Wav
  • AIFF
  • MP3
  • FLAC
  • OGG
  • WMA
  • AU

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ファイルのインポートは、ファイルをSuperior Drummer 3にドラッグするか、または左上「Add」ボタンからできます。

Duplicate:選択したトラック複製します。

Remove:トラックを削除します。

ツール

上部真ん中にあるカーソルツールでは、

  • ノートの選択(矢印)
  • ノートの追加(鉛筆+)
  • オーディオファイルの領域分割(ハサミ)

ができます。

Grid / Transients:ペンシルツールで追加する新しいトリガーポイントを、グリッドや波形のトランジェントにスナップすることができます。

Find Tempo:インポートしたオーディオファイルのテンポを分析します。Find Tempoを使用する際には、キックトラックとスネアトラックの両方をインポートしておくと、小節の最初の拍を簡単に見つけることができます。

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Find Tempoの画面では、オーディオトラックに青い縦線バーマーカーが表示されます。バーマーカーをドラッグすると、他のすべての青いバーマーカーが調整され、オーディオトラック内のすべての小節の最初のビートを見つけようとし、テンポを探します。

Export

ここで最終的なMIDIシーケンスをエクスポートするかどうかを選択します。MIDIは、すべてのインストゥルメントを含む単一のMIDIファイルとしてエクスポートすることも(All Track)、インストゥルメントごとに個別のファイルとしてエクスポートすることもできます。下部のTrackもしくはDAWに直接ドラッグ&ドロップすることができます。

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Exportを開くと左上にあるTempoメニューから、MIDIファイルのテンポを設定できます。

Tracker Tempo Map:エクスポートされたMIDIファイルを、Trackerタブ内に作成されたテンポマップに適合させます。

Follow Host or Song Track:エクスポートされたMIDIファイルを、Superior Drummer下部で設定されているテンポ(Follow Hostを選択している場合DAWのテンポ)に適合させます。

Tempo Map from Selected Song Track Tab:エクスポートされたMIDIファイルに含まれるテンポマップのソースとして、現在選択されているSong Trackを使用することができます。

Global Tracks

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グローバルトラックには、テンポマップとタイムシグネチャトラック(◯分の◯拍子)が含まれています。

Tempo MapやTime Signatureの変更は、数値をダブルクリックして新しい値を入力することで変更できます。また、好きなところをダブルクリックすることで新しい分割点を追加でき、テンポや拍子のオートメーションを作成することもできます。分割点を削除したい場合は右クリックから「Remove」で削除できます。

Tempo Mapはメニューの「Load Tempo Map From MIDI File」で、MIDIファイルからテンポマップをロードすることもできます。

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インポートしたトラックは以下の設定ができます。

Name:名前部分をダブルクリックすると変更できます。

Source:そのトラックのソースオーディオファイルを選択するオプションがあります。このリストに表示される一覧は、インポートしたオーディオファイルよって構成されています。また、インポートしたオーディオファイルのゲインコントロールもソースメニューにあります。

Solo / Mute / Mix:ソロ、ミュートボタンの他にミックスノブがあり、ソースオーディオファイルとSuperior Drummer 3の出力のバランスを調整します。このノブを左に動かすとソースオーディオが100%に、右に動かすとSuperior Drummer 3のオーディオが100%になります。

Audition:トリガーポイントで生成するサウンドを選択することができます。Superior Drummer 3に搭載されているインストゥルメントを選択するか、クリック音の中から選択することができます。

Trigger Point

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下部には、サウンド認識セクション、トリガーポイントを調整するエリアがあります。

Sound Recognition:選択したトラックのターゲットサウンドを変更することができます。オーディオファイルを自動的に認識しますが、もし間違って認識してしまった場合は、別のインストゥルメントを選択することができます。

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Editボタンをクリックすると、置換する音のメニューが開きます。トリガーとなる楽器に使用したいアーティキュレーションを選択することもできます。

Sound Recognition Match Threshold:音声認識スレッショルドは、「・・・」の吹き出しが付いているような青い横線のことです。これを上下にドラッグして動かすことでトリガーポイントを制限できます。トリガーポイントは、明るい青と濃い青のドットであらわされます。明るい青のドットはアクティブなトリガーを示し、濃い青は非アクティブなトリガーを示します。ベロシティにも同じThreshold線があります。

Amout:Amountノブは、より多くのトリガーポイントを見つけるために使用できます。Amountコントロールのデフォルト設定は0ですが、これはトリガーポイントがないわけではなく、これがプリセットの開始ベースラインです。

Reduce Bleed:左下の隅にあるReduce Bleedは、選択したトラックのトリガーポイントと他のトラックのトリガーポイントを比較し、減らすことができます。例えばタムとフロアタムが同じ音をトリガーしていた場合、タムのReduce Bleedをフロアタムに設定し、Reduce BleedのThresholdノブあげることでかぶったタムのトリガーを減らすことができます。

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トリガーポイントを一つもしくは、ドラッグして複数選択するとオレンジ色にハイライトされ、上のボタンが使用できます。アクティブではないものをトリガーする「Trigger」と、アクティブなもののトリガー解除する「De-Trigger」の他に以下のものがあります。

Nudge:選択したトリガーポイントは、Nudgeを使用して前後に移動することができます。ナッジの値は右のメニュー(Milliseconds / 64th Notes / 128th Notes)で設定します。

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Select Similar:選択されたトリガーポイントと関連する他のトリガーポイントを選択します。許容範囲の量(Amount Selected)を設定して利用します。

Preview(再生ボタン):個々のトリガーポイントをプレビューすることができます。

Selectメニュー:拍子などでトリガーポイントを選択できます。

まとめ

ToontrackのGROOVES、MIXER、TRACKERタブについて解説しました。

ここまででも十分に使用できると思いますが、まだ機能はありますので、次回の使い方③でラストになります。

この記事が参考になれば幸いです。

2 COMMENTS

mion

質問させてください。
スーペリアルドラムで作り込んだプリセットを、他の人に共有して取り込んでもらうやり方があるらしいのですが、ご存知でしたら教えてください。
よろしくお願いいたします。

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DTMer.info編集部

コメントありがとうございます!プリセット選択メニューの「Manage in 〜(Macの場合Finder)」からユーザープリセットの保存場所がわかると思います。そこにあるユーザープリセットファイルを共有すれば可能かと思います。ただし、こちらはToontrack公式の案内にはなりませんのでお問い合わせいただいた方が確実かと思います!詳しくは公式マニュアル「USER PRESETS」の項目、もしくはお問い合わせでToontrack公式に直接お問い合わせください。
https://www.toontrack.com/manual/superior-drummer-3/3/#3-1-library-and-preset-menus

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