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GForce「OB-E V2」使い方②オーバーハイム本人が関わったOberheim 8 Voiceモデルソフトシンセ

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トム・オーバーハイム直々に改良されたGForce Software「OB-E V2」の使い方第2弾です。

使い方①やレビューなど詳しい記事は以下を参考にしてください。

gforce-software-ob-e-v2 GForce「OB-E V2」使い方やレビューとセール情報!オーバーハイム本人が関わり絶賛した名機モデルソフトシンセ
今回は、各SEMの裏面パネルでできる設定や、シーケンサー部分を解説します。

是非参考にしてください。

1. VCO3

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各SEMは、右下の三角をクリックすることで裏側のパネルを表示できます。

VCO1、2と同様またはLFOとして動作させることができます。

FREQUENCY:チューニングを4オクターブの範囲で調整します。ノブの外側のリングは粗調整を、ノブの内側は微調整でコントロールできます。VCO3をLFOとして使用する場合、このノブでレートを調整できます。

WAVE SHAPE:ノコギリ波、サイン波、矩形波のいずれかを選択します。矩形波は50%固定の矩形波で、幅は変えられません。

EXT SOURCE:モジュレーションソースとしてVCO3が設定されている場合、このスイッチによってモデュレーションソースが決定されます。WAVは、上記のWAVE SHAPEスイッチで選択された波形、NOIはピンクノイズになります。

MOD ENV:ENV 1または ENV 2の形状で、VCO 3をモジュレートすることができます。センターポジションNILの場合、モジュレーションはかかりません。

LFO RATE:ONでLFOとして動作し、SYNCでDAWのテンポに同期したLFOとなり、16拍子から1/32拍子の間でレートを変更することができます。

RETRIGGER:LFO RATEモードの時オンにすると、ノートオンイベントが発生するたびに、選択したモジュレーション波形が再トリガーされ、波形の位相がリセットされます。

INTRO:LFOがかかるまでの遅れ、ディレイを追加します。

2. VELOCITY / LFO / FILTER TRACK / AFTERTOUCH

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OB-Eは、オリジナルとは異なり、多くのパラメータにベロシティダイナミクスとアフタータッチを適用することができます。ベロシティがパラメータに割り当てられると、関連するパラメータのノブに黄色く表示されます。

FREQUENCY:ベロシティに応じてカットオフ周波数が変化します。左側に回すと、キーボードを強く弾くほどフィルターのカットオフ周波数が下がり、右に回すと、鍵盤を弾く強さに応じてフィルターのカットオフ周波数が高くなります。

MODE:ベロシティに応じてローパス、ハイパスフィルターの位置を変更することができます。バンドパスフィルターが選択されている場合、ノブは影響を与えません。

RESONANCE:ベロシティに応じてレゾナンスが変化します。

VCO1〜3:VCO1、2のSAWまたはPULSE、VCO3の波形またはノイズレベルに対してベロシティを適用します。左側に回すと、ベロシティに応じてSAWに多くのレベルが適用されます。右側に回すと、ベロシティに応じてPULSEのレベルが増加します。VCO3の場合は、WAVもしくはノイズレベルになります。

VCO1〜2 MOD:VCOのモジュレーション(ピッチまたはパルス幅)に、ベロシティを適用します。

ENV1〜2:ENVのアタックタイムにベロシティを適用します。

AMP:ベロシティと連動してプラスまたはマイナスの値のレベルを適用します。

LFO 1

  • WAVE:オリジナルのハードウェアSEMと同様、LFO1のデフォルト波形はトライアングルですが、ここから別の波形を選択できます。
  • RETRIGGER:ノートオンイベントが発生するたびに、波形の位相をリセットします。
  • INTRO:LFOがかかるまでの遅れ、ディレイを追加します。

FILTER TRACKINGAMOUNTのセンターポジションでは、フィルタートラッキングはオフで、カットオフ周波数がすべての音に対して一定になります。ノブを右に回すと、C以上の音のカットオフが徐々に増加し、中C以下の音のカットオフが徐々に減少します。CENTREから、フィルタートラッキングの中心位置を鍵盤の範囲内で変更し、デフォルトのミドルCの位置から変更できます。

LOAD / SAVE:個別SEMの設定保存と読み込みが可能です。

AFTERTOUCH:AMOUNTの中央をゼロ位置として、右に回すとDESTに割り当てられたアフタータッチで発生するパラメータの量が増加します。

3. MIDI SEQUENCER

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「Oberheim OB-E」のロゴ右下黄色の三角からシーケンサーとエフェクトの設定画面が表示できます。

OUTPUT

  • SEM8:オリジナルの8-Voiceのように、オプションの8ステップシーケンサーを使用してSEM8をトリガーすることができます。SEM8がシーケンサーとして動作し、残りの7つのSEMを使用したフルポリフォニック、ポリフォニックスプリット、モノフォニック、モノフォニックスプリットのいずれかでシーケンスと一緒に演奏することが可能です。
  • ALL:シーケンサーはRESETまたはCONTINUOUSの設定にしたがって動作します。RESETが選択されている場合、シーケンサーはSEM1のみをトリガーします。CONTINUOUSを選択している場合、シーケンサーはSEM1から始まり、各シーケンスステップで異なるSEMを循環させます。

NOTE INPUT

ステップシーケンサーへのノートの入力は、いくつかの方法で行うことができます。ノート表示ウィンドウを上下にスクロールする以外にこのスイッチを使えば、外部MIDIキーボードの入力に応じてノートを指定できます。

  • OFF:キーボードから入ってくるノートデータはシーケンサーの設定に使用されません。
  • SET:シーケンサー再生中にキーボードで弾いた音が、対応するシーケンサーステップの音価に設定されます。
  • AUTO:キーボードで押さえている音の数に応じて、シーケンサーが演奏するステップ数を設定します。例えば、4音のコードを演奏すると、シーケンサーは4ステップだけ演奏して繰り返します。

KBD TRANSPOSE

ALLの場合は、再生中に外部MIDIキーボードからトランスポーズすることができます。

  • OFF:KBD TRANSPOSEはオフ状態です。
  • ON:キーボードの入力によってシーケンサーのキーを変更できます。例えば、シーケンサーがCのキーで、Fを演奏すると、シーケンス全体がFのキーにトランスポーズされます。
  • HOLD:押さえられたノートに従ってトランスポーズされたシーケンスが再生されます。ノートを押さえていない時はミュートされます。

GATE:各ステップのゲートタイムを調整できます。RESETボタンでデフォルト位置に戻ります。

VELO:各ステップのレベルを調整できます。RESETボタンでデフォルト位置に戻ります。

SCALE:様々な音階に対応したシーケンスを作成することができます。右クリックしてメジャー、マイナー、メロディック、ナチュラルの中から任意のスケールを選択します。

MODE

5種類のシーケンサーモードを選択することができます。

  • Forwards:左から右へ8ステップを繰り返し再生するモード。
  • Backwards:ステップ8から始まり、ステップ1まで逆再生され、繰り返されます。
  • Forwards & Backwards:ステップ1〜8が再生された後、シーケンスが反転し、ステップ8〜1が再生されます。
  • Random:ランダムなステップを繰り返し再生します。
  • Chord:コードを演奏し、RHYTHMとOCTAVEノブにそのコードを反映させます。

RHYTHM:15種類のリズムのテンプレートがあり、それぞれゲート、ベロシティ、スイングがあらかじめ設定されています。

OCTAVE:シーケンスのピッチ範囲をオクターブ単位で選択し、1サイクルごとに1オクターブから6オクターブまで設定できます。

START SEM:OUTPUTとKEYBOARD MODEをALLに設定した時に、どのSEMからシーケンサーをスタートさせるかを決定するノブです。

STEPS:1〜8ステップまで変更することができます。

START:シーケンサーが始まるステップを決定します。

RATE:デフォルトのレートは、DAWのテンポに同期した18種類の選択肢があります。

SWING:現在選択されているシーケンサーパターンのプラスまたはマイナスのスイング値を決定します。

LOCK:シーケンスを保持したまま、パッチを変更することができます。

LOAD:保存されているシーケンサーの音価やシーケンスの設定を、シーケンサーリズムに読み込むことができます。

SAVE:各ステップの音価やシーケンサーのパラメータ設定など、シーケンサーのセットアップを保存することができます。

DAW SYNC:DAWが再生されているときだけシーケンサーが再生されます。DAWで停止を押すとシーケンサーは強制的に停止します。

MIDI:このボタンをクリックしたまま、現在のシーケンサーセットアップをDAWにMIDIファイルとしてドラッグできます。

ZOOM:シーケンサーセクションを拡大表示します。

まとめ

OB-Eは、細かなところまでこだわり抜いた良い意味での不安定さ、ばらつきを作ることができるソフトシンセです。

時間はかかりますが、SEMごとに細かく作り込むことに没頭でき、1日中さわってしまいます。

この記事が参考になれば幸いです。

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