これからベース音源を購入しようとしているけど、「TrilianとMODO BASS 2、EZbassはどっちがいいの?」という方や「片方は持っているけど、もう片方を買った方がいいのかな?」と迷っている方もいるのでは?
購入した後に、「あ、やっぱ使えなかった・・・」や「思ったよりよくない」と後悔するのは嫌ですよね?
結論から先に言いますとこれら3つのベース音源を一言で表すと以下のようになります。
- エレクトリックベース、ウッドベースを細かくカスタマイズできるMODO BASS 2
- シンセベースやウッドベース、アコースティックベースまであらゆるベースを網羅するTrilian
- 演奏法を細かくエディットできるEZbass
3つのうちどれを選ぶかは
- エレキベース・ウッドベースの音作りならMODO BASS 2
- 音色数・シンセ的な音作りならTrilian
- 演奏法などエディットならEZbass
といったように何を優先するかによっても変わってくるでしょう。
得意なことが異なるので、複数持っていても使い分けが可能です。もちろん、複数購入することも大いにありです。私は、実際に全て持っていますが、買って後悔はしていません。
この記事では、Spectrasonics「Trilian」・IK Multimedia「MODO BASS 2」・Toontrack「EZbass」の違いに触れながら、どのようなジャンルにどちらの音源が適しているのかを解説。あなたの作りたい音楽ジャンルも考慮に入れながら、参考にしてください。
ベース音源のまとめ記事はこちらを参考にしてください。
1. MODO BASS 2・Trilian・EZbassがそれぞれ適しているジャンルとは?
まずは、MODO BASS 2、Trilian、EZbassがどのようなジャンルに適しているのか?を見ていきます。
Trilianが合うジャンル
Trilianはシンセベースやアコースティックベース等を必要とするジャンルにも対応でき、シンセサイザー的な使い方もできる音源です。
もちろんエレキベースも入っているのでロックなどのバンドサウンドにも対応できるます。
エレクトロからバンドサウンドまで全方位網羅の音源です。
<使い方やレビューなど詳しい記事>
MODO BASS 2が合うジャンル
ロックやポップス、ファンクなどのバンドサウンド。エレキベースを網羅しているのでエレキベースを必要とするジャンルに特に適していますが、MODO BASS 2になりウッドベースも追加されました。
ですのでロックやポップス、ファンクなどだけでなくジャズやロカビリーなどウッドベースが必要なジャンルにも対応できます。ただし、シンセベースやアコースティックベースがないのでエレクトロなどには対応できない場合があります。
<使い方やレビューなど詳しい記事>
MODO BASS 2関連製品一覧
- IK Multimedia「MODO BASS 2」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 Crossgrade」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 Upgrade」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 SE」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 + MODO DRUM 1.5」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 + MODO DRUM 1.5 Crossgrade」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 + MODO DRUM 1.5 Upgrade」
- 【無料】IK Multimedia「MODO BASS 2 CS」
※クロスグレードは、99.99ユーロ以上のIK Multimedia製品登録ユーザーが対象です。MODO BASS 2アップグレードはMODO BASS有償版をお持ちの方、MODO BASS 2 + MODO DRUM 1.5アップグレードはMODO BASSもしくはMODO DRUM有償版をお持ちの方が対象です。
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EZbassが合うジャンル
EZbassは、デフォルトでModern、Vintageの2種類のエレキベースのみになりますので、対応できるジャンルは一番狭いです。
ただし、拡張パックEBXによって拡張することが可能です。追加購入が必要ですがアコースティックベース、ウッドベースやフレットレスベースにも対応でき、自分に合ったジャンルのベースを追加することが可能です。
<使い方やレビューなど詳しい記事>
ジャンルまとめ
まとめると
- エレクトロにも対応するあらゆるベースを全方位網羅した音源「Trilian」
- バンドサウンドに最適エレキベース網羅+ウッドベース音源「MODO BASS 2」
- 追加購入で拡張すれば好きなジャンルに対応できる音源「EZbass」
となります。
2. MODO BASS 2・Trilian・EZbassのスペックを比較!
さて、ここからは、実際にMODO BASS 2、Trilian、EZbassのスペックを比較していきます。
実際には次の7つの項目で比較していきます。
- 値段
- 音色数
- エディット能力・アーティキュレーション
- 音作り
- 使い勝手
- 軽さ・ダウンロードの簡単さ
- 音質
結論を言えば
- 値段:「EZbass」ただしセールに注意!
- 音色数:「Trilian」
- エディット能力・アーティキュレーション:「EZbass」
- 音作り:「MODO BASS 2」シンセ的な音作りなら「Trilian」
- 使い勝手:「MODO BASS 2」慣れれば「EZbass」
- 軽さ・ダウンロードの簡単さ:「MODO BASS 2」「EZbass」
が優秀です。
音質に関しては、好みによるところが強いので引き分けとしています。
ここからはそれぞれの比較ポイントについて詳細に見ていきましょう!
(1)値段
定価はEZbassが安いです。
通常価格は以下のようになります。
- EZbass:165ユーロ
- Trilian:299ドル / 249ユーロ
- MODO BASS 2:299.99ユーロ
ただし、注意すべき点はブラックフライデーなどのセールです。Trilianは2万円を切る価格になる場合がありますし、MODO BASSもバージョン1の頃はたびたびセールをして1万円前後で購入することが可能でした。バージョン2になってセールをおこなうかどうかは分かりませんが、Trilian、MODO BASSどちらもEZbassよりセールをおこなう可能性がかなり高いです。
最新のセール情報は以下の記事を参考にしてください。
(2)音色数
音色数はかなり違います。
あらゆる音色の網羅しているという点で言えばTrilianが優秀です。
MODO BASS 2は22種類ものエレキベース・ウッドベースを網羅していますが、Trilianはアコースティックベース、そして多数のシンセベースも網羅しております。
こちらのTrilianライブラリーページをご覧ください。どこまでスクロールできるんだ、、ってくらい種類があります。
EZbassは拡張しない場合、音色数は少ないです。
(3)エディット能力・アーティキュレーション
エディット能力は圧倒的にEZbassが優秀です。ソフト内で1曲まるまる作成できるだけでなく演奏方法などを細かくエディットできます。
特に便利で良いと思ったのはスライド、レガートです。キー移行をスライド、レガートする場合は二つのキーを選択して設定するだけで完了します。スライドイン、スライドアウトも超簡単にできます。
(4)音作り
音作りの機能は、MODO BASSが優秀です。
- フレットレスにできる
- 4〜6弦まで弦の数を変更できる
- 弾く位置を調整できる
- ピックアップを変えて位置を調整できる
- 弦の種類、質を調整できる
他の音源では不可能なフィジカルモデリングならではの音作りが可能です。ただし、Trilianも違う角度から音作りはかなり充実しています。シンセ的な細かい音作りが可能です。
EZbassは、音作りできるパラメータはかなり少ないです。
(5)使い勝手
これはMODO BASS 2・EZbassが優秀です。
MODO BASS 2は、音作りやベースを演奏する様々な奏法を切り替える設定が簡単で、使い方が一番わかりやすいです。
EZbassもソフト内でかなり細かくエディットすることができ慣れればかなり使い勝手は良いですが、他のベース音源のようにキースイッチで奏法を切り替えることに慣れている方にとってはソフト内でエディットすることを不便に感じる場合もあるかもしれません。※ただし、EZbassの奏法はMIDIデータでも扱うことは可能です。
それに比べるとTrilianは奏法によって分かれておりわかりにくく使いづらいなぁと感じる部分があります。
(6)軽さ・ダウンロードの簡単さ
これもMODO BASS 2・EZbassです。
TrilianはDISCが5枚もありダウンロードにもかなり時間がかかります。オンラインでダウンロードできますが、それでも専用のインストールマネージャーアプリがあるIK MultimediaやToontrackに比べると時間や手間が多いです。
当然起動もMODO BASSやEZbassの方がスムーズで軽いです。サンプルではないフィジカルモデリング音源のMODO BASSは当然軽いですが、EZbassも同等に軽いです。
(7)音質
これは好みがあるのでどちらともいえないですが、MODO BASS 2はフィジカルモデリング音源に共通して感じる芯のある音がなり、TrilianはSpectrasonicsの製品に共通して感じる厚みを感じます。EZbassの出音はTrilian、MODO BASS 2と比べると少し小さく、芯は薄い印象ですがその点はナチュラルで馴染みやすいともいえます。個人的には高度な演奏法や、音数が多いベースラインに特に利用しています。
以前は、Trilianをずっと使っていた私ですがMODO BASS 2やEZbassに変えることで音に関して悪い印象は特にありません。ただし、MODO BASS 2はフィジカルモデリング音源ということもあり適当に打ち込むとリアルさがかける場合もありますので、細かく調整することをおすすめします。
結論!Trilian・MODO BASS 2・EZbassはそれぞれの特徴!
ここまでのジャンルと比較ポイントをまとめますと
- エレクトリックベース、ウッドベースを細かくカスタマイズできるMODO BASS 2
- シンセベースやウッドベース、アコースティックベースまであらゆるベースを網羅するTrilian
- 演奏法を細かくエディットできるEZbass
3つのうちどれを選ぶかは
- エレキベース・ウッドベースの音作りならMODO BASS 2
- 音色数・シンセ的な音作りならTrilian
- 演奏法などエディットならEZbass
といったような感じです。得意なことが異なるので、複数持っていても使い分けが可能です。
複数購入するものありだと思いますが、予算が足りない方は、上記を参考にして選んでください。
MODO BASS 2関連製品一覧
- IK Multimedia「MODO BASS 2」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 Crossgrade」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 Upgrade」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 SE」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 + MODO DRUM 1.5」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 + MODO DRUM 1.5 Crossgrade」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 + MODO DRUM 1.5 Upgrade」
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※クロスグレードは、99.99ユーロ以上のIK Multimedia製品登録ユーザーが対象です。MODO BASS 2アップグレードはMODO BASS有償版をお持ちの方、MODO BASS 2 + MODO DRUM 1.5アップグレードはMODO BASSもしくはMODO DRUM有償版をお持ちの方が対象です。
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まとめ
私は全て持っていますが、どちらか片方だけにしておけば良かったと思ったことはありません。
それぞれの良さがあり共存できる音源です。
ただし一番の違いである音色が作る音楽のジャンルによっては不便になる場合もあるので気をつけましょう。
この記事が参考になったのなら嬉しいです!
MODO BASS 2関連製品一覧
- IK Multimedia「MODO BASS 2」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 Crossgrade」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 Upgrade」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 SE」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 + MODO DRUM 1.5」
- IK Multimedia「MODO BASS 2 + MODO DRUM 1.5 Crossgrade」
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