ガツンとくるキックが欲しい!そのように思っている方はD16 Group「PunchBOX」がおすすめかもしれません。
PunchBOXはキックのみに特化したバスドラムシンセサイザー音源です。
結論を言いますと、エレクトロなガツンとくるサウンドが中心なので合わないジャンルも多少あると思いますが、カスタマイズして強力なサウンドが作れるドラム音源だと思います。
この記事では、PunchBOXを実際に使ってレビュー、導入する際のメリットや注意点、使い方まで解説しますのでぜひ参考にしてください。
ドラム音源に関するまとめ記事はこちらをご覧ください。
1. D16 Group「PunchBOX」とは?
PunchBOXは、D16 Groupが開発するキック専用の音源です。
公式では「BASS DRUM SYNTHESIZER」となっています。
Rolandの名機リズムマシンTR-909、808、606などエレクトロな音が中心となった音源ですが、サンプルモードもあり、自分のサンプルを取り込むことも可能です。
作曲ソフトDAWの拡張機能VST、AUプラグインとして利用できます。
PunchBOXはSplice Pluginsにて5.99ドル(600円程度) / 15ヶ月でも利用可能です。
Splice Pluginsは通常の月額払いと違い、支払いの義務はなくいつでも停止そして再開することが可能です。
PunchBOXの詳細情報
開発会社 | D16 Group |
操作画面 | |
製品名 | PunchBOX |
サンプル数 | 1100サンプル |
価格(定価) | 79ユーロ |
D16 Group PunchBox ▶︎Plugin Boutique ▶︎ADSR Sounds ▶︎PluginFox ▶︎SONICWIRE ▶︎Rock oN ▶︎Splice Plugins(月額払い) ▶︎公式
2. 導入するメリット
PunchBOXを導入するメリットは主に3つあります。
- ガツンとくるキックがたくさん手に入る
- 細かくカスタマイズできる
- 自分のキック音源(オーディオファイル)もカスタマイズ可能
ガツンとくるキックがたくさん手に入る
迫力のあるキックがたくさん手に入ります。
元となるキックは
- SAMPLE
- 909
- 808
- 606
- SINE
5つのMODEからなり、さらに付加音CLICK・TOPS・TOOLSがあってそれぞれの種類も豊富です。
細かくカスタマイズできる
細かくカスタマイズが可能です。
キック自体の音色を変えることはもちろん、CLICK・TOPS・TOOLSからなる3つの音を付加して元の音にアタック感やボリューム感をプラスすることが可能です。
また、5種類のエフェクトもあります。
自分のキック音源(オーディオファイル)もカスタマイズ可能
PunchBOXは自分のオーディオファイルを取り込むことも可能です。
3. 利用する前に知っておきたい注意点・デメリット
しかしながら注意しておくべき点があります。それは「作曲するジャンルによってはあまり使えない」という点です。エレクトロなガツンとくるサウンドが中心ですので、ジャンルによってはPunchBOXがあまり必要ないかもしれません。
しかし生っぽいドラムであってもCLICK、TOPS 、TOOLSからなる付加音のみを利用するという手もあるでしょう。
4. 口コミ・評判を紹介!
PunchBoxの口コミ・評判をまとめました。
評価はかなり高いです。ヒップホップやラップシーンでは特に使える音源でしょう。
過去にメジャー物のHipHop系トラックを、結構な数世に送り出してきたけど
当時これがあったらどんなに楽だっただろうなぁ〜、って思うw
そっち系のトラックメーカーにこそ使って頂きたいD16のPunchBox。
というよりHipHopは今やMPCよりコレ必須でしょw
D16 Groupの新製品PunchBox糞ヤバい。キックドラム専用マシンで、808、909は勿論様々なキック音を多数モジュールでカスタマイズ出来る。元キックに足す意味で域をコントロールしたりする際にかなり威力を発揮する優れもの!
引用:Twitter
5. PunchBOXに関するセール情報
D16 Group製品は、ブラックフライデーのみならずたまにセールをおこないます。
PunchBOXもセールの対象となり、半額になって¥5,000程度で購入できる場合があります。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
6. D16 Group製品のインストール・アクティベーション方法
D16 Group製品のインストール・オーソライズ方法は以下の4STEPで完了します。Plugin Boutiqueにて解説されています。
- D16 Groupにアカウント登録
- +Add Licenseからライセンス登録(シリアルナンバー追加)
- 製品とアクティベートキー(ファイル)をダウンロード
- DAWで製品を起動し、アクティベート(アクティベートキーファイルを選択)
以前は製品を起動後、ログインで完了でした。製品によってはその方法で完了する場合もあるかもしれません。
7. 使い方を簡単に解説!
ここからはPunchBOXの使い方を簡単に解説していきます。
公式の英語マニュアルはこちらをご覧ください。
上部からプリセットを選べます。ジャンルやタイプなど細かくしぼることも可能です。
赤いボタンEXPORTから波形を外にドラッグ&ドロップすることでファイルとして書き出せます。
それぞれのセクションは上部の赤いランプをクリックして点灯させることでオンオフできる仕様です。
RANDOMはパラメータをランダムに変更します。オレンジになっている部分が変更される部分でクリックしてオレンジ色を消すことで変更しない設定にできます。下部のRANDOMIZEをクリックしてランダムに変更されます。
KICK
真ん中KICKの部分が元となるキック音源になります。KICKは以下の5つのMODEからなります。
- SAMPLE
- 909
- 808
- 606
- SINE
上部から全体のプリセットを選択できますが、ここからもKICKのみのプリセットも選択可能です。
下部には以下のパラメータがあります。
KICK SEND:エフェクトFX1〜4に送る量を決めます。0%で直接マスター(リミッター)に送られます。
VELOCITY:ベロシティを反映するかどうか設定できます。これはCLICK、TOPS、TOOLSにも影響します。
KEYTRACK:MIDIキーによって音程を作るか設定できます。これでサブベースを作ることも可能です。
ジェネレーター
3つの音を付加するセクションがあります。
3つともBROWSEからたくさんの付加音があり、選択できます。
CLICK:クリック音を付加することでアクセントをつけることができます。
TOPS:アクセントのSustain部分を付加します。
TOOLS:キックの背景音を付加します。
それぞれ下部にSENDがあり、これはKICK同様にFX1〜4に送る量を調整できます。
エフェクト
5種類のエフェクトがあります。
- BITCRUSHER
- DISTORTION
- FILTER
- EQUALIZER
- LIMITER
エフェクトは左から右にかかりますが、白い点々部分をドラッグ&ドロップすることで順番を変更できます。LIMITERのみ最後に固定されています。
MIXDOWN AFTER
これはSENDではないダイレクトの信号がどこに送られるか設定します。
例えばFX4にランプがついている場合はFX4の後に送られるため、ダイレクトの信号はFX1〜4がかからないことを意味します。
オーディオファイルを取り込む方法
KICKをSAMPLEに設定し、BROWSEを開きます。
左下Edit Modeをクリックし、Import Samplesからサンプルをインポートします。
D16 Group PunchBox ▶︎Plugin Boutique ▶︎ADSR Sounds ▶︎PluginFox ▶︎SONICWIRE ▶︎Rock oN ▶︎Splice Plugins(月額払い) ▶︎公式
まとめ
PunchBOXは迫力のあるキックサウンドがたくさん手に入ります。
また細かくカスタマイズできるため、自分好みに設定することも可能でしょう。
エレクトロなガツンとくるサウンドが中心なので合わないジャンルも多少ありますが、カスタマイズして強力なサウンドが作れるドラム音源でしょう。
この記事が参考になれば幸いです。
D16 Group PunchBox ▶︎Plugin Boutique ▶︎ADSR Sounds ▶︎PluginFox ▶︎SONICWIRE ▶︎Rock oN ▶︎Splice Plugins(月額払い) ▶︎公式
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