Oberheim 8-VoiceをモデルとしたソフトシンセOB-E。
バージョン2にアップデートされましたが、なんとTom Oberheim本人とMarcus Ryle(1980年代のOberheimエンジニア)が参加して改善されました。
この記事では、そんなOB-Eを実際に使ってレビュー!インストール・アクティベーション方法や使い方、セール情報も解説します。
是非参考にしてください。
1. GForce Software「OB-E V2」とは?
OB-Eは、GForce Softwareが開発するソフトシンセです。
Oberheim 8-Voiceをモデルとしており、Tom Oberheimのパーソナルエンドースを受けた初めてのソフトウェア音源です。
8-VoiceはSEM(Synthesizer Expander Module)をベースにしています。各SEMは単体ではモノフォニックですが、8 Voiceではポリフォニックキーボードによって8つのSEMがトリガーされるため、8音のポリフォニックシンセサイザーとなります。
OB-Eの各SEMは
- 3つのオシレーター
- マルチモードフィルター
- 2つのエンベロープ
- モジュレーションコントロール
を備えており、フロントパネルとリアパネルがあります。リアパネルでは各SEMでプログラム可能な機能の幅を広げることができます。
OB-Eは、SEM1〜4を下段ミキサーに、SEM5〜8を上段ミキサーにグループ化します。ここでは、各セムのボリュームとパンを個別に設定できるほか、グループごとのマスターコントロールも可能です。
シンセのすべてのセクションを丹念にエミュレートし、サウンドの信憑性を確保しながら、8つのSEMをソフトウェアでコントロールできる利便性も付加されています。
オリジナルのMS-1シーケンサーをリファレンスとして、非常に包括的でクリエイティブな8ステップシーケンサーを統合し、オリジナルのハードウェアでは得られない柔軟性を提供します。キーボードスプリットモードでは、シーケンサーをSEM 8にルーティングすることで、1つのパッチで3つのパートからなるサウンドスケープを作成することが可能です。また、新たに搭載されたルーティング可能なステレオディレイと豊かなリバーブにより、サウンドを補完するエフェクトを提供します。
OB-Eは、700以上プリセットが搭載されています。10個のドラムキットのプリセットも追加され、各SEMを専用のキーでトリガーできる新しいドラムモードも備えています。
作曲ソフトDAWの拡張機能AU(Audio Unit)、VST、VST3、AAXプラグインとして利用でき、スタンドアローン(単体で起動)にも対応しています。
V2になりMacとWindowsの両方で使用できるようになりました。
GForceは、OB-EのSEMを独立した製品や使いやすくした製品もリリースしています。
SEM
一つのSEMを独立させたモノフォニックシンセもリリースされました。SEMは、シンプルなモノフォニックシンセサイザーにビッグサウンドを搭載した名機Oberheim SEMモデルのソフトシンセです。
OB-EZ
OB-EZは、Oberheim 8-Voiceサウンドを搭載したOB-Eを新しいフォーカスされたインターフェースでデザインされています。合理的なワークフローで素早くトラックに注入したいプロデューサーのために作られました。OB-Eのライトバージョンではなく、OB-Eのためにデザインされたプリセットの中から、OB-EZのコントロールセットに合うものを260以上選び、最適な微調整の可能性を確保しています。
| 開発会社 | GForce Software |
| 操作画面 | |
| 製品名 | OB-E V2 |
| 価格(定価) | 149.99ポンド |
| 主な仕様 | Oberheim 8-Voiceモデルソフトシンセ |
GForce Software OB-E
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2. トム・オーバーハイムによるフルエンドースメント
名機シンセの数々を生み出したパイオニアTom Oberheim本人とMarcus Ryle(1980年代のOberheimエンジニア)からGForce Softwareに連絡があり、彼らのフルエンドースメントでV2アップデートがリリースされました。
トムとマーカスの指導の下、OB-Eにさらなる改良を加えDETUNE機能をアップデート、新しいVINTAGEコントロールを追加することで、オリジナルの楽器と同じように、よりリアルな音楽の不正確さを調整し、本物の8-Voice体験を提供します。
8-Voiceは、単に同じSEMを8つ並べただけではありません。独立しそして微妙に異なるSEMの相互作用によって、美しいものとなっています。OB-Eに搭載された8つのSEMは、ハードウェアとの境界線を曖昧にし、Oberheim SEMサウンドと8-Voiceインストゥルメントの本格的なエミュレーションを実現しています。
OB-Eにはかなり驚きました。OB-E V2は、まるでハードウェアを持っているような感覚です。
3. 導入するメリット
実際にOB-Eを使ってみて感じたメリットは以下の点が考えられます。
SEMごとの違いをうむアナログの統一感の無さで分厚いサウンドを再現

OB-Eは、SEMごとに調整できるシンセサイザーです。一般的なソフトシンセのようにオシレーターが複数あって、フィルター、エンベロープが統合しているわけではなく、フィルターやエンベロープも含めて完全に別々のシンセモジュールが統合している仕様です。
ボイスごとに細かく設定できることはもちろん、トム・オーバーハイム氏自らが改良したVINTAGEノブやDETUNEノブで、全体に微妙な違いを追加することも可能です。ピッチなど状態が異なるSEMを再現できます。
状態を統一しなくて意味あるの?と思う方もいるかもしれませんが、SEMごとに少し異なる状態にすることによって整いすぎたデジタル感を無くし、微妙にズレたより厚みのあるサウンドを再現できます。
4. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット
しかしながら、利用する前に知っておくべき注意点もあります。
ノブが多い
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SEMごとにコントロールできることもあり、ノブがかなり多いです。
画面自体は全体を拡大縮小はもちろん、SEMごとにズームもできますので、小さいノブも拡大してコントロールできますが調整しづらい場合があるでしょう。ある程度シンセサイザーに関する知識がない方は、MONOボタンから1つのSEMだけのモードにして使い慣れてから、8つのSEMを扱うのも良いかもしれません。
ただしエディットする際は、GROUPボタンやOFFSETボタンを使って一括で同じパラメータを調整することが可能です。まとめてエディットする際、影響を受けないようにしたい場合は、各SEMのLOCKボタンを選択します。
簡単に操作できるOB-EZがリリースされましたので、素早く音作りをしたい方はそちらをおすすめします。価格もセールで50%OFFとなり、かなり安いです。
5. 口コミ・評判を紹介!
OB-Eに関する口コミ・評判をまとめました。
オーバーハイム公認なだけあって音の評価がかなり高いです。
う〜む、音はめちゃ良い、クセは強いwwwww
OB-E すげい。
GFoece OB-E
セール何か待たずに発売と同時に買った
初めてのプラグイン✨⤴️🎹
最初リードシンセみたいなので
メロディーぽいの入れてたんだけど
もう、それも要らない😂
そりゃ本物に比べたら負けるけど
この音よ🔥
引用:Twitter
6. OB-E V2に関するセール情報
GForce Softwareは、ブラックフライデーのみならずたまにセールをおこないます。
ブラックフライデーなどでは、OB-Eが40%OFFで購入することができました。
最新のセール情報は以下の記事を参考にしてください。
7. インストール・アクティベーション方法
GForce Software製品のオーソライズは以下の5STEPで完了します。
- GForce Software公式でサインアップ
- ログインしてアカウントのMY INSTRUMENTSを選択
- PRODUCT REGISTRATIONから製品選択・シリアルナンバー(アクティベーションコード)を入力してREGISTERをクリックし製品登録
- MY INSTRUMENTSの登録製品VIEW INSTRUMENTから製品をダウンロード・インストール
- 起動してReg Codeを貼り付け(Reg Codeは登録製品VIEW PRODUCTから確認できます)

8. 使い方を解説!
ここからは、実際にOB-Eの使い方を解説します。
長くなりますので今回は前面パネルのパラメータを、背面パネルやシーケンサー部分は別記事にて解説しています。
VCO
VCO1 FREQUENCY / VCO2 FREQUENCY:VCOのチューニングを4オクターブの範囲で調整します。ノブの外側のリングで粗調整、ノブの内側で微調節できます。
MOD1 / MOD2:MODノブが垂直の位置にあるとき、VCOにはモジュレーションがかかりません。左に回すと、その下のスイッチ(ENV / VCO3 / LFO)で設定したモジュレーションソースでVCOのピッチをモジュレートします。右に回すとパルス幅を設定したモジュレーションソースでモジュレートします。
PULSE WIDTH:VCFセクションでパルス波が選択されている場合のみ有効です。VCO のパルス幅を手動でコントロールします。垂直位置では、各サイクルにおいて生成されるパルスの長さは、サイクルのちょうど半分の50%となります。左側に回すとパルスは狭くなり、右に回すとパルスは広くなります。
SYNC:このスイッチを有効にすると、VCO2がVCO1の周波数に同期します。
VCF
NOTCH:ローパス、ノッチ、ハイパスフィルターを切り替えます。切り替えは連続的に行われますが、バンドパスフィルターにしたい場合は、下にあるスイッチBPを右に動かすことで選択されます。バンドパスフィルターが有効な場合、ノブを動かしても効果はありません。
FREQUENCY:フィルターのカットオフ周波数を調整できます。
RESONANCE:フィルターのレゾナンスを調整できます。
MOD:モジュレーションノブは、その下の3ポジションスイッチと連動して、フィルターにモジュレーション量を適用します。垂直位置では、モジュレーションは適用されません。スイッチ(ENV2 / VCO3 / LFO1)は、フィルターをモジュレートする3つのモジュレーションソースのうちの1つを選択します。
VCO1〜3:これらのノブのうち少なくとも1つが左右どちらかに回転していなければ、SEMは音を出しません。一番左は、VCO1からのノコギリ波信号またはパルス信号をVCFへのオーディオ入力として選択します。2つ目のノブは、VCO2からの信号に対して同じ働きをします。3つ目のノブは、左に回すとVCO3からの信号、右に回すとピンクノイズを追加します。
ENV1 / ENV2
VCO1、2、VCFのモジュレーションソース選択スイッチにあるように、ENV1はVCO1の変調に、ENV2はVCO2、VCFの制御に使用することが可能です。通常、ENV1はVCAを、ENV2はVCFを制御するために使用されます。
ATTACK:出力電圧が0から最大に上昇するまでの時間を決定します。
DECAY:エンベロープの出力が最大値からSUSTAINノブで設定したサスティンレベルまで下がり、そのサスティンレベルから0に戻るまでに必要な時間を設定します。
SUSTAIN:サスティンノブは時定数ではなく、電圧定数です。この定数は、ゲート信号がある限り(鍵盤を押している間)、出力を持続させるレベルです。
LFO
RATE:LFOのレートを調整できます。
SYNC:有効にするとLFOの速度がDAWのテンポに同期し、16拍子から1/32拍子の間の速度設定が可能になります。
COPY / PASTE:SEMの設定をコピー / 貼り付けできます。
ZOOM:SEMが拡大表示されます。ズームが有効になると、1~8のボタンをクリックして SEMを切り替えることができます
SOLO / MUTE:SEMをソロ / ミュートします。
LOWER MODULE / UPPER MODULE

LEVELS:各SEMの対応する音量レベルを制御します。
PANS:各SEMの対応するパン位置を制御します。
MASTER:SEM1〜4 / 5〜8の全体的なレベルをコントロールします。
LOCK:SEM1〜4 / 5〜8を編集対象から除外します。
SOLO:SEM1〜4 / 5〜8をソロモードにします。
MUTE:SEM1〜4 / 5〜8をミュートします。

PORTAMENT:音と音の間のグライドタイムを設定します。UPPERではSEM5〜8、LOWERではSEM1〜4、BOTHでは全てのSEMにポルタメントがかかります。
VIBRATO:ビブラートは独立したLFOで、キーボードのモジュレーションホイールに直接リンクしています。RATEでビブラートの速度、AMOUNTでビブラート量を調整できます。ポルタメント同様に上部、下部もしくは両方のSEMに適用できます。
DETUNE:SEMの各オシレーターをわずかにデチューニングし、各SEMが独自のチューニングバリエーションを持つようにします。
VINTAGE:SEMごとに予測可能で一貫した違いを生み出すために多くのパラメータをデキャリブレーションしています。これは、各SEM間にキャリブレーションの違いが存在するハードウェア8ボイスの挙動をエミュレートしています。DETUNEとVINTAGEが分かれているのは、チューニングされたSEMの精度を保ちつつ、エンベロープをわずかにデキャリブレーションしたい場合などに使用できるようにするためです。
GLOBAL:デフォルトでは440KHzで、OB-Eグローバルチューニングを設定できます。
UP OCT / DOWN OCT:UP OCTでは、OB-Eのピッチが1オクターブ高くなり中央の位置では、OB-E のピッチは通常通り、DOWN OCTでは、OB-Eのピッチが1オクターブ下に移動します。
BEND RANGE:ピッチベンドの範囲を0〜48セミトーンの間で設定します。
UNDO / REDO:戻る、やり直しボタンです。
FLIP:SEMの裏側にあるパラメータを表示します。もう一度選択すると元に戻ります。
GROUP:このボタンを有効にすると、すべてのSEMのコントロールが緑色に点灯し、各パラメータに加えたエディットは、他のすべてのSEMの同じパラメータに影響を及ぼします。グループエディットの影響を受けないようにしたい場合は、各SEMのLOCKボタンを選択します。
OFFSET:このボタンを有効にすると、すべてのSEMがオレンジ色に点灯し、各パラメータに加えたエディットは、他のすべてのSEMの同じパラメータに影響を与え、その相対値は保持されます。

LOAD:プリセットブラウザを表示し、プリセットを選択できます。SAVEボタンからプリセットを保存できます。PREV / NEXTボタンからプリセットをフォルダ内前後に変更します。
CC:OB-EのMIDI CCウィンドウを起動し、SEMパラメータにMIDIコントローラー番号を割り当てて、外部ハードウェアコントローラーのノブやスライダーからコントロールすることができます。このモードを有効にすると、ボタンが黄色に変わり、コントロールしたいパラメータをクリックして、それをコントロールするノブまたはスライダーを動かして適用します。アサインを削除するには、そのパラメータに割り当てられている番号をダブルクリックします。CLEARボタンでは、プラグインにアサインされたすべてのMIDI CCをクリアします。
MONO:デフォルトのモノラルパッチがロードされます。SEM 1のみの表示になり、モノラルで再生します。
POLY:デフォルトのポリフォニックパッチがロードされます。
M1〜M4:Mボタンは、お気に入りのパッチを保存し、すぐに呼び出せるようにするためのものです。Mボタンにパッチを割り当てるには、まず目的のパッチをロードしてアクティブにしてから、キーコマンドを使用してパッチを割り当てたいMボタンをクリックします。(macOS:Command+Mボタンをクリック / Windows:Control+Mボタンをクリック)
POLY / MONO / LEGATO:ポリフォニック、モノフォニック、モノフォニックレガートの各キーボードモードに切り替えます。
RESET / CONTINUOUS:RESETでは、最初の音は常にSEM1がトリガーされます。POLYモードではコードの最初の音を、MONOおよびLEGATOモードでは各ノートがSEM 1をトリガーします。CONTINUOUSモードを有効にするとPOLY、MONO、LEGATOモードのいずれであっても、演奏された各ノートが次のSEMをトリガーし、ラウンドロビンします。
UNISON:1つのノートオンからすべてのSEMをトリガーします。UNISONを選択した場合、モノフォニックのみ再生されます。
SPLIT:鍵盤上の黄色い矢印を左右に調整して、SEM1〜4とSEM5〜7をスプリットします。SEM8はシーケンサーとして使用されます。
SEQUENCER:8ステップシーケンサーを起動します。右下のSEQ/FXをクリックすると、シーケンサーのコントロールが表示されます。
FX:エフェクトを有効にします。
ドラムモード:Windowsはalt+Dボタン、MacはOption+Dボタンを押してドラムモードにすることができます。C2〜G2までそれぞれのSEMが割り当てられるので、それぞれのSEMでドラムサウンドを作成することができます。
GForce Software OB-E
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まとめ
Oberheim名機モデルのソフトシンセが数多くありますが、実機を開発した本人のお墨付きを得ているものはこのOB-Eのみかもしれません。
アナログならではの良い意味での不安定さ、ばらつきがありファットでデジタル感の薄いアナログサウンドを奏でることができます。
この記事が参考になれば幸いです。
GForce Software OB-E
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