Plugin Boutiqueで11月の購入者特典になっているDrumazon。
個人的に気になってた製品だったので無料特典はかなり驚きでした。選べる特典の中でも最も定価が高い製品になります。
しかし、リズムマシン系プラグインは内部シーケンサーを搭載していることもあり、使い方がわかりづらい部分もあります。
この記事では、そんなDrumazonのレビュー、メリットやデメリット・注意点から使い方まで解説します。
是非参考にしてください。
1. D16 Group「Drumazon」とは?
Drumazonは、D16 Groupが開発するRoland名機リズムマシンモデルのプラグインです。
D16 GroupはRoland名機リズムマシンを数々エミュレートしています。
Drumazonはその中でTR-909モデルのプラグインになります。
他にも
- TR-606をモデルとしたNithonat
- TR-808をモデルとしたNepheton
などがあります。
作曲ソフトDAWの拡張機能VST、AUプラグインとして利用できます。
開発会社 | D16 Group |
操作画面 | |
モデル | Roland「TR-909」 |
価格(定価) | 109ドル |
主な仕様 | リズムマシン(ドラム音源) |
2. 導入するメリット
Drumazonを導入するメリットは以下の点が考えられます。
- 名機サウンドが作成できる
- ドラムトリガーになる
名機サウンドが作成できる
TR-909のサンプルやドラム音源内にあるTR-909などと違い、DrumazonはTR-909のパラメータもエミュレートしているので、好みのTR-909サウンドを作成することができます。
さらに、Drumazonには強化されたコントロールも搭載されています。この追加機能により、オリジナルよりもさらにサウンドを調整することができます。
ドラムトリガーになる
Drumazonは左上のOptionの設定から、トリガー音のみ書き出すことができます。
ですので、別のドラムに音を付加することもできるでしょう。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・メリット
しかしながら、利用する前に知っておくべき点もあります。
- TR-909は本家Rolandがソフトウェア化済み
- Command(CTRL)キーを使ってクリックする
TR-909は本家Rolandがソフトウェア化済み
Plugin Boutiqueの特典で無料で手に入れた方が多いと思いますので、この注意点は必要ないかもしれませんがRolandはRoland Cloudというサービスで、すでにTR-909をソフトウェア化しています。
ただし、どちらも使ったことがありますがDrumazonでも十分使える音源だと思います。
Command(CTRL)キーを使ってクリックする
一般的には、便利な機能としてCommand(CTRL)キーを利用した操作方法がありますが、Drumazonでは重要なパターンセーブなどでもCommand(CTRL)キーを使用します。
詳しくは使い方の項目をご覧ください。
4. 口コミ・評判を紹介!
Drumazonに関する口コミ・評判をまとめました。
評価は高いですが、Roland Cloud「TR-909」の方がシーケンス画面が便利だという声もありました。
Roland CloudのTR-909、707の液晶みたいにシーケンスを俯瞰できるの良いな…D16のDrumazonもこうして欲しかった
TR-909の日ということで今セール中のD16 Group Drumazonでただひたすらスネアを連打しつつパラメーターを動かすというプチ動画あげておきます
回し者ではないのですが今PluginBoutiqueのブラックフライデーセールでプラグイン買うと無料特典として909クローンのドラムマシンプラグイン”Drumazon”が手に入ります!本当に優秀な909クローンで鳴りもグルーヴ感もめちゃくちゃいいのでハウス作りたいなって人にはめちゃくちゃオススメします!!!
引用:Twitter
5. D16 Group製品のインストール・アクティベーション方法
D16 Group製品のインストール・オーソライズ方法は以下の4STEPで完了します。Plugin Boutiqueにて解説されています。
- D16 Groupにアカウント登録
- +Add Licenseからライセンス登録(シリアルナンバー追加)
- 製品とアクティベートキー(ファイル)をダウンロード
- DAWで製品を起動し、アクティベート(アクティベートキーファイルを選択)
以前は製品を起動後、ログインで完了でした。製品によってはその方法で完了する場合もあるかもしれません。
6. D16 Group製品に関するセール情報
Drumazonは11月中にPlugin Boutiqueで購入すると無料で付いてきます。
ブラックフライデーなどセールでは、半額程度で手に入れることが可能です。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
7. 使い方を解説!
公式の英語マニュアルはこちらをご覧ください。プリセットは上部から選択できます。「BROWSE」から一覧が表示されます。
INT. SEQ:オフにすると通常のドラム音源のようなプレイモードになります。MIDIキーボードなどで打ち込みたい場合は、これをオフにします。オンの場合はシーケンサーとして機能します。
INT. SYNC.:オフにするとDAWと同期、オンにすると独自のテンポでシーケンスします。
内蔵シーケンサーのパターンは8つのバンクに格納されており、各バンクには12個のパターンが格納されています。
パターンは、MIDIキーボードのノートを使って選択することができ、バンク1のパターン1はノートC-1から始まりますが、下部16個のボタンから選択する方が楽です。
1〜12に12個のパターンがあり、13〜16はバンクを選択します。
バンクは
- 1回クリックするとバンク1(暗めの赤ランプ)
- 2回クリックするとバンク5(明るめの赤ランプ)
になり、それぞれ1つのボタンで2つのバンクが選択できます。
真ん中あたりの小さなディスプレイには◯(バンク)-◯◯(パターン)が表示されます。
音作り
真ん中上あたりにたくさんあるノブからドラムの音作りをします。
それぞれのドラムに以下のようなパラメータがあります。
LEVEL:それぞれのドラムのレベルを調整します。
TUNE:周波数エンベロープの開放時間を調整します。
ATTACK:初期クリック音のレベルを調整できます。
DECAY:レベルの減衰時間を調整します。
PITCH:基本周波数を調整します。
TUNE DEPTH:周波数エンベロープの範囲を調整します。
TONE:ノイズアンプの解放時間を調整します。
TUNE DECAY:周波数エンベロープの減衰時間を調整します。
VOLUME:右側にある大きなノブは全体の音量を調整できます。
パターン作成
PATT. WRITE:小さなディスプレイの左上にあるこのボタンからパターン作成ができます。選択中(再生中)のパターンが編集されますが「PREV.」「NEXT」ボタンから別のパターンを選択できます。基本的にはこのボタンを押した後に編集します。
INSTR. SEL:真ん中あたりのこのノブから編集するドラムを選択します。ただし、PATT .WRITEを選択した後、16のステップボタンの下にある丸いランプを選択することでも変更できます。
16のステップボタンの下にある丸いランプINSTR. SELはCommand(CTRL)を押しながら複数のドラムを選択できます。
この場合、複数のドラムが同時に編集されます。
PATT .WRITEを選択した後、下部の16のステップボタンでパターンを作成しますが、ボタンは3つの段階があります。
- アクセント:明るめの赤ランプ
- オン:暗めの赤ランプ
- オフ:ランプ点灯なし
ただし、ドラムによってはアクセントがなく2段階のものもあります。
ACTIVE SCALE:真ん中音符が書いてある部分は、4つからテンポスケールを選択できます。左側のランプをクリックして変更できます。テンポスケールは、四分音符あたりのステップ数を表しています。デフォルト値は4分音符あたり4ステップです。
TOTAL ACCENT:INSTR. SELにあるTOTAL ACCENTは指定されたステップのすべてのパートにアクセントをつけることができるトラックです。真ん中右にあるTOTAL ACCENTノブは、ステップに追加する音量を調整します。0に設定すると TOTAL ACCENTは追加されません。
TOTAL ACCENTと個々のトラックでのアクセントとともに選択されている場合、2つのアクセントが組み合わされ、そのステップでインストゥルメントの音量が最も大きくなるように設定されます。
FLAM:各トリガー間に短いディレイを持つダブルトリガーモードです。ディレイの値は真ん中右にあるFLAMノブで設定できます。FLAMを編集する場合は、PATT. WRITEを選択して、真ん中にあるFLAMボタンを選択します。
フラムは通常のドラム同様に16のステップボタンから入力しますが、通常のパートの上から同じように入力できます。フラムと通常のステップがかぶっている場合は、フラムが優先して発音されます。フラムのパートは、同じステップ上で発生しない限り、その楽器の通常のパートと混ぜて使用することができます。
TAP:タップモードでは、16のステップボタンがそれぞれ最下部に記載してあるドラムに対応した再生ボタンになります。この場合はPATT. WRITEを選択した後に、STARTボタンを押してシーケンサーを走らせながらTAPして録音できます。
SHIFT:選択されたトラックのステップを左右にシフトします。Command(CTRL)キーを押しながら選択すると、パターン全体がシフトします。
COPY / PASTE:選択したトラックをコピー、ペーストします。
CLEAR:選択したトラックをクリアします。Command(CTRL)キーを押しながら選択すると、パターン全体がクリアされます。
LENGTH:パターンのデフォルトの長さは16段階ですが、LENGTHを使って変更することができます。LENGTHを押すとステップボタンが点灯するので、最後のステップにしたいボタンを選択します。選択後に再度LENGTHを押して完了です。
SHUFFLE:PATT. WRITEモード時にシャッフルノブを回すことでスウィングが追加されます。
FOLLW:自動追従ボタンは、PATT. WRITEモードがアクティブな場合にのみ動作します。オンにすると、現在再生中のパターンがすぐに編集中のパターンになります。「PREV」「NEXT」によるパターンの切り替えはできません。
SAVE:「NEXT」ボタンはCommand(CTRL)キーを押しながら選択すると、パターンのセーブができます。「Save Pattern」でパターンを保存、全てのパターンを保存する場合は「Save Bank」を選択します。
PATTERN NAME:パターンの名前を変更できます。
LOAD:SAVE同様に「PREV」ボタンをCommand(CTRL)キーを押しながら選択すると、パターンファイルのロードができます。
RAND. MODE:PATT. WRITEモードでRAND. MODEを選択すると、パターンをランダム化します。
- RAD. MODEを選択します。
- 最下部のトラックセレクターから、ランダム化の対象となるインストゥルメントを選択します。
- NEXTボタンを押してランダム化します。
- 気に入ったパターンが見つかれば、最後に「ACCEPT」ボタンを押して適用します。
- RAND. MODEは再び選択するまで解除されません。
パラアウト
パラアウトは左上「OPTIONS」から設定できます。1〜12のアウトプットに設定し、DAW側のオーディオトラックで受け取ることができます。
Trigger output:選択したドラムのトリガー音のみを指定したチャンネルから出力します。
まとめ
Drumazonは買うことも検討したプラグインだったので、無料特典はかなり驚きでした。
D16 Groupはキック特化音源PunchBOXなど、他にも素晴らしいプラグインを開発していますので、これを機にチェックしてみてはいかがでしょうか?
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!