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VPS Avenger 2の使い方①:Vengeance Sound人気ソフトシンセオシレーター編

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人気のソフトシンセサイザー「Avenger 2」。

かなりできることが多いですが、この記事ではその中でも一番はじめに知るべき点オシレーターについて解説します。

公式の英語マニュアル(バージョン1)はこちらをご覧ください。

Avengerのレビューやインストール、アクティベーション方法、また使い方②③はこちらの記事をご覧ください。

※一部バージョン1の内容ですが、近日中にバージョン2に更新する予定です。

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1. プリセットについて

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まず、基本的な操作として、左上CONTENTにプリセットがあります。INFOはプリセットの情報設定(ジャンル、コメント、アーティスト)、FILESは自分のファイルを選択することができます。

CONTENTの右上音符マークを選択すると、ロードする前に音を確認することができるので便利です。CATは、カテゴリーもしくはアルファベット順を選択でき、FAVからお気に入り登録できる星マークを表示できます。

右隅の検索マーク→TEXT SEARCHから、さらに細かくテキストで検索できます。お気に入りのみを表示するFAVORITES ONLYやランダムにロードするSURPRISE!ボタンもあります。

2. オシレーター(OSC)の種類

※英語かつバージョン1ですが、公式の解説動画もあります。

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上部真ん中部分の波形のところがオシレーターです。

Avengers GUIは「タブ」に基づいています。 OSCエリアには、常に少なくとも2つのタブ、1つのOSCDRUMS、そしてトリガーを制御するTRIGがあります。 「+」をクリックすると、合計8つまで別のOSCが追加されます。

タブをダブルクリックして名前を変更し、右クリックでコンテキストメニューが開きます。 タブにカーソルを合わせると、タブをミュート/ソロにできるMSボタンが表示されます。 この機能は、下部にあるMIXERタブにリンクされています。

OSCは波形の上にある名前をクリックすることによってオシレーターライブラリが開きます。

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オシレーターの種類は以下の10種類に分類されています。

VA Shapes

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1サイクルの波形で構成されるクラシックな波形です。サイン波、ノコギリ波、パルス波、三角波などの基本的な波形、基本的な形状を含むあらゆる波形を見つけることができます。

Wavetables

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SerumやMassiveなどでお馴染みのウェーブテーブルです。ウェーブテーブルは、複数の波形形状を含むテーブルを使用して音を作る方式です。

Freeform

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プリセットは基本的な波形が中心ですが、下のEDITORでペンで描くように作成できる便利なオシレーターです。

Resamples

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原則としてウェーブテーブルですが、このモードでは大きなWAVファイルをロードして利用します。

Samples / Special Samples / Single Loops / Multi Loops

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サンプルおよびループサンプルのオシレーターです。Samples、Special Samplesは波形の右下「+」から最大4つまでオシレーターを追加できます。

Granular

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WAVファイルを読み込んで小さなピース(グレイン)に分割して再生するグラニュラーオシレーターです。

Spectral

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Avenger 2になり、新しく搭載されたスペクトラルグラニュラーオシレーターです。

グラニュラーオシレーターですが、VA Shapeやウェーブテーブル同様に、信号を帯域に分割し、倍音をコントロールできるFFTアルゴリズムが搭載されています。

3. パラメータ

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OSCの名前と波形の間にある横スライダー部分はフィルターとなっており、左右にドラッグすることで調整できます。VA ShapesやWavetablesなどは下のEDITOR(FFT)にリンクします。Sampleなどは同じくEDITORにあるLPF、HPFとリンクします。

PHASE (VA-Shapes/Freeform/Wavetable/Resample)

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波形の上にPHASEがあります。上下にドラッグして変更可能です。位相はランダムにすることも、特定の位相位置に固定することもできます。

Keytrack (KTRK)

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サンプルのピッチをキーボードに合わせる方法を制御します。 100%はフルスケールを意味し、0%はキーボード全体にピッチがないことを意味します(ドラムやボーカルなどにこれが必要な場合があります)。Sampleの場合、下のEDITORにあるKEYTRACKノブにリンクされています。

GAIN

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オシレーターのみに影響するゲインで音量を上げることができます。

mFADE(Micro Fade In)

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特定の開始フェーズの位置では、オシレーターがクリック音を引き起こす場合があります。そういった場合に使用して波形をフェードインし、クリックを排除できます。

Phase invert

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右下のこの小さなアイコンは、位相を180°変えます。

LEVEL

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※注意!右クリックと左クリックで変わるパラメータがあります。

  • 左:オシレーター全体のボリューム。
  • 右:Pan

どちらのパラメータの下部のMIXERにリンクしています。

TRANSPOSE

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オシレーターのピッチを設定します。範囲-48〜+48半音になっています。

FINE

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  • 左:ピッチを微調整します。範囲-1〜+1半音になっています。
  • 右:ランダムピッチ。ノートを再度押した際やアルペジエーターごとにピッチの変化量が変わります。ランダムな変化は左、交互の変化は右に回します。範囲は押されたノートから最大-1〜+1半音になります。

NOISE

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  • 左:ノイズボリュームを設定します
  • 右:ノイズカラー。ノイズの色を制御します。ホワイト、ピンク、ブラウンのノイズをスムーズにミックスできます。

文字部分をクリック:ステレオ幅を設定できます。MONO、STEREO 50%、STEREO 100%3つのステレオ幅設定が選択可能です。100%は、左右がまったく異なります。50%の幅は半分しかなく、モノラルはステレオ幅がありません。位相ロック(Phase Lock)をオンにして、より優れたトランジェント制御を実現できます。ドラムに最適です。

ノブ下の横スライダー:ノイズのレートを変化させるレートリデューサーです。

FM・AM

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FM continous alias/Oversampled

FM信号を連続的に生成します。エイリアシングが高域で発生する可能性があり、これを減らすためにオーバーサンプリングモードを使用できます。しかし、CPU負荷が高くなり重くなります。

FM table cut

このFMでは、ウェーブテーブルに似たブロックでFM信号を生成します。高域で非常にクリアであり、エイリアシングはありません。

FM table cut windowed

通常のtabel cutと同等ですが、テーブルの最初と最後をフェードイン/フェードアウトし、クリックを減衰させます。

RATE

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AMとFMはRATEを共有しModulationの速度、周波数を設定します。

Free:Modulationのピッチをスムーズに設定できます。他のすべてのモードはFreeの約50%のレートで開始されるため、レートを下げるにはFreeを選択する必要があります。

Phase Lock:FM / AMのモジュレーションの開始位相を設定します。フェーズロックがオンの場合、位相はメインと同じになります。位相ロックがオフの場合、モジュレーションの位相はランダムです。

AM

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ピッチ/周波数を変調するFMとは対照的に、このダイヤルはボリューム(振幅)を変調します。振幅変調(AM)は、元の波形の振幅に、選択した波形の振幅をより高い周波数/レートで単純に乗算します。レート設定に応じて、これにより異なる倍音が生成され、元の信号に追加されます。

V-Saw

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現代のクラブミュージックに不可欠な、太い離調音を作成できます。

Voice(VCS)

Avengers V-Sawは最大7ボイスを生成できます。ここで、必要な数(2〜7)を選択します。

Octaves(OCTS)

4オクターブまで分散できます。

MIX

このスライダーを使用して、V- Sawのミックスレベルを設定できます。 メーターがマックスの場合、追加で生成される音声が元の音声と同じくらい大きいことを意味します。

DETUNE

これを使用して、各ボイスが互いに離調する量を設定します。

PAN

ステレオフィールドに広がる量を設定できます。

Vibrato(VIB.)

V-SawはビブラートLFOがあります。これにより、V-Sawのピッチが調整されます。次の2つのモードから選択できます。

Global:ピッチ全体を変調します。

Independent:個々のボイスのピッチを別々に変調します。

Global/Independentの右側で、LFOの波形を選択できます。

VIB. RATE:LFOの速度を設定できます。

VIB. AMOUNT:ピッチ変調の量(ビブラートの深さ)を設定できます。

FADE IN:LFOのピッチモジュレーションがゆっくりと設定量に到達します。FADE INに紐づいたカーブコントロールを使用して、FADE INの形状を設定できます。

Voicing

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CHORDER

和音、その他の音程を生成します。多数のCHORDERプリセットが含まれており、ブラウザから選択できます。

各ボイスには、左から以下の設定ができます。

ON/OFF:個々のボイスのオン/オフを切り替えます。 最大4ボイスを生成できます。

CRS:-24〜+24半音でピッチを設定できます。

TN:ピッチを微調整できます。ダイヤルの範囲は-1〜+1半音です。

PAN:CHORDER内の各ボイスをパンニングします。

VOL:CHORDER内の各ボイスの音量を調整できます。

SUB OSC

Avenger 2のすべてのオシレーターでは、メインボイスより1オクターブ下のサブオシレーターをミックスできます。

VOL:最大+6 dBのSUB OSCボリュームを調整できます。

INV.:形状の位相を反転します。

SHAPE:SUB OSCには4つの形状があります。

OCTAVE:-1 / 0 / +1からオクターブを設定できます。

GENERAL

VOICES:選択したオシレーターのボイス制限を設定します。2つの特別なモード「max 1 – lowest」と「max 1 – highest」があります。これらは、どのノートが先にトリガーされたかに関係なく、常に低いもしくは高いノートを演奏します。

MIDI SPECIAL(ENDLESS SUB):これは、ベースサウンド用に設計された特別なMIDIのモードです。ENDLESS SUBが有効な場合、ベースは2オクターブだけとなり、互いに連続的にブレンドされます。つまり、キーボードの左端を弾いても、ベースははっきりと聴こえ、パワフルなままです。これはシーケンサーやアルペジオで重要です。

Quantize

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Quantizerは、電源ボタン(ON)で有効にして、鍵盤からアクティブなキーを選択することで不要なキーを鳴らさずクオンタイズすることができます。

PITCH FULL:FULLもしくはオクターブを設定してピッチ範囲を調整できます。このパラメータをモジュレーションすることでクオンタイズされたピッチモジュレーションができます。

GLIDE:スムーズなキー移行(GLIDE SMOOTH)、クオンタイズされたキー移行(GLIDE QUANTIZED)を設定して、グライド(キー移行時間)を調整できます。

TRIG.:アルペジエーターやホストグリッドからトリガーを割り当てることができます。

プリセットもたくさんあり、1〜4で切り替えて利用することができます。

ROUTE

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オシレーターパネルの右側がルーティングパネルです。選択したオシレーターがシグナルチェーンでたどる経路を確認できます。「+」をクリックして追加、FXの変更、ドラッグ&ドロップで順番を変更できます。ARPやAMPなどの一部のモジュールは固定されており、移動できません。それぞれを右クリック(もしくは左クリックでGo To)するとその設定パネルが赤く表示されます。左クリックからREMOVE(除外)も可能です。

※Avengerバージョン1のシグナルフロー(Manual引用)

signal flow

X-SIDE

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波形を変化させるこのノブは名前をクリックすることで2種類から選ぶことが可能です。

XCITE SIDE:ダイヤルを中央位置からどちらの方向に回すかによって、波形の左側または右側を押しつぶします。

XCITE MID:中央の位置からダイヤルを回す方向に応じて、波形の中央をズームインまたはズームアウトします。

FORMANT

formant-avenger-2

こちらも名前をクリックすることで変更可能な4種類のパルス幅を制御する機能です。 左に回すと、波形が押しつぶされて左側に縮みます。 右に回すと、波形が右側から拡大されます。

FORMANT-CUT:端はフェードされず、クリック音が発生します。

FORMANT-FADE:端はゼロクロスまでフェードします。

FORMANT-X FADE / X FADE 2:両方のクロスフェードモードは+範囲で同じように動作し、開始と終了をブレンドします。X FADE 2では、元の波形の開始/終了振幅が保持され、ブレンドに使用されます。

BITS/RATE/BOTH

bits-rate-both-avenger-2

名前をクリックすることで変更可能な3つのモードBITS/RATE/BOTHがあります。

RATE:レート(水平方向の波形振幅)

BIT:ビット深度(垂直方向の値)

BOTH:両方

SYNC OSC

このエフェクトはオシレーターにあり、オーディオエフェクトとは異なる動作をします。

windowed-avenger

2番目のOSC(元のOSCと同じ波形を持つ)を使用して、それを元の波形に追加するか、コピーのみを使用することができます。 WINDOWEDでは、クリックを避けるために2番目の同期オシレーターがフェードインおよびフェードアウトします。

  • Sync Amount/Frequency 左:2番目のOSCの周波数を0%(元のピッチ)から100%(+5オクターブ)シームレスに設定します。
  • Sync Envelope Amount 右:内部Sync Envelopeに送信されるモジュレーション量を制御します。 このコントロールの中心位置は0で、左が−、右が+になります。

Sync Envelope Length:ノブの下の横メーターは、モジュレーションの長さを制御し、50msから3500msまで設定できます。

Sync Envelope Curve: エンベロープカーブを曲げることができます。

まとめ

Avenger 2のオシレーターまわりについて解説しました。

Avenge 2はまだまだできることがありますので、また別記事にて解説します。右クリック、左クリックなどでパラメータが変わる場合があります。右クリックでドラッグすることはなかなかないと思いますので、見逃しがちですし、忘れがちですので注意してください。

この記事が参考になれば幸いです。

avenger-vengeance-sound-editor-thumbnails ソフトシンセVengeance Sound「Avenger」使い方②:エディター編

2 COMMENTS

ゆやや

三年前にAvengerを買ってプリセットしか、つかってなかったけど最近一から音を作れるようになりたくて調べていたらこの記事を見つけました。
次の記事も楽しみにしています!

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DTMer.info編集部

コメントありがとうございます!
更新止まっていて申し訳ないです、、また続きを書きますので少々お待ちください!

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