一つのプラグイン内でほぼ全ての楽器音源を使用できるIK Multimedia「SampleTank 4(サンプルタンク 4)」。
その名の通り膨大なサンプル(音源)をダウンロードし、拡張もできるソフトウェアです。
そんなSampleTankをレビュー、バージョン違いからメリットやデメリット・注意点、使い方まで解説します。
是非参考にしてください。
無料で使えるおすすめのフリーソフト音源は以下の記事にまとめています。
1. IK Multimedia「SampleTank 4」とは?
SampleTank(サンプルタンク)は、IK Multimediaが開発する総合音源です。
- 無料版のSampleTank 4 Custom Shop
- 簡易版のSampleTank 4 SE
- 通常版のSampleTank 4
- 完全版のSampleTank 4 MAX V2
の4つあり、さらに別で様々な拡張音源もあります。
収録されている音源は主に
アコースティックピアノ/ベース/ブラス/クロマティック/アコースティックドラム/エレクトリックドラム/エレクトリックピアノ/エスニック/アコースティックギター/エレクトリックギター/ループ/オルガン/パーカッション/FX/ストリングス/シンセサイザー/ボイス/木管楽器
などがあり、これ一つで全てが揃うといっても過言ではありません。
作曲ソフトDAWの拡張機能VST、VST3、AU、AAXプラグインとして利用できる他にスタンドアローン(単体で起動)にも対応しています。
開発会社 | IK Multimedia |
操作画面 | |
製品名 | SampleTank 4 |
主な仕様 | 総合音源 |
価格(定価) | SampleTank 4 Custom Shop 無料 SampleTank 4 SE 149ユーロ SampleTank 4 299.99ユーロ(UPG199.99ユーロ) SampleTank 4 MAX V2 299.99ユーロ(UPG199.99ユーロ) |
SampleTank 4関連製品一覧
- SampleTank 4 SE
- SampleTank 4
- SampleTank 4 Crossgrade
- SampleTank 4 MAX V2
- SampleTank 4 MAX V2 Crossgrade
- 【無料】SampleTank 4 CS
※クロスグレードは、99.99ユーロ以上のIK Multimedia製品登録ユーザーが対象です。
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2. Custom Shop・SE・通常版・MAX V2の違い
SampleTank 4のバージョンによる主な違いは以下です。
インストゥルメントプリセット | 容量 | 価格(定価) | |
Custom Shop | 50種類 | 5GB以上 | 無料 |
SE | 2000種類 | 30GB以上 | 149.99ユーロ |
通常版 | 6000種類 | 100GB以上 | 299.99ユーロ(UPG199.99ユーロ) |
MAX V2 | 19,638種類 | 600GB以上 | 299.99ユーロ(UPG199.99ユーロ) |
SampleTank 4それぞれの収録されている音源の違いについてはこちらに公式の比較がありますが、なんと200ページ以上あり音の多さがうかがえます。
Custom ShopやSEは明らかに音源は少ないですが、通常版とMAX V2の違いがいまいちわかりづらいと思います。
基本的には通常版でも十分に網羅していますが、特に大きな違いとしてMAXではオーケストラ音源も完全にカバーしている点があります。他にもシンセサイザーもMAXのみのものが多いです。
追記:SampleTank 4 MAXバージョン2(V2)にアップデート!
SampleTank 4 MAXは、バージョン2になり、600GBのサンプルからなる18,000種のインストゥルメントが含まれます。
- SampleTank 2〜4のファクトリーコンテンツ
- SampleTank 3 拡張音源全種
- SampleTank 4 拡張音源28種
- Syntronik 2 MAX V2に含まれる34種のシンセ
- SampleTron 2
- Miroslav Philharmonik 2
が含まれます。
3. 導入するメリット
SampleTank 4を導入するメリットは主に以下の4点が考えられます。
- ほとんどの音源が一気に手に入る
- 一つのプラグイン内で扱うことができる
- 充実したエフェクト
- 無料バージョンもある
ほとんどの音源が一気に手に入る
ほとんどの音源がSampleTank 4のみで一気に手に入るので初心者の方や安くすませたい方にはおすすめです。
単体音源を別々に購入するとどうしても高くついてしまうので、SampleTank一つだと安くすみます。
一つのプラグイン内で扱うことができる
全ての音源を一つのプラグイン内で扱うことができるのでかなり楽です。
同じく、一気に音源を網羅できるものとしてはNative Instruments「Komplete 14」があげられると思いますが、こちらは収録されている音源やエフェクトは別々のソフトウェアとなっておりそれぞれの使い方も異なります。それに比べるとSampleTankは扱いやすいと言えるでしょう。
充実したエフェクト
500シリーズスタイルのラックで一般的なエフェクトだけでなく、名機コンプレッサーやEQをモデルとしたエフェクトもあり、合計70種類も搭載されています。
プラグインエフェクトではなく、ソフトウェア音源内蔵のエフェクトでここまでしっかり作られているものはなかなかないでしょう。
IK Multimediaが開発するエフェクトAmpliTube、T-RackS譲りのエフェクトです。
エフェクトの種類
AMP:9種類
Distortion:7種類
Dynamics / EQ:13種類
Modulation:17種類
Reverb / Delay:12種類
Filter:12種類
無料バージョンもある
無料で利用できるバージョンSampleTank Custom Shopがあります。
有料バージョンに比べると内容量や機能は少ないですが、購入する前に一度Custom Shopを利用してみて検討することもできるので、安心ですね。
4. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
しかしながら、SampleTank 4を利用する前に知っておくべき注意点・デメリットがあります。
- ダウンロードが大変
- 細かくいじりたいのであれば特化した単体音源を購入すべき
ダウンロードが大変
SampleTankは使用できるようになるまでが大変です。
ライブラリをひとつひとつダウンロードするため、時間もかかり、かなり面倒です。
細かくいじりたいのであれば特化した単体音源を購入すべき
SampleTank 4は膨大なサンプルを一つのプラグイン内で調整できるソフトですので、個々の音源のエディット機能は基本的には同じです。
ベースのみの音源やピアノのみの音源など特化した単体音源に比べると調整できるパラメータが限られており、楽器によってはもう少し調整できるパラメータがあれば…と思うことが多いです。
5. 口コミ・評判を紹介!
SampleTank 4に関する口コミ・評判をまとめました。
評価はまぁまぁといったところでしょうか。
ダウンロード・インストールが大変という意見もありました。
【初めてのマルチ音源】
ずっとLogic内蔵ソフトで
作っていたけど
“もっさり感”が気になり
『SampleTank 4』を導入
音はハリがあり抜けも良い
しかし確かに良くも悪くも
『キャラ立ち』はしていない
主役じゃないけど
音作りで名脇役に変わる面は
良き勉強に✨
今までLogicのデフォルトのアコギしか使ったことなかったんだけど、この前入れたSampleTank 4のアコギ使ってみたら差がありすぎてびびったw
引用:Twitter
6. SampleTank 4に関するセール情報
IK Multimedia製品は、ブラックフライデーのみならず頻繁にセールで安い場合があります。
セール関する詳しい記事はこちらをご覧ください。
7. SampleTank 4のインストール・アクティベーション方法
2020年8月新たにIK Product Managerがリリースされ、インストール・オーソライズはかなり簡単になりました。以下の4STEPで完了です。SampleTank 4のインストール・オーソライズ方法は他のIK Multimedia製品とほぼ同じですが、「Sounds」からサウンドライブラリを別途でダウンロードする必要があります。サウンドライブラリを読み込まなければ音が出ない場合があります。
- IK Multimediaにアカウント登録
- IK Product Managerをダウンロード・起動してログイン
- IK Product Manger「Register Product」からシリアルナンバー入力
- オーソライズ・製品をインストール
8. 使い方を解説!
ここからは実際にSampleTank 4の使い方を解説します。
公式のマニュアルは、IK Product ManagerからManualsを選択して確認できます。
※日本語マニュアルは公式から出ていません。
Parts View
これはSampleTank 4のメインインターフェイスで、アプリまたはプラグインを起動したときのデフォルト表示です。左上の音符アイコンをクリックすると、このウィンドウに戻ります。
パートのインストゥルメント列をクリックして16のパートにインストゥルメントをロードし、各パートのボリューム、パン、MIDIチャンネルを調整し、マルチとして保存することができます。
MIDI CHANNEL:各パートのMIDIチャンネルを設定するには、MIDI チャンネルの値を1から16までドラッグして設定します。
TRANSPOSE:パートのキーを変更します。トランスポーズの範囲は-60から+60までです。
PLAYER / LOOP:演奏したときにPLAYER(アルペジエーター、フレーズなど)が動作するかどうかを設定します。
Sはソロ、Mはミュートを設定し、パンと音量のフェーダーがあります。
上部中央から全16パートのインストゥルメントが、エディット、エフェクター、プレイヤーの設定と一緒にマルチとしてセーブ、ロードできます。
Edit Panel
左下にある正弦波のアイコンをクリックしてEdit Panelを開きます。ここでは、フィルター、エンベロープ、LFO、モジュレーションマトリックスなど、選択したパートの音作りをすることができます。
SampleTank 4のインストゥルメントとSampleTank 3のインストゥルメントでは、エディットパネルが少し異なります。SampleTank 4のインストゥルメントの解説になります。
ELEMENTS
それぞれのインストゥルメントには複数のエレメントで構成されています。上部から構成されているエレメントを選択し、それぞれ個別に設定できます。
ROUND ROBIN:多くのインストゥルメントはラウンドロビンサンプルを使用しています。ラウンドロビンサンプリングでは、同じ音を同じベロシティで複数回テイクすることで、繰り返し再生される音に対してよりリアリティのあるサウンドが得られます。機械的な場合が良い時はオフにできます。
AMP
エレメントのパン、レベル、ベロシティの量を調整することができます。これらのコントロールは選択されたエレメントのみに適用され、インストゥルメント全体に適用されるものではありません。ここでは、選択したエレメントをミュート、ソロにすることもできます。
PITCH
選択したエレメントのピッチを変更することができます。
TUNE:100分の1セントの分解能で、エレメントのチューニングを-1200から+1200(どちらかの方向に1オクターブ)までの間でセント単位で調整します。
BEND UP / BEND DOWN:エレメントのピッチベンド範囲を半音単位で設定します。
PITCH ENV(Pitch Envelope):Pitch Envelopeがエレメントのピッチをどの程度変調するかを設定します。
TYPE
TYPEをクリックして、サンプルエンジンのタイプを設定します。
RESAMPLE:従来のサンプラーで使用されていた方法で、ターンテーブルやテーププレーヤーのようにサンプルのピッチとテンポを同時に変化させることができます。(SPEED・HARMONICS・FORMANTは調整できません。)
RESYNTH:選択すると、SampleTankは内容の事前分析を行います。その後、SPEED・HARMONICS・FORMANTをリアルタイムで調整することができます。リサンプリングが不自然に聞こえるときに使うのがベストです。
OSCILLATORS
SampleTank 4には、エレメントごとに最大6個のオシレーターが搭載されています。オシレーターの数は、サウンドデザイナーがあらかじめ設定したもので、ユーザーが編集することはできません。ただし、各オシレーターのピッチ、パン、レベルを調整することはできます。
PLAY
PLAYセクションでは、エレメントの様々なキーボードパラメータを設定します。一番上キーボード・モードは、POLY(ポリフォニック)、新しい音をリトリガーするMONO(モノフォニック)、GLIDEを設定できるLEGATOがあります。
REL / ABS:グライドモードをAbsoluteとRelativeに設定します。Absoluteは、アナログシンセサイザーの古典的なスタイルのグライドで、演奏されるインターバルに関係なく、グライドのレートが同じままになります。Relativeでは、ノート間の距離に応じてグライドのレートが変化します。
GLIDE TIME:グライドの時間を設定します。
GLIDE CURVE:グライドのカーブを調整します。マイナスがへこんだようなカーブ曲線、プラスで膨らんだようなカーブ曲線で変化します。
POLYPHONY:エレメントが演奏できるノートの最大数を設定します。
VELO CURVE:キーボードコントローラや演奏スタイルに合わせて、エレメントのベロシティカーブを調整することができます。
LFO
Element内の6つのLFO設定を調整します。ドロップダウンメニューを使用して、編集したいLFOを選択します。次に、右側から波形を選択します。そしてセクションの一番下で、LFOのRATEとDEPTHを調整します。LFOにはELEMENT LFOとZONE LFOの2種類あります。
ELEMENT LFO:フリーランニングオシレーターで、演奏されたすべてのノートで使用されます。
ZONE LFO:1ボイスごとに使用され、演奏されたノートごとに新しいLFOが生成されます。ZONE LFOは演奏されたノートのみに特化しているため、DELAYやFADEをかけることができます。
BPM:右上BPMボタンをクリックしてDAWのテンポに同期させます。
ENVELOPE
Edit Panelでは、各エレメントで利用可能な4つのエンベロープのいずれかを表示する2つのセクションが用意されています。
- AMP専用エンベロープ
- FILTER専用エンベロープ
- PITCH専用エンベロープ
- USER(追加のモジュレーション用)
の4つがあります。ドロップダウンを使って、表示するエンベロープを設定します。各エンベロープには、アタック(ATTACK)、ホールド(HOLD)、ディケイ(DECAY)、サステイン(SUSTAIN)、リリース(RELEASE)、エンベロープの深さ(DEPTH)のコントロールがあります。LFOと同様に、エンベロープにも弾いた時にエンベロープの進行状況をグラフィックで表示されるので、わかりやすいです。
FILTER
TYPE:ドロップダウンメニューでFilter Typeを設定すると、名機シンセサイザーをベースにしたいくつかのアナログモデルのフィルター、またPhaserやFormantなど最新のデジタルフィルターから選択できます。
MODE:フィルターのモードをローパス(LP)、バンドパス(BP)、ハイパス(HP)、ピーク(PK)、ノッチ(NT)から選択します。
※フィルタータイプによって選択できるモードは変わります。
SLOPE:フィルターのスロープを設定します。
DRIVE:フィルターをどの程度オーバードライブさせるかを設定します。
FILTER ENV(Filter Envelope):フィルターのカットオフ(FREQ)をどれだけ変調させるかを設定します。
KEY FOLLOW:カットオフがキーボードのピッチに追従する量を設定します。
MODULATION MATRIX
様々なソースを割り当ててモジュレーションできます。MATRIXをクリックすることで右側に一覧が表示されます。
SOUCE:モジュレーションソースを選択します。
DESTINATION:モジュレーション先を選択します。
AMOUNT:モジュレーション量を調整します。
CURVE:モジュレーションのカーブを調整できます。
POL:極性(通常または反転)を設定します。
BIP:ユニポーラかバイポーラかの設定を行います。
MODIFIER:モジュレーションをスケーリングする修飾子を適用できます。カーブ、極性、ユニポーラかバイポーラかを選択できます。
Effect Rack
左下のEdit Panelアイコンの横にあるEffects Rackアイコンをクリックして開きます。各パートには5つの専用エフェクトスロットがあり、500シリーズスタイルのラックが表示されます。スロットの上部をクリックして各スロットのエフェクトを選択し、各スロットの下部をクリックしてエフェクトプリセットをロード、保存します。ラック内のエフェクトをドラッグして並べ替えることもできます。
Player Panel
三角形のアルペジオステップのアイコンがPlayer Panelです。これをクリックすると、Arpeggiator、Strummer、Phraser、Loop Manager4つのプレイヤーモードが表示されます。プレイヤーは、ホールドされた和音やトリガーされた音符に基づいてMIDI演奏を生成します。
ARPEGGIATOR(アルペジエーター)
プレイヤーパネルの上部にあるプレイヤーセレクターのドロップダウンメニューからアルペジエーターを選択します。それぞれのステップは上部でキーを変更し、左右にドラッグして長さを調整し、上下でベロシティを調整します。各ステップ番号の下には、コードアイコン(3つの点)があります。コードアイコンをクリックすると、単音ではなくフルコードで演奏するステップを設定できます。
再生ボタン:入力からアルペジオを開始、停止します。
LATCH:ラッチがオンになっている場合、ラッチがオフになるまで、入力されたMIDIノートは自動的にホールドされます。
CLEAR:クリアボタンを押すと、アルペジエーターのデータがすべてリセットされます。
TRIGGER
ドロップダウンメニューには4つのトリガーモードがあります。
Now:デフォルトのトリガーモードで、再生はすぐに行われます。
16th:入力されたMIDIノートの再生を次の16分音符まで遅らせます。
Beat:次の4分音符まで再生を遅らせます。
Bar:次の小節が始まるまで再生を遅らせます。
ARP RANGE:アルペジオが演奏するキーボードの音域を設定します。
VELOCITY:値を大きくすると「ステップのベロシティ<演奏されたベロシティ」でベロシティの最大値を設定します。
LENGTH:アルペジオのすべてのステップの長さを20%から100%の間で設定できます。
SWING:スウィングさせます。
ORDER:7つのアルペジオモードがあります。
OCTAVE:オクターブを決めます。
RATE:各ステップの時間を決めます。
STRUMMER
STRUMMERはギターのようなバッキングを作成できる機能です。ステップはアルペジエーターと同じように設定できますが、下部からストラミング方向もしくは単音(弦1〜6)を設定し、上部数字1〜3から和音の鳴らし方を変えます。
STRUMMERをオートまたはマニュアルモードがあります。
AUTO:オートがデフォルトです。オートモードでは、鍵盤上の音符は実際の音程を表しません。鍵盤はどのコードを弾くか、どのパターンを弾くかを選択するコントローラーになります。
C2-B2:画面左側で設定できるCHORD SETでコードを配置
C3-B3:画面右側で設定できるPATTERN SETでバッキングパターンを設定
C4-D4:ストラミング方向と、コードの単音を手動で演奏
MANUAL:マニュアルモードでは、鍵盤で演奏されている通りに演奏されます。
PATTERN
LENGTH、SWINGはアルペジエーター同様の設定です。
INTENSITY:すべてのステップのベロシティ値を-25%から+25%の間でスケーリングします。
DIVISION
TIME UP:アップストロークを弾いているときの時間を調整します。
TIME DOWN:ダウンストロークを弾いているときの時間を調節します。
CURVE:ストラムスピードのカーブを設定します。
STRUM
INTENSITY:C4-D4の鍵盤で弾くベロシティを調整します。
RELEASE:C4-D4鍵盤で弾く和音のリリースを調整します。
VEL. CURVE:各ストリングスが演奏されているときのストロークのベロシティを変化させます。負の値を設定すると、連続したストリングスが叩かれるごとにベロシティが減少します。正の値を指定すると、各弦のベロシティが増加します。
PHRASER
たくさんあるプリセットフレーズを選択して、キーに割り当てます。左から右にドラッグ&ドロップすることでキーにフレーズを割り当てることが可能です。右下TRANSPOSEからキーを変えることが可能です。右側でSPEED、左側でOCTAVEが設定できます。
LOOP MANAGER
ループを選択するとPlayer PanelはLOOP MANAGERになります。
ループマネージャの左側では、各ノートの3つの異なる再生モードを選択することができます。
RESAMPLE:EDITORで解説してものと同じモードです。ピッチのみ調整できます。
PSTS:パーカッシブな素材のために設計された再合成ツールを使用しています。PSTSはGrainがあり、ピッチとスピードの変化に使用する粒の大きさを調整することができます。
STRETCH:フルトラック用に設計された再合成ツールを使用し、選択されたサンプルのピッチ・スピード・ハーモニクスをコントロールできます。
Layer Editor
左上の横線レイヤーアイコンをクリックすると、レイヤーエディターが開きます。ここでは、16のパートの概要を確認しながら、各パートのノートとベロシティの範囲を素早く調整することができます。また、各パートのトリガーモードを設定することもできます。
Mixer
左上3つの垂直スライダーのアイコンをクリックしてミキサーを開きます。ここには、各パートのチャンネルとエフェクトやバス処理用の 4 つのリターンチャンネル、マスターチャンネルを備えたミキシングボードが用意されています。ロードされたインストゥルメントのアイコンが上部に表示されここから他のインストゥルメントに変えることも可能です。
ロックボタンの左にある矢印からミキサーページのままエフェクトラックを開くこともできます。ミキサー下部からそれぞれのOUTを選択でき、パラアウトも可能です。
Macro
右下のマクロは、ロードされたインストゥルメントの8つのマクロコントロールノブを表示します。これらは各インストゥルメントの一番一般的なパラメータで、エディットパネルやエフェクターラックを開かずに素早く調整することができます。マクロはエディットパネルのモジュレーションマトリックスやエフェクトラックのモジュレーションビュー(エフェクトラックの「MOD」から)を使ってアサインすることができます。
Virtual Pads
右下バーチャルパッドビューでは、8 個のパッドにパートと MIDI ノートをアサインすることができます。1~8ページあり8~64パッドが利用可能です。左側のSETUPでパッドの数を設定し、右側のPANDSからページにアクセスします。
Live Mode
上部マルチブラウザのすぐ左にあるリストアイコンがライブモードになります。ライブモードでは、マルチと単一のインストゥルメントをMIDIプログラムチェンジにアサインして、ライブパフォーマンス中に外部コントローラから素早く呼び出すことができます。マルチとインストゥルメントのセットをソングにグループ化して、そのソングのサンプルがすべてプリロードされているので、切り替えが簡単になります。
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まとめ
SampleTank 4は一つのプラグインで全ての音源を扱える楽な音源ですので、パパッと作業したい時に便利です。ただし、どの楽器音源もパラメータはほぼ一緒ですので、かゆいところに手が届かない場合があります。
細かく調整するメイン楽器というより、パパッと装飾する音として利用できる音源だと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
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