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Arturia「FX Collection 6」PROとINTROの違いやレビュー!名機モデルプラグインエフェクトバンドル

  • FX Collection 6って結局どんなエフェクトが入っているの?
  • PROとINTROはどう違う?
  • プロのエンジニアから見た使用感は?

このように思ってこの記事を読んでいるのではないでしょうか?

Arturia(アートリア)は名機シンセだけでなく、名機エフェクトの数々もプラグイン化しています。それらあらゆる名機モデルのエフェクトと、Arturiaオリジナルのクリエイティブ系エフェクトをまとめたパッケージが「FX Collection 6」です。

バージョン6では39種類のエフェクトを収録した「PRO」と、6種類に絞った「INTRO」の2つのバンドルが用意されています。

この記事では、FX Collection 6の概要と新エフェクト、レコーディング・PAエンジニアの高慶航さんに実際に使っていただいたレビューの総評、そして収録エフェクトの一つ一つの紹介をまとめています。

是非参考にしてください。

目次

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1. Arturia「FX Collection 6」とは?

FX Collection 6は、Arturia(アートリア)が開発するプラグインエフェクトのバンドルです。Neve、Urei、dbx、Roland、Lexicon、EMT、Studerといった名機ハードウェアをTAE®(アナログ回路のエミュレート)などの技術で再現したエフェクトと、グラニュラーやモーション系などArturia独自のクリエイティブ系エフェクトの両方が収録されています。

コンプレッサー、プリアンプ・EQ、リバーブ、ディレイ、フィルター、モジュレーション、サチュレーション、テープ、バス/マスター用ツール、クリエイティブ系と、ミックスに必要なカテゴリを一通り網羅しているのが特徴です。それぞれのエフェクトは単体でも販売されています。

作曲ソフトDAWの拡張機能VST、VST3、AU、AAXプラグインとして利用でき、NKS対応、Apple Siliconにもネイティブ対応しています。

収録エフェクト(39種)

公式サイトの分類に沿って整理すると以下の通りです。NEWはバージョン6で新たに追加されたエフェクトです。

Creative(4)
Efx AMBIENT NEW/Efx REFRACT/Efx MOTIONS/Efx FRAGMENTS
Pitch(1)
Pitch SHIFTER-910 NEW
Bus / Master(4)
Bus TRANSIENT NEW/Bus PEAK/Bus FORCE/Bus EXCITER-104
Mix(1)
Mix DRUMS NEW
Saturation(3)
Dist COLDFIRE/Dist TUBE-CULTURE/Dist OPAMP-21
Tape(2)
Tape J-37 NEW/Tape MELLO-FI
Preamps & EQ(4)
Pre 1973/Pre TridA/Pre V76/EQ SITRAL-295
Reverb(4)
Rev LX-24/Rev PLATE-140/Rev INTENSITY/Rev SPRING-636
Compressors(4)
Comp DIODE-609/Comp VCA-65/Comp TUBE-STA/Comp FET-76
Filters(4)
Filter MS-20/Filter MINI/Filter M12/Filter SEM
Modulation(5)
Rotary CLS-222/Chorus JUN-6/Chorus DIMENSION-D/Phaser BI-TRON/Flanger BL-20
Delays(3)
Delay TAPE-201/Delay BRIGADE/Delay ETERNITY

基本情報

開発会社Arturia(アートリア)
製品名FX Collection 6 PRO(39エフェクト)/FX Collection 6 INTRO(6エフェクト)
定価PRO:499ドル/INTRO:99ドル
Splice Plugins(PRO):月額24.99ドル×20ヶ月(Rent-to-Own)
プリセット数PRO:1,500以上/INTRO:500以上(サウンドデザイナーのメモ付き)
技術TAE®(アナログ回路のエミュレート)、Phi®(物理モデリング)ほか
対応フォーマットVST / VST3 / AU / AAX、NKS対応
動作環境Windows 10以降(64bit、ARM非対応)/macOS 11以降(Apple Silicon対応)、8GB RAM、4コア3.4GHz CPU(またはM1以降)、50GBの空き容量、OpenGL 2.0対応GPU
マニュアル日本語マニュアルあり(Bus TRANSIENT、Efx AMBIENT、Pitch SHIFTER-910の3つは現時点で英語のみ)

PROとINTROの違い

全39エフェクトを収録したPROと、6エフェクトに絞ったINTROの2種類が用意されています。INTROの収録エフェクトは以下の通りです。

FX Collection 6 INTROFX Collection 6 PRO
収録数6エフェクト39エフェクト
プリセット数500以上1,500以上
バージョン6の新エフェクト1種(Mix DRUMS)5種すべて
収録エフェクトEfx MOTIONS/Efx FRAGMENTS/Mix DRUMS/Tape MELLO-FI/Rev PLATE-140/Delay TAPE-201全39エフェクト
定価99ドル499ドル
クロスグレード対象単体ソフトウェア/コントローラー所有者旧FX Collection PRO/FX Collection INTRO/単体ソフトウェア/コントローラー所有者

INTROはクリエイティブ系2種・ドラム用1種・テープ1種・リバーブ1種・ディレイ1種という構成で、名機モデルのコンプやプリアンプは含まれません。この記事の各エフェクト紹介でもINTRO収録エフェクトにはINTRO収録のラベルを付けています。

こんな人には特におすすめ!
  • 名機コンプ・プリアンプ・リバーブなどのモデリングエフェクトをまとめて揃えたい(PRO)
  • ミックス用の定番系だけでなく、グラニュラーやモーション系の飛び道具も欲しい(PRO)
  • まずはArturiaのエフェクトを安く試したい(INTRO)
  • V Collectionなど既にArturia製品を持っていて、クロスグレード価格で揃えたい

FX Collection 6 PROはSplice Pluginsにて月額払い(Rent-to-Own:借りる→払い切ると自分のものに、月額24.99ドル×20ヶ月)でも利用可能です。Splice Pluginsは通常の月額払いと違い、全額支払いの義務はなく、いつでも利用停止そして再開することが可能です。Splice Pluginsに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。

splice-plugins-2022-thumbnails Splice Pluginsの使い方|月額(Rent-to-Own)の人気プラグイン・DAW料金一覧

2. バージョン6アップデートによる追加点・変更点

FX Collection 6では、5つの新エフェクトが追加され、合計39エフェクトになりました。また、PROとINTROの2バンドル構成になっています。

Tape J-37 NEW
Studer J37テープマシンを再現した真空管駆動のテープエフェクト。4つのテープモードとModern Modeを搭載。
Mix DRUMS NEW
ミキシングエンジニアEmre Ramazanoglu氏と共同開発したドラム専用プロセッサー。INTROにも収録。
Bus TRANSIENT NEW
アタックとサステインを調整するマルチバンド対応のトランジェントシェイパー。クリッパー内蔵。
Efx AMBIENT NEW
スペクトル処理とフィードバックディレイネットワークを組み合わせた、6モードのアンビエント系エフェクト。
Pitch SHIFTER-910 NEW
初期デジタルピッチシフターをモデルにしたピッチ/フォルマントエフェクト。MIDI演奏でハーモニーも作れる。

その他、バージョン6全体の特徴として以下が挙げられています。

  • 高解像度ディスプレイ向けに最適化されたインターフェース
  • サウンドデザイナーのメモとパラメーターのハイライト付きの1,500以上のプリセット
  • 各プラグインに内蔵されたチュートリアル
  • NKS対応、Apple Silicon CPU対応

また、以前のバージョンで「Delay MEMORY-BRIGADE」という名前だったディレイは、現在は「Delay BRIGADE」という名称になっています。

3. レビュアーによる総評

ここからは、レコーディング・PAエンジニアの高慶航さんに実際に使っていただいたレビューを、カテゴリ別にまとめて紹介します。取り上げているのは、コンプレッサー、プリアンプ・EQ、リバーブ、ディレイ、フィルター、モジュレーション、サチュレーションなど、FX Collection 6の土台となっている30本です。

この記事のレビュアー

高慶航 (Rec / Mix / PA )
Sound AiDE所属のレコーディング・PAエンジニア

 

音のキャラクターやカラーを大切に、録音、ミキシング、PAオペレートしています。

 

■制作実績 : Funny Factures, TAMIW, Monomouth, um-hum, colspan, DuckHouse, DinoJr, Kuniyuki Natsu 他

■Spotify Playlist : https://open.spotify.com/playlist/2TskeAQyI0qYwohaAs3f82?si=CEc4Qt-oSyemv1czsQ1d8Q

■instagram : https://www.instagram.com/watarukokei/

ご依頼はmailにてお気軽にお問い合わせください→ kokei.soundaide@gmail.com
■Studio AiDE : https://soundaide.co.jp/rec-studio/

全体の印象

高慶さんが全体を通して強調していたのは、「どのプラグインもハイクオリティなのですが、何より使う時の事を非常に良く考えられていると感じました」という点です。複雑そうなことも解りやすく操作できるようになっていて、より深く作り込みたい時にはさらに操作できるオプションがあり、「モデリング以上の今の時代に使えるプラグインとして存在感のある製品」だと評価しています。

また、「マニュアルも面白くてわかりやすい読み応えのある内容で買う前に見ても楽しめる」とのことで、玄人はもちろん、これからプラグインを買ってみようと思っている人にも長く刺激を与えてくれる製品だとまとめています。

コンプレッサー

対象:Comp DIODE-609/Comp FET-76/Comp TUBE-STA/Comp VCA-65

コンプレッサー4種は、いずれも「気持ちいいかかり方」と好評でした。DIODE-609は「コンプのかかり方がかっこよくてドラムで重宝しそうなキャラクター」で、深くかけて潰しても気持ちよく、2種類のオートリリースのどちらかでだいたい決まるとのこと。FET-76はアタック・リリースが早めでトランジェントを整えるのに重宝し、「ドラム、ギター、ボーカル、ベース何でもいけちゃいます」とのことです。

TUBE-STAは「とても自然なかかりかた」で、ボーカルやベースの初段のインサートに使うとまとめやすく、3段階のアタック/リリースで倍音のキャラクターを使い分けられる点を挙げています。VCA-65は一般的なコンプ同様のパラメーターで使いやすく、バスでまとめてDry/Wetで混ぜる使い方も推奨。サイドチェインをMIDIでトリガーできる点を「面白い」と評価しています。

一方で共通の傾向として、FET-76、TUBE-STA、VCA-65は若干ハイが抑えられる印象があり、後からEQしたくなる場面があるとのことでした。

プリアンプ・EQ

対象:Pre 1973/Pre TridA/Pre V76/EQ SITRAL-295

プリアンプ3種はいずれも自動ゲイン補正が効いていて、インプットを上げても音量が変わらないので音質にだけ集中して操作できる点を便利だと評価しています。Pre 1973はタイプ1・2でキャラクターが異なり、2の方が倍音が多く低域が若干持ち上がるとのこと。Pre TridAはデフォルトから倍音が若干出ていて元気な印象で、「EQの効きも良くざっくり使っても破綻しにくい」と述べています。

3種の中で高慶さんが「個人的にこちらが一番好み」と挙げたのがPre V76で、インプットゲイン30近辺からの倍音の感じがとても気持ちよく、「EQもついつい上げたくなってしまうサウンド」とのことです。

EQ SITRAL-295は「とてもナチュラルにかかるEQ」で、ミックスバスの仕上げに向くと評価。2種類のキャラクター(オルタナティブにすると低域の倍音が若干増える)とRANGEスイッチによる効き方の調整を挙げています。

リバーブ・ディレイ

対象:Rev PLATE-140/Rev INTENSITY/Rev SPRING-636/Rev LX-24/Delay ETERNITY/Delay BRIGADE/Delay TAPE-201

リバーブでは、PLATE-140は3種類のモデルが選べて色んな場面で使え、モジュレーションは自然なかかり方でギターなどに向くとのこと。SPRING-636はギターにバッチリなのはもちろん「ドラムやシンセ等にダビーなミックスをする時にはかかせないサウンド」で、プリとポストのフィルターがとても使いやすいと評価しています。INTENSITYはエンベロープやファンクションで任意のパラメーターを動かせる自由度と、サイドチェインで他トラックに反応させられる点を挙げています。

LX-24については「シンプルながら自由度が高くとても扱いやすい」とし、Vintage 12/Vintage 24/Modernの動作モードそれぞれが特徴的で「これだけで3種類のリバーブを手に入れた気分」、インプットのドライブとフィルター、ダイナミクスエフェクト、マスターセクションまで揃っていて「一台でエフェクトチェーンが完成する」と高く評価しています。

ディレイでは、ETERNITYは多機能ながら操作は比較的シンプルで、2系統のディレイラインとビットクラッシャー、3種類のTIME MODEを挙げています。BRIGADEは「BBD方式のアナログディレイらしいピッチのなまった素敵な音」で、若干こもった印象なのでEQしたくなるかもしれないとのこと。TAPE-201は「味わい深いエコー」で、モーターのトルクを弱くするとピッチがゆっくり変化する挙動や、3種類のプリアンプで質感を変えられる点を評価しています。

フィルター

対象:Filter MS-20/Filter MINI/Filter M12/Filter SEM

フィルター系で特に気に入っていたのがMS-20で、「さわった瞬間に楽しくてお気に入りになりました!」「歪みとフィルターの相性が最高で、ずっとツマミを触っていられます」と絶賛しています。HiPassとLowPassを同時に動かせるMasterCutoffがマウス操作でとても便利で、モジュレーションの影響量がノブの弧で表示される点もわかりやすいとのこと。「ソフトシンセがMS20になってしまう感覚」で、ビートにもよく合うと述べています。

MINIは「まさにといった効き方でイメージ通り」で、Limit Resonanceを外すと自己発振も可能、ドライブのかかり方も気持ちいいとのこと。M12は15種類のフィルターが2系統使えてどれもまとまったサウンドで、マトリックス式のモジュレーションが視覚的にわかりやすいと評価。SEMはローパスからノッチ、ハイパスまで連続で変化するステートバリアブルフィルターで、聴感上とても滑らかにかかると述べています。

注意点として、M12とMINIはバイパス状態やカットオフ下げきりでも若干フィルターがかかるため、バイパスを外すと音が変わる点を挙げています。

モジュレーション

対象:Chorus DIMENSION-D/Chorus JUN-6/Flanger BL-20/Phaser BI-TRON/Rotary CLS-222

DIMENSION-Dは「まさにあの音を再現しつつさらにエディットができる」とし、Mode 0でコーラス無しの内部回路を通ったウォームなサウンドが得られる点を挙げています。JUN-6は実機と比べると地味な印象だがEQやレベルを上げれば問題なく、エディットできる分こちらの方が使いやすいかもしれない、とのことです。

BL-20は「効き方といいサウンドカラーといいとても理想的なフランジャー」で、位相反転やスウィープ反転で大きく表情が変えられる点とハイパスフィルターが便利と評価。BI-TRONは「あこがれのフェイザーでプラグインも素晴らしいサウンド」で、2基のLFOとフェイザー、Poleの変更、モノラル/ステレオ/シリアル/パラレルの信号の流れなど自由度の高さを述べています。

CLS-222は「自然なステレオ感でリアルなサウンド」で、回転のアニメーション表示がわかりやすく、Dist COLDFIREの後にインサートするととてもいいサウンドだったとのこと。オルガン以外にも使えるプラグインだと述べています。

サチュレーション・テープ・バス系

対象:Dist COLDFIRE/Dist TUBE-CULTURE/Dist OPAMP-21/Tape MELLO-FI/Bus FORCE

COLDFIREは「これ1つで11種類の歪みを作れて2つの種類の歪みをミックスできる」「激しい歪みからこっそり倍音を足すタイプの物まで揃っていてしかもかなり品質が良い」と評価。センターの絵が歪みによって変わるので処理内容をイメージしやすく、MSや帯域ごとに別の歪みを処理できる「本気で使える作り」だと述べています。

TUBE-CULTUREはBiasノブが特殊で難しそうに感じるかもしれないが、触ってみると意外とわかりやすく変化するとのこと。Tモードは暖かくソフトに使うとリッチ、Pモードは鮮やかになる印象とまとめています。OPAMP-21は「ミキシング向けにより使いやすく出来ている印象」で、4つのModeと8つのCharacterスイッチで歪みの個性を素早く選べ、Curveスイッチで低域だけ歪みにくくできる点を便利と挙げています。

MELLO-FIはToneノブの質感とWow/Flutterの揺らぎが良くできており、特にテープをスローダウンして停止させる機能を「曲のアレンジにも使えそう」と気に入っていました。Bus FORCEはDry/Comp/Satの3パスをマトリックスでミックスできるルーティングを「ユニークでとても理にかなっている」とし、普段別トラックで行っていた並列処理がプラグイン内で完結できるのが便利とのこと。ただしサチュレーションで音が大きくなるため、音量を合わせて比較しないとやりすぎてしまうと注意しています。

クリエイティブ系

対象:Efx FRAGMENTS

FRAGMENTSについては、Classic/Texture/Rhythmicの3つのグレイン生成モードが用途に合わせて使いやすく、Captureの動作もコントロールしやすいので「ある程度は狙ってイメージに寄せることができた」とのこと。グラニュラー系は複雑な挙動をするのでマニュアルを見ながら触るのがおすすめとしつつ、「ざっくりと触っても雰囲気のあるサウンドになるので時間を忘れてさわっていました」と述べています。

ここで挙がっているエフェクトは、いずれもFX Collection 6にそのまま収録されています。6ではこれにTape J-37、Mix DRUMS、Bus TRANSIENT、Efx AMBIENT、Pitch SHIFTER-910の5本が加わり、マスタリング向けのBus PEAK、Bus EXCITER-104やクリエイティブ系のEfx REFRACT、Efx MOTIONSと合わせて全39本の構成になります。これらを含めた各エフェクトの機能は、第6章で1つずつ紹介しています。

4. FX Collection 6に関するセール情報

FX Collection 6や各エフェクトは、セールで安くなる場合があります。バンドルは過去のバージョンでも頻繁にセール価格で販売されており、単体の各エフェクトもセールで半額になる場合があります。

Arturia公式サイトでは、旧バージョンのFX Collection PRO、FX Collection INTRO、単体ソフトウェア、Arturiaコントローラーの所有者向けにクロスグレード・アップデート価格が用意されています。V Collectionなど他のArturia製品を持っている場合も対象になるので、公式サイトにログインして価格を確認してみてください。

最新のセール情報は以下の記事を参考にしてください。

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5. Arturia製品のインストール・アクティベーション方法

Arturia製品のインストール・オーソライズ方法は、以下の4STEPで完了します。

  1. Arturiaでアカウント作成・ログインします。
  2. 右上人型アイコンの「MY ACCOUNT」→「Register New Product」からSN(シリアルナンバー)、UC(アンロックコード)を入力して登録します。
  3. ASC(Arturia Software Center)をダウンロード・インストールします。
  4. ASCを起動してログインし、製品をアクティベート・インストールします。

※Splice Pluginsで購入した場合のインストール・オーソライズ方法は下記の記事を参考にしてください。

splice-plugins-2022-thumbnails Splice Pluginsの使い方|月額(Rent-to-Own)の人気プラグイン・DAW料金一覧

6. FX Collection 6の収録エフェクトを一つ一つ紹介!

ここからは、収録されている39エフェクトを公式サイトの分類順に一つ一つ紹介していきます。各エフェクトの単体価格は執筆時点の公式サイトの表記です。

ラベルの見方NEW バージョン6で追加 / INTRO収録 FX Collection 6 INTROにも収録 / モデル 元になったハードウェア

(1)Efx AMBIENT NEW

Creative Arturiaオリジナル 単体:79ドル

Efx AMBIENT:スペクトル処理とフィードバックディレイネットワーク(FDN)を組み合わせ、入力した音を進化し続けるアンビエントな空間に変えるエフェクトです。Reflect/Woven/Siren/Organist/Codec/Sunkenの6つのモードがあり、それぞれ独自の信号構成と専用のキャラクターFXを持ちます。Space(X)とTone(Y)を1つのジェスチャーで操作できるX/Yマクロが中心で、Advancedパネルにはシーケンサー、ファンクション、ランダム、エンベロープフォロワーの4つのモジュレーターを搭載しています。

時間反転したテクスチャー、グラニュラー的に引き伸ばした広がり、ピッチがステップ状に変化する残響など、リバーブとは異なるアプローチで空間を作るエフェクトです。

(2)Efx REFRACT

Creative Arturiaオリジナル 単体:49ドル

Efx REFRACT:スーパーユニゾン構造をベースにしたステレオマルチエフェクトです。入力信号を最大8つのステレオボイスに複製して広げ、フィルター、Mode FX(ディレイ、ディストーション、テクスチャー、トランジションなど)、LFOを組み合わせて加工します。アニメーションで反応するビジュアルインターフェースを備え、ボイス数やFXの組み合わせに合わせて画面のジオメトリが変化します。

ステムを太く広いサウンドにしたり、楽曲のキーとなる瞬間を強調したりといった用途で、デチューンしたハーモニクスから実験的なディストーションまで対応します。

(3)Efx MOTIONS INTRO収録

Creative Arturiaオリジナル 単体:79ユーロ

Efx MOTIONS:ステップやムーブメントベースの処理を行うエフェクトで、Noise/Distortion/Filter/Volume/Panの5つのオーディオモジュールを持ちます。各モジュールのトリガー方法はエンベロープシーケンサー、ユークリッド、クロック、MIDI、トランジェント検出から選択でき、モーションエディターでエンベロープの形を自分で描くことも可能です。内部・外部サイドチェイン対応のエンベロープフォロワー、16ステップのビートリピーター、14種類のFXを使える2つのFXスロット、2つのマクロ、クロスオーバーモジュール、3つのモジュレーションジェネレーターを備え、プリセットは300以上収録されています。

静的なステムに動くフィルターやディストーション、パン、ボリュームの動きを与えて、楽曲に推進力や変化をつけるためのエフェクトです。

(4)Efx FRAGMENTS INTRO収録

Creative Arturiaオリジナル 単体:79ユーロ

Efx FRAGMENTS:グラニュラー処理をベースにしたクリエイティブエフェクトで、あらゆる音を分割・変形・再構築します。Classic/Texture/Rhythmicの3つのグラニュラーモード、15種類のスケールによるピッチクオンタイズ、トランジェント検出またはグリッドスナップによるグレインクオンタイズ、9種類の軌道プリセットを持つスペーシャライザー、2つのFXスロット、エンベロープフォロワー・3つのファンクションジェネレーター・ステップシーケンサーによるモジュレーションを備えています。プリセットは60種収録です。

グリッチやスタッター、グレイン状のステレオアンビエンス、実験的なテクスチャーなど、グラニュラーならではのサウンドを作れるエフェクトです。

(5)Pitch SHIFTER-910 NEW

Pitch モデル:初期デジタルピッチシフター 単体:79ドル

Pitch SHIFTER-910:史上初にして最も象徴的なデジタルピッチシフターをモデルにしたエフェクトで、初期デジタル機特有のアーティファクトや不完全さを含めて信号経路を再現しています。±12半音のピッチ変換とフォルマント調整に加え、拡張されたピッチディレイ、デュアル/ユニゾンボイス、ビブラートを搭載。MIDI Inを有効にするとMIDIノートでピッチを演奏でき、メロディのダブリングやコードによるハーモニーを作れます。エンベロープ、グライド、パフォーマンス用モジュレーションも備えています。

ボーカルのハーモニー生成やコーラスを大きなアンサンブルに広げる用途のほか、ピッチディレイによるエフェクト的な使い方も想定されています。

(6)Bus TRANSIENT NEW

Bus / Master Arturiaオリジナル 単体:49ドル

Bus TRANSIENT:音のアタックとサステイン(Body)を調整するトランジェントシェイパーです。マルチバンドでアタックとボディを個別にコントロールでき、スネアの強調、ブーミーなベースの引き締め、薄い楽器への厚み付けなどに使えます。ピークを管理しつつキャラクターを加えるソフト/ハードのクリッパーを内蔵し、入力の感度(Sensitivity)でトランジェント検出の範囲を調整します。リアルタイムのビジュアライザーとプリセットを備えたシンプルなインターフェースです。

(7)Bus PEAK

Bus / Master Arturiaオリジナル 単体:79ドル

Bus PEAK:トーンコントロール、クリッパー、リミッターと詳細なメータリングを組み合わせたリミッターエフェクトです。Bass Tone Control/Treble Tone Control/Clipper/Limiter/True Peak Limiterの5モジュールで構成され、リミッターは3ステージ構成をシンプルな操作系でコントロールします。ピークメーターとラウドネスメーター、ゲインリダクションのグラフ表示を備え、Tracking/Mixing/Mastering/Renderの4つのエンジン品質モードで精度とCPU負荷・レイテンシーのバランスを選べます。全モジュールでデルタ試聴が可能で、プリセットは34種収録です。

ミックスのラウドネスを最大化する仕上げや、ドラムバスのエネルギーコントロールに使うマスタリング寄りのツールです。

(8)Bus FORCE

Bus / Master Arturiaオリジナル(パラレルプロセッサー) 単体:79ユーロ

Bus FORCE:パラレル処理に特化したステレオマルチエフェクトです。EQ/Filter/Compressor/Saturation/Clippingの5つの処理モジュールを、3つのオーディオパスと独立したボリュームを持つミキサーで組み合わせ、36以上のルーティング構成を選べます。EQはPultecスタイル、コンプはRMSとピークのデュアル検出回路とネガティブレシオを持つVCAスタイル、フィルターはSEMシンセにインスパイアされたデュアルフィルターで、4種類のアナログサチュレーション、アナログクリッピングステージ、外部サイドチェインも備えています。

スネアやシンセなど個々のトラックから、バス、ステレオマスターの仕上げまで、パラレル処理で音を前に出すための「サウンドエンハンサー」という位置付けのエフェクトです。

(9)Bus EXCITER-104

Bus / Master モデル:クラシックなオーディオエンハンサー 単体:49ドル

Bus EXCITER-104:クラシックなオーディオシグナルエンハンサーを再構築したエフェクトです。低域を太くする「Big Bass」と、中高域にプレゼンスを加える「Exciter」の2つのモジュールで構成され、それぞれにトーンとステレオイメージを調整するアドバンスト機能があります。大きなシグナルビジュアライザー、付加している成分だけを聴けるソロ/ミュートボタン、ボーカル・ギター・キック・ベース向けの20プリセット、音質とCPU負荷を選べる2つのエンジン品質モードを備えています。

(10)Mix DRUMS NEW INTRO収録

Mix Arturiaオリジナル 単体:79ドル

Mix DRUMS:ピークレベルを保ったままドラムのインパクトと知覚的な音量を上げることを目的にしたドラム専用プロセッサーです。ミキシングエンジニアのEmre Ramazanoglu氏と共同開発され、複雑なドラム処理のチェーンを1つのツールにまとめています。オートシーリングの入力段、位相の揃ったパラレルパス、マルチバンドコントロールを持ち、92のプリセットで自然な強調からクリエイティブな加工まで対応。低域の暖かさ、複数のディストーションモデルによる中高域のサチュレーション、空間系エフェクト、バンドのクロスオーバー調整など、さらに深く追い込むこともできます。

「プリセットを読み込んでトランジェントを少し調整するだけで、ヘッドルームを犠牲にせずヒットを強くする」というコンセプトの、ドラムトラック向けオールインワンです。

(11)Dist COLDFIRE

Saturation Arturiaオリジナル 単体:79ドル

Dist COLDFIRE2つのディストーションエンジンを組み合わせるデュアルエンジン式の歪みエフェクトです。真空管サチュレーションからビットクラッシュまで11種類のディストーションモードがあり、ビット深度から真空管の配線まで各モードに専用のコントロールが用意されています。マスターセクションには入出力レベル、歪み後のティルトEQ、ドライ/ウェットがあり、ルーティングセクションで2つのエンジンの組み合わせ方を決めます。Advancedパネルでモジュレーションやさらに細かい設定が可能です。

アナログとデジタルのアルゴリズムを組み合わせ、豊かなチューブサチュレーションから徹底的な破壊系まで幅広く対応します。

(12)Dist TUBE-CULTURE

Saturation モデル:Thermionic Culture Vulture 単体:79ドル

Dist TUBE-CULTURE:真空管駆動のモダンなディストーションの名機を拡張したハーモニックサチュレーターです。Biasノブで真空管に流す電流を調整して歪みのキャラクターを変え、FunctionノブでT(最もクリーン・偶数次倍音)/P1(奇数次倍音主体)/P2(クリーンからアグレッシブまで)/P3(最もアグレッシブ)の動作モードを選びます。ゲイン補正、歪み後のEQ、拡張されたステレオ処理(M/S切り替え)、ワンノブのダイナミクスなどが追加されています。

ミックスバスへの緩やかな倍音付加から、ステムを激しく歪ませる用途まで、スタジオグレードのチューブサチュレーションとして使えるエフェクトです。

(13)Dist OPAMP-21

Saturation モデル:Tech 21 SansAmp 単体:49ドル

Dist OPAMP-21:ギターアンプのようなダイレクトなサウンドで知られるカルト的なギターペダルにインスパイアされたディストーション/サチュレーションです。Modern/Normal/Lead/Bassの4つのModeと、Mid Boost・Low Drive・Clean Amp・Bright Switch・Vintage Tubes・Speaker Edge・Close Mikingなど8つのCharacterスイッチ(複数選択可)で歪みの個性を素早く選べます。フロントパネルのHighはハイカットフィルターとして機能し、Advancedパネルには歪み前段のフィルター、出力前のEQ、低域だけ歪みにくくするCurveスイッチがあります。パラレル処理や拡張されたステレオコントロールにも対応します。

(14)Tape J-37 NEW

Tape モデル:Studer J37 単体:79ドル

Tape J-37:真空管駆動のテープマシンStuder J37の構造と非線形性を再現したテープエフェクトです。バーチャルアナログの技術と機械学習(ニューラルベースのモデリング)を組み合わせて、J37の非線形性やテープの磁化テクスチャーを捉えています。アニメーションするスキューモーフィックなデザインで、4つのテープモードと、クリアさを高めるModern Modeを搭載。インサート、バス、マスターに対して微妙な倍音の付加から大胆なテープカラーまで調整できます。

ローファイ系のテープエフェクトとは異なり、ハイエンドなアナログ感を加える「まとまり(cohesion)」のためのエフェクトとして位置付けられています。

(15)Tape MELLO-FI INTRO収録

Tape モデル:Mellotron(Mellotron Vベース) 単体:49ユーロ

Tape MELLO-FI:Mellotron Vのビンテージなサウンドと挙動をベースにしたテープエミュレーター兼ローファイエフェクトです。Noise/Flutter/Wow/Wear/Mechanicsといったテープのコントロールに加え、DistortionとBoostを搭載。テンポ同期のTape Stop機能を持つインタラクティブなテープホイール(Instant Tape Catch-upオプション付き)、12dBのローパス/ハイパスフィルター、WowとFlutterを左右でずらして広げるStereo Width、25のプリセットを備えています。

プリアンプ、モジュレーション、フィルター/出力の3セクションというシンプルな構成で、ビートや音源にローファイな質感を加えるためのエフェクトです。

<使い方など詳しい記事>

arturia-tape-mello-fi 【無料】Arturia「Tape MELLO-FI」ローファイテープエフェクト無償配布!インストール・アクティベーション方法や使い方も解説!

(16)Pre 1973

Preamps & EQ モデル:Neve 1073 単体:49ユーロ

Pre 1973:Rupert Neveが設計し、1970年に登場した英国製プリアンプ1073をTAE®で再現したプリアンプ/EQです。60dBの連続可変インプットゲイン、2種類の出力トランス、±24dBの出力トリムを持ち、EQセクションはハイシェルフ(12kHz固定、±18dB)、ミッドベル(360Hz〜7.2kHz、±18dB)、ローシェルフ(35〜220Hz、±18dB)、ハイパスフィルター(50〜300Hz、-18dB/oct)で構成。1ch/2chのプラグインバージョン、ステレオリンク/デュアルモノ/M/Sの3つのステレオモード、3つのキャリブレーションを持つVUメーターを備えています。

上の動画は3つのプリアンプ(Pre 1973/Pre TridA/Pre V76)をまとめて解説した公式チュートリアルです。デジタル信号を温める用途から、サチュレーションによる色付けまで対応します。

(17)Pre TridA

Preamps & EQ モデル:Trident A Range 単体:49ユーロ

Pre TridA:ロンドンのTrident Studiosで使われたTrident A RangeコンソールのプリアンプとEQを再現しています。40dBの連続可変インプットゲイン、±24dBの出力トリム、9kHz/12kHz/15kHzの3つの切り替え式ローパスフィルター(組み合わせると独特なカーブになる)、ハイシェルフ(8/10/12/15kHz)、ハイミッド(3/5/7/9kHz)、ローミッド(250Hz/500Hz/1kHz/2kHz)、ローシェルフ(50/80/100/150Hz)の各±15dB、ハイパスフィルター(25/50/100Hz)を備えます。1ch/2ch版と3つのステレオモードも共通です。

(18)Pre V76

Preamps & EQ モデル:Telefunken V76+V612 EQ 単体:49ユーロ

Pre V76:60年代のポップミュージックを定義したドイツ製の真空管プリアンプV76と、V612 EQを1つにまとめたプラグインです。73dBの連続可変インプットゲイン、±24dBの出力トリム、ゲルマニウムのEQ/フィルターセクションのエミュレーションを持ち、ハイトーン(5kHz固定、±10dB)、ミッドベル(360Hz〜7.2kHz、±18dB)、ロートーン(100Hz固定、±10dB)、ハイパスフィルター(80Hz/300Hz/80+300Hz)で構成されます。1ch/2ch版、3つのステレオモード、3つの感度モードを備えています。

(19)EQ SITRAL-295

Preamps & EQ モデル:Siemens Sitral(70年代ドイツ製EQモジュール) 単体:49ユーロ

EQ SITRAL-295:70年代のドイツ製トランジスタ式放送用コンソールのEQモジュールを再現したイコライザーです。可変のハイパス/ローパスフィルター、3ポジションのハイ/ローシェルフ、セミパラメトリックのPresence(ベル)フィルターで構成され、M/Sモード、オートゲイン補正、効き幅を調整するRange factorコントロール、別のトランスの特性を選べるAlternate transformer signatureを備えています。ミキシング・マスタリング向けのプリセットを収録しています。

(20)Rev LX-24

Reverb モデル:Lexicon 224 単体:79ユーロ

Rev LX-24:一世代のリバーブを定義したレトロなデジタルリバーブを拡張して再現したプラグインです。Small Hall A/Small Hall B/Room A/Constant Plate/Vocal Plate/Large Hall B/Chamber/Perc Plate Aの8つのオリジナルアルゴリズムを搭載し、スライダーベースのインターフェースでDecay、Damping、Pre-Delay、Dry/Wetなどを操作します。12bit/24bitコンバーターのエミュレーションと、よりクリーンなModernモード、低域の応答を調整するCrossoverとOffset、微妙なピッチシフトモジュレーションを加えるMode Enhancementを備え、Advancedパネルではクリック&ドラッグで編集できるビジュアライザーとDucking/Gate/Tremoloのダイナミクスエフェクトが使えます。プリセットは100種収録です。

(21)Rev PLATE-140 INTRO収録

Reverb モデル:EMT 140 単体:79ユーロ

Rev PLATE-140:60年代に登場したプレートリバーブの名機EMT 140を再現したリバーブです。オリジナルは大人4人分以上の重さがあり家より高価だったという機材で、3種類のプレートモデル、ゲイン補正付きのアナログ真空管プリアンプ、プリディレイ、プリフィルター(ハイパス)、パラメトリックEQ、ディレイモジュレーションを備えています。

ボーカルやドラムに定番のプレートリバーブで、調整可能なプレートとシンプルなコントロールでミックスに馴染ませやすい設計です。

(22)Rev INTENSITY

Reverb Arturiaオリジナル 単体:79ユーロ

Rev INTENSITY:Arturia独自設計のアルゴリズミックリバーブで、最大13のデスティネーションにモジュレーションをかけられるプログラマブルなエンジンを持ちます。マルチモードのプリ/ポストフィルター、サイドチェイン対応のエンベロープフォロワー、ファンクションジェネレーター、フィードバックラインとソフトクリップ、ディレイモジュレーション、Freeze機能を備え、CPU負荷は軽めとされています。

シンセのようなパラメーターで音を変形させる「シネマティック」なリバーブとして、実験的・進歩的な音作りに向けた製品です。

(23)Rev SPRING-636

Reverb モデル:Grampian 636 単体:79ユーロ

Rev SPRING-636Grampianのスプリングリバーブを物理モデリングとTAE®で再現したリバーブです。ゲルマニウムプリアンプのサチュレーションとスプリングの「ボヨン」とした響きを組み合わせ、2種類のプリアンプタイプと、交換可能な8種類のスプリングタンク、プリディレイ、マルチモードのプリフィルター、パラメトリックEQ、入出力ゲインリンクを備えています。

ギターはもちろん、ダブ系の質感を何にでも加えられるビンテージ志向のスプリングリバーブです。

(24)Comp DIODE-609

Compressors モデル:Neve 33609 単体:79ドル

Comp DIODE-609:暖かく滑らかなステレオ応答で知られるNeve 33609ダイオードコンプレッサー/リミッターを再設計したソフトウェアエミュレーションです。40年にわたりヒット曲やサウンドトラックで使われてきた2chコンプ/リミッターを、ミキシングとマスタリングの両方に使える形で再現しています。Dry/Wetコントロール、オプションのステップ式コントロール、アナログとデジタルのレベル表示、ミキシング・マスタリング用プリセットを備えています。

(25)Comp VCA-65

Compressors モデル:dbx 165A 単体:79ユーロ

Comp VCA-65:真空管ではなくソリッドステートのVCAとRMS検出を採用したdbx 165AをTAE®で再現したVCAコンプレッサーです。Autoモード付きの高速アタック/リリース、オリジナルのPeakstopリミッター、1:1から∞:1までの可変レシオを持ち、Arturia独自のサイドチェイン機能として外部サイドチェイン、手動でコンプをトリガーできるパッド、M/S処理を含む7つの検出モード、ルックアヘッド/ディレイを加えるTime warp、サイドチェインEQ、ゲインリダクション量を制限するCompression range、Dry/Wetを備えています。

「リズムセクションのための究極のコンプレッサー」として、ドラムへのスナップ感を加える用途が中心に紹介されています。

<使い方記事>

comp-vca-65-arturia-thumbnails Arturia「COMP VCA-65」使い方やレビューとセール情報!実機に近い?VCA方式コンプレッサー

(26)Comp TUBE-STA

Compressors モデル:Gates STA-Level 単体:79ユーロ

Comp TUBE-STA:50年代から放送局やレコーディングスタジオで使われた真空管コンプレッサーGates STA-LevelをTAE®で再現しています。非線形なアタック/リリースがほぼどんな入力にも寛容という特徴を持ち、可変のRecoveryパラメーター、外部サイドチェイン、M/Sを含む5つの検出モード、サイドチェインEQ、Dry/Wet、入出力ゲインリンク、A/B比較、内蔵チュートリアルを備えています。

ベースやボーカル向けの「太い放送局サウンド」を加えるコンプレッサーとして紹介されています。

<使い方記事>

comp-tube-sta-arturia Arturia「COMP TUBE-STA」レビューと使い方やセール情報!真空管(TUBE)方式コンプレッサー

(27)Comp FET-76

Compressors モデル:Urei 1176 単体:79ユーロ

Comp FET-76:Bill Putnam Sr.が設計し、60年代後半から主要スタジオの定番となった1176コンプレッサーをTAE®で再現したFETコンプレッサーです。最速20マイクロ秒のアタック/リリース、爆発的なサウンドの「All Buttons」(英国モード)レシオを持ち、外部サイドチェイン、M/Sを含む5つの検出モード、サイドチェインEQ、Compression range(0dB位置でコンプ無し・歪みのみ)、Dry/Wet、入出力ゲインリンク、3つのキャリブレーションを持つVUメーター、クリッピングLEDを備えています。

ボーカルからあらゆる楽器まで、微妙なトーンシェイピングとダイナミクスコントロールに使える「業界標準」のコンプレッサーです。

<使い方記事>

arturia-comp-fet-76 Arturia「COMP FET-76」レビューと使い方やセール情報!定番FET方式コンプレッサー

(28)Filter MS-20

Filters モデル:Korg MS-20のフィルター/ESP回路 単体:49ユーロ

Filter MS-20:荒々しいサウンドで知られるMS-20シンセサイザーをモデルにしたステレオのフィルター+ディストーションエフェクトです。TAE®による回路レベルのモデリングで、レゾナント・ローパス/ハイパス、両方を同時に動かすMaster Cutoff、フィルターした音を広げるStereo Offset、入力フィルター付きのESPディストーション回路、Distortion→Filter/Filter→Distortionの切り替え式ルーティングを備えています。エンベロープフォロワー、ファンクションジェネレーター、16ステップシーケンサー、モジュレーション量をまとめて増減するMovementマクロ、A/B比較も搭載しています。

柔らかいベースから唸るようなレゾナントスイープ、破壊的なクランチまで、何でも「巨大な音」にするエフェクトとして紹介されています。

(29)Filter MINI

Filters モデル:Minimoog Model Dのラダーフィルター 単体:49ドル

Filter MINI:Arturiaのソフト音源Mini Vから、70年代のモノシンセの24dB/octラダーフィルターを単体のプラグインとして切り出したものです。2003年にBob Moog氏と協力して行ったシンセの再現をベースに、フィルター部分だけを他の音源に使えるようにしています。エンベロープフォロワー、LFO、ステップシーケンサーからなるモジュレーションセクションと、パッチマネージャー、プリセットを内蔵しています。

上の動画は旧名称「MiniFilter V」時代の公式チュートリアルです。オーディオを温かく滑らかにしたり、繊細な録音に甘さを加えたりする用途が紹介されています。

filterfreak-thumbnails Soundtoys「FilterFreak」使い方やレビューとセール情報!アナログモデル×多機能なフィルター

(30)Filter M12

Filters モデル:Oberheim Matrix-12のフィルター 単体:49ユーロ

Filter M12:OberheimのポリシンセMatrix-12のマルチモードフィルターをフル機能で再現したプラグインです。1つのプラグイン内に2つのフィルターインスタンスがあり、それぞれ15種類のフィルターモード、カットオフ・レゾナンス・パン・出力ボリューム、両方をまとめて動かすマスターカットオフ、4つのオーディオルーティング構成を持ちます。ループまたはオーディオトリガーで動作しLFO/ステップシーケンサー/エンベロープとして使える3つのマルチセグメントエンベロープ、ランダム値ジェネレーター、モジュレーションオシレーター、DAWクロック同期を備えています。

上の動画は3つのフィルター(Filter M12/Filter MINI/Filter SEM)をまとめて解説した公式チュートリアルです。

(31)Filter SEM

Filters モデル:Oberheim SEMのフィルター 単体:49ユーロ

Filter SEM:Tom OberheimのSEM(Synthesizer Expander Module)に搭載された12dB/octステートバリアブルフィルターを再現しています。モード、カットオフ、レゾナンスの各コントロール、Dry/Wet、フィルター出力ボリュームに加え、豊かなスペクトルをフィルターに送るためのノイズオシレーター、ソフトクリッピング回路のモデリングを搭載。Attack/Hold/Decayエンベロープ、5波形+サンプル&ホールドのLFO、最大16ステップのゲートシーケンサー、8デスティネーションのモジュレーションマトリクス、40のプリセットを備えています。

(32)Rotary CLS-222

Modulation モデル:Dynacord CLS-222 単体:49ドル

Rotary CLS-222:回転するスピーカーボックスなしでLeslieサウンドを実現したDynacordのロータリースピーカーエミュレーターをアナログの質感ごと再現し、クリエイティブなプラグインとして再構築したものです。滑らかなステレオの回転から、テンポ同期したパターンまで対応し、キーボードやギターだけでなくビートやアンビエントなど「あらゆる音を回す」ことを想定しています。

(33)Chorus JUN-6

Modulation モデル:Roland Juno-6のコーラス 単体:49ドル

Chorus JUN-6:80年代のJunoシリーズに搭載されたステレオコーラスを再現したプラグインです。オリジナルのI/IIに加えて、ビブラートのようなサウンドになるI+IIの同時押しを含む3モードのレイアウト、BBDのアナログ的な暖かさを持ち、Arturiaの追加機能として手動のDepth/Rate、広がりを調整するLFO Phase、ホストテンポ同期、モノ/ステレオ入力、Dry/Wetミックスを備えています。

(34)Chorus DIMENSION-D

Modulation モデル:Roland Dimension D 単体:79ユーロ

Chorus DIMENSION-D:Kate BushからStevie Ray Vaughanまで多くのアーティストに使われたRoland Dimension Dをモデリングしたコーラス/ステレオエンハンサーです。4つのボタンだけのシンプルな操作で4モードを組み合わせ、BBDの応答、アナログのコンプレッション・フィルタリング・エキスパンションの挙動まで再現。モノとステレオのプラグインモードがあり、Arturiaの追加機能として4つのLFO波形、サチュレーションとトーンを調整するDynamic Color、左右のクロスミックスを調整するStereo Width、Send Modeのエミュレーションと8つのプリセットを備えています。

(35)Phaser BI-TRON

Modulation モデル:Mu-Tron Bi-Phase 単体:49ドル

Phaser BI-TRON:史上最も人気のあるギターペダルの一つをモデルにしたダブルフェイザーです。2つのスイープジェネレーターと、2基の12ステージフェイザー回路を持ち、柔らかい2ポールの揺らぎから非同期の激しい動き、レゾナントな渦まで作れます。2つのフェイザーの信号の流れはモノラル/ステレオ、シリアル/パラレルと切り替えられる、自由度の高いルーティングが特徴です。

(36)Flanger BL-20

Modulation モデル:Bel BF-20 単体:49ユーロ

Flanger BL-20:知名度は高くないものの複雑な機能で知られるスタジオ用フランジャーをベースにしたステレオフランジャーです。Auto(LFO)/Env/Manualの3つのモジュレーションソースを組み合わせられ、BBDの応答を再現。Arturiaの追加機能として、より深いフランジングのためのゼロクロッシング効果、Stereo OffsetとReverse Sweep、12dB/octの入力ハイパスフィルター、Manualモードを上書きできるPigments由来のファンクションジェネレーター、4つの追加LFO波形、テンポ同期を備えています。

(37)Delay TAPE-201 INTRO収録

Delays モデル:Roland RE-201 Space Echo 単体:79ユーロ

Delay TAPE-201:ビンテージのテープエコーをTAE®とPhi®で再現したディレイです。3つの再生ヘッドとリバーブタンクを12通りに組み合わせられ、Left/Right・Ping Pong・Mid/Sideの3つのディレイタイプ、左右独立のリピートレート、ホストテンポ同期、ステレオ幅のコントロール、ローパス・ハイパス・ピークの入力EQを備えています。フラッター、モーターの慣性、バックグラウンドノイズといった実機の挙動に関わる詳細パラメーターにもアクセスでき、16デスティネーションのLFOも搭載しています。

(38)Delay BRIGADE

Delays モデル:BBD方式アナログディレイ(Electro-Harmonix Memory Man) 単体:49ユーロ

Delay BRIGADE:70年代にペダルボードで一世を風靡したBBD(バケツリレー素子)方式のアナログエコーをDAWに持ち込んだディレイです。オリジナルより長いディレイサイズ、コーラスとビブラートのモジュレーション、Left/Right・Ping Pong・Mid/Sideの3つのディレイタイプ、左右独立のリピートタイム、テンポ同期、ステレオ幅のコントロール、入力EQ、エンベロープフォロワー、16デスティネーションのLFOを備えています。

以前は「Delay MEMORY-BRIGADE」という名称でしたが、現在は「Delay BRIGADE」になっています。動画は旧名称時のものです。

(39)Delay ETERNITY

Delays Arturiaオリジナル 単体:49ドル

Delay ETERNITY:Arturia独自設計のデジタルディレイで、シンプルなデジタルディレイに複数のディレイライン、大きなモジュレーションの可能性、ビットクラッシャーとフィルターを組み込んだものです。フィードバックループの加工でどんな音もグラニュラーなテクスチャーに変えられ、公式のプリセット例では、M/Sオプションを使ったボーカルダブリング、スネアのスタッター、任意の音源からレゾネーターのようなコードを作る使い方、DAWに同期して小節内の特定のタイミングだけリピートさせる使い方などが紹介されています。

まとめ

Arturia「FX Collection 6」の概要と収録エフェクトをまとめてみました。

名機モデルのコンプ、プリアンプ、リバーブ、ディレイ、フィルター、モジュレーションに加え、バージョン6ではTape J-37、Mix DRUMS、Bus TRANSIENT、Efx AMBIENT、Pitch SHIFTER-910が加わり、ミックスの仕上げ用ツールからクリエイティブな飛び道具まで39エフェクトで一通り揃うバンドルになっています。

レビュアーの高慶さんの総評にもあるように、どのプラグインもハイクオリティで、複雑そうなことも解りやすく操作できて、より深く作り込みたい時にはさらに操作できるオプションがあるという設計が共通しています。まずは安く試したい場合はINTRO、名機モデル系まで揃えたい場合はPRO、既にArturia製品を持っている場合はクロスグレード価格を確認するのがおすすめです。

使い方や製品に関する詳しい内容がわかる公式のマニュアルはこちらをご覧ください。ほとんどのエフェクトは日本語マニュアルにも対応しています。

この記事が参考になれば幸いです。

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