iZotopeのStutter Editがバージョン2がリリースしました!
すでにかなり話題になっていますので、もう手に入れた方も多いのではないでしょうか?
この記事ではそんなStutter Edit 2を実際に使ってレビュー。メリットやデメリット・注意点から簡単な使い方まで解説します。
是非参考にしてください。
1. iZotope「Stutter Edit 2」とは?
Stutter Edit 2はエレクトロニカ界のレジェンドBTとiZotopeがタッグを組んで開発したプラグインエフェクトのバージョン2です。
ボーカル素材などトラックやサンプル、ミックスをスライスして切り刻むことができるエフェクトです。
それ以外にも11種のエフェクトが搭載されており、それぞれも細かく設定でき、パラメータの時間軸による変化を描くこともできます。
作曲ソフトDAWの拡張機能AU、AAX、VST2、VST3プラグインとして利用できます。
開発会社 | iZotope |
操作画面 | |
価格(定価) | 199ドル |
主な仕様 | スタッターエフェクト |
Stutter Editを含む主なバンドル
※時期によってパッケージが追加されたり、販売店独自のバンドルも存在する場合があります。価格は為替の影響で変動します。
表は横にスクロールできます▼
パッケージ | Everything Bundle |
主な収録内容 | Ozone 11 Advanced Neutron 5 Nectar 4 Advanced (w/ Melodyne Essential) RX 11 Advanced Dialogue Match VocalSynth 2 Insight 2 Stutter Edit 2 Exponential Audio Stratus 3D Exponential Audio Symphony 3D Tonal Balance Control 2 Neoverb Brainworx bx_boom! Brainworx bx_cleansweep Pro Brainworx bx_delay 2500 Brainworx bx_refinement Brainworx bx_saturator V2 Brainworx bx_subsynth Audiolens Raum Crushpack(3種) Modpack(3種) Supercharger GT Replika XT Solid Mix Series(3種) Transient Master Driver Guitar Rig Pro 7 |
価格(定価) | ¥422,900 |
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Stutter Edit 2はSplice Pluginsにて月額払い(Rent-to-Own:借りる→払い切ると自分のものに)でも利用可能です。Splice Pluginsは通常の月額払いと違い、全額支払いの義務はなく、いつでも利用停止そして再開することが可能です。Splice Pluginsに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。
iZotopeのサブスクリプション
iZotope公式のサブスクリプションサービスもあります。Native InstrumentsやBrainworx製品とともに「360」というサービスを展開しています。360 Essentials・360 Plus・360 Proの3種プランから選んでiZotope、Native Instruments、Brainworx製品の最大150以上プラグインを月額もしくは年額で利用できます。
プラグインのサブスクリプションに関する詳しい記事は以下をご覧ください。
2. 導入するメリット
StutterEdit 2を利用するメリットは以下の3点が考えられます。
- スライスだけでなく様々なエフェクトの時間軸による変化が作成できる
- DJのライブに最適なプラグインエフェクト
- DAWで細かく切り刻んだりする必要がない
スライスだけでなく様々なエフェクトの時間軸による変化が作成できる
STUTTER・BUFFERだけでなく11種ものエフェクトがあり、それぞれのパラメータを時間軸で自由に変化させる「Time-Variable Modifier(TVM)」が作成できます。
無限大の使い道があるので、いじっていて楽しいプラグインエフェクトです。
DJのライブに最適なプラグインエフェクト
作曲はもちろんですが、DJなど曲を流してリアルタイムでエフェクトする場合にかなり使えるなと思います。
プリセットを作成してMIDIコントローラーなどで自由にエフェクトすることが可能です。
DAWで細かく切り刻んだりする必要がない
もしStutter Edit 2のようなエフェクトをDAWで再現しようとすると、再現できたとしても細かく切り貼りしたり膨大な時間が必要になります。
Stutter Edit 2はそういった作業を短縮してくれ、また充実したパラメータでStutter Edit 2独自の新たな可能性も提案してくれるでしょう。
3. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
しかしながら利用する前に知っておくべき注意点・デメリットもあります。
わかりづらい部分がある
プリセットをいじるだけでも十分仕様できますが、初見では使い方がわかりづらい部分もあります。個人的には上記画像のパラメータ仕様が、わかると使いやすいですが初見では戸惑いやすいと思います。
下記の使い方の項目で簡単に解説していますので、参考にしてください。
4. 口コミ・評判を紹介!
口コミ・評判をまとめました。
評価はかなり高いです。
Stutter Edit 2、もはや完全にシンセ
完全に別の生物に生まれ変わった感ある…
iZotopeさんから頂いた数日前に出たばかりのプラグインStutter Edit 2を使ってみてるんだけど、手軽にDJ的なエフェクトが簡単にかけられるので面白い
引用:Twitter
5. Stutter Edit 2に関するセール情報
iZotope製品はブラックフライデーのみならず頻繁にセールをおこないます。
Stutter Edit 2の価格はどんどん落ちており、最安値では¥1,980で販売されています。単体ではもちろん限定バンドルなどに含まれてかなり安く手に入れることができる場合もあります。
最新のセール情報はこちらをご覧ください。
6. iZotope製品のインストール・アクティベーション方法
Portalを使ったiZotope製品のインストール・オーソライズ方法は以下の記事を参考にしてください。
7. 使い方を解説!
ここからは実際に使い方を簡単に解説します。
iZotope公式の使い方動画はこちらをご覧ください。
公式のマニュアル「10分で学ぶStutter Edit 2」(英語)はこちらをご覧ください。
Learn Stutter Edit 2 in 10 Minutes
Stutter Edit 2は上部からBankを選択し、Bank毎にキーにアサインされた複数のエフェクトプリセット「ジェスチャー(GESTURE)」を選択します。
DUPLICATE GESTURE:ジェスチャーを複製します。
CLEAR GESTURE:ジェスチャーをクリアします。
続いて上部のPlay ModeでAuto Mode・MIDI Modeから選択します。
Auto Mode
オートモードは、上部でバンクとジェスチャーを選択して、トラックにすぐエフェクトがかかる一般的なエフェクトモードです。
MIDI Mode
MIDI Modeはその名の通り、MIDIでコントロールしてエフェクトをかけます。コントロール方法はそれぞれのDAWによって異なります。
- Stutter Edit 2をさす
- 別のMIDIトラックを作成し、MonitorをInに設定
- MIDI ToをStutter Editをさしたトラックに設定
他の上部パラメータは以下のようなものがあります。
Length:ジェスチャーのサイクルの長さを決定します。16分音符の3連符から2小節までの長さを選択できます。
Release
ジェスチャーの終了方法を選択します。5つのリリースオプションから選択できます。
ON GRID:MIDIノートが終了した後、ジェスチャー自体は次のグリッドポイントまで待ってから終了します。
FULL GESTURE:ジェスチャー全体が最初から最後まで再生されます。
LATCH:再びジェスチャーをトリガーするまで再生され、保持されます。ジェスチャーの間にエフェクトを落としたくない場合使えます。
INSTANT:トリガーとなる MIDI ノートが終了すると即座に終了します。
STICK:エフェクトはジェスチャーのタイムラインの終わりにロックされます。
GRID:Gridメニューでは、ジェスチャーの開始と終了の位置を設定します。Gridが1/8の場合、ジェスチャーは常に次の8分音符から始まります。
FREEZE / Duration:Durationで決定された一部をキャプチャし、それを無期限に繰り返します。
Palindrome:ジェスチャーが最後まで到達したときに、ジェスチャーの方向を反転させるか、開始位置からやり直すかを選択します。
Time-Variable Modifier(TVM)
パラメータによっては、クリックすると右側にそれぞれの時間に応じて変化するTime-Variable Modifier(TVM)が設定できます。左右は時間、上下は量やレートなどをあらわします。ダブルクリックで点を追加、削除し、ドラッグで調整します。それぞれ左上の四角いマークから詳細ページへアクセスできます。
TVMを利用したくない場合はそれぞれのパラメータにあるロックアイコンをクリックして変化をロックします。ロックアイコンは、開始と終了のポイントのみの場合にパラメータ右上にあらわれます。
STUTTER
スライスを作成します。STUTTERやその他のエフェクトも左端の六角形のボタンを選択してオンオフします。
STUTTER | RATE(TVM)
Rateを選択すると、右側のTVMからスライスの値を描くことが可能です。
STUTTER | RATEの詳細ページには、右側にプリセット、左の欄から新しい値の位置を加えることができます。左下のレートは、Dはドット、Tはトリプレットの音価になります。鍵盤は選択した音程に合わせると、リピートによってその音程になります。
Free Value:オンにするとHzの値で自由に調整できます。
Grid resolution:左右の時間軸グリッドを設定します。
Speed:エンベロープを移動する速さを調整します。1で通常の速さ「Length」通りの尺になります。
Quantize
クオンタイズがオフの場合、描いた曲線間をスムーズに動きます。クオンタイズがオンの場合、Rateコントロールのタイムラインを通過する際に、「Mode」と「Step」のパラメータに従って異なる値にロックされます。
Step:Stepでは、タイムラインを移動している間、Rateの値にどのくらい留まるかを決定します。
Mode
Modeは、Rateでノートの間隔を選択した後、選択したノートの再生方法に影響を与えます。モードメニューでは、スタッターの演奏方法を変更するためのいくつかの選択肢が用意されています。
FREE:値を無視し、カーブの進行に最も近いスタッターの長さを保持します。
CLOSEST:近いRateパラメータの値のみ有効になります。
WALK:新しいステップごとにRateパラメータのノートの値を移動します。
SKIP:Rateパラメータのノート値をパターンで移動します
STAGGER:エンベロープの方向によって時間で変化したパターンで、Rateパラメータの値を移動します。
RANDOM:Rateパラメータの値を不規則に移動します。
Gate
Widthはリピートオーディオをゲートするレートを決定します。Tailはゲートのリリース部分を設定します。WidthとTailが0の場合完全に音が鳴りません。
BUFFER
バッファは、一時保存されたオーディオの再生方法、再生位置を変更します。つまり、再生部分(バッファポジション)を変化させることが可能です。
プレイバックポジションは、バッファオンオフボタンの右にLとRで表示され、開始と終了のポイントをドラッグで調整できます。左右のチャンネルは独立して編集することも、LとRの間にあるLinkボタンをクリックしてリンクさせることもできます。また、右側にあるリバースボタンで再生方向を逆にすることもできます。Gridの設定によってメモリが変化し、より細かく調整可能です。
Movement
ムーブメントは、どのようにしてグリッド範囲からバッファポジションを選択するかを決定します。
SLIDER:レンジ間をスムーズに移動します。
GRID:バッファポジションをタイムラインが通過する最後のGridポイントにロックします。
RANDOM:バッファポジションをレンジ間のどこからでも指定します。Gridによって変化の度合いが変わります。
Jitter:Jitterは、カスタマイズ可能なオフセット量を追加します。オンオフボタンの横にあるEditボタンを使用して、調整可能なパラメータを表示することができます。Rate・Left Buffer・Right Bufferそれぞれオンオフで追加可能です。PITCHとRHYTHMの2つのタイプがあります。
Pan:Widthで広がりを、Centerでパンニングをコントロールします。Widthが0で、Centerが左や右に振り切ると、LもしくはR片方のみになります。
各エフェクト
エフェクトはチェーンの最初に位置するスタッターとバッファ、最後に位置するディレイを除いて、三本線をドラッグ&ドロップして好きなように並べ替えることができます。
REVERBやDELAYでは、周回する時に残響をカットする「Cut on Release」も可能です。
右下にはWet / DryのゲインとLimiterそしてOutputのゲインが調整できます。
これらもそれぞれTVMでコントロールすることが可能です。
Limiterの場合はThresholdをTVMでコントロールします。
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まとめ
Stutter Edit 2はエレクトロ系やDJには欠かせないエフェクトでしょう。
かなり細かなエフェクトも簡単にかけることが可能ですので、重宝します。
この記事が参考になれば幸いです。
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