Boz Digital Labsから新たにリアルクラップ音源「El Clapo」が登場しました。
実際に使ってみるとクラップ数だけでなくばらつきやマイク、発音するサンプルの設定もできニッチですが使えるプラグインだと思います。
この記事ではそんな「El Clapo」をレビュー。メリットやデメリット・注意点からインストール・アクティベーション方法、使い方まで解説します。
是非参考にしてください。
1. Boz Digital Labs「EL Clapo」とは?
El Clapoは、Boz Digital Labsが開発する生クラップの音源です。
MIDIキーボードは下から
- 12のステップシーケンサー
- グループクラップ(設定したクラップ数)
- シングルクラップ
に分かれており、それらを一緒に使用することもできます。
作曲ソフトDAWの拡張機能VST、VST 3、AU、AAX、RTASプラグインとして利用できます。
開発会社 | Boz Digital Labs |
操作画面 | ![]() |
価格(定価) | 39ドル |
主な仕様 | リアルクラップ音源 |
2. 導入するメリット
El Clapoを導入するメリットは主に以下の点が考えられます。
- 1〜150のクラップ数をばらつきも調整可能
- 発音した波形が出るので使用されたサンプルがわかる
- 安い
1〜150のクラップ数をばらつきも調整可能
1〜150まで十分すぎるクラップの数を設定できるだけでなく、ばらつきも調整できます。ばらつきをコントロールするパラメータはただ、ランダムにディレイをかけるだけでは不十分だったらしく自然に発音されるように開発されています。
発音した波形が出るので使用されたサンプルがわかる
発音した波形が中央画面に表示されるので、もし同じサンプルが何度も発音されていた場合でも簡単に判別でき、設定を変えることもできます。
安い
El Clapoはセール価格で¥1,500ほどと激安です。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
しかしながら、利用する前に知っておくべき注意点もあります。
- 細かな設定パラメータがある
- バグが報告されている
細かな設定パラメータがある
初見では気付きにくい細かな設定パラメータがあります。
例えば、右上の設定マークから同じベロシティでのサンプルを入れ替える「Round Robins(最大10)」ベロシティによってサンプルを変える「Layers(最大7)」を設定できます。
もし、負荷を気にせず最大限にサンプルを使用したい場合はそれらを最大にした方が良いです。
ただし、最大の場合クラップ数によってはロード時間がかなりかかります。逆に軽くしたい場合は、これらの設定を低くしましょう。
バグが報告されている
バグが発生するというツイートをいくつか見つけました。
私も、一回画面がおかしくなり再度挿し直しました。それ以降は、今のところ特に大丈夫です。
4. 口コミ・評判を紹介!
El Clapoの口コミ・評判をまとめました。
まだ実際に使っている人はさほど多くない印象ですが、評価は高いです。
このクラップ専用プラグイン最高じゃん!
これの足ヴァージョン欲しい。
Bozの新しいクラップ音源のティザー用の音源が普通に良い曲なの面白い。
引用:Twitter
5. El Clapoに関するセール情報
Boz Digital Labsはブラックフライデーのみならず頻繁にセールを行います。
ただし販売店ごとにセール期間が違っている場合もあります。
最新のセール情報は以下をご覧ください。


6. Boz Digital Labs製品のインストール・アクティベーション方法
Boz Digital Labsのインストール・オーソライズ方法は販売店からコードをもらって公式サイトで無料購入する形になります。Plugin Boutiqueの場合以下の4STEPで完了します。
- https://www.bozdigitallabs.com/plugin-boutique-retrieve/でPlugin Boutiqueでもらったコードを入力
- Boz Digital Labsのアカウントを作成し、チェックアウト
- My Account→Downloadsからダウンロード・インストール
- DAWで起動し、Boz Digital Labsのユーザー名と、ご注文完了時にユーザーアカウントで受け取ったシリアルコードを入力
7. 使い方を解説!
ここからは実際に使い方を解説します。公式の英語マニュアルはこちらをご覧ください。
上部左上からプリセットを選択します。
クラップマーク:マウスのクリックでクラップを発生させることができます。ボタンの下の方がベロシティが低くなります。
Claps:クラップの数を1~150の範囲で設定します。
Slop:クラップのばらつき具合を調整します。
El Clapoは3つの異なるマイクポジションから録音されています。
Close:クローズマイクとミッドマイクをブレンドするミックスノブです。クローズマイクはスナップを強めに、ミッドマイクは部屋の雰囲気を少し出してくれます。
Room:このノブは、ステレオルームのサンプルとクローズ/ミッドブレンドの間でミックスします。
Master:出力ゲインです。
FX:クローズ/ミッドとルームの両チャンネルには、コンプレッション、EQ、ステレオ幅をコントロールする専用のFXセクションがあり、さらに調整することができます。
Advanced Controls
右上設定マークからさらに詳細なパラメータが表示されます。
MIDI:通常のベロシティ感度「Velocity Sensitive」とベロシティを固定する「Static Velocity」を選択できます。ベロシティ感度の「Velocity Curve」は通常1.0で、低いベロシティでも大きなクラップを鳴らしたい場合は高く設定し、高いベロシティでも小さなクラップを鳴らしたい場合は低く設定します。
Single Claps
Panning:「Centered」に設定されている場合、すべてのシングルクラップが中央にパンされます。「Panned」に設定すると、各クラップはステレオフィールド上でランダムにパンされます。
Timing:「Instant」に設定すると、MIDIデータを送信するとすぐにシングルクラップが再生されます。「Sloppy」に設定すると、MIDIデータを受信したときにタイミングを変えて演奏します。
Generated Samples
同じベロシティでのサンプルを入れ替える「Round Robins(最大10)」ベロシティによってサンプルを変える「Layers(最大7)」を設定できます。
Step Sequencer
EL Clapoにはステップシーケンサーがついています。上部Step Sequencerの設定マークから細かな設定ができます。
再生マーク:このスイッチを有効にすると、DAWの再生時にパターンが再生されます。
パターンは先が丸い縦線を上下にドラッグしてベロシティを調整し、右クリックでオンオフできます。
パターン選択:C2〜B2で、12種類の編集可能なパターンから選択することができます。MIDIキーボードで切り替えもできますし、Step Sequencerの設定上部にある鍵盤を選択して変更することも可能です。
Speed:パターンスピードをDAWに合わせた1xと2xから選択します。
まとめ
El Clapoはニッチですが、使えるプラグインです。
他にもいくつかクラップ特化音源はありますが、セールで¥1,500ほどですし、機能も十分使えるのでおすすめです。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!