これからベース音源を購入しようとしているけど、「TrilianとMODO BASSはどっちがいいの?」という方や「片方は持っているけど、もう片方を買った方がいいのかな?」と迷っている方もいるのでは?
購入した後に、「あ、やっぱ使えなかった・・・」や「思ったよりよくない」と後悔するのは嫌ですよね?
結論から先に言いますと、
・エレクトロ・ジャズなどシンセベースやウッドベース等を必要とするジャンルを作曲する方や予算を抑えて音色がたくさん欲しい!という人にはSpectrasonics「Trilian」
・ロックなどのバンドサウンド。エレキベースのみを必要とするジャンルを作曲される方や使い勝手のよい音源が欲しいという人にはIK Multimedia「MODO BASS」
を選択すれば大きな失敗ありません。
もちろん、両方購入することも大いにありです。
私は、実際にどちらも持っていますが、両方買って後悔はしていません。
この記事では、Spectrasonics「Trilian」とIK Multimedia「MODO BASS」の違いに触れながら、どのようなジャンルにどちらの音源が適しているのかを解説。
あなたの作りたい音楽ジャンルも考慮に入れながら、参考にしてくださいね。
MODO BASS、Trilianそれぞれに関する詳しい内容やベース音源のまとめ記事はこちらを参考にしてください。



目次
1. 「Trilian」と「MODO BASS」がそれぞれ適しているジャンルとは?
ここでは、「Trilian」と「MODO BASS」がどのようなジャンルに適しているのかを見ていきます。
Trilianが合うジャンル
「Trilian」は、シンセベースやウッドベース等を必要とするジャンル(エレクトロやジャズなど)にも対応でき、シンセサイザー的な使い方もできる音源です。
もちろんエレキベースも入っているのでロックなどのバンドサウンドにも対応できます。
MODO BASSが合うジャンル
ロックなどのバンドサウンド。エレキベースのみを必要とするジャンルに適しています。
シンセベースやウッドベース、アコースティックベースがないので、一般的にこれらをを必要とするエレクトロ・ジャズなどにはマッチしにくいです。
ジャンルまとめ
まとめると、
- エレクトロやジャズなどを含む多くのジャンルを作曲する場合は「Trilian」
- ロックなどのバンドサウンドのみ作曲する場合は「MODO BASS」
を使えば、失敗しにくいでしょう。
もちろん、私が判断した一例ですので、バンドサウンドのみ作曲する場合にTrilianを使うことも大いにありです。

2. 「Trilian」と「MODO BASS」のスペックを比較!
さて、ここからは、実際に「Trilian」と「MODO BASS」のスペックを比較していきます。
実際には次の5つの項目で比較していきます。
- 値段
- 音色数
- 使い勝手
- 軽さ、ダウンロードの簡単さ
- 音質
結論を言えば、値段・音色数では「Trilian」が、使い勝手と軽さ・ダウンロードの簡単さでは「MODO BASS」の方が優秀です。
音質に関しては、好みによるところが強いので、引き分けとしています。
ここからはそれぞれの比較ポイントについて詳細に見ていきましょう!
(1)値段
キャンペーンなどがあって一概には言えませんが、基本は「Trilian」の方が安いです。
ダウンロード版をそれぞれの販売元Spectrasonics(Trilian)、IK Multimedia(MODO BASS)、で購入した場合通常価格
- Trilian:299ドル(32500円程度)
- MODO BASS:299ユーロ(37000円程度)
Trilianの方が安いですが、MODO BASSがセールの時149ユーロでした。このようなケースがあるので、どちらが安いかは時期によります。
ただし、MODO BASSがセール中で無ければ、Trilianの方がだいぶ古い音源なので値段が低い可能性が高いと思います。MODO BASS割と頻繁にセールしますが、、
(2)音色数
まず、前提として音色数はかなり違います。
音色の網羅という点で言えば、「Trilian」の方が優秀です。
MODO BASSは14種類ものエレキベースを網羅していますが、Trilianはアコースティックベースやウッドベース、そして多数のシンセベースも網羅しております。
こちらのTrilianライブラリーページをご覧ください。
どこまでスクロールできるんだ、、ってくらい種類があります。
ただしモデリング音源であるMODO BASSは一つのベースで弾き方や音色をかなり弄れます。
(3)使い勝手
これは間違いなくMODO BASSの方が優秀です。
ベースを演奏する様々な奏法を切り替えることが簡単かつベース本体の設定も細かくできますしわかりやすいです。
それに比べるとTrilianは奏法によって分かれておりわかりにくく使いづらいなぁと感じる部分があります。
(4)軽さ、ダウンロードの簡単さ
これも間違いなくMODO BASSです。
TrilianはDISCが5枚もありダウンロードにもかなり時間がかかります。
当然起動もMODO BASSの方がスムーズで軽いです。
Trillianを先に持っていたのでMODO BASSのダウンロードの速さに驚きました。
(5)音質
これは好みがあるのでどちらともいえないですが、MODO BASSはフィジカルモデリング音源に共通して感じる芯のある音がなり、TrilianはSpectrasonicsの製品に共通して感じる厚みを感じます。
以前は、Trilianをずっと使っていた私ですがMODO BASSに変えることで音に関して悪い印象は特にありません。むしろベースそれぞれのモデルの個性がわかりやすく出ていて使いやすい面もあります。
ただし、フィジカルモデリング音源ということもあり適当に打ち込むとリアルさがかける場合もありますので、細かく調整することをおすすめします。
結論!「Trilian」と「MODO BASS」はそれぞれこんな人にオススメ!
ここまでのジャンルと比較ポイントをまとめますと
・エレクトロ・ジャズなどシンセベースやウッドベース等を必要とするジャンルを作曲する方や予算を抑えて音色がたくさん欲しい!という人には「Trilian」がオススメ
・ロックなどのバンドサウンド。エレキベースのみを必要とするジャンルを作曲される方や使い勝手のよい音源が欲しいという人には「MODO BASS」がオススメ
もちろん両方購入するものありだと思いますが、予算が足りない方は、上記を参考にして選んでくださいね。

3. 新たなライバル登場!Toontrack「EZbass」
ベース音源といえばTrilianもしくはMODO BASSでしたが、新たなライバルが登場しました。それがToontrack「EZbass」です。
EZbassはソフト内で1曲まるまるエディットでき、細かな演奏法を作ることが可能な音源です。
詳しくは下記の記事をご覧ください。

まとめ
私はどちらも持っていますが、どちらか片方だけにしておけば良かったと思ったことはありません。
それぞれの良さがあり共存できる音源です。
ただし一番の違いである音色が作る音楽のジャンルによっては不便になる場合もあるので気をつけましょう。
この記事が参考になったのなら嬉しいです!