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【無料あり】Syntronik 2使い方やレビューとセール情報、違い(CS・SE・通常版・MAX)も比較!IK Multimediaビンテージソフトシンセバンドル

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※PRが含まれる場合があります。

ビンテージシンセサイザーのソフト音源が一気に手に入ると言えば、Arturia「V Collection 10」やUVI「Vintage Vault 4」の他にIK Multimedia「Syntronik 2」もあります。

この記事では、他のビンテージシンセ音源バンドルと何が違うのか?Syntronik 2をレビュー!メリットやデメリット、注意点からCS・SE・通常版・MAXの違いや使い方まで解説します。

是非参考にしてください。

ソフトシンセに関するまとめや無料で使えるおすすめのフリーソフトシンセは以下の記事にまとめています。

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1. IK Multimedia「Syntronik 2」とは?

Syntronik 2はIK Multimediaが開発するビンテージシンセサイザーをモデルとしたソフト音源バンドルです。

Syntronikでは無料で利用可能なFree版と通常版、Deluxe版の3種類ありましたが、新しくバージョン2となり以下の4種類になりました。

  • Syntronik 2 CS:100プリセットと容量2.4GBのサウンドコンテンツを持つ無料バージョン
  • Syntronik 2 Special Edition:1003プリセットと容量13GBのサウンドコンテンツを持つ11のシンセが収録された一部ハードウェア製品に付属するバージョン
  • Syntronik 2:3414プリセットと容量80GBのサウンドコンテンツを持つ22のシンセが収録された通常バージョン
  • Syntronik 2 MAX V2:5024プリセットと容量200GB以上のサウンドコンテンツを持つ34のシンセが収録された最上位バージョン

それぞれモデルとなったシンセサイザーは以下になります。

モデル一覧

それぞれのシンセは単体でも購入可能で、Syntronik 2の全バージョンとSampleTank 4.1.5以降で使用できます。

Syntronik SE以上に収録

  • Blau(49.99ユーロ): PPG Wave 2.3
  • Bully(49.99ユーロ): Moog Taurus I, II, Ⅲ
  • Harpy 260(49.99ユーロ): ARP 2600
  • J-8(49.99ユーロ): Roland Jupiter-8, Jupiter-6, Jupiter-4
  • Minimod(49.99ユーロ): Modular Moog, Minimoog Model D, Moog Voyager
  • Memory-V(49.99ユーロ):Memorymoog
  • Modulum(49.99ユーロ):Modular Moog, EMS VCS3, Alesis Andromeda
  • OXa(49.99ユーロ): Oberheim OB-X, OB-Xa
  • Pro-V(49.99ユーロ): Sequential Circuits Prophet-5, Prophet-10
  • String Box(49.99ユーロ): ARP String Ensemble (Solina), Elka Rhapsody 490, Hohner String Performer, Roland RS-505 Paraphonic, Roland RS-09 Organ/Strings
  • T-03(49.99ユーロ): Roland TB-303 Bassline

Syntronik 通常版以上に収録

  • 99(49.99ユーロ): Yamaha SY99
  • Galaxy(49.99ユーロ): Alesis Andromeda
  • DCO-X(49.99ユーロ): Roland JX-10, JX-8P, JX-3P
  • J-60(49.99ユーロ): Roland Juno-60
  • M-Poly(49.99ユーロ):Korg Mono/Poly, Polysix
  • Noir(49.99ユーロ): Multimoog, Micromoog, Moog Prodigy
  • Polymorph(49.99ユーロ): Moog Polymoog, Opus 3, Rogue, Realistic Concertmate MG-1
  • SH-V(49.99ユーロ):Roland SH-5, SH-2
  • SAM(49.99ユーロ): Oberheim SEM (Synthesizer Expander Module)
  • V-80(49.99ユーロ): Yamaha CS-80, GX-1, CS-01II
  • VCF3(49.99ユーロ):EMS VCS3 (the Putney)

Syntronik MAX V2のみに収録

  • Synth-X(49.99ユーロ):Elka Synthex
  • CATO(49.99ユーロ):Octave Cat SRM
  • GS-V(49.99ユーロ):Yamaha GS1
  • KW-8000(49.99ユーロ):Korg DW-8000
  • Megawave(49.99ユーロ):Waldorf Microwave
  • M-12(49.99ユーロ):Oberheim Matrix 12
  • Obie One(49.99ユーロ):Oberheim OB-1
  • OSC-V(49.99ユーロ):Oxford Synthesizer Company OSCar
  • Pro-VS(49.99ユーロ):Sequential Circuits Prophet VS
  • Sorcerer(49.99ユーロ):Moog Source
  • Syner-V(49.99ユーロ):Digital Keyboards Synergy ii+
  • Triptych(49.99ユーロ):Korg Trident

※無料版のCSは、各シンセのプリセット(合計100プリセット)が使えるバージョンになります。

ビンテージシンセサイザーをモデルとしたソフト音源バンドルとしては、Arturia「V Collection 10」UVI「Vintage Vault 4」などが挙げられますが、Syntronikはそれらに比べると1つのプラグインで複数の音源をまとめて操作可能なソフトです。ですのでどちらかというとUVI「Synth Anthology 4」(Vintage Vault 3と別音源)、Arturia「Analog Lab」(V Collection 10収録)などに近い音源です。

VST 2、VST 3、AU、AAXなど作曲ソフトDAWの拡張機能「プラグイン」として利用できますが、単体での起動(スタンドアローン)も可能です。

Syntronik 2関連製品一覧

※クロスグレードは、99.99ユーロ以上のIK Multimedia製品登録ユーザーが対象です。MAXへのアップグレードはSyntronik、Syntronik Deluxe、Syntronik 2有償版の登録ユーザーが対象です。

 

2. CS・SE・通常版・MAXの違い・比較

Syntronikは、新しくなり3種類から4種類へとバージョンが増えました。

旧Syntronik Deluxeの収録内容がSyntronik 2 通常版と同じになり、Syntronik MAXではさらに12の新しいシンセが収録されています。

そのほかにも以下のような機能が追加されています。

  • 旧バージョンにあるシンセを含む追加プリセット
  • Wave Setsで最大4基のオシレーターと2基のサブオシレーターにそれぞれサンプルをロード可能
  • モジュレーションマトリクスを装備した新しいEDIT画面
  • 4パートのアルペジエーター・シーケンサー
  • MULTI画面で全4パートのサスティン、ピッチベンド、モジュレーションホイール、アフタータッチの情報を個別にフィルタリング可能
  • 新たに追加された33種のエフェクト
  • ドライブの種類に応じてディスクストリーミングの設定を変えることで、プリセット読み込み速度を最適化

各バージョンの主な違いは以下になります。

表は横にスクロールできます▼

バージョンCSSE(Special Edition)通常版MAX
プリセット100100334145024
容量2.4GB13GB80GB200GB以上
収録シンセ数112234
価格(定価)無料一部ハードウェア製品に付属129.99ユーロ199.99ユーロ

3. 導入するメリット

Syntronikを導入するメリットは主に以下の点が考えられます。

  • 一つのプラグイン内で様々なシンセを扱うことができる
  • 充実したエフェクト
  • 選べるフィルター
  • 無料版がある
  • SampleTankの拡張音源として利用可能

一つのプラグイン内で様々なシンセを扱うことができる

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一つのプラグイン内で全ての音源からカテゴリやジャンルを選んで扱うことができます。他のビンテージシンセ音源バンドルと比べると、扱いやすいと言えるでしょう。

プリセット選択画面の左側や右側にシンセの画像もありますので、どのシンセがモデルのものを選択したかもわかりやすいです。

また、1つのプラグインでABCD最大4つの別々の音源を選択することが可能で、重ねて重厚なサウンドにすることはもちろん鍵盤のキー範囲を設定して4つをスプリットもできます。

充実したエフェクト

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SampleTank同様に、Syntronik 2もかなり充実したエフェクトがあります。

単純に、一般的なエフェクトを搭載しただけではなく名機コンプレッサーやイコライザー、コーラスなど同社のT-RackSシリーズ・AmpliTubeシリーズ譲りのエフェクト71種類5つまでかけることができます。

エフェクト一覧
  • Amps:Flexi Amp・Jazz Amp 120・Modern Tube Lead・SVT Classic・American Vintage T・British Tube Lead・Cabinet・Preamp・Ton Control
  • Distortion:Crusher・Distortion・Lo-Fi・Overdrive・Overscream・Phonograph・Saturator-X
  • Dynamics / EQ:Channel Strip・Black 76・Model 670・Parametric EQ・Vintage EQ-1A・White 2A・Compressor・British Channel・Bus Compressor・EQ 81・EQ Comp・EQ PG・Limiter
  • Modulation:AM Modulator・Auto Pan・Chorus・Chorus C1・Electric Flanger・FM Modulator・Ensemble・Opto Tremolo・Phaser・Rotary Speaker・Slicer・Small Phazer・Uni-V・Env Flanger・Flanger・Multi Chorus・Tremolo
  • Reverb / Delay:Digital Delay・Hall Reverb・Plate Reverb・Spring Reverb・Stereo Imager・Tape Echo・Ambience・ConvoRoom・Digital Reverb・Inverse Reverb・Room Reverb・Vintage Plate
  • Filter:Acoustic Resonance・Env Filter・LFO Filter・Multi Filter・Wah 47・Filtar Formant・Filter-C・Filter-M・Filter-O・Filter-R・Filter Phaser・Piano Lid

選べるフィルター

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それぞれのシンセサイザーは共通して4種類のアナログ回路モデルのフィルターから選ぶことができます。

  • M-Type:Moog Transistor Ladder Filterをベースにしたもの
  • R-Type:Roland IR3109 chipをベースにしたもの
  • C-Type:Curtis CEM3320 chipをベースにしたもの
  • O-Type:Oberheim State Variable designをベースにしたもの

の4種類があり、またClassic(SampleTankのIK VCFフィルター)、人間の母音の形状をエミュレートするFormant、ステージを選択可能なPhaser Filterもあります。

つまり、MoogやRolandなどのフィルターを他のシンセ音源にかけることも可能で、音作りの幅が広がります。フィルターはないがしろにしがちですが、音色や音の太さにかなり影響が出る場合もあるので、しっかり選定することをおすすめします。

無料版がある

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Syntronikは無料でも利用することが可能なCSバージョンがあります。

100プリセットが利用でき、フリーでもエフェクトやスプリット、マルチは可能です。

また、有料インストゥルメント(各単体シンセ)も期間限定で無料配布される場合があります。

syntronik-j-60-thumbnails 【無料】IK Multimedia「Syntronik J-60(通常49ドル)」期間限定無償配布中!Roland JUNO-60モデルシンセ

SampleTankの拡張音源として利用可能

同社のSampleTank 4にSyntronikを拡張音源として入れ込むことが可能です。

Sample Tankも無料バージョンCustom Shopがありますので、どちらも一緒に無料で利用することが可能です。

ik-multimedia-sampletank-4-thumbnails SampleTank 4使い方やレビューとセール情報!MAX V2・無料のCustom Shop・SEなど違いも解説!IK Multimedia総合音源

4. 利用する前に知っておくべき注意点・デメリット

しかしながら利用する前に知っておくべき注意点・デメリットもあります。

  • 全て同じパラメータ
  • 他のビンテージシンセサイザー音源バンドルが良い場合も

全て同じパラメータ

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デザインは違いますが、個々のインストゥルメントのパラメータは同じです。

UVI「Vintage Vault 4」やArturia「V Collection 9」と比べてしまうとパラメータの少なさが目につきます。

ただし、この点に関しては初心者に優しいともいえるでしょう。

他のビンテージシンセサイザー音源バンドルが良い場合も

▼表は横にスクロールできます▼

メーカーArturiaUVIUVIIK Multimedia
製品名V Collection 10(X)Vintage Vault 4Synth Anthology 4Syntronik 2
価格599ドル599ドル149ドルCS:無料
SE:一部ハードに付属
通常版:129.99ユーロ
MAX:199.99ユーロ
収録内容鍵盤楽器(ピアノ/エレピ/オルガンなど)
ビンテージシンセなど
ビンテージシンセ
リズムマシン
ビンテージ〜近年のシンセビンテージシンセ
個々の音源のパラメータ独立________________________独立________________________共通________________________共通________________________
補足33のArturia製品36のUVI製品
800,000以上のサンプル
200モデル
4000以上プリセット
最大34モデル
200GB以上
詳細詳細記事 詳細記事 詳細記事

※価格は変動することがあります。

音源の種類としても他の音源が良い場合があります。

Arturiaはピアノやオルガンなど鍵盤楽器まで網羅しており、UVIは圧倒的なモデル数で、Vintage Vaultではリズムマシンまでカバーしています。

Syntronik 2は太い音は出せますが、パラメータの少なさやプリセットなどの点からVintage Vault 4やV Collection 9の方が、一つ一つのシンセで即座に多彩な音が出せるイメージがあります。

Syntronik 2に近い音源としてSynth Anthology 4が挙げられますが、こちらはビンテージシンセのみならず近年のシンセまでカバーしているので、Syntronik 2よりデジタルよりの音も多数出せます。

ビンテージシンセ収録音源は以下のようなものがあります。

  • Arturia「V Collection 10」:鍵盤楽器(ピアノ、エレピ、オルガンなど)、ビンテージシンセ、生楽器とシンセのハイブリッド音源、同社ハードウェアシンセのソフト版
  • UVI「Vintage Vault 4」:ビンテージシンセ、リズムマシン
  • UVI「Synth Anthology 4」:ビンテージシンセ〜近年のシンセ。一つのプラグイン共通パラメータでコントロールする音源
  • IK Multimedia「Syntronik 2」:ビンテージシンセ。一つのプラグイン共通パラメータでコントロールする音源

uvi-vintage-vault-4-thumbnails-2 UVI「Vintage Vault 4」全て使ってレビュー!ビンテージシンセサイザーを網羅した音源の実力とは? v-collection-10-review-thumbnails Arturia「V Collection 10(X)」レビュー!アップグレードやRento-to-Own、Analog Labとの違いも解説 uvi-synth-anthology-4-thumbnails UVI「Synth Anthology 4」使い方やレビューとセール情報!アップグレードも解説!現代機も含むハードウェアシンセコレクション

5. 口コミ・評判を紹介

SyntronikやSyntronik 2の口コミ・評判をまとめました。

評価は高いですが、Vintage VaultやV Collectionの方をおすすめする方も見受けられました。

また、バージョン2になってバグが発生したという口コミもありました。

作曲の時に音源に引っ張られるのとは違い、音選びや音造りで時間がとられることがあるのでサクッと音が出せるのは重宝する。デジタル寄りのシンセはSynth Anthology2、アナルグ系はSyntronikかな。総合系はSampleTnakでアクが強いものはOmni。その先は専用機だったりジャンルごとの音源かパッチ組む。

Syntronik持ってます!
読み込みが若干遅い(ST4になって少しマシになりました)のと、Vコレは負荷が高めなのが気になって、結局音の良さとプリセットのセンス高いのに加えて、読込・動作・負荷が総じて低めなUVI系が常に最前線で活躍中です♫

Syntronik全部インストールできた!!GUIが収録されてる機材のコンソールに変わるし、プリセットをギャンギャン弾いてるだけで楽しい!!!!!!!!

syntronik2
お気に入り登録の為プリセット漁るだけでも楽しい
てか半分近くお気に入りにしてるので、音色探索の効率化としてはもはやあまり意味がない気がしてきた

Syntronik 2、曲で使おうとすると決まってDAWが落ちるので使えたことがない。とても悲すぃい(´・ω・`)。

引用:Twitter

6. Syntronik 2に関するセール情報

IK Multimediaはブラックフライデーのみならず頻繁にセールを行います。

Syntronik 2もセールで安くなっています。

アップグレードはもちろん、99.99ユーロ以上のIK有償製品をお持ちの方が対象のクロスグレードなどでかなり安くで手に入れることができます。

最新のセール情報は以下の記事をご覧ください。

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7. IK Multimedia製品のインストール・アクティベーション方法

2020年8月新たにIK Product Managerがリリースされ、インストール・アクティベーションはかなり簡単になりました。以下の4STEPで完了です。ただし、「Sounds」からサウンドライブラリを別途でダウンロードする必要があります。サウンドライブラリを読み込まなければ音が出ない場合があります。

  1. IK Multimediaにアカウント登録
  2. IK Product Managerをダウンロード・起動してログイン
  3. IK Product Manger「Register Product」からシリアルナンバー入力
  4. オーソライズ・製品をインストール

8. 使い方を解説!

ここからは実際にSyntronik 2の使い方を解説します。

syntronik-2-synth-parameta

Syntronik 2は左上ABCD4つそれぞれ音源を選択することが可能です。

どれかを選択し、上部真ん中からプリセットを選択します。

上部のシンセサイザーの絵をクリックすることで、細かく選択できるシンセパネルが表示されます。

左からModelからシンセ、Filtersでカテゴリやジャンルなどを選択でき、表示された真ん中プリセットから選択します。

注意

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プリセットを選択してもパネルは閉じませんので右上バツからパネルを閉じます。

シンセパネル

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それぞれモデルのシンセのようにデザインされたシンセパネルです。

デザインは違いますが、パラメータは一緒です。

OSC

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TUNE:インストゥルメントのマスターチューニングを調整します。

OSC 2 / DETUNE:オンオフできるオシレーター2はDETUNEでチューニングを+/-50セント調整できます。

FILTER

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TYPE:4種類のアナログ回路モデルのフィルターから選ぶことができます。

  • M-Type:Moog Transistor Ladder Filterをベースにしたもの
  • R-Type:Roland IR3109 chipをベースにしたもの
  • C-Type:Curtis CEM3320 chipをベースにしたもの
  • O-Type:Oberheim State Variable designをベースにしたもの

の4種類があり、またClassic(SampleTankのIK VCFフィルター)、人間の母音の形状をエミュレートするFormant、ステージを選択可能なPhaser Filterもあります。

MODE:ローパス(LP)、バンドパス(BP)、ハイパス(HP)、またはバンドパスの反対のNOTCHから選択します。すべてのフィルターですべてのモードが使えるわけではありません。

SLOPE:これは、指定されたフィルターのカットオフ周波数より上または下の周波数をカットする傾きです。こちらもすべてのフィルターですべてのスロープが利用できるわけではありません。

CUTOFF:カットオフはフィルターが指定された値よりも上の周波数をカットするか、下の周波数をカットするか、またはその両方をカットするかは、フィルターモードによって決まります。

RESONANCE:レゾナンスは、ローパスモードとハイパスモードの場合、フィルターのカットオフ周波数にどのくらいのピークがあるかを決定します。バンドパス、ノッチ、フォルマントモードでは、レゾナンスはパスまたはノッチされるバンドの幅を決定します。フェイザーモードが選択されている場合、このコントロールは “Feedback” になり、フェイザー効果の正または負のフィードバックを調整します。

DRIVE:多くのクラシックなアナログシンセに見られるサチュレーションを再現する歪みです。

FILTER ENVELOPE:AMOUNTで適応量を調整できるフィルターのエンベロープです。

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LFO:PITCH、FILTER、PANに適応可能なLFOです。RATEで速さを調整し、WAVEFORMで変調ソースのオシレータの形状を選択します。BPM SYNCボタンでDAWのBPMに同期します。

CONTROLLERS

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BEND:ピッチベンドホイールが音程を変化させる範囲を設定します。範囲は0~24半音で、アップベンドでもダウンベンドでも常に同じです。

VIB RATE:MODホイールのビブラートの速度を設定します。LFOとは別のLFOです。

PORTAMENT / GLIDE:レガートを弾いたときの音符間の連続的な音程変化の量です。

MODE:4つの発音モードがあります。モノフォニック(MONO)、ポリフォニック(POLY)の他に、LEGATO1LEGATO2があります。LEGATO1、2は、音符と音符に間隔がある場合のみエンベロープが再トリガーされます。レガート1と2の違いは、ポルタメントの扱い方です。LEGATO1のポルタメントは、音程の間隔や距離に関係なく、同じ速度で音程を変化させます。レガート2は距離に応じて変化の時間も変わります。

エディットパネル

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下部のEDITから選択可能なエディットパネルでは、オシレーターやモジュレーションの設定が可能です。

オシレーター(OSC1〜4):Wave Setsと呼ばれるマルチサンプルセットを再生する4つの独立したオシレーターが設定できます。それぞれ波形DRIFTを選択してオンオフでき、チューニング(Fine Tune)、レベル(Level)、パン(Pan)を調整できます。

DRIFT:アナログ機器の不安定な要素を再現したIK Multimedia独自の技術です。発音される度に位相、音色、ピッチなどが揺れるアナログオシレーターのふるまいを再現します。

サブシレーター(Sub1〜2):2つのサブオシレーターです。Sub1〜2は、OSC1〜2の音をそのまま1オクターブ低くしたものを演奏します。これらは、OSC1〜2のDRIFT、チューニング、パン値に従います。

下部にはフィルター、4つのエンベロープ、6つのLFOを表示できる3つのウィンドウが割り当てられており、好きなものを表示することができます。フィルターやエンベロープなど一部はシンセ画面でも調整でき、連動します。

Modulation Matrix:様々なソース(Source)を様々なデスティネーション(Destination)に割り当ててモジュレーションを行うことができます。32のモジュレーションを利用できます。各モジュレーションにはドロップダウンメニューがあり、モジュレーションのソースとデスティネーションを設定することができます。

  • Amount:モジュレーション量
  • Inv:極性(通常・反転)
  • Curve:モジュレーションカーブ(直線・凹・凸・単純なバイナリスイッチ)
  • Bip:モジュレーションがユニポーラかバイポーラかの設定

の設定が可能です。

右端では、モジュレーションをスケールするためのモディファイア(Modefier)を適用することができます。

エフェクトパネル

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下部のEFFECTSからエフェクトのセッティングができます。ABCDそれぞれに設定可能です。

1〜5からなるエフェクトは上部から種類を選び、電源ボタンでオンオフします。それぞれ、ドラッグ&ドロップで順番を入れ替えることも可能です。

マルチパネル

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左上にある4本の横線のアイコンをクリックすると、マルチパネルが開きます。(閉じる場合もここをクリック)

ABCD4つの各パートにはそれぞれ独自のインストゥルメント、5つのインサートエフェクトを備えたエフェクトラック、アルペジエーター・シーケンサーが含まれています。左上から4つのパートをプリセットとして保存、ロードできます。

Lo NoteHi Note:キー範囲を調整します。オレンジの範囲を左右にドラッグすることでも調整可能です。

Lo VelHi Vel:ベロシティ範囲を設定できます。右端のオレンジ線を上下にドラッグしても調整可能です。

Tune:ピッチを調整できます。

Note Shift:各パートで入力するMIDI音を半音単位で移調させることができます。

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左側からそれぞれの音量やパン、ミュート、ソロ(ヘッドホンマーク)・ロックがあります。

左端の3つのマークは

  • ピッチベンド・モジュレーションホイール・アフタータッチ・サスティンペダルのオンオフ
  • エフェクト全体のオンオフ
  • PLAYER(アルペジエーター・シーケンサー)のオンオフ

が可能です。

アルペジエーター・シーケンサーパネル

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各パートには、専用のアルペジエーターが用意されています。下部ののPLAYERを選択すると、アルペジエーターパネルにアクセスできます。

左上にプリセット、真ん中上部には以下のパラメータがあります。

Latch:ノートを離してもアルペジエーターが鳴り続けます。

再生ボタン:アルペジエーターをはしらせます。

Clear:アルペジエーターの設定をクリアします。

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オレンジのバーがベロシティになり、上部数字はピッチを変更、下部のステップ番号をクリックするとステップをオフにできます。さらに下にある3つの点はコード(和音)を演奏するステップになります。ステップの左右両端はドラッグして伸ばすことが可能で、それにより長さを設定できます。一番下のバーはドラッグすることでステップ数を設定できます。

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上部には以下のパラメータがあります。

Mode

(アルペジエーターの場合)

  • Up:アルペジオは最も低い音から最も高い音まで演奏されます。
  • Down:アルペジオは最も高い音から最も低い音まで演奏されます。
  • Up/Down:アルペジオは、最も低い音から最も高い音まで上下に演奏されます。
  • Down/Up:アルペジオは、最も高い音から最も低い音へと上下に演奏されます。
  • Random:ランダムに演奏されます。
  • As Played:ノートはトリガーされた順に演奏されます。
  • Chord:現在のパターンのプログラムされたリズムに合わせて、ホールドされているすべての音が一度に演奏されます。通常は個々のステップをコードに設定することができますが、このモードでは、すべてのステップが自動的にコードステップになり、編集することはできません。

Rate:各ステップの時間値を決定します。

Octave:同じパターンをOctave値に基づいてオクターブ上の音で再生します。1〜 4までの値を選択できます。

arp-seq-syntronik-2

続いて下部には以下のパラメータがあります。

Arp / Seq:アルペジエーターもしくはシーケンサーのモードを切り替えます。

Velocity:Steps(ステップのベロシティ)、Notes(ノートのベロシティ)どちらに傾けるかパーセンテージで調整可能です。

Length:このパラメータでは、アルペジオのすべてのイベントのデュレーションを短くしたり、長くしたりすることができます。

Swing:スウィングさせるパーセンテージを調整できます。

SYNC / BPM:アルペジエーターは、内部のBPMまたは外部のホストテンポに同期させることができます。Internalは隣のBPM設定に同期し、ExternalはDAWのテンポなど外部のテンポに同期します。

Trigger

トリガーモードでは、入力されたMIDIノートをリアルタイムでクオンタイズすることができます。ドロップダウンメニューには4つのトリガーモードがあります。

Now:MIDIノートの再生はすぐに行われます。

1/16:入力されたMIDIノートの再生を次の16分音符まで遅らせます。

Beat:次の全拍または4分音符まで再生を遅らせます。

Bar:次の小節が始まるまで再生を遅らせます。

Syntronik 2関連製品一覧

※クロスグレードは、99.99ユーロ以上のIK Multimedia製品登録ユーザーが対象です。MAXへのアップグレードはSyntronik、Syntronik Deluxe、Syntronik 2有償版の登録ユーザーが対象です。

 

まとめ

Syntronik 2は扱いやすいシンセサイザーバンドルですが、ライバルも多い音源です。

ただし、他の音源よりセール価格でかなり安く手に入る場合があったり、一部無料配布されたりするのでチェックしておきましょう。

この記事が参考になれば幸いです。

Syntronik 2関連製品一覧

※クロスグレードは、99.99ユーロ以上のIK Multimedia製品登録ユーザーが対象です。MAXへのアップグレードはSyntronik、Syntronik Deluxe、Syntronik 2有償版の登録ユーザーが対象です。

 

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