ハードの名機リバーブEventide「SP2016」がプラグイン「SP2016 Reverb」として登場。
Eventideのリバーブの中で個人的にもおすすめのリバーブです。
そんなSP2016 Reverbを導入するメリットや注意点とともに使い方も解説します。
ぜひ、参考にしてくださいね。
1. Eventide「SP2016 Reverb」とは?
Eventideのハード名機SP2016をソフトウェア化したものになります。
Eminem、Adele、Mariah Careyなど数々のアーティストの楽曲で利用されたリバーブです。
作曲ソフトDAWの拡張機能、VST2、VST3、AAX、AU(Audio Unit)プラグインとして利用できます。
<SP2016 Reverbの概要>
開発会社 | Eventide |
操作画面 | |
モデル | Eventide SP2016 |
価格(定価) | 249ドル |
主な仕様 | 6種リバーブエフェクト |
こんな人には特にオススメ!
- 名機のリバーブがほしい
- 80’s、90’s感を出したい
2. SP2016 Reverbを導入するメリット
実際に使ってメリットだと感じたのは次の3点です。
- 名機の音が手に入る
- Modernバージョンもある
- 遠近をコントロールできる
それぞれ順番に見ていきましょう!
メリット1. 名機の音が手に入る
名機の音が手に入ります。VintageバージョンがそれでStereo Room、Room(ステレオ出力のモノラル仕様)、Hi Density Plateの3種類あります。
名機のエミュレートだからということを抜きにしても良い音だと思います。
メリット2. Modernバージョンもある
ただ名機のリバーブをエミュレートしただけでなく、Modernバージョンもあります。
Modernはより深いビット深度で明るいリバーブが手に入ります。
同じパラメータでVintageとModernを入れ替えるとModernの方がより細かく拡散されるのがわかると思います。Modern も同じくStereo Room、Room(ステレオ出力のモノラル仕様)、Hi Density Plateの3種類あります。
メリット3. 遠近をコントロールできる
SP2016 ReverbにはPOSITIONというパラメータがあります。POSITIONはその名のとおり遠近を表しFrontからRearまで調整できます。
初心者の方が遠近をコントロールすることはなかなか難しいので大変便利です。
3. SP2016 Reverbを利用する前に知っておきたい注意点・デメリット
しかしながら、利用する上で1つだけ注意点があります。
事前にしっかり確認しておきましょう!
注意点. スライダーのみでわかりづらい
個人的にはビンテージ感があって好きですが、スライダーと電光画面のような仕様でリバーブとしてはわかりにくいかと思います。設定からスライダーの値を常に表示することをおすすめします。
4. SP2016 Reverbの口コミ・評判
さて、実際に使っている方がEventide「SP2016 Reverb」をどのように評価しているのかなど気になりますよね?
ここでは、Twitterでの口コミや評判を集めてみましたのでご覧ください。
評価はかなり高いです。
Eventide – SP2016 reverb
Eventideはいつも素晴らしいPluginを出してくるけどこのSP2016は本当に好き
こんな音だったのか!
唸る
当時の名機はやっぱり名機だった笑
George MassembergさんのPresetがまたツボを付いていてたまらないぞ
遅ればせながらAcusticaビリジアンとEventide SP2016導入! ビリジアン最高で、CREAM、GOLDに次ぐ無くてはならないアイテム。重かろうがこれでないと出ない音があるので必須!2016も80’sの最高に厚いブツ。
引用:Twitter
5. SP2016 Reverbに関するセール情報
Eventide製品は、頻繁にセールをおこないます。
割引率も高く50%以上の割引されることも多いですが、1回のセールで対象となる製品はかぎられているため、狙いの製品がセール中であれば手に入れるべきでしょう。
SP2016 Reverbもセールの対象になることがあります。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
6. Eventide製品のインストール・アクティベーション方法
Plugin Boutiqueにてインストール・オーソライズ方法が解説されています。
Eventide製品はiLokアカウントでの認証(iLok USBはなしでもOK)が必要になります。
iLok License Managerの使い方はこちらの記事を参考にしてください。
- iLokアカウント登録・iLok License Managerダウンロード
- Eventideでアカウント登録。MY ACCOUNTのRegister a New Productから製品登録・ダウンロード
- iLok License Managerを起動しログイン・アクティベート
3をせずに、2を終えてDAWを起動した時点で自動でEventideのアクティベーションが始まり、iLok IDを入力して完了することもできます。
7. SP2016 Reverbの使い方を解説!
公式の英語マニュアルはこちらをご覧ください。
PROGRAMからVintage、ModernそれぞれStereo Room、Room(ステレオ出力のモノラル仕様)、Hi Density Plateの3パターンから選びます。VintageのPlateのみいじれるフェーダーがレベル以外でMIX、PREDELAY、DECAYのみになります。
LEVELS
レベルを調整するセクションでインプットレベル、アウトプットレベルがフェーダーとしてありMONITORは黄色い矢印が向いている方のレベルが表示されます。
BYPASSはエフェクトをオフしますがそれとは別にKILLというボタンがあります。これはエフェクト自体はオンのまま入力をオフにします。つまりリバーブ音は切れずに残るということになります。ぶつ切りで残響音だけ残したいときに大変便利です。
PARAMETERS
リバーブ音の調整をするセクションでMIX、PREDELAY、DECAY、POSITION、DIFFUSIONからなります。SP2016 ReverbならではのPOSITIONが大変便利です。POSITIONはその名のとおり遠近を表しFrontからRearまで調整できます。またPREDELAYは999msまで調整可能でかなり遅い立ち上がりのリバーブ音も可能です。
EQ
EQセクションはLOWとHIGHそれぞれローシェル、ハイシェルフィルターをFrequency、Gainで調整します。
調整可能な範囲は以下です。
LOW:50〜500Hz、−8〜+4dB
HIGH:1000(1.0)〜8000Hz(8.0kHz)、−8〜0dB
その他
上部のMIX LOCKはMIXを固定したまま、I/O LOCKはインプット、アウトプットを固定したまま別のプリセットを読み込みます。COMPAREは一つ手前のセッティングに戻りもう一度押すと元の設定になります。比較する際便利です。
まとめ
Eventideのリバーブプラグインと言えばTverbが有名かもしれません。
Tverbも空間表現ができる素晴らしいエフェクトですが、SP2016 Reverbの方がわかりやすくリバーブがかかるので初心者の方はこちらの方が扱いやすいかもしれません。
特に80’s、90’sなど古い音源が好きな方や、そういった音作りをしたい方におすすめです。
この記事が参考になれば幸いです。
Tverbに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!